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アップル(AAPL)の配当・決算データから割安な株価と買い時を分析

【AAPL】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

複利ふくりのチカラでおくびと』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

技術評論社から出ている書著『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』で、株価が割安かどうかの判断基準は企業ごとに異なることを書きました。

そこで今回は、アップル(AAPL)の株価が割安なときのPER/PSR/PBR/配当利回りを具体的に解説します。

先に結論
AAPL】割安な株価の目安
  • PER:13.45倍以下
  • PSR:2.95倍以下
  • PBR:4.78倍以下
  • 配当利回り:2.08%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/8/3

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

AAPLは情報技術セクターじゃな。

この記事を書いた人
ひろめ

複利のチカラで億り人

ひろめ

プロフィール

著書:バリュー投資家のための「米国株」データ分析/「本当の意味で読者のためになる情報を届ける」をモットーに、2016年4月から本ブログを書いています。⇒ 運営者情報プロフィール

業績データ

1株あたり利益(EPS)

AAPL|アップル調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。わずか10年で8.5倍も伸びています。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 希薄化EPS:earnings per diluted share

PERの計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、大半が直近4四半期の希薄化EPSを合計したものです。2008年3Q~2009年3Qだけイレギュラーな損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

GAAP EPSと調整後EPSの違いについては、以下のリンク先で解説しています。

リンク 米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

次に出てくる「PERの長期推移」も上記と同じEPSデータを使って求めています。

データ引用元(英語サイト)

参考 Apple Inc. (AAPL) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PERの長期推移

AAPL|アップル実績PER推移
期間:2009/1/2~2020/8/3

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。PERが10倍付近のときに反発しているのが確認できます。

バークシャー・ハサウェイがアップル株を初めて購入したのは2016年1Q(1月~3月)です。このときの投資判断はバフェット本人ではなく、補佐役のドット・コームズ氏かテッド・ウェシュラー氏と言われています。

こうして振り返ると、PERが10倍付近になったところで買い始めていることが分かります。

ちなみに、ウォーレン・バフェット氏が投資判断を行って本格的にアップルを購入し始めたのは、2016年4Q(10月~12月)のことです。2016年12月末のアップル保有株数は5735万株(+4213万株)、ポートフォリオの4.5%まで急上昇しました。

株価チャート


直近1年のEPS

調整後希薄化EPS3.29ドル

※ 2020年7月30日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近1年のEPSを入力すると、最新の実績PERが出てきます。

PER計算フォーム

÷
=0

PER推移グラフデータ

最大値33.14倍
中央値16.20倍
最小値8.86倍
割安の目安13.45倍
割高の目安18.52倍

※期間:2009/1/2~2020/8/3

割安・割高の判断基準は四分位数しぶんいすうを使っています。⇒ 四分位数を使ったバリュエーション判断

1株あたり売上高(SPS)

AAPL|アップル1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。わずか10年で10倍も成長しています。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Total net sales
  • 発行済株式数:Shares used in computing earnings per share:Diluted

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Apple Inc. (AAPL) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PSRの長期推移

AAPL|アップル実績PSR推移
期間:2009/1/2~2020/8/3

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。過去の傾向として、PSR2.2倍付近のところが底になって反発しているのが確認できます。

株価チャート


直近1年のSPS

1株あたり売上高(SPS)15.72ドル

※2020年7月30日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近1年のSPSを入力すると、最新の実績PSRが出てきます。

PSR計算フォーム

÷
=0

PSR推移グラフデータ

最大値6.93倍
中央値3.60倍
最小値2.18倍
割安の目安2.95倍
割高の目安4.13倍

※期間:2009/1/2~2020/8/3

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

1株あたり純資産(BPS)

AAPL|アップル1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度末(4Q)の1株あたり純資産です。2017年度にピークをつけて、そこからは減少しています。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 株主純資産:Total shareholders’ equity
  • 発行済株式数:Shares used in computing earnings per share:Diluted

下記グラフのPBRは、直近四半期の実績PBRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近四半期のBPS

=直近四半期の株主純資産 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PBR

=1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS

データ引用元(英語サイト)

参考 Apple Inc. (AAPL) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PBRの長期推移

