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アップル(AAPL)の銘柄分析:業績決算と配当データから導いた割安な株価の条件

【AAPL】featured image

企業ごとに割安な株価の条件は異なります。たとえPERが25倍だったとしても、一概にすべての株が割高とは限らないのです。

このことは、技術評論社から出ている書著『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』にも書きました。

できることなら、なるべく割安なときに買って含み損を抱えるリスクを下げたいですよね。

本記事では、

  • 現在の株価は割安?
  • 業績は安定してる?
  • 連続増配年数は何年?
  • 減配リスクは高くない?

こういった疑問に答えます。

グラフで長期データを示しているので、現在の株価が割安 or 割高なのか視覚的に理解しやすくなっています。

PERPSRPBR配当利回りの線グラフは、休場日を除いて毎日更新されています。

気になるとこまで読み飛ばす

配当きぞくん

配当きぞくん

アップルは情報技術セクターじゃ。

この記事を書いた人
ひろめ

複利のチカラで億り人

ひろめ

プロフィール

日本で初めて米国株における連続増配の定義を明確に説明した本の著者/「本当の意味で読者のためになる情報を届ける」がモットー/2016年4月から当ブログを運営⇒ プロフィールページ

業績データ

業績データ

1株あたり利益(EPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。棒グラフにマウスカーソルをあてることでEPSデータが小数第2位まで表示されます。

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。棒グラフをタップすることでEPSデータが小数第2位まで表示されます。

使用データ

  • 希薄化EPS:earnings per diluted share

Form 8-Kより

上記EPSは大半がGAAP EPSになります。2008年3Q~2009年3Qだけイレギュラーな損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

GAAP EPSと調整後EPSの違いについては、以下のリンク先で解説しています。

リンク 【米国株に出てくるEPSの種類を解説】GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いとは?

次に出てくる「PERの長期推移」も上記と同じEPSデータを使って求めています。

PERの長期推移

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化した動的チャートです。グラフにマウスカーソルをあてることで、そのときの日付とPERが見れるようになっています。

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化した動的チャートです。グラフをタップすることで、そのときの日付とPERが見れるようになっています。

PERの計算に使った株価は終値を使用、EPSデータの切り替えは決算発表日を基準に行っています。

バークシャー・ハサウェイの購入時期

バークシャー・ハサウェイがアップル株を初めて購入したのは2016年1Q(1月~3月)です。このときの投資判断はバフェット本人ではなく、補佐役のドット・コームズ氏かテッド・ウェシュラー氏と言われています。

こうして振り返ると、PERが10倍付近になったところで買い始めていることが分かります。

ちなみに、ウォーレン・バフェット氏が投資判断を行って本格的にアップルを購入し始めたのは、2016年10月~12月のことです。

2016年12月末にはアップル保有株数は5735万株(+4213万株)、ポートフォリオの4.5%まで増やしました。

アップルの株価


直近1年のEPS

計算フォームに上記の株価と直近1年のEPSを入力すると、最新の実績PERが出てきます。

PER計算フォーム

÷
=0

PER推移グラフ

割安・割高の判断基準は四分位数しぶんいすうを使っています。⇒ 四分位数を使ったバリュエーション判断

1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。棒グラフにマウスカーソルをあてるとSPSデータが小数第2位まで表示されます。

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。棒グラフをタップするとSPSデータが小数第2位まで表示されます。

使用データ

  • 四半期売上高:Total net sales
  • 発行済株式数:Shares used in computing earnings per share:Diluted

Form 8-Kより

PSRの長期推移

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化した動的チャートです。グラフにマウスカーソルをあてることで、そのときの日付とPSRが見れるようになっています。

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化した動的チャートです。グラフをタップすることで、そのときの日付とPSRが見れるようになっています。

PSRの計算手順

  1. STEP

    直近1年の1株あたり売上高(SPS)

    =直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

    ※決算発表日を基準にデータ切り替え

  2. STEP

    グラフの実績PSR

    =1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

アップルの株価


直近1年のSPS

計算フォームに上記の株価と直近1年のSPSを入力すると、最新の実績PSRが出てきます。

PSR計算フォーム

÷
=0

PSR推移グラフの数値データ

割安・割高の判断基準は四分位数しぶんいすうを使っています。⇒ 四分位数を使ったバリュエーション判断

1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度末(4Q)の1株あたり純資産です。棒グラフにマウスカーソルをあてるとBPSデータが小数第2位まで表示されます。

上記は会計年度末(4Q)の1株あたり純資産です。棒グラフをタップするとBPSデータが小数第2位まで表示されます。

使用データ

  • 株価:1日の終値(Close)
  • 株主純資産:Total shareholders’ equity
  • 発行済株式数:Shares used in computing earnings per share:Diluted

