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長期投資に適した米国株のおすすめ銘柄をセクターごとに紹介【2019年版】

ひろめ

複利のチカラで億り人のひろめ(@hiromethods)です。

株式投資でポートフォリオを組むとき大切なのが特定の銘柄やセクターに偏ることなく適度に分散させることです。

そこで今回は、各セクターごとに期待できる米国株を1銘柄ずつ計11銘柄ピックアップしたいと思います。長期でS&P500のトータルリターンを上回るポテンシャルを秘めた銘柄を厳選して選びました。

ピックアップする際に意識したことは、市場平均に長期で勝ってきた実績や連続増配年数です。今後も安定して市場平均に勝てる可能性の高い銘柄を選びました。

銘柄選定の主な条件

  • 市場平均S&P500を上回ってきた実績をもつ
  • 連続増配年数が30年以上
  • 長期で業績が安定している
注釈
ピックアップした銘柄は、必ずしもこれらすべての条件を満たしているわけではありません。条件がひとつ以上あてはまっているものの中から個人的に一番自信のある銘柄を選んでいます。

米国株のセクターは全部で11種類


米国株のセクター(業種)は、全部で11種類に分かれています。どんな銘柄でもこの中のどれかに必ず分類されます。ちなみに、リート(REIT)は一番下の不動産セクターに属します。

【米国株】セクター別おすすめ銘柄一覧


老舗企業がズラリと並びました。11銘柄中5銘柄が配当王(50年以上連続増配中)です。配当貴族採用銘柄は、11銘柄中6銘柄で過半数を占めてます。かなり手堅い企業でありながら市場平均に負けないトータルリターンも期待できる銘柄が中心となりました。

【金融セクター】バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)

金融セクターは自信をもってバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)を選びました。米国株の中でおすすめ銘柄を一つだけピックアップするなら、このバークシャー・ハサウェイと答えるくらい素晴らしい銘柄です。

配当を出さない銘柄なので無駄な税金もかからず、自分で配当再投資する手間もかかりません。ほったらかしで複利の恩恵を受けれる銘柄ですね。

▲過去10年の株価上昇率は、しっかりと市場平均を上回っています。金融セクターであるため不況になると株価は下がりやすい傾向がありますが、長期で保有すれば市場平均以上のプラスリターンをもたらしてくれる可能性が高い銘柄です。

バークシャー・ハサウェイは金融セクターに所属していますが、実態は様々な企業を傘下に収めているグループ会社です。保険事業のウェイトが大きいため金融セクターに分類されています。そのため、この一銘柄に投資するだけでウォーレン・バフェットが買い集めた素晴らしい企業群への分散投資が実現できることを意味します。

【公益セクター】アメリカン・ステイツ・ウォーター(AWR)

連続増配年数が60年を超える配当王です。米国株の中で連続増配年数が一番長い銘柄でもあります。カリフォルニア州の水道事業を展開しています。

カリフォルニア州にはシリコンバレーやハリウッドがあり、ひとつの州だけでイギリスのGDPを超える世界第5位の経済規模となっています。今後も人口が増えていくことが見込まれる州でもあるため、水道事業を行うインフラ企業の業績は伸び続ける可能性が高いです。

1株利益(EPS)
2008年0.63ドル
2009年0.81ドル
2010年0.83ドル
2011年1.11ドル
2012年1.41ドル
2013年1.61ドル
2014年1.57ドル
2015年1.60ドル
2016年1.62ドル
2017年1.88ドル

▲EPSがきれいに伸びていますね。過去10年で前年のEPSを下回ったのは2014年の1回だけです。公益セクターらしい業績の安定感が際立ちます。

▲過去10年の株価上昇率を比較したチャートです。ご覧の通り市場平均に圧勝してます。購入するときはPERが高すぎて割高になってないか注意が必要です。

【一般消費財セクター】マクドナルド(MCD)

ハンバーガーでおなじみマクドナルド(MCD)です。詳しい説明は不要ですね。一般消費財セクターに分類されています。

1株利益(EPS)
2008年3.76ドル
2009年4.11ドル
2010年4.58ドル
2011年5.27ドル
2012年5.36ドル
2013年5.55ドル
2014年5.37ドル
2015年4.98ドル
2016年5.42ドル
2017年6.64ドル

▲特殊要因を除いた調整後EPSを記載しました。過去10年で前年を下回ったのは2015年の1回だけです。安定して業績が伸びていることが分かります。

▲途中まで市場平均に遅れをとっていたものの最終的に逆転してます。なんだかんだ一時的に株価が落ち込んでも復活するのがマクドナルド(MCD)なんですよね。リーマンショックのときは株価の下落幅が小さかったことから不況に強いイメージもあります。

【生活必需品セクター】アルトリアグループ(MO)

