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【BDX】ベクトン・ディッキンソンの株価が割安なときの見分け方|配当・決算データまとめ

【BDX】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

『複利のチカラで億り人』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

同じ株価指標でも銘柄ごとに割安・割高な数値の目安は異なります。今回はベクトン・ディッキンソン(BDX)のバリュエーション判断として、割安および割高なPERとPSR、配当利回りを紹介します。過去11年分のデータをもとに分析した結果です。

先に結論
BDX】割安な株価の目安
  • PER:15.04倍以下
  • PSR:2.41倍以下
  • 配当利回り:2.00%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/2/28

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

BDXはヘルスケアセクターじゃな。

【BDX】ベクトン・ディッキンソンのPER推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted Diluted Earnings per Share

PERの計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために調整後希薄化EPSを使っています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類 米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 Becton, Dickinson and Company (BDX) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
BDX|ベクトン・ディッキンソン実績PER推移
2009/1/2~2020/2/28

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。ここ数年はPERが20倍付近のところで何度か反発しているのが確認できます。

実績PER過去11年データ

最大値25.95倍
中央値19.16倍
最小値12.55倍
割安の目安15.04倍
割高の目安21.63倍

※期間:2009/1/2~2020/2/28

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとの調整後希薄化EPSデータ

BDX|ベクトン・ディッキンソン調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2012年度を除いて毎年プラス成長を続けていることが分かります。

2020年度ガイダンス

調整後EPS
(対前年比)
11.9ドル~12.1ドル
(+1.9%~+3.6%)
期間2019年10月~2020年9月

※2020年1Q決算(2020/2/6)時点

調整後希薄化EPS成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

EPS成長率=(A-B) ÷ B

BDX|ベクトン・ディッキンソン調整後EPS成長率

上記は四半期ごとの調整後希薄化EPS成長率を線グラフにしたものです。2010年2Q~2020年1Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+8.8%の伸び率でした。

【BDX】ベクトン・ディッキンソンのPSR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:REVENUES
  • 発行済株式数:AVERAGE SHARES OUTSTANDING (in thousands) Diluted

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Becton, Dickinson and Company (BDX) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
BDX|ベクトン・ディッキンソン実績PSR推移
2009/1/2~2020/2/28

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。ここ数年はPSRが3.5倍付近のところで何度か反発しているのが確認できます。

実績PSR過去11年データ

最大値4.98倍
中央値2.80倍
最小値1.91倍
割安の目安2.41倍
割高の目安3.42倍

※期間:2009/1/2~2020/2/28

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのSPSデータ

BDX|ベクトン・ディッキンソン1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。2017年度だけ対前年比で減少しているものの、長期的には右肩上がりの成長を続けています。

1株あたり売上高(SPS)成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の合計SPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の合計SPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

SPS成長率=(A-B) ÷ B

BDX|ベクトン・ディッキンソン1株あたり売上高(SPS)成長率

上記は四半期ごとのSPS成長率を線グラフにしたものです。2010年2Q~2020年1Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+7.8%の伸び率でした。

【BDX】ベクトン・ディッキンソンの配当利回り推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Amount

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Becton, Dickinson and Company (BDX) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 Stock Information - Dividend / Stock Split History | Becton, Dickinson and CompanyBecton, Dickinson and Company
BDX|ベクトン・ディッキンソン配当利回り推移
1985/1/2~2020/2/28

上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化したものです。配当利回りが1%付近になると反発しやすい傾向にあることが確認できます。

ベクトン・ディッキンソンのような連続増配銘柄の場合、配当利回りが上がるのは株価下落あるいは増配のどちらかが原因になります。

配当利回り過去11年データ

最大値2.57%
中央値1.83%
最小値1.10%
割安の目安2.00%
割高の目安1.50%

※期間:2009/1/2~2020/2/28

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

四半期配当

ベクトン・ディッキンソンの会計年度は暦年とズレがあります。連続増配記録は暦年の年間配当よりも会計年度を基準にした年間配当の方が長いため、会計年度にあわせて四半期配当を記載しています。

