Amazonポイント初回チャージで最大20%還元

IBMの配当・決算データから割安な株価と買い時を分析

【IBM】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

複利ふくりのチカラでおくびと』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

技術評論社から出ている書著『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』で、株価が割安かどうかの判断基準は企業ごとに異なることを書きました。

そこで今回は、IBMの株価が割安なときのPER/PSR/PBR/配当利回りを具体的に解説します。

先に結論
IBM】割安な株価の目安
  • PER:10.28倍以下
  • PSR:1.64倍以下
  • PBR:7.61倍以下
  • 配当利回り:3.92%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/7/22

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

IBMは情報技術セクターじゃな。

この記事を書いた人
ひろめ

複利のチカラで億り人

ひろめ

プロフィール

著書:バリュー投資家のための「米国株」データ分析/「本当の意味で読者のためになる情報を届ける」をモットーに、2016年4月から本ブログを書いています。⇒ 運営者情報プロフィール

業績データ

1株あたり利益(EPS)

IBM|アイ・ビー・エム調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2014年度までは順調に伸びてきましたが、2016年度以降は横ばいが続いています。

2020年度ガイダンスでは少なくとも13.35ドル以上とアナウンスされていて、2019年度が底になる可能性もあります。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Operating (non-GAAP) EPS

PERの計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、GAAP EPSから一過性の損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

GAAP EPSと調整後EPSの違いについては、以下のリンク先で解説しています。

リンク 米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

次に出てくる「PERの長期推移」も上記と同じEPSデータを使って求めています。

データ引用元(英語サイト)

参考 International Business Machines Corporation (IBM) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PERの長期推移

IBM|アイ・ビー・エム実績PER推移
期間:2009/1/2~2020/7/22

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。実績PERが8倍付近のところが底になって反発してきた様子が見られます。

IBMの株価


直近1年のEPS

調整後希薄化EPS11.41ドル

※2020年7月20日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近1年のEPSを入力すると、最新の実績PERが出てきます。

PER計算フォーム

÷
=0

PER推移グラフデータ

最大値15.53倍
中央値11.35倍
最小値7.40倍
割安の目安10.28倍
割高の目安13.00倍

※期間:2009/1/2~2020/7/22

割安・割高の判断基準は四分位数しぶんいすうを使っています。⇒ 四分位数を使ったバリュエーション判断

1株あたり売上高(SPS)

IBM|アイ・ビー・エム調整後1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。2015年度以降、横ばいが続いています。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:TOTAL REVENUE
  • 発行済株式数:WEIGHTED-AVERAGE NUMBER OF COMMON SHARES OUTSTANDING (M’s) Assuming Dilution

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 International Business Machines Corporation (IBM) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PSRの長期推移

IBM|アイ・ビー・エム実績PSR推移
期間:2009/1/2~2020/7/22

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。過去の傾向としては、PSRが1.3倍付近のときに反発してきた様子が確認できます。

IBMの株価


直近1年のSPS

1株あたり売上高(SPS)84.37ドル

※2020年7月20日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近1年のSPSを入力すると、最新の実績PSRが出てきます。

PSR計算フォーム

÷
=0

PSR推移グラフデータ

最大値2.35倍
中央値1.81倍
最小値1.07倍
割安の目安1.64倍
割高の目安2.01倍

※期間:2009/1/2~2020/7/22

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

1株あたり純資産(BPS)

IBM|アイ・ビー・エム1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度末(4Q)の1株あたり純資産です。2019年度にBPSが伸びたのは、レッドハット(RHT)を買収したことが起因しています。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 株主純資産:Total IBM Stockholders’ Equity
  • 発行済株式数:WEIGHTED-AVERAGE NUMBER OF COMMON SHARES OUTSTANDING (M’s) Assuming Dilution

下記グラフのPBRは、直近四半期の実績PBRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近四半期のBPS

=直近四半期の株主純資産 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PBR

=1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS

データ引用元(英語サイト)

参考 International Business Machines Corporation (IBM) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PBRの長期推移

IBM|アイ・ビー・エム実績PBR推移
2009/1/2~2020/7/22

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化したものです。2016年以降、PBRのダウントレンドが続いています。

IBMの株価


直近四半期のBPS

1株あたり純資産(BPS)22.96ドル

※2020年7月20日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近四半期のBPSを入力すると、最新の実績PBRが出てきます。

PBR計算フォーム

÷
=0

PBR推移グラフデータ

最大値14.25倍
中央値9.30倍
最小値4.06倍
割安の目安7.61倍
割高の目安10.66倍

※期間:2009/1/2~2020/7/22

PBRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

配当データ

配当利回りの長期推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Actual amount per share

