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【PG】プロクター&ギャンブルの株価が割安なときの見分け方

【PG】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

『複利のチカラで億り人』のひろめ(@hiromethods)です。

同じ株価指標でも銘柄ごとに割安・割高な数値の目安は異なります。今回はプロクター&ギャンブル(PG)のバリュエーション判断として、割安&割高なPER/PSR/PBR/配当利回りを紹介します。過去11年分のデータをもとに分析した結果です。

先に結論
PG】割安な株価の目安
  • PER:16.94倍以下
  • PSR:2.41倍以下
  • PBR:2.97倍以下
  • 配当利回り:3.28%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/1/24

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

PGは生活必需品セクターじゃな。

【PG】プロクター&ギャンブルのPER推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Core EPS

PERの計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために調整後希薄化EPSを使っています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類 米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 The Procter & Gamble Company (PG) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
PG|プロクター&ギャンブル実績PER推移
期間:2009/1/2~2020/1/24

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。過去の傾向としてはPERが15倍付近のときと17倍付近のときに反発していることが確認できます。

実績PER過去11年データ

最大値27.50倍
中央値19.39倍
最小値12.31倍
割安の目安16.94倍
割高の目安21.51倍

※期間:2009/1/2~2020/1/24

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとの調整後希薄化EPSデータ

PG|プロクター&ギャンブル調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2016年度以降は対前年比プラス成長を続けています。2020年度ガイダンスも対前年比でプラスが見込まれています。

2020年度ガイダンス

調整後EPS
(対前年比)
4.89ドル~5.03ドル
(+8.0%~+11.0%)
期間2019年7月~2020年6月

※2020年2Q決算(2020/1/23)時点

調整後希薄化EPS成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

EPS成長率=(A-B) ÷ B

PG|プロクター&ギャンブル調整後EPS成長率

上記は四半期ごとの調整後希薄化EPS成長率を線グラフにしたものです。2010年3Q~2020年2Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+2.9%の伸び率でした。

【PG】プロクター&ギャンブルのPSR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:NET SALES
  • 発行済株式数:DILUTED WEIGHTED AVERAGE COMMON SHARES OUTSTANDING

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 The Procter & Gamble Company (PG) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考記事のタイトルとURLを入力してください
PG|プロクター&ギャンブル実績PSR推移
期間:2009/1/2~2020/1/24

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。2020年2Q決算後のPSRは明らかに割高なのが見て取れます。

実績PSR過去11年データ

最大値4.86倍
中央値2.81倍
最小値1.67倍
割安の目安2.41倍
割高の目安3.55倍

※期間:2009/1/2~2020/1/24

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのSPSデータ

PG|プロクター&ギャンブル1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。PERのときと同じく、2016年度以降は対前年比で毎年プラス成長を続けています。

1株当たり売上高(SPS)成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の合計SPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の合計SPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

SPS成長率=(A-B) ÷ B

PG|プロクター&ギャンブル1株あたり売上高(SPS)成長率

上記は四半期ごとのSPS成長率を線グラフにしたものです。2010年3Q~2020年2Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+0.7%の伸び率でした。

【PG】プロクター&ギャンブルのPBR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 株主純資産:TOTAL SHAREHOLDERS’ EQUITY
  • 発行済株式数:DILUTED WEIGHTED AVERAGE COMMON SHARES OUTSTANDING

下記グラフのPBRは、直近四半期の実績PBRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近四半期のBPS

=直近四半期の株主純資産 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PBR

=1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS

データ引用元(英語サイト)

参考 The Procter & Gamble Company (PG) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考記事のタイトルとURLを入力してください
PG|プロクター&ギャンブル実績PBR推移
期間:2009/1/2~2020/1/24

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化したものです。PSRと同じく、2020年2Q決算後のPBRは明らかに割高なのが見て取れます。

実績PBR過去11年データ

最大値7.17倍
中央値3.44倍
最小値2.24倍
割安の目安2.97倍
割高の目安4.07倍

※期間:2009/1/2~2020/1/24

PBRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのBPSデータ

PG|プロクター&ギャンブル1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり純資産です。ここ数年は減少傾向が続いています。

1株当たり純資産(BPS)成長率

条件
  • A=直近四半期のBPS
  • B=前回四半期のBPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

BPS成長率=(A-B) ÷ B

PG|プロクター&ギャンブルBPS成長率

記は四半期ごとのBPS成長率を線グラフにしたものです。2010年3Q~2020年2Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で-2.1%でした。

【PG】プロクター&ギャンブルの配当利回り推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Amount

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 The Procter & Gamble Company (PG) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 Splits & Dividend History P&G
PG|プロクター&ギャンブル配当利回り推移
期間:1993/1/4~2020/1/24

