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【PPG】PPGインダストリーズの株価が割安なときの見分け方

【PPG】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

『複利のチカラで億り人』のひろめ(@hiromethods)です。

同じ株価指標でも銘柄ごとに割安・割高な数値の目安は異なります。今回はPPGインダストリーズ(PPG)のバリュエーション判断として、割安&割高なPER/PSR/配当利回りを紹介します。過去11年分のデータをもとに分析した結果です。

先に結論
PPG】割安な株価の目安
  • PER:16.68倍以下
  • PSR:1.02倍以下
  • 配当利回り:2.55%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/1/17

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

PPGは素材セクターじゃな。

【PPG】PPGインダストリーズのPER推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted net income from continuing operations, excluding certain items

PERの計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために調整後希薄化EPSを使っています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類 米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 PPG Industries, Inc. (PPG) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
PPG|PPGインダストリーズ実績PER推移
期間:2009/1/2~2020/1/17

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。2020年1月17日時点のPERは20.69倍で割高な水準となっています。

実績PER過去11年データ

最大値25.90倍
中央値18.30倍
最小値6.37倍
割安の目安16.68倍
割高の目安20.40倍

※期間:2009/1/2~2020/1/17

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとの調整後希薄化EPSデータ

PPG|PPGインダストリーズ調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2016年度~2018年度まで横ばいでしたが、2019年度に再び成長し始めています。

2020年度ガイダンスでは為替レートの影響を除いて、対前年比+4%~+9%の成長が見込まれています。

2020年度ガイダンス

調整後EPS
(対前年比)
6.46ドル~6.77ドル
(+4%~+9%)
期間2020年1月~2020年12月

※2019年4Q決算(2020/1/16)時点

調整後希薄化EPS成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

EPS成長率=(A-B) ÷ B

PPG|PPGインダストリーズ調整後希薄化EPS成長率

上記は四半期ごとの調整後希薄化EPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+16.1%の伸び率でした。

【PPG】PPGインダストリーズのPSR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Net sales
  • 発行済株式数:Average shares outstanding – assuming dilution

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 PPG Industries, Inc. (PPG) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
PPG|PPGインダストリーズ実績PSR推移
期間:2009/1/2~2020/1/17

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。1.5倍付近で過去に何度も反発していることが確認できます。

2020年1月17日時点のPSRは、過去11年の最高値付近に位置していることから明らかに割高であると判断できます。

実績PSR過去11年データ

最大値2.15倍
中央値1.68倍
最小値0.30倍
割安の目安1.02倍
割高の目安1.85倍

※期間:2009/1/2~2020/1/17

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのSPSデータ

PPG|PPGインダストリーズ1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。長期的に緩やかな成長をしていることが確認できます。

1株当たり売上高(SPS)成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の合計SPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の合計SPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

SPS成長率=(A-B) ÷ B

PPG|PPGインダストリーズ1株あたり売上高(SPS)成長率

上記は四半期ごとのSPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+5.7%の伸び率でした。

【PPG】PPGインダストリーズの配当利回り推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Amount

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 PPG Industries, Inc. (PPG) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 Dividend HistoryPPG Industries
PPG|PPGインダストリーズ配当利回り推移
期間:1990/1/2~2020/1/17