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 International Business Machines Corporation (IBM) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 ibm_ir_dividendsIBM
IBM|アイ・ビー・エム配当利回り推移
期間:1995/1/3~2020/7/22

上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化したものです。長らく配当利回りの上昇トレンドが続いていることが分かります。

IBMのような連続増配銘柄の場合、配当利回りの上昇は株価下落あるいは増配のどちらかによって起こります。

IBMの年間配当

年間1株あたり配当金6.52ドル

IBMの株価


計算フォームに上記の年間1株あたり配当金と株価を入力すると、最新の配当利回りが出てきます。

配当利回り計算フォーム

÷
=0%

最新の配当利回りは下記のページでも確認できます。米国株式市場の取引時間帯もデータ更新されるランキングです。

リンク 【米国株】25年以上連続増配銘柄の配当利回りランキング

配当利回り推移グラフデータ

最大値6.84%
中央値2.43%
最小値1.43%
割安の目安3.92%
割高の目安1.81%

※期間:2009/1/2~2020/7/22

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

配当履歴

IBMの会計年度は暦年と一緒です。そのため、暦年と会計年度の年間配当は全く同じになります。

暦年
(CY)
1Q
(1-3月)
2Q
(4-6月)
3Q
(7-9月)
4Q
(10-12月)
年間
配当
増配率
1995年$0.0625$0.0625$0.0625$0.0625$0.250
1996年$0.0625$0.0875$0.0875$0.0875$0.32530.0%
1997年$0.0875$0.10$0.10$0.10$0.387519.2%
1998年$0.10$0.11$0.11$0.11$0.4311.0%
1999年$0.11$0.12$0.12$0.12$0.479.3%
2000年$0.12$0.13$0.13$0.13$0.518.5%
2001年$0.13$0.14$0.14$0.14$0.557.8%
2002年$0.14$0.15$0.15$0.15$0.597.3%
2003年$0.15$0.16$0.16$0.16$0.636.8%
2004年$0.16$0.18$0.18$0.18$0.7011.1%
2005年$0.18$0.20$0.20$0.20$0.7811.4%
2006年$0.20$0.30$0.30$0.30$1.1041.0%
2007年$0.30$0.40$0.40$0.40$1.5036.4%
2008年$0.40$0.50$0.50$0.50$1.9026.7%
2009年$0.50$0.55$0.55$0.55$2.1513.2%
2010年$0.55$0.65$0.65$0.65$2.5016.3%
2011年$0.65$0.75$0.75$0.75$2.9016.0%
2012年$0.75$0.85$0.85$0.85$3.3013.8%
2013年$0.85$0.95$0.95$0.95$3.7012.1%
2014年$0.95$1.10$1.10$1.10$4.2514.9%
2015年$1.10$1.30$1.30$1.30$5.0017.6%
2016年$1.30$1.40$1.40$1.40$5.5010.0%
2017年$1.40$1.50$1.50$1.50$5.907.3%
2018年$1.50$1.57$1.57$1.57$6.215.3%
2019年$1.57$1.62$1.62$1.62$6.433.5%
2020年$1.62$1.63$1.63$1.63$6.511.2%

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は、株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

IBM|アイ・ビー・エム増配率推移(1996年~2008年)
IBM|アイ・ビー・エム増配率推移(2009年~2020年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。年間配当は配当権利落ち日と支払日どちらを基準にしても一緒です。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:Operating (non-GAAP) EPS
  • 四半期配当:Actual amount per share

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 ibm_ir_dividendsIBM
IBM|アイ・ビー・エム配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2020年2Q決算の配当性向は57%で、少しずつ増配余力が減ってきています。

2020年7月24日データ

連続増配年数25年
前回増配(権利落ち日)2020年5月7日
配当権利落ち月2月/5月/8月/11月
配当支払い月3月/6月/9月/12月

増配ステータス 

配当貴族指数×
配当チャンピオン
配当王×
配当公爵

発行済株式数

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:WEIGHTED-AVERAGE NUMBER OF COMMON SHARES OUTSTANDING (M’s) Assuming Dilution

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

IBM|アイ・ビー・エム発行済株式数

自社株買いの期待ができる

IBMの発行済株式数は毎年着実に減り続けています。よって、積極的な自社株買いで株主還元する方針を取っていることが伺えます。

株価データ分析まとめ

ここまで見てきた各種指標の長期推移は、PERとPSRが似たような動きをしているのに対し、PBRと配当利回りは独自の動きをしています。

IBMは情報技術セクターであるため、バリュエーション判断においてPBRは重要度が下がります。

また、配当利回りは長期的に上がり続けているため、こちらも株価の値付けに影響していないことが分かります。

したがって、PERとPSRを重視しつつ、補助的にPBRや配当利回りを見ることになると考えています。