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均等加重平均には時価総額加重平均のリターンを上回るメリットがある

【均等加重平均】優れた投資法
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

複利ふくりのチカラでおくびと』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

全く同じ構成銘柄でも均等加重平均の方が時価総額加重平均より高いリターンになることが知られています。そこで、実際にS&P500指数の均等加重平均と時価総額加重平均の長期リターンを比較して、どれくらい差が出るのかを検証したいと思います。

この記事を書いた人
ひろめ

複利のチカラで億り人

ひろめ

プロフィール

著書:バリュー投資家のための「米国株」データ分析/「本当の意味で読者のためになる情報を届ける」をモットーに、2016年4月から本ブログを書いています。⇒ 運営者情報プロフィール

均等加重平均と時価総額加重平均の違い

配当貴族指数のように、どの銘柄も均等に分散投資することを均等加重平均と呼びます。対して、S&P500指数のように時価総額の大きさにあわせて銘柄ごとのウェイトが異なる方式のことを時価総額加重平均と呼びます。

均等加重平均と時価総額加重平均のイメージ
均等加重平均と時価総額加重平均のイメージ
代表的な指数
  • 均等加重平均:配当貴族指数
  • 時価総額加重平均:S&P500指数

均等加重平均 vs 時価総額加重平均

過去15年の長期リターン比較

ここからはS&P500指数の均等加重平均と時価総額加重平均の長期リターンを比較していきます。

均等加重平均は「Invesco S&P 500 Equal Weight ETF(RSP)」、時価総額加重平均は「SPDR S&P 500 ETF(SPY)」の株価データを使います。

時価総額加重平均の株価データは「Vanguard S&P 500 ETF(VOO)」を使おうとしましたが、設定日が2010年9月で株価データがなかったためSPYを使いました。

株価データ
  • 均等加重平均:Invesco S&P 500 Equal Weight ETF(RSP)
  • 時価総額加重平均:SPDR S&P 500 ETF(SPY)
RSP vs SPY
2004/1/2~2019/1/2

上記はS&P500の均等加重平均と時価総額加重平均のパフォーマンスを比較したチャートです。2004年1月2日終値を100%にあわせて、2018年末までの株価上昇率をグラフにしています。分配金を含まない純粋な株価どうしの比較です。

グラフから分かるように、過去15年のリターンは均等加重平均のRSPが時価総額加重平均のSPYを上回っています。さらに詳しく見るために1年ごとの年次リターンも比較してみます。

グラフ分かるように、RSP(均等加重平均)のリターンがSPY(時価総額加重平均)のリターンを上回っています。2004年~2018年の15年間でRSPは約2.7倍、SPYは約2.2倍という結果でした。

全く同じS&P500指数なのに、これだけの差が出ています。

1年ごとの年次リターン比較

先ほどは過去15年分トータルの長期リターンを比較しました。続いては、より詳しく見るために1年区切りの年次リターンを比較します。

年次リターン

期間均等加重平均(RSP)時価総額加重平均(SPY)リターン差
2004年15.84%8.67%+7.17%
2005年7.75%3.50%+4.25%
2006年12.19%11.78%+0.42%
2007年-0.30%3.42%-3.72%
2008年-40.16%-37.74%-2.43%
2009年37.50%19.88%+17.62%
2010年17.75%10.96%+6.79%
2011年-3.16%-1.22%-1.94%
2012年13.47%11.69%+1.78%
2013年30.49%26.45%+4.05%
2014年13.39%12.37%+1.02%
2015年-4.24%-0.76%-3.48%
2016年14.32%11.20%+3.12%
2017年15.69%18.48%-2.79%
2018年-10.20%-7.01%-3.19%
平均+7.71%+5.84%+1.87%

年初(終値)と年末(終値)の株価から1年ごとの年次リターンを算出しました。先ほどと同じく分配金を含まない株価上昇率になります。

過去15年の年次リターンでもRSP(均等加重平均)がSPY(時価総額加重平均)をアウトパフォームしています。 均等加重平均(RSP)の勝率も約60%(9勝6敗)で、時価総額加重平均(SPY)に勝ち越しました。

同じ銘柄なのに過去15年平均の年次リターンで+1.5%以上の差がついていることから、均等加重平均で行う逆張りのリバランス(値上がり銘柄の一部売却と値下がり銘柄の買い足し)が、パフォーマンスの押し上げに効果的であると分かります。

したがって、定期的なリバランスを実施して株式の均等分散を維持することが、時価総額加重平均のS&P500指数をアウトパフォームする要因のひとつになると考えることができます。

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このページは拙著『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』をブログ用に編集・追記したものです。技術評論社のご厚意で書籍の内容を一部公開しています。書籍を購入すると特典ファイルのダウンロードができます。