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【PH】パーカー・ハネフィンの株価が割安なときの見分け方|配当・決算データまとめ

【PH】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

『複利のチカラで億り人』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

同じ株価指標でも銘柄ごとに割安・割高な数値の目安は異なります。今回はパーカー・ハネフィン(PH)のバリュエーション判断として、割安および割高なPERとPSR、配当利回りを紹介します。過去11年分のデータをもとに分析した結果です。

先に結論
PH】割安な株価の目安
  • PER:13.63倍以下
  • PSR:1.01倍以下
  • 配当利回り:2.05%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/1/31

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

PHは資本財セクターじゃな。

【PH】パーカー・ハネフィンのPER推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted earnings per diluted share

PERの計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために調整後希薄化EPSを使っています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類 米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 Parker-Hannifin Corporation (PH) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
PH|パーカー・ハネフィン実績PER推移
2008/1/2~2020/1/31

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。13倍付近のところでPERが反発しやすい傾向にあることが確認できます。

実績PER過去11年データ

最大値40.77倍
中央値16.08倍
最小値5.07倍
割安の目安13.63倍
割高の目安19.03倍

※期間:2009/1/2~2020/1/31

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとの調整後希薄化EPSデータ

PH|パーカー・ハネフィン調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2017年以降は対前年比で毎年伸びていることが確認できます。

2020年度ガイダンスでは3年ぶりに対前年比で減少する見込みであるとアナウンスされています。

2020年度ガイダンス

調整後EPS
(対前年比)
10.25ドル~10.85ドル
(-13.4%~-8.3%)
期間2019年7月~2020年6月

※2020年2Q決算(2020/1/30)時点

調整後希薄化EPS成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

EPS成長率=(A-B) ÷ B

PH|パーカー・ハネフィン調整後EPS成長率

上記は四半期ごとの調整後希薄化EPS成長率を線グラフにしたものです。2010年3Q~2020年2Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+23.4%の伸び率でした。

【PH】パーカー・ハネフィンのPSR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Net sales
  • 発行済株式数:Average shares outstanding during period – Diluted

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Parker-Hannifin Corporation (PH) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
PH|パーカー・ハネフィン実績PSR推移
2008/1/2~2020/1/31

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。リーマンショック以降は長期的な上昇トレンドが続いていて、PSRが年々割高になっています。

実績PSR過去11年データ

最大値2.26倍
中央値1.26倍
最小値0.37倍
割安の目安1.01倍
割高の目安1.49倍

※期間:2009/1/2~2020/1/31

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのSPSデータ

PH|パーカー・ハネフィン1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。調整後希薄化EPSと同じように、2017年度以降は毎年伸びています。

2020年2Q決算で発表された2020年度ガイダンスでは、売上高が7.6%~5.1%減少するとアナウンスされているため、SPSも3年ぶりに減少する見込みとなっています。

1株あたり売上高(SPS)成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の合計SPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の合計SPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

SPS成長率=(A-B) ÷ B

PH|パーカー・ハネフィン1株あたり売上高(SPS)成長率

上記は四半期ごとのSPS成長率を線グラフにしたものです。2010年3Q~2020年2Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+7.0%の伸び率でした。

【PH】パーカー・ハネフィンの配当利回り推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Amount

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Parker-Hannifin Corporation (PH) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 Dividend History - Parker Hannifin CorporationParker Hannifin Corporation
PH|パーカー・ハネフィン配当利回り推移
1987/1/2~2020/1/31

上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化したものです。配当利回り1.3%付近のときに株価下落あるいは増配によって配当利回りが上昇しやすい傾向にあるのが確認できます。

