米国株本の中身を無料公開中!

【UL】ユニリーバの配当金と決算データまとめ

【UL】銘柄分析イギリスADR

ユニリーバは、イギリスとオランダに本社を置く生活必需品セクタ―のグローバル企業です。2ヵ国に本社を構えているため、株式もイギリス(Ulvr)とオランダ(UNA)それぞれに上場しています。

ユニリーバは米国株式市場にも上場しています。イギリスとオランダのADR(米国預託証券)として株式をドル建てで購入することができます。

【UL】と【UN】の違い
  • UL:イギリスADRのため配当金の現地課税なし
  • UN:オランダADRのため配当金に15%の現地課税がある

ULはイギリスで上場しているUlvrのADRであるため、配当の現地課税がありません。対して、UNはオランダで上場しているUNAのADRであるため、配当金に15%の現地課税がかかってしまいます。

どちらを買っても株価の値動きは同じなので、米国市場で購入するときは配当の二重課税がないイギリスADRのULを購入しましょう。

Check 米国株の配当にかかる二重課税問題とは?解決する方法を解説

この記事を書いた人
ひろめ

複利のチカラで億り人

ひろめ

プロフィール

個人投資家/ブログで無料公開した米国株の著書が累計1万部突破/日本で初めて連続増配株の定義を明確に説明した本の著者プロフィール詳細運営ポリシー

決算データ

ユニリーバの決算はすべてユーロ建てで報告されているため、決算データもユーロ建てになります。USドルではないので、ご注意ください。

1株あたり利益(EPS)

ユニリーバ(UL)調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)のユーロ建て調整後希薄化EPSになります。

一貫性のある比較を行うために、一過性の損益とハイパーインフレの影響を除いた「Underlying EPS – diluted」の数値をグラフ化しています。

グラフに使ったデータ

  • 調整後希薄化EPS:Underlying EPS/Core EPS

Results, presentations & webcastsより

調整後希薄化EPSのグラフに使用しているのは、Underlying EPSもしくはCore EPSです。(年度によってUnderlying EPSとCore EPSの表記に分かれています。)

どちらも一過性の損益を除外しているのは同じで、Underlying EPSはさらにハイパーインフレした新興国の影響も除かれています。

データ引用元は4Q決算資料に書かれた通年のUnderlying EPSとCore EPSになります。

GAAP EPSと調整後EPSの違いについては、以下のリンク先で解説しています。

Check GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いとは?米国株に出てくるEPSの種類を解説

次に出てくる「PERの長期推移」も上記と同じEPSデータを使って求めています。

1株あたり売上高(SPS)

ユニリーバ(UL)1株あたり売上高(SPS)

上記もユーロ建ての1株あたり売上高です。会計年度(1Q~4Q)の売上高÷平均発行済株式数で算出しています。

計算に使ったデータ

  • 年間売上高:Turnover
  • 発行済株式数:Adjusted average number of combined share units – Diluted

Results, presentations & webcastsより

どちらも4Q決算資料に書かれた通年のTurnoverとAdjusted average number of combined share units – Dilutedを使っています。

新興国の売上高が過半数を占める

ユニリーバは、生活必需品セクターのグローバル企業です。新興国の売上高がグループ全体の50%以上を占めており、人口が増えていく地域でのシェア獲得に成功しています。

ユニリーバ売上高割合

2022年度のアニュアルレポートによると、新興国における売上高はグループ全体の59%を占めています。グローバル企業とはいえ、ここまで新興国の売上が大きなウエイトを占める企業はめずらしいです。

ユニリーバは、人口ボーナスが期待できるインドやインドネシアなどの新興国地域でしっかりとシェアを獲得しています。

1株あたり純資産(BPS)

ユニリーバ(UL)1株あたり純資産(BPS)

上記もユーロ建ての1株あたり純資産です。会計年度末(4Q)の株主純資産÷平均発行済株式数で算出しています。

計算に使ったデータ

  • 株主純資産:Shareholders’ equity
  • 発行済株式数:Adjusted average number of combined share units – Diluted

Results, presentations & webcastsより

どちらも4Q決算資料に書かれたデータを使っています。Shareholders’ equityは会計年度末時点の株主純資産、Adjusted average number of combined share unitsは通年の希薄化後平均発行済株式数になります。

