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配当貴族 vs 配当王 vs 配当公爵:連続増配株の長期リターンを比較した結果がおもしろい

連続増配銘柄|長期リターン比較

米国株の25年以上連続増配銘柄には、複数の種類があります。

結局のところ、連続増配銘柄のなかで一番いいリターンを得られるのはどのグループなのか気になるところだと思います。

そこで今回は、配当貴族指数、配当王、配当公爵の3グループ+市場平均株価(S&P500指数)の年次リターンをExcelで独自計算した結果をご紹介します。

この記事は、技術評論社から出ている著書の中身をブログ用に見やすく編集したものです。

出版社のご厚意で本の無料公開が実現しました。ぜひ最後までお読み下さい。

この記事を書いた人
ひろめ

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ひろめ

プロフィール

個人投資家/ブログで無料公開した米国株の著書が累計1万部突破/日本で初めて連続増配株の定義を明確に説明した本の著者。プロフィール詳細運営ポリシー

リターン算出条件

まず前提になるのが、リターン算出条件の違いです。配当王と配当公爵が同一条件なのに対し、配当貴族指数だけ少し異なります。

リターン算出条件の違い

  • リバランス頻度(年1回と年4回)
  • 連続増配記録がストップした銘柄が含まれていたかどうか

配当貴族指数のリバランスは四半期ごとに年4回実施されています。対して、配当王と配当公爵は年次リターン平均になるため、年1回のリバランスになります。

そしてもうひとつは、生存バイアスがかかっているかどうかの違いです。配当貴族指数は途中で減配された銘柄も除外されるまでリターンに含まれるのに対し、配当王と配当公爵は結果的に連続増配記録を維持できた銘柄だけのリターンを平均したものです。

配当王と配当公爵の平均リターンは、途中で連続増配記録が途切れた銘柄が含まれていないため、そこは差し引いて見る必要があります。

長期リターンの比較

配当貴族指数の株価データが2008年以降しかなかったので、それ以降の年次リターンを比較します。

比較するのは「配当貴族 vs 配当王 vs 配当公爵 vs S&P500」の4グループです。

2008年1月2日の終値を100%にあわせて、2022年6月30日までの株価上昇率をグラフにします。配当(分配)金を含まない純粋な株価どうしの比較です。

配当貴族vs配当王vs配当公爵vs S&P500
2008/1/2~2022/6/30

3つの連続増配グループすべてがS&P500指数の株価上昇率を上回っています。2008年~2022年の15年リターンはそれぞれ次のようになりました。

配当貴族配当王配当公爵S&P500
3.24倍2.81倍3.44倍2.61倍

1年ごとのリターン比較

今度は1年ごとのリターン比較です。毎年年初を100%換算して、年末にどれだけ株価が動いたのかを見てみます。

年次リターン比較

期間配当貴族配当王配当公爵S&P500
2008年-22.96%-20.44%-16.34%-37.58%
2009年+19.16%+20.31%+15.73%+19.67%
2010年+14.61%+16.79%+12.33%+11.00%
2011年+4.71%+0.75%+4.50%-1.12%
2012年+12.71%+13.40%+9.30%+11.68%
2013年+26.41%+25.33%+26.32%+26.39%
2014年+14.11%+10.06%+10.52%+12.39%
2015年-1.41%-0.72%+0.99%-0.69%
2016年+10.73%+24.08%+21.49%+11.24%
2017年+18.11%+10.52%+14.17%+18.42%
2018年-5.31%-5.46%-0.93%-7.01%
2019年+25.59%+25.00%+22.76%+28.71%
2020年+5.61%+1.22%+4.77%+15.29%
2021年+24.90%+21.19%+24.22%+28.79%
2022年上半期
(1月~6月)
-12.79%-12.94%-11.08%-21.08%
平均+8.95%+8.61%+9.25%+7.74%

おもしろいことに配当貴族指数、配当王、配当公爵の平均年次リターンはどれも似たような結果になっています。どうやら増配スパンや連続増配年数が長期リターンに影響することはないようです。

年平均リターンの比較

年次リターンをよく見ると2008年のパフォーマンスが市場平均(S&P500指数)と連続増配銘柄(配当貴族指数、配当王、配当公爵)で大きく離れています。

ご存知のように2008年はリーマンショックで株式市場が暴落した異常とも言える1年でした。

未来のことを考えたとき、再度100年に1度と言われたリーマンショック級の暴落が発生しないことも考えられます。

そこで、2008年を除いた2009年以降の平均リターンがどうだったかも比較してみます。

平均リターン

期間配当貴族配当王配当公爵S&P500
【14年平均】
2009~2022
+11.23%+10.68%+11.08%+10.98%
【15年平均】
2008~2022
+8.95%+8.61%+9.25%+7.74%
期間配当
貴族
配当王配当
公爵
S&P500
【14年平均】
2009~2022
+11.23%+10.68%+11.08%+10.98%
【15年平均】
2008~2022
+8.95%+8.61%+9.25%+7.74%

2008年を除く13年リターンでは、S&P500指数がすべての連続増配グループに対して少しだけ上回っています。

一方で、2008年を含む14年リターンでは結果が逆転して、すべての連続増配グループがS&P500指数を少しだけ上回っています。

これはつまり、不況の際の下落リスクは市場平均より低く、景気回復局面では市場平均を若干上回るリターンが得られた結果だと理解できます。

配当きぞくん

配当きぞくん

連続増配銘柄はローリスク・ミドルリターンじゃ。

先ほど説明したように、配当王と配当公爵は生存バイアスがかかっているため実際のパフォーマンスはこれよりも落ちます。それに過去の実績が未来を保証するものでもありません。

とはいえ、これだけ長期間かつ大量のデータから有意な差が得られるということは、少なくとも連続増配銘柄への均等分散投資が市場平均のリターンを上回る結果につながることは確かです。

したがって、25年以上連続増配銘柄への分散投資こそが、市場平均を上回る再現性の高い投資手法であると結論づけることができます。

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