年度
(FY)
1Q
(10-12月)
2Q
(1-3月)
3Q
(4-6月)
4Q
(7-9月)
年間配当増配率
1986年度$0.020625$0.020625$0.020625$0.020625$0.0825
1987年度$0.023125$0.023125$0.023125$0.023125$0.092512.1%
1988年度$0.026875$0.026875$0.026875$0.026875$0.107516.2%
1989年度$0.03125$0.03125$0.03125$0.03125$0.12516.3%
1990年度$0.03375$0.03375$0.03375$0.03375$0.1358.0%
1991年度$0.03625$0.03625$0.03625$0.03625$0.1457.4%
1992年度$0.03750$0.03750$0.03750$0.03750$0.1503.4%
1993年度$0.04125$0.04125$0.04125$0.04125$0.16510.0%
1994年度$0.04625$0.04625$0.04625$0.04625$0.18512.1%
1995年度$0.05125$0.05125$0.05125$0.05125$0.20510.8%
1996年度$0.05750$0.05750$0.05750$0.05750$0.23012.2%
1997年度$0.06500$0.06500$0.06500$0.06500$0.26013.0%
1998年度$0.07250$0.07250$0.07250$0.07250$0.29011.5%
1999年度$0.08500$0.08500$0.08500$0.08500$0.34017.2%
2000年度$0.09250$0.09250$0.09250$0.09250$0.3708.8%
2001年度$0.09500$0.09500$0.09500$0.09500$0.3802.7%
2002年度$0.09750$0.09750$0.09750$0.09750$0.3902.6%
2003年度$0.100$0.100$0.100$0.100$0.4002.6%
2004年度$0.150$0.150$0.150$0.150$0.60050.0%
2005年度$0.180$0.180$0.180$0.180$0.72020.0%
2006年度$0.215$0.215$0.215$0.215$0.86019.4%
2007年度$0.245$0.245$0.245$0.245$0.98014.0%
2008年度$0.285$0.285$0.285$0.285$1.14016.3%
2009年度$0.330$0.330$0.330$0.330$1.32015.8%
2010年度$0.370$0.370$0.370$0.370$1.48012.1%
2011年度$0.410$0.410$0.410$0.410$1.64010.8%
2012年度$0.450$0.450$0.450$0.450$1.8009.8%
2013年度$0.495$0.495$0.495$0.495$1.98010.0%
2014年度$0.545$0.545$0.545$0.545$2.18010.1%
2015年度$0.600$0.600$0.600$0.600$2.40010.1%
2016年度$0.660$0.660$0.660$0.660$2.64010.0%
2017年度$0.730$0.730$0.730$0.730$2.92010.6%
2018年度$0.750$0.750$0.750$0.750$3.0002.7%
2019年度$0.770$0.770$0.770$0.770$3.0802.7%

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

BDX|ベクトン・ディッキンソン増配率推移(1987年度~1998年度)
BDX|ベクトン・ディッキンソン増配率推移(1999年度~2010年度)
BDX|ベクトン・ディッキンソン増配率推移(2011年度~2019年度)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「会計年度×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。

ベクトン・ディッキンソンの場合、配当権利落ち日と配当支払い日どちらを基準にしても年間配当は一緒です。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted Diluted Earnings per Share
  • 四半期配当:Amount

配当性向の計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために調整後希薄化EPSを使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 Stock Information - Dividend / Stock Split History | Becton, Dickinson and CompanyBecton, Dickinson and Company
BDX|ベクトン・ディッキンソン配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2020年1Q決算時点の配当性向は26%で十分な増配余力が残されています。

2020年2月28日時点データ

連続増配年数48年(会計年度基準)
1株配当3.16ドル/年
前回増配(権利落ち日)2019年12月9日
配当権利落ち月3月/6月/9月/12月
配当支払い月3月/6月/9月/12月

増配ステータス

配当貴族指数×
配当チャンピオン
配当王×
配当公爵

【BDX】ベクトン・ディッキンソンの発行済株式数と自社株買い

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:AVERAGE SHARES OUTSTANDING (in thousands) Diluted

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

BDX|ベクトン・ディッキンソン発行済株式数

2009年度~2014年度までの発行済株式数は毎年順調に減っていたものの、2015年度からは一転して毎年増え続けているのが確認できます。

公募増資により発行済株式数が増えると1株あたりの価値が下がることになるため、注意が必要です。

【BDX】ベクトン・ディッキンソンの株価データ分析まとめ

2019年2Q~2020年1Q

調整後希薄化EPS11.63ドル
1株あたり売上高(SPS)63.12ドル

2020年1Q決算時点

年間1株あたり配当金3.16ドル
調整後EPSガイダンス11.9~12.1ドル

最新の株価を上記数値で割ることで、現在の実績PER、PSR、配当利回り、予想PERが計算できます。

【BDX】割安・割高な株価の目安

指標割安割高
PER15.04倍以下21.63倍以上
PSR2.41倍以下3.42倍以上
配当利回り2.00%以上1.50%以下

※分析期間:2009/1/2~2020/2/28

調整後EPSガイダンスが11.9~12.1ドル(対前年比+1.9~3.6%)とアナウンスされているため、実績PERだけでなく予想PERも判断材料になります。

2020年2月28日時点の実績PERと予想PERは割安でも割高でもない水準、実績PSRと配当利回りは割高な水準になっています。

リーマンショック前後の時期と比べて各種指標のバリュエーションは明らかに高くなっており、将来の成長を考慮したとしても決して割安ではないと結論づけることができます。

データ分析の手順を解説

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書籍に込めた想い【筆者が語る】『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』に込めた想い