2008年にフィリップモリス(PM)からスピンオフしたタバコ会社です。フィリップモリス(PM)時代から引き継がれている連続増配年数は49年で配当王にリーチがかかっています。

アルトリアグループが販売するタバコの地域別売上高はアメリカに限られています。また、ベルギーの酒造会社アンハイザー・ブッシュ・インベブ(BUD)の株式を10%保有している大株主でもあります。そのため、アルトリアグループの株主は、タバコとアルコール事業に投資していることを意味します。

1株利益(EPS)
2008年1.66ドル
2009年1.76ドル
2010年1.90ドル
2011年1.76ドル
2012年2.21ドル
2013年2.38ドル
2014年2.56ドル
2015年2.79ドル
2016年3.03ドル
2017年3.39ドル

▲特殊要因を除いた調整後EPSを記載しました。2011年に前年の数値を下回った以外は、きれいに伸び続けていますね。安定感があります。

▲過去10年の株価上昇率は市場平均を上回っています。2018年はアメリカFDAが将来的にメンソールタバコの規制を検討していると報道が出て株価が下がりました。しかし、このチャートには配当が含まれていないため、配当込みのトータルリターンはさらにアルトリアグループが優勢です。今後もEPSはしっかり伸びていく見込みなので毎年8%程度の増配に期待できると見ています。

【エネルギーセクター】エクソンモービル(XOM)

エネルギーセクターは、近年の長期的な原油価格の低迷から市場平均を上回る老舗企業が見つからなかったので配当貴族のエクソンモービル(XOM)を選びました。言わずと知れた石油メジャーのグローバル企業です。このセクターのなかでは、トップクラスで稼ぐ実力のある銘柄と言えます。

1株利益(EPS)
2008年8.66ドル
2009年3.98ドル
2010年6.22ドル
2011年8.42ドル
2012年9.70ドル
2013年7.37ドル
2014年7.60ドル
2015年3.85ドル
2016年1.88ドル
2017年4.63ドル

▲原油価格が長期低迷していた時期でも同業他社と比べて業績に安定感があります。シェールオイルの影響があるため、今後もEPSの伸びにはあまり期待できないと思います。

▲過去10年の株価上昇率は、今回選んだ11銘柄のなかで唯一市場平均にボロ負けしてます。シェールオイルの影響で原油価格の長期低迷が続いた結果ですね。原油価格にどうしても影響を受けるため、配当利回りが5%を超えない限り積極的に買いづらいなと感じます。

【ヘルスケアセクター】ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)

ジョンソン・エンド・ジョンソンの事業は「一般消費者向け製品、医薬品、医療機器」の3つに分かれています。売上高が一番大きいのが医薬品部門で売上高全体の約50%にのぼります。

1株利益(EPS)
2008年4.55ドル
2009年4.63ドル
2010年4.76ドル
2011年5.00ドル
2012年5.11ドル
2013年5.52ドル
2014年5.97ドル
2015年6.20ドル
2016年6.73ドル
2017年7.30ドル

▲特殊要因を除いた調整後EPSを記載しました。過去10年で1度も前年のEPSを下回った年がありません。業績の安定感はバツグンですね。

▲過去10年の株価上昇率は、市場平均に劣っています。2004年~2018年の15年で見ると、まだ市場平均に勝てているんですけどね。個人的には配当利回り3%以上で仕込みたい銘柄です。

【資本財セクター】スリーエム(MMM)

コングロマリッドの企業で様々な業種の事業を展開しています。事業部門は「工業製品、電子&電気機器、交通安全&グラフィックス製品、家庭用品、ヘルスケア製品」の5つに分かれています。連続増配年数は60年以上です。身近な製品だと付箋のポストイットがあります。

1株利益(EPS)
2008年5.16ドル
2009年4.68ドル
2010年5.75ドル
2011年5.75ドル
2012年6.32ドル
2013年6.72ドル
2014年7.49ドル
2015年7.58ドル
2016年8.16ドル
2017年9.17ドル

▲特殊要因を除いた調整後EPSを記載しました。リーマンショックでは業績を落としたものの、2011年以降はきれいに上昇を続けています。これほど安定して上昇を続ける企業はなかなかお目にかかれません。連続増配年数60年超えの配当王でもあり、割安になれば購入したい銘柄です。

▲過去10年の株価上昇率は、しっかり市場平均を上回っています。JNJと同じく、こちらも配当利回り3%以上で仕込みたい銘柄です。

【情報技術セクター】オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)

法人向けに給与計算や税務処理などの幅広い業務を請け負っているB to Bがメインの会社です。配当貴族指数の採用銘柄で、連続増配年数は43年です。ADP雇用統計で名前を聞いたことある人も多いのではないでしょうか。

