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本の著者が長期投資に適したおすすめ米国株をセクターごとに紹介

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

複利ふくりのチカラでおくびと』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

技術評論社から出ている著書『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』第2章で、セクター分散の重要性を解説しました。

そこで今回は、各セクターごとに長期保有に適した米国株を1つずつ計10個ピックアップします。

これら米国株でポートフォリオを組めば、特定の銘柄やセクターに偏ることなく分散させることができます。

銘柄選定の主な条件
  • 株価が割安であること
  • 連続増配年数が25年以上であること
  • 長期保有に適した手堅い優良株であること

ピックアップする際に意識したことは、株価の割安さと連続増配年数です。長期投資に適した優良米国株のなかから、厳選して選びました。

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

今月は9月4日(金)終値を基準に選定しておるぞい。

この記事を書いた人
ひろめ

複利のチカラで億り人

ひろめ

プロフィール

著書:バリュー投資家のための「米国株」データ分析/「本当の意味で読者のためになる情報を届ける」をモットーに、2016年4月から本ブログを書いています。⇒ 運営者情報プロフィール

生活必需品セクター

ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)

44年連続増配中のドラッグストアです。配当貴族指数やNYダウ平均の構成銘柄でもあります。

WBA
割安度
(4.5)
高配当
(3.5)
減配リスク
(1.0)
オススメ度
(4.5)

配当性向は34%で増配余力は十分残っています。

指標9/4(金)最安値
PER7.16倍6.62倍
PSR0.23倍0.23倍
PBR1.56倍1.43倍
配当利回り5.07%5.09%

最安値をつけたのは、PERが2020年5月13日、PSRと配当利回りが2020年9月1日、PBRが2020年5月15日になります。

各種指標の長期推移はリンク先にグラフがあります。こちらのグラフを見てもらうと割安感がイメージしやすくなると思います。

リンク ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)の配当・決算データから割安な株価と買い時を分析

コミュニケーションサービスセクター

AT&T(T)

36年連続増配中の通信事業者です。配当貴族指数にも採用されていて、過去25年毎年増配を実施してきた配当侯爵でもあります。

AT&T
割安度
(4.0)
高配当
(4.5)
減配リスク
(1.0)
オススメ度
(4.0)

配当性向は58%で増配余力は残っています。

指標9/4(金)最安値
PER8.41倍7.48倍
PSR1.20倍1.04倍
PBR1.09倍0.97倍
配当利回り7.07%7.77%

最安値をつけたのは、PERとPBR、配当利回りが2020年3月23日、PSRが2009年3月9日になります。

リンク AT&Tの配当・決算データから割安な株価と買い時を分析

金融セクター

ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(PBCT)

28年連続増配中の銀行で、配当貴族指数に採用されています。過去25年、毎年増配を実施してきた配当侯爵でもあります。

PBCT
割安度
(4.0)
高配当
(4.0)
減配リスク
(1.5)
オススメ度
(3.5)

配当性向は56%で増配余力は残されています。

指標9/4(金)最安値
PER8.62倍6.89倍
PSR2.51倍2.23倍
PBR0.61倍0.54倍
配当利回り6.53%7.47%

最安値をつけたのは、すべて2020年4月3日です。リンク先のグラフを見てもらうとリーマンショック以降、最も割安なのが一目瞭然になっています。

リンク ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(PBCT)の配当・決算データから割安な株価と買い時を分析

ヘルスケアセクター

カーディナルヘルス(CAH)

32年連続増配中の医療機器メーカーで、配当貴族指数にも採用されています。

カーディナルヘルスの連続増配年数は配当権利落ち日と支払い日で異なっていて、配当チャンピオンの基準だと24連続増配となっています。

詳細 配当チャンピオンと配当貴族指数の違い

ABBV
割安度
(3.0)
高配当
(2.5)
減配リスク
(1.0)
オススメ度
(3.5)

配当性向は36%で増配余力は残っています。

指標9/4(金)最安値
PER9.12倍7.13倍
PSR0.10倍0.08倍
PBR8.16倍1.03倍
配当利回り3.91%4.69%

最安値をつけたのは、PERとPBRが2009年9月2日、PSRと配当利回りが2020年3月23日です。

リンク先で各指標のグラフ推移を見ることができます。

リンク カーディナルヘルス(CAH)の配当・決算データから割安な株価と買い時を分析

資本財セクター

マシューズ・インターナショナル(MATW)