リーマンショック底値のときに配当利回り7.44%をつけています。これだけでも明らかに異常であったことが理解できます。

配当利回り過去11年データ

最大値7.44%
中央値1.69%
最小値1.13%
割安の目安2.55%
割高の目安1.50%

※期間:2009/1/2~2020/1/17

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

PPGインダストリーズの会計年度は暦年と一緒です。そのため、暦年と会計年度の年間配当は全く同じになります。

暦年
(CY)
1Q
(1-3月)
2Q
(4-6月)
3Q
(7-9月)
4Q
(10-12月)
年間配当増配率
1990年$0.095$0.105$0.105$0.105$0.41
1991年$0.105$0.105$0.105$0.115$0.434.9%
1992年$0.115$0.115$0.115$0.125$0.479.3%
1993年$0.125$0.125$0.135$0.135$0.5210.6%
1994年$0.135$0.140$0.140$0.145$0.567.7%
1995年$0.145$0.145$0.150$0.150$0.595.4%
1996年$0.150$0.160$0.160$0.160$0.636.8%
1997年$0.165$0.165$0.165$0.170$0.675.6%
1998年$0.170$0.180$0.180$0.180$0.716.8%
1999年$0.190$0.190$0.190$0.190$0.767.0%
2000年$0.200$0.200$0.200$0.200$0.805.3%
2001年$0.210$0.210$0.210$0.210$0.845.0%
2002年$0.210$0.210$0.215$0.215$0.851.2%
2003年$0.215$0.215$0.215$0.220$0.871.8%
2004年$0.220$0.225$0.225$0.225$0.903.5%
2005年$0.225$0.235$0.235$0.235$0.933.9%
2006年$0.235$0.240$0.240$0.240$0.962.7%
2007年$0.250$0.250$0.260$0.260$1.026.8%
2008年$0.260$0.260$0.260$0.265$1.052.5%
2009年$0.265$0.265$0.265$0.270$1.071.9%
2010年$0.270$0.270$0.275$0.275$1.092.3%
2011年$0.275$0.285$0.285$0.285$1.133.7%
2012年$0.285$0.295$0.295$0.295$1.173.5%
2013年$0.295$0.305$0.305$0.305$1.213.4%
2014年$0.305$0.335$0.335$0.335$1.318.3%
2015年$0.335$0.360$0.360$0.360$1.428.0%
2016年$0.360$0.400$0.400$0.400$1.5610.2%
2017年$0.400$0.400$0.450$0.450$1.709.0%
2018年$0.450$0.450$0.450$0.480$1.837.6%
2019年$0.480$0.480$0.510$0.510$1.988.2%

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は、株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

PPG|PPGインダストリーズ増配率推移(1991年~2003年)
PPG|PPGインダストリーズ増配率推移(2004年~2016年)
PPG|PPGインダストリーズ増配率推移(2018年~2019年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。配当権利落ち日と配当支払い日どちらを基準にしても年間配当は一緒です。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted net income from continuing operations, excluding certain items
  • 四半期配当:Amount

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 Dividend HistoryPPG Industries
PPG|PPGインダストリーズ配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2019年4Q決算時点の配当性向は33%で、まだまだ十分な増配余力が残されています。

2020年1月17日データ

連続増配年数48年
1株配当2.04ドル/年
前回増配(権利落ち日)2019年8月9日
配当権利落ち月2月/5月/8月/11月
配当支払い月3月/6月/9月/12月

増配ステータス 

配当貴族指数
配当チャンピオン
配当王×
配当公爵×

【PPG】PPGインダストリーズの発行済株式数と自社株買い

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Average shares outstanding – assuming dilution

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

PPG|PPGインダストリーズ発行済株式数

発行済株式数が毎年減り続けていることから、PPGインダストリーズは自社株買いで株主還元する方針であることが伺えます。

【PPG】PPGインダストリーズの株価データ分析まとめ

2019年1Q~2019年4Q

調整後希薄化EPS6.21ドル
1株あたり売上高(SPS)63.48ドル

2019年4Q時点

年間1株あたり配当金2.04ドル

【PPG】割安・割高な株価の目安

指標割安割高
PER16.68倍以下20.40倍以上
PSR1.02倍以下1.85倍以上
配当利回り2.55%以上1.50%以下

※分析期間:2009/1/2~2020/1/17

2019年4Q決算時のバリュエーションはPERとPSRが割高な水準であるため、積極的にバリュー投資できるような株価ではありません。

バリュエーションが高いだけに、何らかの要因で業績成長率が鈍化すると株価が急落する可能性も考えられます。

データ分析の手順は拙著で解説しています

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書籍に込めた想い 【筆者が語る】『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』に込めた想い