米国株本の中身を無料公開中!

本の著者が選ぶ割安な米国個別株をセクターごとに紹介

米国株おすすめ銘柄
ひろめ

ひろめ

複利ふくりのチカラでおくびと』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

技術評論社から出ている著書(無料公開中)のなかで、セクター分散の重要性を解説しました。

そこで今回は、各セクターごとに長期保有に適した米国株を1つずつ計10個ピックアップします。

これら米国株でポートフォリオを組めば、特定の銘柄やセクターに偏ることなく分散させることができます。

銘柄選定の主な条件

  • 株価が割安であること
  • 連続増配年数が25年以上であること
  • 長期保有に適した手堅い優良株であること

ピックアップする際に意識したことは、株価の割安さと連続増配年数です。長期投資に適した優良米国株のなかから、厳選して選びました。

配当きぞくん

配当きぞくん

今回は2025年3月7日(金)終値を基準に選定しておるぞい。

この記事を書いた人
ひろめ

複利のチカラで億り人

ひろめ

プロフィール

個人投資家/ブログで無料公開した米国株の著書が累計1万部突破/日本で初めて連続増配株の定義を明確に説明した本の著者プロフィール詳細運営ポリシー

公益セクター

カリフォルニア・ウォーター・サービス(CWT)

57年連続増配中の水道会社です。過去25年以上連続で毎年必ず増配を続けている配当公爵でもあります。

指標3/7(金)最安値
PER13.84倍12.10倍
PSR2.75倍1.33倍
PBR1.73倍1.41倍
配当利回り2.51%3.93%

最安値をつけたのは、PERが2025年1月10日、PSRが2012年11月15日、PBRが2013年6月24日、配当利回りが2008年10月27日となります。

CWT

割安度
(4.5)

高配当
(2.0)

減配リスク
(1.0)

オススメ度
(4.5)

Check 【CWT】カリフォルニア・ウォーター・サービス銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

金融セクター

フランクリン・リソーシズ(BEN)

44年連続増配中の投資株式会社で、配当貴族指数に採用されています。

25年以上連続で毎年増配を続けてきた配当公爵でもあります。

指標3/7(金)最安値
PER8.68倍5.12倍
PSR1.20倍1.20倍
PBR0.84倍0.75倍
配当利回り6.30%7.06%

最安値をつけた時期は、PERが2022年10月12日、PSRが2024年9月6日、PBRと配当利回りが2020年3月23日です。

BEN

割安度
(4.5)

高配当
(4.0)

減配リスク
(2.0)

オススメ度
(4.0)

リンク先の線グラフを見てもらうと長期視点でどのくらい割安なのか視覚的に理解できます。

Check 【BEN】フランクリン・リソーシズ銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

生活必需品セクター

ホーメルフーズ(HRL)

59年連続増配中のホーメルフーズは食品メーカーであり、配当王です。

配当貴族指数にも採用されていて、25年以上連続で増配を続けている配当侯爵でもあります。

指標3/7(金)最安値
PER18.95倍13.96倍
PSR1.38倍0.58倍
PBR2.06倍1.94倍
配当利回り3.87%3.98%

最安値をつけたのは、PERが2010年5月25日、PSRとPBRが2009年3月5日、配当利回りが2025年2月6日となっています。

HRL

割安度
(4.0)

高配当
(2.5)

減配リスク
(2.0)

オススメ度
(4.0)

各種指標の長期推移はリンク先にグラフがあります。こちらのグラフを見てもらうと割安感がイメージしやすくなると思います。

Check 【HRL】ホーメルフーズ銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

資本財セクター

マシューズ・インターナショナル(MATW)

追悼事業、産業技術事業、SGKブランドソリューション事業を展開するグローバル企業です。約1万1000人の従業員が25ヵ国以上で働いています。

追悼事業は葬儀用品を提供する事業、産業技術事業は法人向け自動化技術の設計・製造、SGKブランドソリューション事業はマーケティングコンサル事業のことです。

SGKブランドソリューション事業は2019年に買収したSchawk社の事業をそのまま残しているので、このような名称になっています。

指標3/7(金)最安値
PER11.34倍5.94倍
PSR0.42倍0.36倍
PBR1.74倍0.87倍
配当利回り4.07%4.70%

PERと配当利回りが最安値をつけた時期は2020年6月25日、PSRが最安値をつけた時期は2024年10月7日、PBRが最安値をつけた時期は2020年4月3日です。

MATW

割安度
(3.5)

高配当
(3.0)

減配リスク
(1.5)

オススメ度
(3.5)

Check 【MATW】マシューズ・インターナショナル銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

ヘルスケアセクター

ジョンソン&ジョンソン(JNJ)

62年連続増配中の配当王であり、配当貴族指数にも採用されています。過去25年以上連続で毎年必ず増配している配当公爵でもあります。

日本でも多くの製品を販売する超有名グローバル企業ですから、ほとんどの人が知っている銘柄だと思います。

指標3/7(金)最安値
PER16.69倍10.24倍
PSR4.55倍2.05倍
PBR5.66倍2.69倍
配当利回り2.98%3.95%

最安値をつけた時期は、PERとPSRが2009年3月9日、PBRが2011年8月10日、配当利回りが2012年6月1日です。

JNJ

割安度
(3.0)

高配当
(2.0)

減配リスク
(1.0)

