米国株本の中身を無料公開中!

【BRK.B】バークシャー・ハサウェイ銘柄分析:株価指標(PER・PSR・PBR)から導いた割安な株価の条件

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の株価指標

企業ごとに割安な株価の条件は異なります。たとえPERが25倍だったとしても、一概にすべての株が割高とは限らないのです。

このことは、技術評論社から出ている書著『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』にも書きました。

できることなら、なるべく割安なときに買って含み損を抱えるリスクを下げたいですよね。

本記事では、

  • 現在の株価は割安?
  • 業績は安定してる?
  • 配当は出るの?

こういった疑問に答えます。

グラフで長期データを示しているので、現在の株価が割安または割高なのか視覚的に理解しやすくなっています。

配当きぞくん

配当きぞくん

バークシャー・ハサウェイは金融セクターじゃ。

この記事を書いた人
ひろめ

複利のチカラで億り人

ひろめ

プロフィール

個人投資家/ブログで無料公開した米国株の著書が累計1万部突破/日本で初めて連続増配株の定義を明確に説明した本の著者プロフィール詳細運営ポリシー

決算データ

決算データ

ウォーレン・バフェット氏の投資会社バークシャー・ハサウェイは大きく分けて2つの事業から収益を稼いでいます。

おもな収益源

  1. 投資活動による収益
  2. 買収により傘下に収めた企業群からの収益

PERとPSRは②のみの業績を反映した指標で、PBRは①と②両方の業績を含めた指標になります。

1株あたり利益(EPS)

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。棒グラフにマウスカーソルをあてることでEPSデータが小数第2位まで表示されます。

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。棒グラフをタップすることでEPSデータが小数第2位まで表示されます。

2018年度にEPSが大きく伸びているは税制改正により法人減税されたことがプラスに働いています。

使用データ

  • 営業利益:Operating earnings
  • 発行済株式数:Number of shares of common stock outstanding

News ReleasesForm 10-Q・Form 10-Kより

一貫性のある比較を行うために、投資損益を除外した営業利益を計算して調整後希薄化EPSにしています。

GAAP EPSと調整後EPSの違いについては、以下のリンク先で解説しています。

Check GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いとは?米国株に出てくるEPSの種類を解説

次に出てくる「PERの長期推移」も上記と同じEPSデータを使って求めています。

PERの長期推移

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)実績PER推移

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化した動的チャートです。グラフにマウスカーソルをあてることで、そのときの日付とPERが見れるようになっています。

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化した動的チャートです。グラフをタップすることで、そのときの日付とPERが見れるようになっています。

PERの計算に使った株価は終値を使用、EPSデータの切り替えは決算発表日を基準に行っています。

PERの計算手順

  1. STEP

    四半期ごとの営業利益

    Operating earnings=Net earnings – Investment and derivative gains (losses)

  2. STEP

    発行済株式数(クラスB株換算)

    発行済株式数=(クラスA株×1,500)+クラスB株

    ※四半期終了時点データ

  3. STEP

    調整後希薄化EPS(1株あたり営業利益)

    調整後希薄化EPS=直近四半期の営業利益 ÷ 直近四半期終了時の発行済株式数(クラスB株換算)

    ※決算発表日を基準にデータ切り替え

  4. STEP

    グラフの実績PER

    実績PER=1日の終値 ÷ 調整後希薄化EPS

バークシャー・ハサウェイの株価


直近1年のEPS

計算フォームに上記の株価と直近1年のEPSを入力すると、最新の実績PERが出てきます。

PER計算フォーム

÷
=0

PER推移グラフ

割安・割高の判断基準は四分位数しぶんいすうを使っています。⇒ 四分位数を使ったバリュエーション判断

1株あたり売上高(SPS)

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。棒グラフにマウスカーソルをあてるとSPSデータが小数第2位まで表示されます。

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。棒グラフをタップするとSPSデータが小数第2位まで表示されます。

使用データ

  • 四半期売上高:Total revenues
  • 発行済株式数:Number of shares of common stock outstanding

Form 10-Q/Form 10-Kより

PSRの長期推移

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)実績PSR推移

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化した動的チャートです。グラフにマウスカーソルをあてることで、そのときの日付とPSRが見れるようになっています。

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化した動的チャートです。グラフをタップすることで、そのときの日付とPSRが見れるようになっています。

PSRの計算手順

  1. STEP

    発行済株式数(クラスB株換算)

    発行済株式数=(クラスA株×1,500)+クラスB株

    ※四半期終了時点データ

  2. STEP

    直近1年の1株あたり売上高(SPS)

    =直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期終了時の希薄化発行済株式数

    ※決算発表日を基準にデータ切り替え

  3. STEP

    グラフの実績PSR

    =1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

バークシャー・ハサウェイの株価


直近1年のSPS

計算フォームに上記の株価と直近1年のSPSを入力すると、最新の実績PSRが出てきます。

PSR計算フォーム

÷
=0

PSR推移グラフ

割安・割高の判断基準は四分位数しぶんいすうを使っています。⇒ 四分位数を使ったバリュエーション判断

1株あたり純資産(BPS)

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度末(4Q)の1株あたり純資産です。棒グラフにマウスカーソルをあてるとBPSデータが小数第2位まで表示されます。

上記は会計年度末(4Q)の1株あたり純資産です。棒グラフをタップするとBPSデータが小数第2位まで表示されます。

BPSは投資活動による未実現損益の変化を含めた数値になります。2018年度にほぼ横ばいになっているのはクラフトハインツの減損が響いています。

使用データ

  • 株主純資産:Berkshire Hathaway shareholders’ equity
  • 発行済株式数:Number of shares of common stock outstanding

Form 10-Q/Form 10-Kより

PBRの長期推移

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)実績PBR推移

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化した動的チャートです。グラフにマウスカーソルをあてることで、そのときの日付とPBRが見れるようになっています。

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化した動的チャートです。グラフをタップすることで、そのときの日付とPBRが見れるようになっています。

PBRの計算手順

  1. STEP

    発行済株式数(クラスB株換算)

    発行済株式数=(クラスA株×1,500)+クラスB株

    ※四半期終了時点データ

  2. STEP

    直近四半期のBPS

    =直近四半期の株主純資産 ÷ 直近四半期終了時の希薄化発行済株式数

    ※決算発表日を基準にデータ切り替え

  3. STEP

    グラフの実績PBR

    =1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS

バークシャー・ハサウェイの株価


直近四半期のBPS

計算フォームに上記の株価と直近四半期のBPSを入力すると、最新の実績PBRが出てきます。

PBR計算フォーム

÷
=0

PBR推移グラフ

割安・割高の判断基準は四分位数しぶんいすうを使っています。⇒ 四分位数を使ったバリュエーション判断

配当利回りは0%

バークシャー・ハサウェイは配当を出さない銘柄です。そのため、配当利回りは0%で株価上昇率がそのままトータルリターンになります。

株価データ分析まとめ

このページで扱っているPERとPSRは投資活動の業績を除外した数値を使って計算した指標で、PBRは投資活動の未実現損益も反映された指標です。

バークシャー・ハサウェイは金融セクターですので、PBRが最も重視される指標になります。

一方でPBRは未実現損益も含んだ指標であるため、いわゆるバークシャー・ハサウェイ傘下の企業業績だけを反映したPERやPSRも考慮したうえで割安および割高の判断をすることも大切です。

Check 本の著者が長期保有に適したおすすめ米国株をセクターごとに紹介

米国株の本を書きました!中身をブログで無料公開しています。書店で買えるガチの書籍が無料で読めるようになっています。