米国株本の中身を無料公開中!

本の著者が選ぶ割安な米国個別株をセクターごとに紹介

米国株おすすめ銘柄
ひろめ

ひろめ

複利ふくりのチカラでおくびと』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

技術評論社から出ている著書(無料公開中)のなかで、セクター分散の重要性を解説しました。

そこで今回は、各セクターごとに長期保有に適した米国株を1つずつ計10個ピックアップします。

これら米国株でポートフォリオを組めば、特定の銘柄やセクターに偏ることなく分散させることができます。

銘柄選定の主な条件

  • 株価が割安であること
  • 連続増配年数が25年以上であること
  • 長期保有に適した手堅い優良株であること

ピックアップする際に意識したことは、株価の割安さと連続増配年数です。長期投資に適した優良米国株のなかから、厳選して選びました。

配当きぞくん

配当きぞくん

今回は2025年12月5日(金)終値を基準に選定しておるぞい。

この記事を書いた人
ひろめ

複利のチカラで億り人

ひろめ

プロフィール

個人投資家/ブログで無料公開した米国株の著書が累計1万部突破/日本で初めて連続増配株の定義を明確に説明した本の著者プロフィール詳細運営ポリシー

ヘルスケアセクター

ベクトン・ディッキンソン(BDX)

54年連続増配中の配当王であり、配当貴族指数にも採用されています。過去25年以上連続で毎年必ず増配している配当公爵でもあります。

BDXは、世界61か国で医療機器の製造・販売を手がける世界最大級のグローバル医療技術企業となっています。

指標12/5(金)最安値
PER13.45倍11.72倍
PSR2.55倍1.86倍
PBR2.19倍1.88倍
配当利回り2.17%2.63%

最安値をつけた時期は、PERとPBRが2025年5月6日、PSRが2012年6月4日、配当利回りが2012年12月28日です。

BDX

割安度
(4.5)

高配当
(2.0)

減配リスク
(1.0)

オススメ度
(4.5)

Check 【BDX】ベクトン・ディッキンソン銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

生活必需品セクター

ホーメルフーズ(HRL)

60年連続増配中のホーメルフーズは食品メーカーであり、配当王です。

配当貴族指数にも採用されていて、25年以上連続で増配を続けている配当侯爵でもあります。

指標12/5(金)最安値
PER17.77倍13.96倍
PSR1.11倍0.58倍
PBR1.70倍1.45倍
配当利回り4.81%5.45%

最安値をつけたのは、PERが2010年5月25日、PSRが2009年3月5日、PBRが2025年10月30日、配当利回りが2025年10月30日となっています。

HRL

割安度
(4.5)

高配当
(3.0)

減配リスク
(2.5)

オススメ度
(4.0)

各種指標の長期推移はリンク先にグラフがあります。こちらのグラフを見てもらうと割安感がイメージしやすくなると思います。

Check 【HRL】ホーメルフーズ銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

コミュニケーションサービスセクター

ジョン・ワイリー&サンズ(WLY)

WLYは32年連続増配中の世界的な学術出版社です。25年以上連続で毎年必ず増配を続けている配当公爵でもあります。

指標12/5(金)最安値
PER8.83倍7.73倍
PSR1.05倍0.81倍
PBR2.39倍1.49倍
配当利回り4.38%4.80%

PERとPSRと配当利回りが最安値をつけたのが2023年10月17日、PBRが最安値をつけたのは2020年3月18日となっています。

WLY

割安度
(4.0)

高配当
(3.0)

減配リスク
(1.0)

オススメ度
(4.0)

Check 【WLY】ジョン・ワイリー&サンズ銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

素材セクター

ステファン(SCL)

58年連続増配中のステファンは、特殊化学品の大手メーカーです。過去25年連続で毎年必ず増配してきた配当公爵でもあります。

指標12/5(金)最安値
PER23.04倍7.69倍
PSR0.45倍0.41倍
PBR0.83倍0.78倍
配当利回り3.50%3.81%

PERとPSRが最安値をつけたのは2010年2月10日、PBRが最安値をつけたのは2025年11月4日、配当利回りが最安値をつけたのは2009年3月10日となっています。

SCL

割安度
(3.5)

高配当
(2.5)

減配リスク
(1.0)

オススメ度
(3.5)

Check 【SCL】ステファン銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

一般消費財セクター

ターゲット(TGT)

ターゲットは、全米にディスカウント百貨店を展開する小売業者です。

58年連続増配中の配当王であり、配当貴族指数にも採用されています。

指標12/5(金)最安値
PER12.23倍8.67倍
PSR0.40倍0.29倍
PBR2.71倍1.40倍
配当利回り4.95%5.45%

PERが最安値をつけたのは2009年2月23日、PSRとPBRが最安値をつけたのは2009年3月9日、配当利回りが最安値をつけたのは2025年11月20日となっています。

TGT

割安度
(3.0)

高配当
(3.0)

減配リスク
(1.5)

オススメ度
(3.0)

Check 【TGT】ターゲット銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

公益セクター

ノースウェスト・ナチュラル・ガス(NWN)