追悼事業、産業技術事業、SGKブランドソリューション事業を展開するグローバル企業です。約1万1000人の従業員が25ヵ国以上で働いています。

追悼事業は葬儀用品を提供する事業、産業技術事業は法人向け自動化技術の設計・製造、SGKブランドソリューション事業はマーケティングコンサル事業のことです。

SGKブランドソリューション事業は2019年に買収したSchawk社の事業をそのまま残しているので、このような名称になっています。

MATW
割安度
(3.0)
高配当
(2.5)
減配リスク
(1.0)
オススメ度
(3.5)

配当性向は29%で増配余力は十分残っています。

指標9/4(金)最安値
PER7.90倍5.94倍
PSR0.48倍0.37倍
PBR1.20倍0.87倍
配当利回り3.65%4.70%

PERとPSR、配当利回りが最安値をつけたのは2020年6月25日、PBRが最安値をつけたのは2020年4月3日です。

リンク マシューズ・インターナショナル(MATW)の配当・決算データから割安な株価と買い時を分析

情報技術セクター

アイ・ビー・エム(IBM)

25年連続増配中のダウ構成銘柄です。過去25年、毎年増配を実施してきた配当侯爵でもあります。

2021年1月には配当貴族指数にも組み込まれる見込みです。基本的にB to B事業が中心で、AIのワトソンが有名ですね。

IBM
割安度
(3.0)
高配当
(3.5)
減配リスク
(2.0)
オススメ度
(3.5)

配当性向は53%で増配余力は残っています。

指標9/4(金)最安値
PER10.72倍7.40倍
PSR1.45倍1.07倍
PBR5.33倍4.06倍
配当利回り5.33%6.84%

すべて2020年3月23日に最安値をつけています。各種指標の長期推移はリンク先のグラフに載ってます。

リンク IBMの配当・決算データから割安な株価と買い時を分析

公益セクター

ナショナル・フューエル・ガス(NFG)

50年連続増配中のガス会社です。2020年8月6日の決算発表で、2020年度の調整後EPSガイダンスが2.75ドル~2.85ドル、2021年度の調整後EPSガイダンスが3.4ドル~3.7ドルとアナウンスされています

NFG
割安度
(2.5)
高配当
(3.0)
減配リスク
(1.5)
オススメ度
(3.5)

配当性向は58%で増配余力は残っています。

指標9/4(金)最安値
PER14.30倍8.62倍
PSR2.52倍0.89倍
PBR1.75倍1.32倍
配当利回り4.03%5.26%

最安値をつけたのは、PERとPSRが2009年3月9日、PBRと配当利回りが2020年3月23日になります。

詳しくは下記リンク先にグラフが載っています。

リンク ナショナル・フューエル・ガス(NFG)の配当・決算データから割安な株価と買い時を分析

一般消費財セクター

ウェイコ・グループ(WEYS)

38年連続増配中のシューズメーカーです。時価総額が低いので株価の値が飛びやすく、流動性は低めとなっています。

WEYS
割安度
(2.0)
高配当
(4.0)
減配リスク
(3.0)
オススメ度
(2.0)

2020年8月4日に発表された2020年2Q決算のGAAP EPSがマイナスになった影響で、直近1年のEPSが減少して配当性向が125%に急上昇しています。

2020年2QのGAAP EPSがマイナスになった原因のひとつに、破産したJ.C.ペニーの債券損失330万ドルが含まれています。

指標9/4(金)最安値
PER23.01倍7.81倍
PSR0.69倍0.53倍
PBR0.88倍0.77倍
配当利回り5.42%5.83%

最安値をつけたのは全部2020年3月12日です。現在はGAAP EPSが急落した影響でPERが急上昇しています。

詳しくはリンク先のグラフを見てもらうと分かりやすいです。

リンク ウェイコ・グループ(WEYS)の配当・決算データから割安な株価と買い時を分析

素材セクター

ニューコア(NUE)

