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【MSFT】マイクロソフトの株価が割安なときの見分け方

【MSFT】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

『複利のチカラで億り人』のひろめ(@hiromethods)です。

同じ株価指標でも銘柄ごとに割安・割高な数値の目安は異なります。今回はマイクロソフト(MSFT)のバリュエーション判断として、割安&割高なPER/PSR/配当利回りを紹介します。過去11年分のデータをもとに分析した結果です。

先に結論
MSFT】割安な株価の目安
  • PER:11.82倍以下
  • PSR:3.54倍以下
  • 配当利回り:2.71%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/1/30

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

MSFTは情報技術セクターじゃな。

【MSFT】マイクロソフトのPER推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 希薄化EPS:Earnings per share:Diluted

PERの計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、ほとんどが直近4四半期の希薄化EPS(GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、Form-8Kにイレギュラーな損益が書かれているときだけ差し引いて調整後希薄化EPSにしています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類 米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 Microsoft Corporation (MSFT) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
MSFT|マイクロソフト実績PER推移
期間:2009/1/2~2020/1/30

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。2013年以降、実績PERの上昇トレンドが続いていることが確認できます。

実績PER過去11年データ

最大値33.68倍
中央値16.23倍
最小値8.06倍
割安の目安11.82倍
割高の目安22.37倍

※期間:2009/1/2~2020/1/30

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとの調整後希薄化EPSデータ

MSFT|マイクロソフト調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2015年度以降は対前年比プラス成長を続けています。

調整後希薄化EPS成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

EPS成長率=(A-B) ÷ B

MSFT|マイクロソフト調整後EPS成長率

上記は四半期ごとの調整後希薄化EPS成長率を線グラフにしたものです。2010年3Q~2020年2Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+11.3%の伸び率でした。

【MSFT】マイクロソフトのPSR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Revenue
  • 発行済株式数:Weighted average shares outstanding:Diluted

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Microsoft Corporation (MSFT) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
MSFT|マイクロソフト実績PSR推移
期間:2009/1/2~2020/1/30

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。2015年以降の直近5年でPSRは2.5倍(約4倍⇒約10倍)も上昇しています。

実績PSR過去11年データ

最大値9.98倍
中央値4.12倍
最小値2.18倍
割安の目安3.54倍
割高の目安6.06倍

※期間:2009/1/2~2020/0/0

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのSPSデータ

MSFT|マイクロソフト1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。2016年度以外は対前年比でプラス成長していることが確認できます。

1株当たり売上高(SPS)成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の合計SPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の合計SPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

SPS成長率=(A-B) ÷ B

MSFT|マイクロソフト1株あたり売上高(SPS)成長率

上記は四半期ごとのSPS成長率を線グラフにしたものです。2010年3Q~2020年2Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+10.4%の伸び率でした。

【MSFT】マイクロソフトの配当利回り推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Amount

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Microsoft Corporation (MSFT) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 Investor Relations - Dividends and Stock HistoryMicrosoft
MSFT|マイクロソフト配当利回り推移
2005/1/3~2020/1/30

現在の連続増配記録がスタートしたのが2004年8月なので、2005年以降の配当利回り推移をグラフ化しました。

配当利回りが3%付近のときに株価が上昇して配当利回りが下がりやすい傾向にあることが確認できます。

配当利回り過去11年データ

最大値3.49%
中央値2.48%
最小値1.18%
割安の目安2.71%
割高の目安1.96%

※期間:2009/1/2~2020/1/30

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

四半期配当

マイクロソフトの会計年度は暦年とズレがあり、1Q(7-9月)、2Q(10-12月)、3Q(1-3月)、4Q(4-6月)となっています。四半期配当の1Q~4Q表記は、会計年度にあわせて記載しています。

暦年
(CY)
3Q
(1-3月)
4Q
(4-6月)
1Q
(7-9月)
2Q
(10-12月)
年間
配当
増配率
2005年$0.08$0.08$0.08$0.08$0.32
2006年$0.09$0.09$0.09$0.10$0.3715.6%
2007年$0.10$0.10$0.10$0.11$0.4110.8%
2008年$0.11$0.11$0.11$0.13$0.4612.2%
2009年$0.13$0.13$0.13$0.13$0.5213.0%
2010年$0.13$0.13$0.13$0.16$0.555.8%
2011年$0.16$0.16$0.16$0.20$0.6823.6%
2012年$0.20$0.20$0.20$0.23$0.8322.1%
2013年$0.23$0.23$0.23$0.28$0.9716.9%
2014年$0.28$0.28$0.28$0.31$1.1518.6%
2015年$0.31$0.31$0.31$0.36$1.2912.2%
2016年$0.36$0.36$0.36$0.39$1.4714.0%
2017年$0.39$0.39$0.39$0.42$1.598.2%
2018年$0.42$0.42$0.42$0.46$1.728.2%
2019年$0.46$0.46$0.46$0.51$1.899.9%
2020年$0.51$0.51$0.51???

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は、株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

MSFT|マイクロソフト増配率推移(2006年~2016年)
MSFT|マイクロソフト増配率推移(2017年~2019年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。配当権利落ち日と配当支払い日どちらを基準にしても年間配当は一緒です。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 希薄化EPS:Earnings per share:Diluted
  • 四半期配当:Amount

配当性向の計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、ほとんどが直近4四半期の希薄化EPS(GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、Form-8Kにイレギュラーな損益が書かれているときだけ差し引いて調整後希薄化EPSにしています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 Investor Relations - Dividends and Stock HistoryMicrosoft
MSFT|マイクロソフト配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2020年2Q決算時点の配当性向は38%で、十分な増配余力が残されています。

2020年1月30日データ

連続増配年数15年(暦年基準)
1株配当2.04ドル/年
前回増配(権利落ち日)2019年11月20日
配当権利落ち月2月/5月/8月/11月
配当支払い月3月/6月/9月/12月

【MSFT】マイクロソフトの発行済株式数と自社株買い

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Weighted average shares outstanding:Diluted

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

MSFT|マイクロソフト発行済株式数

2013年度を除いて毎年着実に発行済株式数を減らしています。このことからマイクロソフトは自社株買いで株主に還元する方針を取っていることが伺えます。

【MSFT】マイクロソフトの株価データ分析まとめ

2019年3Q~2020年2Q

調整後希薄化EPS5.40ドル
1株あたり売上高(SPS)17.46ドル
年間1株あたり配当金2.04ドル

【MSFT】割安・割高な株価の目安

指標割安割高
PER11.82倍以下22.37倍以上
PSR3.54倍以下6.06倍以上
配当利回り2.71%以上1.96%以下

※分析期間:2009/1/2~2020/1/30

2020年2Q決算後(2020年1月30日)時点の実績PER、実績PSR、配当利回りは全て明らかに割高な水準と言えます。

バリュエーションが高いだけに、何らかの要因で業績成長が鈍化すると株価が急落することも十分に考えられます。

データ分析の手順は拙著で解説しています

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書籍に込めた想い 【筆者が語る】『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』に込めた想い