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【XOM】エクソンモービルの株価が割安なときの見分け方

【XOM】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

『複利のチカラで億り人』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

同じ株価指標でも銘柄ごとに割安・割高な数値の目安は異なります。今回はエクソンモービル(XOM)のバリュエーション判断として、割安&割高なPER/PSR/配当利回りを紹介します。過去11年分のデータをもとに分析した結果です。

先に結論
XOM】割安な株価の目安
  • PER:11.06倍以下
  • PSR:0.87倍以下
  • 配当利回り:3.72%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/1/31

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

XOMはエネルギーセクターじゃな。

【XOM】エクソンモービルのPER推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Earnings Excluding Special Items Per Common Share Assuming Dilution

PERの計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うため、Form-8Kにイレギュラーな損益の記載があるときは除外して調整後希薄化EPSにしています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類 米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 Exxon Mobil Corporation (XOM) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
XOM|エクソンモービル実績PER推移
期間:2009/1/2~2020/1/31

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。エクソンモービルのEPSが毎年安定していないこともあり、PERはそこまでアテになりません。バリュエーション判断の際には、ほとんど考慮に入れなくていいと思います。

実績PER過去11年データ

最大値43.26倍
中央値13.46倍
最小値7.37倍
割安の目安11.06倍
割高の目安20.79倍

※期間:2009/1/2~2020/1/31

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとの調整後希薄化EPSデータ

XOM|エクソンモービル調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。原油価格の影響を受けることもあって、かなり不安定な動きとなっています。

調整後希薄化EPS成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

EPS成長率=(A-B) ÷ B

XOM|エクソンモービル調整後EPS成長率

上記は四半期ごとの調整後希薄化EPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で-1.8%の減少でした。

【XOM】エクソンモービルのPSR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Total revenues and other income
  • 発行済株式数:Millions of common shares outstanding Average – assuming dilution

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Exxon Mobil Corporation (XOM) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
XOM|エクソンモービル実績PSR推移
期間:2009/1/2~2020/1/31

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。2009年~2016年にかけてPSRが0.8倍付近のときに何度も反発していることが確認できます。

2019年度4Q決算後(2020年1月31日)時点の実績PSRは1.00倍で、ちょうど過去11年の中央値になります。したがって株価は低迷しているものの、PSRの観点からはまだ割安とは言えない状況です。

実績PSR過去11年データ

最大値1.72倍
中央値1.00倍
最小値0.66倍
割安の目安0.87倍
割高の目安1.21倍

※期間:2009/1/2~2020/1/31

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのSPSデータ

XOM|エクソンモービル1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。2015年度以降はおおむね横ばいで推移していて、EPSよりも振れ幅が小さくなっています。

1株あたり売上高(SPS)成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の合計SPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の合計SPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

SPS成長率=(A-B) ÷ B

XOM|エクソンモービル1株あたり売上高(SPS)成長率

上記は四半期ごとのSPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で±0.0%でした。

【XOM】エクソンモービルの配当利回り推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Dividends on common stock Per common share (dollars)

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Exxon Mobil Corporation (XOM) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 Dividend information | ExxonMobilExxonMobil
XOM|エクソンモービル配当利回り推移
期間:1988/1/4~2020/1/31