70年連続増配中のガス会社です。ノースウェスト・ナチュラル・ガスは配当王であり、直近20年は毎年必ず増配を実施しています。

指標12/5(金)最安値
PER15.57倍12.77倍
PSR1.50倍0.98倍
PBR1.33倍0.98倍
配当利回り4.26%5.58%

PERが最安値をつけたのは2024年2月9日、PSRが最安値をつけたのは2009年5月22日、PBRと配当利回りが最安値をつけたのは2024年6月21日となっています。

NWN

割安度
(2.5)

高配当
(3.0)

減配リスク
(1.0)

オススメ度
(2.5)

Check ノースウェスト・ナチュラル・ガス(NWN)銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

金融セクター

Tロウ・プライス・グループ(TROW)

39年連続増配中の公営グローバル投資運用会社で、配当貴族指数に採用されています。

TROWは85年以上の歴史があり、運用する顧客資産の50%以上が退職年金分野となっています。

指標12/5(金)最安値
PER11.34倍8.58倍
PSR3.25倍2.52倍
PBR2.17倍1.73倍
配当利回り4.77%6.33%

最安値をつけた時期は、PERが2022年6月16日、PSRとPBRと配当利回りが2025年4月8日です。

TROW

割安度
(2.0)

高配当
(3.0)

減配リスク
(2.0)

オススメ度
(2.0)

リンク先の線グラフを見てもらうと長期視点でどのくらい割安なのか視覚的に理解できます。

Check 【TROW】Tロウ・プライス・グループ銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

資本財セクター

ABMインダストリーズ(ABM)

58年連続増配中の配当王であり、25年以上連続で毎年かかさず増配を継続している配当公爵でもあります。

ABMインダストリーズの事業内容としては、おもに商業施設や空港などの維持管理サービスを行っています。

指標12/5(金)最安値
PER12.94倍9.65倍
PSR0.32倍0.16倍
PBR1.53倍0.88倍
配当利回り2.38%4.41%

PERとPBRが最安値をつけた時期は2020年3月23日、PSRと配当利回りが最安値をつけた時期は2009年3月2日です。

ABM

割安度
(1.5)

高配当
(2.0)

減配リスク
(1.0)

オススメ度
(1.5)

Check 【ABM】ABMインダストリーズ銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

エネルギーセクター

シェブロン(CVX)

38年連続増配中のシェブロンは、配当貴族指数に採用されている世界有数のオイルメジャーです。2025年1月31日には+4.9%の増配を発表しています。

指標12/5(金)最安値
PSR1.56倍0.43倍
PBR1.54倍0.70倍
配当利回り4.56%9.52%

最安値をつけた時期は、PSRが2009年3月5日、PBRと配当利回りが2020年3月23日となっています。

CVX

割安度
(1.0)

高配当
(3.0)

減配リスク
(2.0)

オススメ度
(1.0)

Check シェブロン(CVX)銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

情報技術セクター

ADP(ADP)

50年連続増配中の配当王であり、ADP雇用統計でおなじみの企業です。

配当貴族指数にも採用されていて、25年以上連続で増配を続けている配当侯爵でもあります。

指標12/5(金)最安値
PER25.75倍14.03倍
PSR5.09倍1.84倍
PBR16.69倍3.17倍
配当利回り2.60%4.02%

PERが最安値をつけたのは2008年11月20日、PSRとPBRが最安値をつけたのは2008年10月27日、配当利回りが最安値をつけたのは2009年3月5日となっています。

ADP

割安度
(1.0)

高配当
(2.0)

減配リスク
(1.5)

オススメ度
(1.0)

Check ADP銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件

米国株おすすめ銘柄ランキング

ここまで各セクターごとに10銘柄を紹介してきました。ピックアップした米国株のなかで優先順位をつけるとしたら次のようなランキングになります。

ランクインしている銘柄はすべて、連続増配年数が25年以上の米国株になります。

ランキング表の左側にある「+」をタップしてみてください。増配ステータスが出てきます。

配当貴族配当チャンピオン配当王配当公爵の列は、条件を満たしていたら〇、満たさなければ×を付けています。

Check 連続増配株の条件とは?毎年増配しなくてもOKな理由を解説

集中投資は避けましょう

本にも書きましたが、集中投資はリスクリターンの観点からオススメしません。どんなに株価が割安だったとしても、100%値上がりするわけじゃないからです。

1銘柄に集中投資してしまうと、株価が下がったとき困ったことになります。

「それじゃ、具体的にどうすればいいの?」って思いますよね。

1銘柄につき、ポートフォリオの7.5%を超えなければ大丈夫です。どの銘柄も5%~7.5%の範囲に収まるようにしましょう。

Check 【ポートフォリオの作り方】正しい運用ルールが安定したリターンをもたらす

というわけで、各セクターごとに割安かつ減配リスクの低いおすすめ米国株を紹介してきました。こうして見ると、かなり手堅いラインナップになってます。

今回ピックアップした米国株は高配当かつ減配リスクが低い銘柄ばかりです。仮に含み損を抱えたとしても配当再投資すれば、さらに利回りが上がります。

もちろん減配リスクがゼロではないので銘柄分散は必須です。そして、もし減配したときは損切りが大前提になります。

増配が続く限り長期保有しやすいと思うので、よかったら参考にしてみてください。

Check 【毎日更新中】米国株25年以上連続増配銘柄の配当利回りランキング