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【PM】フィリップモリスの株価が割安なときの見分け方|配当・決算データまとめ

【PM】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

『複利のチカラで億り人』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

同じ株価指標でも銘柄ごとに割安・割高な数値の目安は異なります。今回はフィリップモリス(PM)のバリュエーション判断として、割安および割高なPERとPSR、配当利回りを紹介します。過去11年分のデータをもとに分析した結果です。

先に結論
PM】割安な株価の目安
  • PER:15.52倍以下
  • PSR:4.09倍以下
  • 配当利回り:4.94%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/2/7

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

PMは生活必需品セクターじゃな。

【PM】フィリップモリスのPER推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted Diluted EPS

PERの計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために調整後希薄化EPSを使っています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類 米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 Philip Morris International Inc. (PM) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
PM|フィリップモリス実績PER推移
期間:2009/1/2~2020/2/7

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。PERが15倍付近のところで反発しやすい傾向にあることが確認できます。

実績PER過去11年データ

最大値27.43倍
中央値16.59倍
最小値9.54倍
割安の目安15.52倍
割高の目安17.93倍

※期間:2009/1/2~2020/2/7

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとの調整後希薄化EPSデータ

PM|フィリップモリス調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2015年度が底になっていて、ここ数年は対前年比でプラス成長が続いています。

2020年度ガイダンスでは5.5ドル以上がアナウンスされており、対前年比プラス成長が継続する見込みとなっています。

2020年度ガイダンス

調整後EPS
(対前年比)
5.5ドル以上
(+5.8%以上)
期間2020年1月~2020年12月

※2019年4Q決算(2020/2/6)時点

調整後希薄化EPS成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

EPS成長率=(A-B) ÷ B

PM|フィリップモリス調整後EPS成長率

上記は四半期ごとの調整後希薄化EPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+4.9%の伸び率でした。

【PM】フィリップモリスのPSR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Net Revenues
  • 発行済株式数:Weighted-average shares for diluted EPS

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。Form-8Kに記載された四半期売上高のNet Revenuesが2017年4Q以前と2018年1Q以後で違う意味の数値に変化していました。

具体的には2017年4Q以前のNet Revenuesが2018年1Q以後Revenues including Excise Taxes(税込み売上高)に、2018年1Q以後のNet RevenuesがRevenues including Excise Taxes(税込み売上高)からExcise Taxes on products(製品に対する税金)を差し引いた値となっています。

そこで一貫性を保つために、四半期売上高のNet Revenuesは2018年1Q以後の数値に統一してPSRの計算を行いました。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Philip Morris International Inc. (PM) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
PM|フィリップモリス実績PSR推移
2009/1/2~2020/2/7

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。PSRが4倍付近のところで反発しやすい傾向にあることが伺えます。

実績PSR過去11年データ

最大値7.16倍
中央値4.44倍
最小値2.52倍
割安の目安4.09倍
割高の目安4.91倍

※期間:2009/1/2~2020/2/7

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのSPSデータ

PM|フィリップモリス1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。EPSと違ってSPSは横ばいで推移する年が多くなっています。

1株あたり売上高(SPS)成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の合計SPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の合計SPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

SPS成長率=(A-B) ÷ B

PM|フィリップモリス1株あたり売上高(SPS)成長率

上記は四半期ごとのSPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+4.1%の伸び率でした。

【PM】フィリップモリスの配当利回り推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Amount

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Philip Morris International Inc. (PM) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 Dividends & Bonds InformationPhilip Morris International
PM|フィリップモリス配当利回り推移
209/1/2~2020/2/7

配当利回りが3.5%付近になると、株価下落もしくは増配によって配当利回りが上昇する傾向にあったことが確認できます。

配当利回り過去11年データ

最大値6.91%
中央値4.47%
最小値3.30%
割安の目安4.94%
割高の目安3.98%

※期間:2009/1/2~2020/2/7

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

四半期配当

フィリップモリスの会計年度は暦年と一緒です。そのため、暦年と会計年度の年間配当は全く同じになります。

暦年
(CY)
1Q
(1-3月)
2Q
(4-6月)
3Q
(7-9月)
4Q
(10-12月)
年間配当増配率
2009年$0.54$0.54$0.54$0.58$2.20
2010年$0.58$0.58$0.58$0.64$2.388.2%
2011年$0.64$0.64$0.64$0.77$2.6913.0%
2012年$0.77$0.77$0.77$0.85$3.1617.5%
2013年$0.85$0.85$0.85$0.94$3.4910.4%
2014年$0.94$0.94$0.94$1.00$3.829.5%
2015年$1.00$1.00$1.00$1.02$4.025.2%
2016年$1.02$1.02$1.02$1.04$4.102.0%
2017年$1.04$1.04$1.04$1.07$4.192.2%
2018年$1.07$1.07$1.14$1.14$4.425.5%
2019年$1.14$1.14$1.14$1.17$4.593.8%

※基準:配当支払日

四半期配当および年間配当は、株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

PM|フィリップモリス増配率推移(2010年~2019年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted Diluted EPS
  • 四半期配当:Amount

配当性向の計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために調整後希薄化EPSを使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 Dividends & Bonds InformationPhilip Morris International
PM|フィリップモリス配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2019年4Q決算時点の配当性向は90%で、今後も連続増配は維持できるものと思われます。

2020年2月7日データ

連続増配年数50年(スピンオフ前含む)
1株配当4.68ドル/年
前回増配(権利落ち日)2019年9月24日
配当権利落ち月3月/6月/9月/12月
配当支払い月1月/4月/7月/10月

増配ステータス 

配当貴族指数×
配当チャンピオン×
配当王×
配当公爵×

【PM】フィリップモリスの発行済株式数と自社株買い

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Weighted-average shares for diluted EPS

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

PM|フィリップモリス発行済株式数

2014年度までは自社株買いを実施して発行済株式数を減らしていました。2015年度以降は発行済株式数が横ばいで推移しています。

2020年度ガイダンスでも自社株買いしないことがアナウンスされてますので、発行済株式数を減らして株主還元する方針は取っていないと言えます。

【PM】フィリップモリスの株価データ分析まとめ

2019年1Q~2019年4Q

調整後希薄化EPS5.20ドル
1株あたり売上高(SPS)19.14ドル

2019年4Q決算時点

年間1株あたり配当金4.68ドル

【PM】割安・割高な株価の目安

指標割安割高
PER15.52倍以下17.93倍以上
PSR4.09倍以下4.91倍以上
配当利回り4.94%以上3.98%以下

※分析期間:2009/1/2~2020/2/7

2019年4Q決算後(2020年2月7日)時点の実績PERとPSRは割安でも割高でもない水準で、配当利回りは割安な水準となっています。

2020年度ガイダンスでアナウンスされた予想EPS(5.5ドル)を使って計算した予想PERは15.90倍で、割安でも割高でもない水準となっています。

したがって、トータルのバリュエーションも割安ではないと判断できます。同じたばこ株なら50年連続増配中のアルトリアグループ(MO)の方がフィリップモリスより株価が割安になっているので、下記のリンク先で解説します。

データ分析の手順を解説

中身が読めるリンク一覧

書籍に込めた想い【筆者が語る】『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』に込めた想い