配当データ

ここからはドル建て配当金とユーロ建て配当金それぞれのデータを見ていきます。

ドル建て配当金と増配率

イギリスADR(UL)のドル建て配当金は次のようになっています。

暦年(CY)1Q(1-3月)2Q(4-6月)3Q(7-9月)4Q(10-12月)年間配当増配率
2010年$0.2718$0.2764$0.2750$0.2916$1.1148
2011年$0.2861$0.3289$0.3188$0.3066$1.2404+11.3%
2012年$0.2965$0.3198$0.2938$0.3160$1.2261-1.2%
2013年$0.3237$0.3494$0.3545$0.3678$1.3954+13.8%
2014年$0.3654$0.3938$0.3842$0.3637$1.5071+8.0%
2015年$0.3303$0.3190$0.3282$0.3435$1.3210-12.3%
2016年$0.3296$0.3648$0.3531$0.3546$1.4021+6.1%
2017年$0.3439$0.3828$0.4140$0.4217$1.5624+11.4%
2018年$0.4452$0.4789$0.4531$0.4487$1.8259+16.9%
2019年$0.4422$0.4641$0.4585$0.4516$1.8164-0.5%
2020年$0.4517$0.4445$0.4694$0.4845$1.8501+1.9%
2021年$0.5139$0.5159$0.5031$0.4975$2.0304+9.7%
2022年$0.4873$0.4555$0.4343$0.4211$1.7982-11.4%

※基準:配当権利落ち日&支払日

ユニリーバの場合、暦年の年間配当は配当権利落ち日と支払日どちらを基準にしても一緒です。

ユーロ建て配当では減配されていませんが、ドル建て配当だと為替レートの影響で前年比マイナスになる年もあります。

ユーロ建て配当金と増配率

ロンドン証券取引所に上場しているユニリーバPLC(ULVR)のユーロ建て配当金は次のようになっています。

暦年(CY)1Q(1-3月)2Q(4-6月)3Q(7-9月)4Q(10-12月)年間配当増配率
2010年€0.195€0.208€0.208€0.208€0.819
2011年€0.208€0.225€0.225€0.225€0.883+7.8%
2012年€0.225€0.243€0.243€0.243€0.954+8.0%
2013年€0.243€0.269€0.269€0.269€1.050+10.1%
2014年€0.269€0.285€0.285€0.285€1.124+7.0%
2015年€0.285€0.302€0.302€0.302€1.191+6.0%
2016年€0.302€0.3201€0.3201€0.3201€1.262+6.0%
2017年€0.3201€0.3585€0.3585€0.3585€1.396+10.6%
2018年€0.3585€0.3872€0.3872€0.3872€1.520+8.9%
2019年€0.3872€0.4104€0.4104€0.4104€1.618+6.5%
2020年€0.4104€0.4104€0.4104€0.4104€1.642+1.4%
2021年€0.4268€0.4268€0.4268€0.4268€1.707+4.0%
2022年€0.4268€0.4268€0.4268€0.4268€1.707±0.0%

※基準:配当権利落ち日&支払日

12年連続でユーロ建て配当が増配されてきましたが、2022年に増配がストップして連続増配記録が途切れました。

ユニリーバ(UL)のユーロ建て配当性向
計算に使ったデータ

  • 調整後希薄化EPS:Underlying EPS/Core EPS
  • 四半期配当:Dividend per ordinary share

Results, presentations & webcasts/Dividend historyより

調整後希薄化EPSは、1株あたり利益(EPS)で使ったデータと同じです。四半期配当は、ユニリーバIRにあるDividend historyのデータになります。

連続増配年数0年(ユーロ建て)
前回増配(権利落ち日)2021年2月25日
配当権利落ち月2月/5月/8月/10月
配当支払い月3月/6月/9月/12月

配当権利落ち日と支払い日は、ドル建て配当・ユーロ建て配当どちらも一緒になっています。

発行済株式数

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、会計年度1年で平均した希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

ユニリーバ(UL)発行済株式数

自社株買いも期待できる

2014年度以降、ユニリーバの発行済株式数は減少傾向にあるため、配当だけでなく自社株買いでも株主還元する方針であることが伺えます。

Check 本の著者が長期保有に適したおすすめ米国株をセクターごとに紹介

米国株の本を書きました!中身をブログで無料公開しています。書店で買えるガチの書籍が無料で読めるようになっています。