オススメ度
(3.0)

Check ジョンソン&ジョンソン(JNJ)銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

コミュニケーションサービスセクター

ジョン・ワイリー&サンズ(WLY)

WLYは31年連続増配中の世界的な学術出版社です。25年以上連続で毎年必ず増配を続けている配当公爵でもあります。

指標3/7(金)最安値
PER14.25倍7.73倍
PSR1.44倍0.81倍
PBR3.35倍1.49倍
配当利回り3.05%4.80%

PERとPSRと配当利回りが最安値をつけたのが2023年10月17日、PBRが最安値をつけたのは2020年3月18日となっています。

WLY

割安度
(2.5)

高配当
(2.5)

減配リスク
(1.5)

オススメ度
(2.5)

Check 【WLY】ジョン・ワイリー&サンズ銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

一般消費財セクター

ジェニュイン・パーツ(GPC)

68年連続増配中のジェニュイン・パーツは、配当貴族指数の構成銘柄です。過去25年以上連続で毎年必ず増配している配当公爵でもあります。

指標3/7(金)最安値
PER15.60倍8.58倍
PSR0.75倍0.36倍
PBR4.07倍1.72倍
配当利回り3.24%6.38%

上記の指標が最安値をつけたのは、すべて2009年3月9日になります。

GPC

割安度
(2.5)

高配当
(2.5)

減配リスク
(1.0)

オススメ度
(2.0)

Check 【GPC】ジェニュイン・パーツ銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

素材セクター

HBフラー(FUL)

55年連続増配中のHBフラーは、工業用接着剤の製造メーカーです。過去25年連続で毎年必ず増配してきた配当公爵でもあります。

指標3/7(金)最安値
PER14.86倍7.23倍
PSR0.91倍0.34倍
PBR1.77倍0.89倍
配当利回り1.56%2.70%

上記の指標が最安値をつけたのは、すべて2009年3月3日になります。

NUE

割安度
(2.0)

高配当
(1.5)

減配リスク
(1.0)

オススメ度
(2.0)

Check 【FUL】HBフラー銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

PERを省略する理由は、上記リンク先でも解説しています。リンク先の線グラフを見てもらうと理解しやすくなります。

エネルギーセクター

シェブロン(CVX)

37年連続増配中のシェブロンは、配当貴族指数に採用されている世界有数のオイルメジャーです。2025年1月31日には+4.9%の増配を発表しています。

指標3/7(金)最安値
PSR1.44倍0.43倍
PBR1.82倍0.70倍
配当利回り4.38%9.52%

最安値をつけた時期は、PSRが2009年3月5日、PBRと配当利回りが2020年3月23日となっています。

CVX

割安度
(1.5)

高配当
(3.0)

減配リスク
(1.5)

オススメ度
(1.5)

Check シェブロン(CVX)銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

情報技術セクター

アイ・ビー・エム(IBM)

29年連続増配中のIBMはダウ平均構成銘柄です。過去25年、毎年必ず増配を続けてきた配当公爵でもあります。

NYダウと配当貴族指数の構成銘柄にもなっている有名企業ですね。

指標3/7(金)最安値
PER25.32倍7.07倍
PSR3.93倍1.02倍
PBR9.03倍3.88倍
配当利回り2.55%7.16%

PERとPBRと配当利回りが最安値をつけたのは2020年3月23日、PSRが最安値をつけたのは2009年1月20日となっています。

IBM

割安度
(1.0)

高配当
(2.0)

減配リスク
(1.5)

オススメ度
(1.0)

Check IBM銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

米国株おすすめ銘柄ランキング

ここまで各セクターごとに10銘柄を紹介してきました。ピックアップした米国株のなかで優先順位をつけるとしたら次のようなランキングになります。

ランクインしている銘柄はすべて、連続増配年数が25年以上の米国株になります。

ランキング表の左側にある「+」をタップしてみてください。増配ステータスが出てきます。

配当貴族配当チャンピオン配当王配当公爵の列は、条件を満たしていたら〇、満たさなければ×を付けています。

Check 連続増配株の条件とは?毎年増配しなくてもOKな理由を解説

集中投資は避けましょう

本にも書きましたが、集中投資はリスクリターンの観点からオススメしません。どんなに株価が割安だったとしても、100%値上がりするわけじゃないからです。

1銘柄に集中投資してしまうと、株価が下がったとき困ったことになります。

「それじゃ、具体的にどうすればいいの?」って思いますよね。

1銘柄につき、ポートフォリオの7.5%を超えなければ大丈夫です。どの銘柄も5%~7.5%の範囲に収まるようにしましょう。

Check 【ポートフォリオの作り方】正しい運用ルールが安定したリターンをもたらす

というわけで、各セクターごとに割安かつ減配リスクの低いおすすめ米国株を紹介してきました。こうして見ると、かなり手堅いラインナップになってます。

今回ピックアップした米国株は高配当かつ減配リスクが低い銘柄ばかりです。仮に含み損を抱えたとしても配当再投資すれば、さらに利回りが上がります。

もちろん減配リスクがゼロではないので銘柄分散は必須です。そして、もし減配したときは損切りが大前提になります。

増配が続く限り長期保有しやすいと思うので、よかったら参考にしてみてください。

Check 【毎日更新中】米国株25年以上連続増配銘柄の配当利回りランキング