配当利回り過去11年データ

最大値3.59%
中央値1.79%
最小値1.25%
割安の目安2.05%
割高の目安1.63%

※期間:2009/1/2~2020/1/31

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

四半期配当

パーカー・ハネフィンの会計年度は暦年とズレがあり、7月スタート6月締めとなっています。

暦年の年間配当を基準にすると会計年度よりも連続増配記録が短くなるため、会計年度を基準に1Q~4Qの四半期配当を表記しています。

年度
(FY)
1Q
(7-9月)
2Q
(10-12月)
3Q
(1-3月)
4Q
(4-6月)
年間配当増配率
1987年度$0.059$0.059$0.059$0.059$0.237
1988年度$0.059$0.059$0.062$0.062$0.2432.5%
1989年度$0.062$0.062$0.062$0.062$0.2492.4%
1990年度$0.062$0.062$0.068$0.068$0.2614.8%
1991年度$0.068$0.068$0.068$0.068$0.2734.5%
1992年度$0.068$0.068$0.068$0.071$0.2761.1%
1993年度$0.071$0.071$0.071$0.071$0.2843.2%
1994年度$0.071$0.071$0.074$0.074$0.2902.1%
1995年度$0.074$0.074$0.074$0.080$0.3024.1%
1996年度$0.080$0.080$0.080$0.080$0.3205.9%
1997年度$0.080$0.080$0.089$0.089$0.3385.6%
1998年度$0.100$0.100$0.100$0.100$0.40018.4%
1999年度$0.100$0.100$0.113$0.113$0.4276.7%
2000年度$0.113$0.113$0.113$0.113$0.4536.3%
2001年度$0.113$0.113$0.120$0.120$0.4672.9%
2002年度$0.120$0.120$0.120$0.120$0.4802.9%
2003年度$0.120$0.120$0.127$0.127$0.4932.8%
2004年度$0.127$0.127$0.127$0.127$0.5072.7%
2005年度$0.127$0.127$0.133$0.133$0.5202.6%
2006年度$0.153$0.153$0.153$0.153$0.61317.9%
2007年度$0.173$0.173$0.173$0.173$0.69313.0%
2008年度$0.21$0.21$0.21$0.21$0.8421.2%
2009年度$0.25$0.25$0.25$0.25$1.0019.0%
2010年度$0.25$0.25$0.25$0.26$1.011.0%
2011年度$0.27$0.29$0.32$0.37$1.2523.8%
2012年度$0.37$0.37$0.39$0.41$1.5423.2%
2013年度$0.41$0.41$0.43$0.45$1.7010.4%
2014年度$0.45$0.45$0.48$0.48$1.869.4%
2015年度$0.48$0.63$0.63$0.63$2.3727.4%
2016年度$0.63$0.63$0.63$0.63$2.526.3%
2017年度$0.63$0.63$0.66$0.66$2.582.4%
2018年度$0.66$0.66$0.66$0.76$2.746.2%
2019年度$0.76$0.76$0.76$0.88$3.1615.3%

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

PH|パーカー・ハネフィン増配率推移(1988年~2000年)
PH|パーカー・ハネフィン増配率推移(2001年~2012年)
PH|パーカー・ハネフィン増配率推移(2013年~2019年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「会計年度×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。パーカー・ハネフィンの場合、配当権利落ち日と配当支払い日どちらを基準にしても年間配当は一緒です。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted earnings per diluted share
  • 四半期配当:Amount

配当性向の計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために調整後希薄化EPSを使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 Dividend History - Parker Hannifin CorporationParker Hannifin Corporation
PH|パーカー・ハネフィン配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2020年2Q決算時点の配当性向は30%で、まだまだ増配余力は残されています。

2020年1月31日データ

連続増配年数63年(会計年度基準)
1株配当3.52ドル/年
前回増配(権利落ち日)2019年5月9日
配当権利落ち月2月/5月/8月/11月
配当支払い月3月/6月/9月/12月

増配ステータス 

配当貴族指数×
配当チャンピオン
配当王
配当公爵×

【PH】パーカー・ハネフィンの発行済株式数と自社株買い

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Average shares outstanding during period – Diluted

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

PH|パーカー・ハネフィン発行済株式数

2010年度以外は発行済株式数が減少していることが確認できます。長期的に発行済株式数を減らし続けていることから、自社株買いで株主に還元する方針であることが伺えます。

【PH】パーカー・ハネフィンの株価データ分析まとめ

2019年3Q~2020年2Q

調整後希薄化EPS11.78ドル
1株あたり売上高(SPS)108.83ドル

2020年2Q決算時点

調整後EPSガイダンス10.25~10.85ドル
年間1株あたり配当金3.52ドル

最新の株価を上記数値で割ることで、現在の実績PER、PSR、予想PER、配当利回りが計算できます。

【PH】割安・割高な株価の目安

指標割安割高
PER13.63倍以下19.03倍以上
PSR1.01倍以下1.49倍以上
配当利回り2.05%以上1.63%以下

※分析期間:2009/1/2~2020/1/31

2020年2Q決算後(2020年1月31日)時点の実績PSRと配当利回りは割高、実績PERは割安でも割高でもない水準となっています。

2020年度ガイダンスを使って出した予想PERは18.04倍~19.09倍で、ちょうど割高の目安をまたいでいる格好です。

複数の指標からトータルで判断したときのバリュエーションは割高で、株価の下がる余地は十分に残っていると言えます。

データ分析の手順を解説

中身が読めるリンク一覧

書籍に込めた想い【筆者が語る】『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』に込めた想い