Form 8-Kより

PBRの長期推移

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化した動的チャートです。グラフにマウスカーソルをあてることで、そのときの日付とPBRが見れるようになっています。

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化した動的チャートです。グラフをタップすることで、そのときの日付とPBRが見れるようになっています。

PBRの計算手順

  1. STEP

    直近四半期のBPS

    =直近四半期の株主純資産 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

    ※決算発表日を基準にデータ切り替え

  2. STEP

    グラフの実績PBR

    =1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS

アップルの株価


直近四半期のBPS

計算フォームに上記の株価と直近四半期のBPSを入力すると、最新の実績PBRが出てきます。

PBR計算フォーム

÷
=0

PBR推移グラフの数値データ

割安・割高の判断基準は四分位数しぶんいすうを使っています。⇒ 四分位数を使ったバリュエーション判断

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配当データ

配当データ

ここから先の配当データと配当利回り推移は次のデータを使っています。

使用データ

  • 四半期配当:Amount

Dividend History – Appleより

配当利回りの長期推移

上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化した動的チャートです。グラフにマウスカーソルをあてることで、そのときの日付と配当利回りが表示されるようになっています。

上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化した動的チャートです。グラフをタップすることで、そのときの日付と配当利回りが表示されるようになっています。

アップルが配当支払いを再開したのが2012年8月からのため、2013年から配当利回り推移をグラフ化しています。

配当利回りの計算手順

  1. STEP

    1株配当(DPS)

    =直近四半期の1株配当×4

  2. STEP

    グラフの配当利回り

    =1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

    ※増配のとき:配当権利落ち日に1株配当を切り替え

アップルの株価


現在の年間配当

計算フォームに上記の年間1株あたり配当金と株価を入力すると、最新の配当利回りが出てきます。

配当利回り計算フォーム

÷
=0%

配当利回り推移グラフ

割安・割高の判断基準は四分位数しぶんいすうを使っています。⇒ 四分位数を使ったバリュエーション判断

配当履歴

アップルの会計年度は暦年とズレがあるため、1Q~4Q表記を会計年度にあわせています。

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は、株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。

動的チャートになっていて、グラフにマウスカーソルをあてると増配率が表示されます。

動的チャートになっていて、グラフをタップすると増配率が表示されます。

配当性向

上記は直近1年の調整後希薄化EPSをもとに計算した四半期ごとの配当性向で、単位は%です。

動的チャートになっていて、グラフにマウスカーソルをあてると該当四半期の配当性向が表示されます。

動的チャートになっていて、グラフをタップすると該当四半期の配当性向が表示されます。

使用データ

  • 希薄化EPS:earnings per diluted share
  • 四半期配当:Amount

Form 8-KDividend History – Appleより

配当性向の計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、大半が直近4四半期の希薄化EPSを合計したものです。

2008年3Q~2009年3Qだけイレギュラーな損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

配当性向の計算手順

  1. STEP

    1株配当(DPS)

    =直近四半期の1株配当×4

  2. STEP

    グラフの配当性向

    =1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

    ※増配のとき:配当権利落ち日に1株配当を切り替え

連続増配年数

連続増配年数
連続増配年数10年
前回増配(権利落ち日)2021年5月18日
配当権利落ち月2月/5月/8月/11月
配当支払い月2月/5月/8月/11月

増配ステータス

増配ステータス
配当貴族指数×
配当チャンピオン×
配当王×
配当公爵×

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発行済株式数

発行済株式数

茶色の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

グラフにマウスカーソルをあてることで、該当年度の数値データが確認できます。

グラフをタップすることで、該当年度の数値データが確認できます。

使用データ

  • 発行済株式数:Shares used in computing earnings per share:Diluted

Form 8-Kより

自社株買いの期待ができる

2012年度以降の発行済株式数は毎年着実に減少しています。毎年3%以上も減らしていることから、積極的な自社株買いで株主還元する方針であることが伺えます。

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株価データ分析まとめ

ここまで見てきた各種指標の長期推移は、実績PERとPSRが似たような動きになっているのに対し、PBRと配当利回りは独自の動きをしています。

実績PERとPSRは長期的に一定の範囲を動いてきたことから、これら2つの指標が軸になって株価が動いていると考えることができます。

対してPBRと配当利回りは一方的に割高な方向に動いているため、株価への影響が低く、重要度の低い指標だと判断できます。

したがって、アップル(AAPL)のバリュエーション判断はPERとPSRを重視しつつ、PBRと配当利回りを補助的に見るべきと考えています。