2020年1月24日時点の配当利回りは2.38%で割高な水準となっています。

配当利回り過去11年データ

最大値4.04%
中央値3.13%
最小値2.36%
割安の目安3.28%
割高の目安2.99%

※期間:2009/1/2~2020/1/24

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

四半期配当

1Q~4Q表記だけ会計年度にあわせています。プロクター&ギャンブルの会計年度は暦年とズレがあるため、3Q、4Q、1Q、2Qの順序になります。

暦年
(CY)
3Q
(1-3月)
4Q
(4-6月)
1Q
(7-9月)
2Q
(10-12月)
年間配当増配率
1993年$0.06875$0.06875$0.07750$0.07750$0.2925
1994年$0.07750$0.07750$0.08750$0.08750$0.330012.8%
1995年$0.08750$0.08750$0.10000$0.10000$0.375013.6%
1996年$0.10000$0.10000$0.11250$0.11250$0.425013.3%
1997年$0.11250$0.11250$0.12625$0.12625$0.477512.4%
1998年$0.12625$0.12625$0.14250$0.14250$0.537512.6%
1999年$0.1425$0.1425$0.1600$0.1600$0.605012.6%
2000年$0.1600$0.1600$0.1750$0.1750$0.670010.7%
2001年$0.1750$0.1750$0.1900$0.1900$0.73009.0%
2002年$0.1900$0.1900$0.2050$0.2050$0.79008.2%
2003年$0.2050$0.2050$0.2275$0.2275$0.86509.5%
2004年$0.2275$0.2500$0.2500$0.2500$0.977513.0%
2005年$0.2500$0.2800$0.2800$0.2800$1.090011.5%
2006年$0.2800$0.3100$0.3100$0.3100$1.210011.0%
2007年$0.3100$0.3500$0.3500$0.3500$1.360012.4%
2008年$0.3500$0.4000$0.4000$0.4000$1.550014.0%
2009年$0.4000$0.4400$0.4400$0.4400$1.720011.0%
2010年$0.4400$0.4818$0.4818$0.4818$1.88549.6%
2011年$0.4818$0.5250$0.5250$0.5250$2.05689.1%
2012年$0.5250$0.5620$0.5620$0.5620$2.21107.5%
2013年$0.5620$0.6015$0.6015$0.6015$2.36657.0%
2014年$0.6015$0.6436$0.6436$0.6436$2.53237.0%
2015年$0.6436$0.6629$0.6629$0.6629$2.63233.9%
2016年$0.6629$0.6695$0.6695$0.6695$2.67141.5%
2017年$0.6695$0.6896$0.6896$0.6896$2.73832.5%
2018年$0.6896$0.7172$0.7172$0.7172$2.84123.8%
2019年$0.7172$0.7459$0.7459$0.7459$2.95494.0%
2020年$0.7459

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は、株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

PG|プロクター&ギャンブル増配率推移(1994年~2004年)
PG|プロクター&ギャンブル増配率推移(2005年~2015年)
PG|プロクター&ギャンブル増配率推移(2016年~2019年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。プロクター&ギャンブルの場合、配当権利落ち日と配当支払い日どちらを基準にしても年間配当は一緒です。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:Core EPS
  • 四半期配当:Amount

配当性向の計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために調整後希薄化EPSを使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考記事のタイトルとURLを入力してください 参考 Splits & Dividend History P&G
PG|プロクター&ギャンブル配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2020年2Q決算時点の配当性向は60%で、増配余力は残されています。

2020年1月24日データ

連続増配年数63年
1株配当2.98ドル/年
前回増配(権利落ち日)2019年4月17日
配当権利落ち月1月/4月/7月/10月
配当支払い月2月/5月/8月/11月

増配ステータス 

配当貴族指数
配当チャンピオン
配当王
配当公爵

【PG】プロクター&ギャンブルの発行済株式数と自社株買い

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:DILUTED WEIGHTED AVERAGE COMMON SHARES OUTSTANDING

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

PG|プロクター&ギャンブル発行済株式数

発行済株式数は2013年度を除いて減少しています。長期的に安定して発行済株式数を減らしていることから、自社株買いで株主還元する方針であることが伺えます。

【PG】プロクター&ギャンブルの株価データ分析まとめ

2019年3Q~2020年2Q

調整後希薄化EPS4.95ドル
1株あたり売上高(SPS)26.46ドル

2020年2Q決算時点

1株あたり純資産(BPS)17.45ドル
年間1株あたり配当金2.98ドル

【PG】割安・割高な株価の目安

指標割安割高
PER16.94倍以下21.51倍以上
PSR2.41倍以下3.55倍以上
PBR2.97倍以下4.07倍以上
配当利回り3.28%以上2.99%以下

※分析期間:2009/1/2~2020/1/24

2020年4Q決算後(2020年1月24日)のPER、PSR、PBR、配当利回りは、どれも割高です。

バリュエーションが高いだけに、何らかの要因で業績成長率が鈍化すると株価が急落することも十分考えられます。

データ分析の手順は拙著で解説しています

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書籍に込めた想い 【筆者が語る】『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』に込めた想い
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