年度1株利益(EPS)
2009年度2.38ドル
2010年度2.37ドル
2011年度2.51ドル
2012年度2.74ドル
2013年度2.88ドル
2014年度3.15ドル
2015年度2.91ドル
2016年度3.26ドル
2017年度3.69ドル
2018年度4.34ドル
MEMO
ADPの会計年度は6月締めとなってます。(例:2018年度=2017年7月~2018年6月)

▲特殊要因を除いた調整後EPSを記載しました。2015年度の数値が前年を下回っているのは、ディーラーサービス事業をスピンオフしたためです。同じ条件で比較すると、2014年より業績は伸びてました。

▲過去10年の株価上昇率は市場平均を大きく上回っています。法人向けビジネスがメインであるため業績の安定感は非常に高く、不況になっても下落耐性に期待できる銘柄です。

【コミュニケーションサービスセクター】コムキャスト(CMCSA)

2018年10月に新設された新しいセクターです。以前は電気通信セクターでした。コミュニケーションサービスセクターの構成銘柄には、アルファベット(GOOGL)、フェイスブック(FB)、ネットフリックス(NFLX)、ウォルトディズニー(DIS)などが含まれています。

このセクターは、どの銘柄を選ぶか正直悩みました。配当貴族のAT&T(T)もありますが、過去のトータルリターンを考慮すると配当込みで市場平均に大きく負けています。一方で、グロース株のアルファベット(GOOGL)、フェイスブック(FB)、ネットフリックス(NFLX)はここ数年のFANGブームで割高感が否めません。

そこで過去10年の株価がS&P500を上回っていて、業績が安定して伸びているコムキャスト(CMCSA)を選びました。

1株利益(EPS)
2008年0.43ドル
2009年0.63ドル
2010年0.65ドル
2011年0.75ドル
2012年1.14ドル
2013年1.28ドル
2014年1.60ドル
2015年1.62ドル
2016年1.78ドル
2017年2.06ドル

▲EPSがきれいに伸びています。2017年は税制改革による特殊要因を除いた調整後EPSの数値を記載しています。

▲過去10年の株価上昇率は、市場平均を大きく上回っています。地域別売上高は米国内がほとんどであることから、今後も税制改革の恩恵を受けて業績が伸びていくのに期待できます。

【素材セクター】ステファン(SCL)

連続増配年数50年以上の配当王です。他の製造業者が原材料として使用する特殊薬品や中間化学物を製造しています。主な事業は「界面活性剤、ポリマー、特殊薬品」の3つに分かれています。

MEMO
マネックス証券とサクソバンク証券で購入できます。楽天証券とSBI証券では取扱いがないようです。
1株利益(EPS)
2008年1.90ドル
2009年3.05ドル
2010年3.05ドル
2011年3.23ドル
2012年3.74ドル
2013年3.37ドル
2014年2.52ドル
2015年3.47ドル
2016年4.18ドル
2017年4.66ドル

▲特殊要因を除いた調整後EPSを記載しています。2014年にEPSが前年を大きく下回りましたが、その後回復し、順調に伸びています。リーマンショックの際には業績が落ち込まなかった実績があります。

▲過去10年の株価上昇率は市場平均に勝てているものの、ボラティリティが高いですね。配当王であるため、業績が停滞して株価が下がったときに仕込みたい銘柄です。

【不動産セクター】フェデラル・リアリティ・インベストメント・トラスト(FRT)

連続増配50年を超える配当王で配当貴族指数にも採用されています。不動産投資信託事業を行っていて、小売店や複合用途プロパティの所有・管理・再開発に従事しています。

MEMO
FRTはサクソバンク証券で購入できます。楽天証券、SBI証券、マネックス証券では取扱いがありません。わざわざ無理して不動産セクターをポートフォリオに組み入れる必要はないので、おまけ感覚で見てもらえたらと思います。
1株利益(EPS)
2008年2.19ドル
2009年1.63ドル
2010年1.98ドル
2011年2.28ドル
2012年2.35ドル
2013年2.46ドル
2014年2.41ドル
2015年3.03ドル
2016年3.50ドル
2017年3.97ドル

▲多少安定感には欠けますが、長期で見るとEPSは緩やかに伸びています。

▲過去10年の株価上昇率は市場平均に負けてますね。2017年以降はマイナスリターンになってます。

米国株のおすすめ銘柄まとめ

各セクターごとに米国株のおすすめ銘柄を紹介してきました。これら銘柄をポートフォリオに組み入れて分散投資すれば、長期で市場平均に勝てる可能性は十分あると思います。

特に配当貴族や配当王の銘柄は減配リスクが低いので、株価が下がって配当利回りが高いときに買えれば、暴落が起きて含み損を抱えることになっても保有し続けやすいと感じます。よかったら参考にしてみてください。

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