47年連続増配中の鉄鋼メーカーです。配当貴族指数にも採用されていて、過去25年連続で毎年必ず増配してきた配当侯爵でもあります。

NUE
割安度
(1.5)
高配当
(2.5)
減配リスク
(1.5)
オススメ度
(2.0)

配当性向は58%で増配余力は残っています。

指標9/4(金)最安値
PSR0.69倍0.38倍
PBR1.39倍0.83倍
配当利回り3.43%5.67%

すべて2020年3月23日に最安値をつけています。なお、PERは振れ幅が大きくバリュエーション判断の参考にならないので記載しておりません。

PERを省略すた理由はリンク先でも解説しています。こちらのグラフを見てもらうと理解やすいです。

リンク ニューコア(NUE)の配当・決算データから割安な株価と買い時を分析

エネルギーセクター

NACCOインダストリーズ(NC)

35年連続増配中のNCは、子会社を通じて石炭鉱業および天然資源産業を行っています。

NC
割安度
(1.0)
高配当
(2.5)
減配リスク
(1.0)
オススメ度
(1.5)

エネルギーセクターは割安感というより消去法で選びました。というのも、エネルギーセクターの25年以上連続増配銘柄は3つしかないからです。

エクソンモービル(XOM)の配当性向は378%、シェブロン(CVX)の配当性向は213%と高くなっていて、減配リスクが高まっています。

NACCOインダストリーズ(NC)の配当性向は19%で減配リスクが低いことから消去法で選定しました。

指標9/4(木)最安値
PSR1.12倍0.06倍
PBR0.49倍0.01倍
配当利回り3.66%14.87%

NACCOインダストリーズは、2012年9月にマテリアルハンドリング子会社をスピンオフ、2017年9月に家庭用品事業をスピンオフしています。

スピンオフ以前と現在の事業規模は大きく異なっていて、単純比較できない状況です。

最安値の数値はスピンオフ以前のリーマンショック底値をつけた2009年3月のものなので、現在の数値と比較してもあまり意味ないのですが、一応参考程度に載せておきました。

なお、PERは振れ幅が大きすぎるのとマイナスだった期間もあったので、バリュエーション判断の参考にならず省略しています。

米国株おすすめランキング

ここまで各セクターごとに10銘柄を紹介してきました。ピックアップした米国株のなかで優先順位をつけるとしたら次のようなランキングになります。

順位銘柄連続増配配当貴族配当侯爵セクター
1位WBA44年生活必需品
2位T36年コミュニケーションサービス
3位PBCT28年金融
4位CAH32年×ヘルスケア
5位MATW25年××資本財
6位IBM25年×情報技術
7位NFG50年×公益
8位WEYS38年××一般消費財
9位NUE47年素材
10位NC38年×エネルギー

1位はダントツでWBAですね。株価は出遅れていて明らかに割安な水準です。配当性向は36%で増配余力も残っています。配当侯爵でもあるので今後も毎年増配を実施してくれるでしょう。

2位AT&Tと3位PBCTの割安感は似たり寄ったりです。若干AT&Tの方が割安だったので上位にしました。

4位のCAHと5位のMATWも割安感は同じくらいです。CAHは配当貴族指数に採用されていて、MATWより少しだけ割安だったので上位になっています。

10位のNCはここ数年で複数回のスピンオフが実施されたこともあって、現状の割安感は不明です。配当性向の低さから消去法で選んでいることもあり、10位にしています。

集中投資は避けましょう

というわけで、各セクターごとに割安かつ減配リスクの低いおすすめ米国株を紹介してきました。こうして見ると、かなり手堅いラインナップになってます。

今回ピックアップした米国株は高配当かつ減配リスクが低い企業ばかりです。そのため、仮に含み損を抱えることになっても配当再投資でさらに利回りを上げることができます。

もちろん減配リスクがゼロではないので銘柄分散は必須です。そして、もし減配したときは損切りが大前提になります。

割安度No.1がWBAだからといって集中投資すると、ポートフォリオのリバランスができなくなります。

どんなに自身があっても1銘柄につき最大7.5%までにしましょう。ポートフォリオ全体の7.5%以下です。

増配が続く限り長期保有しやすいと思うので、よかったら参考にしてみてください。