
ひろめ
『複利のチカラで億り人』の“ひろめ”(@hiromethods)です。
技術評論社から出ている著書(無料公開中)のなかで、セクター分散の重要性を解説しました。
そこで今回は、各セクターごとに長期保有に適した米国株を1つずつ計10個ピックアップします。
これら米国株でポートフォリオを組めば、特定の銘柄やセクターに偏ることなく分散させることができます。
銘柄選定の主な条件
- 株価が割安であること
- 連続増配年数が25年以上であること
- 長期保有に適した手堅い優良株であること
ピックアップする際に意識したことは、株価の割安さと連続増配年数です。長期投資に適した優良米国株のなかから、厳選して選びました。
配当きぞくん
今回は2026年10月2日(金)終値を基準に選定しておるぞい。
クリックできる目次
生活必需品セクター
ホーメルフーズ(HRL)
60年連続増配中のホーメルフーズは食品メーカーであり、配当王です。
配当貴族指数にも採用されていて、25年以上連続で増配を続けている配当侯爵でもあります。
| 指標 | 10/2(金) | 最安値 |
|---|---|---|
| PER | 14.16倍 | 13.78倍 |
| PSR | 0.92倍 | 0.58倍 |
| PBR | 1.42倍 | 1.37倍 |
| 配当利回り | 5.78% | 5.94% |
最安値をつけたのは、PERと配当利回りが2026年9月25日、PSRが2009年3月5日、PBRが2026年5月15日となっています。
各種指標の長期推移はリンク先にグラフがあります。こちらのグラフを見てもらうと割安感がイメージしやすくなると思います。
Check 【HRL】ホーメルフーズ銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件
金融セクター
Tロウ・プライス・グループ(TROW)
40年連続増配中の公営グローバル投資運用会社で、配当貴族指数に採用されています。
TROWは85年以上の歴史があり、運用する顧客資産の50%以上が退職年金分野となっています。
| 指標 | 10/2(金) | 最安値 |
|---|---|---|
| PER | 10.12倍 | 8.58倍 |
| PSR | 2.95倍 | 2.52倍 |
| PBR | 2.04倍 | 1.73倍 |
| 配当利回り | 4.97% | 6.33% |
最安値をつけた時期は、PERが2022年6月16日、PSRとPBRと配当利回りが2025年4月8日です。
リンク先の線グラフを見てもらうと長期視点でどのくらい割安なのか視覚的に理解できます。
Check 【TROW】Tロウ・プライス・グループ銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株
ヘルスケアセクター
アボット・ラボラトリーズ(ABT)
53年連続増配中の製薬会社で、配当貴族指数にも採用されています。
アッヴィ(ABBV)とスピンオフする前の期間を含めて、過去25年以上連続で毎年必ず増配している配当公爵でもあります。
| 指標 | 10/2(金) | 最安値 |
|---|---|---|
| PER | 18.54倍 | 15.85倍 |
| PSR | 3.65倍 | 2.57倍 |
| PSR | 3.33倍 | 2.23倍 |
| 配当利回り | 2.58% | 3.05% |
最安値をつけた時期は、PERと配当利回りが2026年5月11日、PSRとPBRが2014年1月29日です。
Check アボット・ラボラトリーズ(ABT)銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な
公益セクター
ノースウェスト・ナチュラル・ガス(NWN)
70年連続増配中のガス会社です。ノースウェスト・ナチュラル・ガスは配当王であり、直近20年は毎年必ず増配を実施しています。
| 指標 | 10/2(金) | 最安値 |
|---|---|---|
| PER | 15.79倍 | 12.77倍 |
| PSR | 1.55倍 | 0.98倍 |
| PBR | 1.28倍 | 0.98倍 |
| 配当利回り | 4.16% | 5.58% |
PERが最安値をつけたのは2024年2月9日、PSRが最安値をつけたのは2009年5月22日、PBRと配当利回りが最安値をつけたのは2024年6月21日となっています。
Check ノースウェスト・ナチュラル・ガス(NWN)銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件
一般消費財セクター
マクドナルド(MCD)
50年連続増配中のマクドナルドは、配当貴族指数の構成銘柄です。過去25年以上連続で毎年必ず増配している配当公爵でもあります。
| 指標 | 10/2(金) | 最安値 |
|---|---|---|
| PER | 18.48倍 | 13.86倍 |
| PSR | 5.95倍 | 2.45倍 |
| 配当利回り | 3.21% | 3.93% |
PERとPSRと配当利回りが最安値をつけたのは2009年3月5日となっています。
マクドナルドのBPSはマイナスで債務超過の状態になっていてPBRは割安・割高の参考にならないため、除外しています。
Check 【MCD】マクドナルド銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件
資本財セクター
ローパー・テクノロジーズ(ROP)
33年連続増配中のローパー・テクノロジーズは、配当貴族指数の構成銘柄に採用されています。
また、それだけでなく直近25年以上連続で毎年必ず四半期配当を増配している配当公爵でもあります。
| 指標 | 10/2(金) | 最安値 |
|---|---|---|
| PER | 16.96倍 | 11.85倍 |
| PSR | 4.30倍 | 1.48倍 |
| PBR | 1.91倍 | 1.70倍 |
| 配当利回り | 1.03% | 1.15% |
最安値をつけた時期は、PERとPSRとPBRが2009年3月9日、配当利回りが2026年2月17日となっています。
Check 【ROP】ローパー・テクノロジーズ銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件
コミュニケーションサービスセクター
ジョン・ワイリー&サンズ(WLY)
WLYは33年連続増配中の世界的な学術出版社です。25年以上連続で毎年必ず増配を続けている配当公爵でもあります。
| 指標 | 10/2(金) | 最安値 |
|---|---|---|
