

ひろめ
『複利のチカラで億り人』の“ひろめ”(@hiromethods)です。
この度、米国株をテーマとした初の著書『バリュー投資家のための「米国株」データ分析~ひと握りの優良株が割安になるときの見分け方~』を発売することになりました。
そこで今回は、書籍に込めた想いと中身の概要について紹介したいと思います。
クリックできる目次
書籍に込めた想い
本書で意識したことは、とにかく本質をお伝えすることです。時代を超えて何年経っても通用する知識を届けたいという想いで執筆しました。これまでの人生で培ってきた知識と経験すべてを駆使して、本質を詰め込むことができたと思います。
米国株というニッチなジャンルで一冊の本を書くことは、一生に一度あるかどうかの機会です。今回が最初で最後になると思ったからこそ 、この1年はブログの更新をほとんどせず、採算度外視で本書を書き上げました。2019年は日本で一番Form 8-Kを読み込んだ自信があります。
世の中にはインデックス投資のリターンでは物足りないと感じる人が大勢いるはずです。しかし、大半の個人投資家は大きなリスクを取れないがために消去法で仕方なくインデックス投資を選択することが多いと感じてきました。
そんなリスクを取れない平凡な個人投資家でもインデックス投資以外の選択肢があることを伝えたくて本書を書きました。
本書で学べること
25年以上連続増配銘柄の分散投資は、インデックス投資より低リスクかつ高パフォーマンスな実績があることをご存知でしょうか?
配当貴族指数のトータルリターンは、S&P500指数を長期的に上回ってきたという事実があります。そのうえ、不況になったときの株価下落率がS&P500指数より低い傾向にあることも分かっています。
確実な未来予測が不可能である以上、どんなに素晴らしい銘柄でも将来のことは誰にも分かりません。ゆえに、ある特定の複数銘柄に固定して無条件で長期投資を続けてしまうと、時代の変化に対応できないリスクが出てきます。
25年以上連続増配銘柄だけに投資対象を絞ることは、保有株の連続増配記録が途切れたら売却することでもあります。このルールであれば世界にどんな変化が起きても柔軟に対応できるため、時代を超えて優良株に投資し続けるための原則と言えます。
【本書で学べること】
- インデックス投資に勝つ再現性の高い方法
- 米国株で発生する配当/分配金の二重課税を解消する知識
本書は投資本によくあるインデックス投資が最適解であることを主張する書籍とは一味違います。「優良米国株×バリュー投資」でインデックス投資のトータルリターンを長期的にアウトパフォームするための方法が書かれています。
そのうえ、米国株の配当/分配金にかかる税金を最小限にする方法についても解説しています。
本書は前半部分と後半部分で大きく2つに分かれます。前半部分の第1章~第3章では、平凡な個人投資家がリスクを抑えて市場平均(S&P500指数)をアウトパフォームするための方法および考え方を紹介しています。
「米国株×連続増配銘柄×バリュー投資×均等分散」を組み合わせた理論的根拠のある投資法になります。
後半部分の第4章~第5章では、米国株の配当または分配金にかかる税金の仕組みを解説しています。ドル建てETFから分配金を受け取る際にも使える知識なので、すべての米国株投資家に役立つ内容となっています。
各章の概要
章ごとに何が書いてあるか把握できるように、各章のテーマをひとことで端的に表現してみました。
- 第1章:連続増配銘柄
- 第2章:バリュー投資
- 第3章:データ分析
- 第4章:配当税率
- 第5章:配当金生活
第1章は「優良株に投資する再現性の高い方法=25年以上連続増配銘柄に投資する」が結論です。
連続増配の定義というのは複数あるので、そのことについても詳しく解説しました。連続増配銘柄の全体像を本質的に理解してもらうための章になります。
第2章は「理論的に割安株を見分ける方法」と「バリュー投資の具体的実践術」が書かれています。
理論的に割安株を見分ける方法は、過去データの数値をもとに判断するだけでいいので、平凡な個人投資家でも再現できる実用的な方法です。
バリュー投資の実践術では、リスクを抑えてインデックス投資以上のリターンを得るための運用ルールを解説しています。運用ルールに基づいて機械的に行動するだけなので、こちらも再現性の高い方法になります。
第3章はExcelを使った米国株のデータ分析についてです。米国株のバリュエーション判断で必要な各種指標(PER/PSR/PBR/配当利回り/配当性向)のデータ分析手順をひとつずつ解説しています。
第4章は米国株の配当および分配金から源泉徴収される二重課税を解消する方法についてです。具体的にどうやったら配当税率を最小限にできるのかについて本質的な思考プロセスをお伝えしています。
もし米国株の配当税率を下げる方法を知りたいときは、この章だけ読めばOKです。
第5章は配当収入しかないときの配当税率と社会保険料を同時に抑える方法について解説します。
配当金生活をするときの配当税率と社会保険料が具体的にいくらくらいになるか試算した結果もあるので、配当金生活に興味がある人にとっては、かなり面白い結果になっていると思います。
ここまでの説明から分かるように本書は章ごとに内容がまとまっていて、どの章から読み始めても大丈夫なようになっています。第1章を読まないと第2章が理解できないなんてことはないので安心してください。
日常で本を読む時間をとることが難しい人も多いと思います。 気になる章だけピックアップして読むこともできるので、ブログを読むような気軽さで楽しんでもらえたらと思います。
本書の作成には1年以上の時間がかかりました。その甲斐あって、これまでにない一冊が仕上がったと自負しています。
2つの特典ファイル
読者特典として2つのExcelファイルを用意しました。こちらは購入者限定特典になります。
購入者限定特典
「米国株配当集計Excelシート」は、配当の二重課税を解消するために必要な外国税額控除の申請をサポートするファイルです。
確定申告書の文言にあわせてシートが組まれていて、米国株の配当/分配金を前提に共通事項はあらかじめ入力されています。
「米国株データ分析サンプルファイル」は、書籍に掲載されているジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)のバリュエーション推移データになります。
掲載データは、過去10年のPER推移/PSR推移/PBR推移/配当利回り推移/配当性向推移です。データを入れ替えることで、別銘柄のデータ分析にも利用できます。
ブログで試し読みできます
マンガのようにカバーが付くような本ではないので、店頭で立ち読みしたら無料で読むことができます。そこで、出版社と協議を重ねた結果、書籍の大部分をブログで公開できるようになりました。

配当きぞくん
もくじ一覧にリンクをまとめておいたのじゃ。
もくじ一覧
第1章 ひと握りの優良株に投資する方法
第2章 バリュー投資の実践術
第3章 「米国株」データ分析の手順
第4章 配当にかかる税金の知識
第5章 米国株と配当金生活
もちろん書籍にはブログにない内容も書かれています。たとえば、Excelを使ったデータ分析手法の解説だったり、米国株配当集計Excelシートの使い方などですね。これらは書籍でのみ読むことができます。
ほかにも、ところどころブログに書かれていない部分があったり、順番が違ったりもするので、一冊のまとまった本として読みたい場合は購入したほうがいいです。
細かい言い回しや表現が変わっているところもあるので、気になる方は書店や電子書籍で試し読みしてみてください。
今回、拙著の大部分をブログで無料公開するというワガママを聞いてくださった出版社が技術評論社です。書籍がたくさん売れると恩返しできるので、買ってもらえたらうれしいですけど、無理はしなくて大丈夫ですからね。

配当きぞくん
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