AAPL|アップル実績PBR推移
2009/1/2~2020/8/3

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化したものです。ここ数年は一方的に上昇し続けており、株価の値付けにほとんど影響していないことが分かります。

株価チャート


直近四半期のBPS

1株あたり純資産(BPS)4.15ドル

※2020年7月30日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近四半期のBPSを入力すると、最新の実績PBRが出てきます。

PBR計算フォーム

÷
=0

PBR推移グラフデータ

最大値26.25倍
中央値5.66倍
最小値2.75倍
割安の目安4.78倍
割高の目安6.48倍

※期間:2009/1/2~2020/8/3

PBRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

配当データ

配当利回りの長期推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Amount

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Apple Inc. (AAPL) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 Dividend HistoryApple
AAPL|アップル配当利回り推移
期間:2013/1/2~2020/8/3

アップルが配当支払いを再開したのが2012年8月からのため、2013年から配当利回り推移をグラフ化しています。

年間配当

年間1株あたり配当金0.82ドル

株価チャート


計算フォームに上記の年間1株あたり配当金と株価を入力すると、最新の配当利回りが出てきます。

配当利回り計算フォーム

÷
=0%

最新の配当利回りは下記のページでも確認できます。米国株式市場の取引時間帯もデータ更新されるランキングです。

リンク 【米国株】25年以上連続増配銘柄の配当利回りランキング

配当利回り推移グラフデータ

最大値3.10%
中央値1.70%
最小値0.75%
割安の目安2.08%
割高の目安1.49%

※期間:2009/1/2~2020/8/3

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

配当履歴

1Q~4Q表記だけ会計年度にあわせています。アップルの会計年度は暦年とズレがあるため、2Q、3Q、4Q、1Qの順序になります。

暦年
(CY)
2Q
(1-3月)
3Q
(4-6月)
4Q
(7-9月)
1Q
(10-12月)
年間配当増配率
2012年$0.0946$0.0946$0.1893
2013年$0.0946$0.1089$0.1089$0.1089$0.4214122.6%
2014年$0.1089$0.1175$0.1175$0.1175$0.46149.5%
2015年$0.1175$0.130$0.130$0.130$0.507510.0%
2016年$0.130$0.1425$0.1425$0.1425$0.55759.9%
2017年$0.1425$0.1575$0.1575$0.1575$0.61510.3%
2018年$0.1575$0.1825$0.1825$0.1825$0.70514.6%
2019年$0.1825$0.1925$0.1925$0.1925$0.7607.8%
2020年$0.1925$0.205$0.205$0.205$0.80756.2%

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は、株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

AAPL|アップル増配率推移(2013年~2020年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。

アップルの場合、年間配当は配当権利落ち日と支払日どちらを基準にしても一緒です。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 希薄化EPS:earnings per diluted share
  • 四半期配当:Amount

配当性向の計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、大半が直近4四半期の希薄化EPSを合計したものです。2008年3Q~2009年3Qだけイレギュラーな損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 Dividend HistoryApple
AAPL|アップル配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2020年3Q決算時点の配当性向は23%で、まだまだ十分な増配余力が残されています。

連続増配年数

連続増配年数9年
前回増配(権利落ち日)2020年5月8日
配当権利落ち月2月/5月/8月/11月
配当支払い月2月/5月/8月/11月

増配ステータス 

配当貴族指数×
配当チャンピオン×
配当王×
配当公爵×

発行済株式数

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Shares used in computing earnings per share:Diluted

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

AAPL|アップル発行済株式数

自社株買いの期待ができる

2012年度以降の発行済株式数は毎年着実に減少しています。毎年3%以上も減らしていることから、積極的な自社株買いで株主還元する方針であることが伺えます。

株価データ分析まとめ

ここまで見てきた各種指標の長期推移は、実績PERとPSRが似たような動きになっているのに対し、PBRと配当利回りは独自の動きをしています。

実績PERとPSRは長期的に一定の範囲を動いてきたことから、これら2つの指標が軸になって株価が動いていると考えることができます。

対してPBRと配当利回りは一方的に割高な方向に動いているため、株価への影響が低く、重要度の低い指標だと判断できます。

したがって、アップル(AAPL)のバリュエーション判断はPERとPSRを重視しつつ、PBRと配当利回りを補助的に見るべきと考えています。