2020年1月31日時点の配当利回りは5.60%で、30年ぶりの高配当になっています。

したがって、配当利回りの観点では割安となりますが、2019年4Q決算時点の配当性向が147%に上がっているのがやや気がかりな点です。

配当利回り過去11年データ

最大値5.60%
中央値2.90%
最小値1.96%
割安の目安3.72%
割高の目安2.53%

※期間:2009/1/2~2020/1/31

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

四半期配当

エクソンモービルの会計年度は暦年と一緒です。そのため、暦年と会計年度の年間配当は全く同じになります。

暦年
(CY)
1Q
(1-3月)
2Q
(4-6月)
3Q
(7-9月)
4Q
(10-12月)
年間配当増配率
1988年$0.125$0.138$0.138$0.138$0.539
1989年$0.138$0.138$0.150$0.150$0.5766.9%
1990年$0.150$0.150$0.150$0.168$0.6187.3%
1991年$0.168$0.168$0.168$0.168$0.6728.7%
1992年$0.168$0.180$0.180$0.180$0.7085.4%
1993年$0.180$0.180$0.180$0.180$0.7201.7%
1994年$0.180$0.180$0.180$0.188$0.7281.1%
1995年$0.188$0.188$0.188$0.188$0.7523.3%
1996年$0.188$0.198$0.198$0.198$0.7824.0%
1997年$0.198$0.205$0.205$0.205$0.8134.0%
1998年$0.205$0.205$0.205$0.205$0.8200.9%
1999年$0.205$0.205$0.205$0.220$0.8351.8%
2000年$0.22$0.22$0.22$0.22$0.885.4%
2001年$0.22$0.22$0.23$0.23$0.902.3%
2002年$0.23$0.23$0.23$0.23$0.922.2%
2003年$0.23$0.25$0.25$0.25$0.986.5%
2004年$0.25$0.27$0.27$0.27$1.068.2%
2005年$0.27$0.29$0.29$0.29$1.147.5%
2006年$0.32$0.32$0.32$0.32$1.2812.3%
2007年$0.32$0.35$0.35$0.35$1.377.0%
2008年$0.35$0.40$0.40$0.40$1.5513.1%
2009年$0.40$0.42$0.42$0.42$1.667.1%
2010年$0.42$0.44$0.44$0.44$1.744.8%
2011年$0.44$0.47$0.47$0.47$1.856.3%
2012年$0.47$0.57$0.57$0.57$2.1817.8%
2013年$0.57$0.63$0.63$0.63$2.4612.8%
2014年$0.63$0.69$0.69$0.69$2.709.8%
2015年$0.69$0.73$0.73$0.73$2.886.7%
2016年$0.73$0.75$0.75$0.75$2.983.5%
2017年$0.75$0.77$0.77$0.77$3.062.7%
2018年$0.77$0.82$0.82$0.82$3.235.6%
2019年$0.82$0.87$0.87$0.87$3.436.2%

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は、株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

XOM|エクソンモービル増配率推移(1989年~2000年)
XOM|エクソンモービル増配率推移(2001年~2012年)
XOM|エクソンモービル増配率推移(2013年~2019年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。エクソンモービルの場合、配当権利落ち日と配当支払い日どちらを基準にしても年間配当は一緒です。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:Earnings Excluding Special Items Per Common Share Assuming Dilution
  • 四半期配当:Amount

配当性向の計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うため、Form-8Kにイレギュラーな損益の記載があるときは除外して調整後希薄化EPSにしています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 Dividend information | ExxonMobilExxonMobil
XOM|エクソンモービル配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2019年4Q決算時点の配当性向は147%で増配余力が残っていない状況です。

配当性向が100%を超えたからといってエクソンモービルがすぐ減配するとは考えにくいですが、この状況が数年単位で長引くといずれ減配せざるを得なくなってしまいます。

2020年1月31日データ

連続増配年数37年
1株配当3.48ドル/年
前回増配(権利落ち日)2019年5月10日
配当権利落ち月2月/5月/8月/11月
配当支払い月3月/6月/9月/12月

増配ステータス 

配当貴族指数
配当チャンピオン
配当王×
配当公爵×

エクソンモービルは配当侯爵ではありませんが、2007年以降は毎年必ず増配を実施してきました。

業績が低迷して配当性向が上がっているだけに、今後も同じペースで増配を実施するか注目です。

【XOM】エクソンモービルの発行済株式数と自社株買い

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Millions of common shares outstanding Average – assuming dilution

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

XOM|エクソンモービル発行済株式数

業績好調の時期は積極的に自社株買いで発行済株式数を減らしてきましたが、2017年度以降は横ばいで推移しています。

今後の自社株買いについては、業績次第で実施するかどうかが決まるものと思われます。

【XOM】エクソンモービルの株価データ分析まとめ

2019年1Q~2019年4Q

調整後希薄化EPS2.25ドル
1株あたり売上高(SPS)62.6ドル

2019年4Q決算時点

年間1株あたり配当金3.48ドル

【XOM】割安・割高な株価の目安

指標割安割高
PER11.06倍以下20.79倍以上
PSR0.87倍以下1.21倍以上
配当利回り3.72%以上2.53%以下

※分析期間:2009/1/2~2020/1/31

2019年4Q決算(2020年1月31日)時点のPERは割高、PSRは中央値、配当利回りは割安となっています。

PERは振れ幅が大きくあまり参考にならないですが、PSRと配当利回りだけで判断するにしても明確に割安とは言いづらい水準です。

実績PSRが1.00倍ちょうどで過去11年の中央値に位置していることから、PSRが0.8倍付近になるまではバリュー投資できる水準にはないと個人的には見ています。

データ分析の手順は拙著で解説しています

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書籍に込めた想い 【筆者が語る】『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』に込めた想い