| PER | 11.36倍 | 7.58倍 |
| PSR | 1.45倍 | 0.81倍 |
| PBR | 3.02倍 | 1.49倍 |
| 配当利回り | 3.01% | 4.93% |
PERと配当利回りが最安値をつけたのが2026年2月12日、PSRが最安値をつけたのが2023年10月17日、PBRが最安値をつけたのは2020年3月18日となっています。
Check 【WLY】ジョン・ワイリー&サンズ銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件
情報技術セクター
ADP(ADP)
50年連続増配中の配当王であり、ADP雇用統計でおなじみの企業です。
配当貴族指数にも採用されていて、25年以上連続で増配を続けている配当侯爵でもあります。
| 指標 | 10/2(金) | 最安値 |
|---|---|---|
| PER | 23.17倍 | 14.03倍 |
| PSR | 4.69倍 | 1.84倍 |
| PBR | 17.08倍 | 3.17倍 |
| 配当利回り | 2.64% | 4.02% |
PERが最安値をつけたのは2008年11月20日、PSRとPBRが最安値をつけたのは2008年10月27日、配当利回りが最安値をつけたのは2009年3月5日となっています。
Check ADP銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件
素材セクター
ステファン(SCL)
58年連続増配中のステファンは、特殊化学品の大手メーカーです。過去25年連続で毎年必ず増配してきた配当公爵でもあります。
| 指標 | 10/2(金) | 最安値 |
|---|---|---|
| PER | 30.14倍 | 7.69倍 |
| PSR | 0.59倍 | 0.41倍 |
| PBR | 1.19倍 | 0.78倍 |
| 配当利回り | 2.51% | 3.81% |
PERとPSRが最安値をつけたのは2010年2月10日、PBRが最安値をつけたのは2025年11月4日、配当利回りが最安値をつけたのは2009年3月10日となっています。
Check 【SCL】ステファン銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件
エネルギーセクター
シェブロン(CVX)
39年連続増配中のシェブロンは、配当貴族指数に採用されている世界有数のオイルメジャーです。2026年1月30日には+4.1%の増配を発表しています。
| 指標 | 10/2(金) | 最安値 |
|---|---|---|
| PSR | 1.96倍 | 0.43倍 |
| PBR | 2.15倍 | 0.70倍 |
| 配当利回り | 3.44% | 9.52% |
最安値をつけた時期は、PSRが2009年3月5日、PBRと配当利回りが2020年3月23日となっています。
Check シェブロン(CVX)銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件
米国株おすすめ銘柄ランキング
ここまで各セクターごとに10銘柄を紹介してきました。ピックアップした米国株のなかで優先順位をつけるとしたら次のようなランキングになります。
| 順位 | 銘柄 | 連続増配 | 配当貴族 | 配当チャンピオン | 配当王 | 配当公爵 | 配当性向 | セクター |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | HRL | 60年 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 82% | 生活必需品 |
| 2位 | TROW | 40年 | 〇 | 〇 | × | × | 50% | 金融 |
| 3位 | ABT | 53年 | 〇 | × | × | 〇 | 48% | ヘルスケア |
| 4位 | NWN | 70年 | × | 〇 | 〇 | × | 66% | 公益 |
| 5位 | MCD | 51年 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 62% | 一般消費財 |
| 6位 | ROP | 33年 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 17% | 資本財 |
| 7位 | WLY | 33年 | × | 〇 | × | 〇 | 34% | コミュニケーション |
| 8位 | ADP | 50年 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 61% | 情報技術 |
| 9位 | SCL | 58年 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 76% | 素材 |
| 10位 | CVX | 39年 | 〇 | 〇 | × | × | 66% | エネルギー |
ランクインしている銘柄はすべて、連続増配年数が25年以上の米国株になります。
ランキング表の左側にある「+」をタップしてみてください。増配ステータスが出てきます。
配当貴族、配当チャンピオン、配当王、配当公爵の列は、条件を満たしていたら〇、満たさなければ×を付けています。
Check 連続増配株の条件とは?毎年増配しなくてもOKな理由を解説
集中投資は避けましょう
本にも書きましたが、集中投資はリスクリターンの観点からオススメしません。どんなに株価が割安だったとしても、100%値上がりするわけじゃないからです。
1銘柄に集中投資してしまうと、株価が下がったとき困ったことになります。
「それじゃ、具体的にどうすればいいの?」って思いますよね。
1銘柄につき、ポートフォリオの7.5%を超えなければ大丈夫です。どの銘柄も5%~7.5%の範囲に収まるようにしましょう。
Check 【ポートフォリオの作り方】正しい運用ルールが安定したリターンをもたらす
というわけで、各セクターごとに割安かつ減配リスクの低いおすすめ米国株を紹介してきました。こうして見ると、かなり手堅いラインナップになってます。
今回ピックアップした米国株は高配当かつ減配リスクが低い銘柄ばかりです。仮に含み損を抱えたとしても配当再投資すれば、さらに利回りが上がります。
もちろん減配リスクがゼロではないので銘柄分散は必須です。そして、もし減配したときは損切りが大前提になります。
増配が続く限り長期保有しやすいと思うので、よかったら参考にしてみてください。
Check 【毎日更新中】米国株25年以上連続増配銘柄の配当利回りランキング
資産運用の知識