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オールド・リパブリック・インターナショナル(ORI)の配当・決算データから割安な株価と買い時を分析

【ORI】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

複利ふくりのチカラでおくびと』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

技術評論社から出ている書著『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』で、株価が割安かどうかの判断基準は企業ごとに異なることを書きました。

そこで今回は、オールド・リパブリック・インターナショナル(ORI)の株価が割安なときのPER/PSR/PBR/配当利回りを具体的に解説します。

先に結論
ORI】割安な株価の目安
  • PSR:0.72倍以下
  • PBR:0.75倍以下
  • 配当利回り:5.78%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/8/7

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

ORIは金融セクターじゃな。

業績データ

1株あたり営業利益(EPS)

ORI|オールド・リパブリック・インターナショナル調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。投資損益を除いた1株あたり営業利益になります。

調整後EPSは不安定でマイナスの年もあります。そのため、株価のバリュエーション判断でPERは参考にならないことが分かります。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Diluted net income (loss) excluding investment gains (losses)

PERの計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。

一貫性のある比較を行うために、GAAP EPSから投資実現損益を除いた調整後希薄化EPS(1株あたり営業利益)を使っています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 Old Republic International Corporation (ORI) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PERの長期推移

ORI|オールド・リパブリック・インターナショナル実績PER推移
2014/1/2~2020/8/7

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。2009~2012年度まで調整後EPS(1株あたり営業利益)がマイナスとなっているため、2014年以降のPERを表示しています。

株価チャート


直近1年のEPS

調整後希薄化EPS1.87ドル

※ 2020年7月23日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近1年のEPSを入力すると、最新の実績PERが出てきます。

PER計算フォーム

÷
0

1株あたり売上高(SPS)

ORI|オールド・リパブリック・インターナショナル1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。2019年度のSPSは、数年ぶりに明確なプラス成長を見せています。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Total operating revenues
  • 発行済株式数:Average shares outstanding: Diluted

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Old Republic International Corporation (ORI) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PSRの長期推移

ORI|オールド・リパブリック・インターナショナル実績PSR推移
2009/1/2~2020/8/7

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。PSRは0.4倍付近が底になって反発しているのが確認できます。

株価チャート


直近1年のSPS

1株あたり売上高(SPS)22.63ドル

※2020年7月23日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近1年のSPSを入力すると、最新の実績PSRが出てきます。

PSR計算フォーム

÷
0

PSR推移グラフデータ

最大値1.14倍
中央値0.86倍
最小値0.41倍
割安の目安0.72倍
割高の目安0.98倍

※期間:2009/1/2~2020/8/7

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

1株あたり純資産(BPS)

ORI|オールド・リパブリック・インターナショナル1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度末(4Q)の1株あたり純資産です。増減を繰り返しながら、長期的に横ばい~緩やかな上昇傾向にあることが確認できます。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 1株あたり純資産(BPS):Book value per share

下記グラフのPBRは、直近四半期の実績PBRになります。BPSはForm-8Kの数値を使って計算しています。

データ引用元(英語サイト)

参考 Old Republic International Corporation (ORI) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PBRの長期推移

ORI|オールド・リパブリック・インターナショナル実績PBR推移
2009/1/2~2020/8/7

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化したものです。ほとんどの期間で0.6倍~1.2倍の範囲をPBRが動いています。

株価チャート


直近四半期のBPS

1株あたり純資産(BPS)19.68ドル

※2020年7月23日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近四半期のBPSを入力すると、最新の実績PBRが出てきます。

PBR計算フォーム

÷
0

PBR推移グラフデータ

最大値1.34倍
中央値1.00倍
最小値0.47倍
割安の目安0.75倍
割高の目安1.16倍

※期間:2009/1/2~2020/8/7

PBRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

配当データ

配当利回りの長期推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Amount

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Old Republic International Corporation (ORI) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 Dividends & Splits | Old RepublicOld Republic
ORI|オールド・リパブリック・インターナショナル配当利回り推移
1993/1/4~2020/8/7

上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化したものです。2015年以降に続いてきた配当利回りのダウントレンドが2020年に入って途切れています。

オールド・リパブリック・インターナショナルのような連続増配銘柄の場合、配当利回りの上昇は株価下落もしくは増配のどちらかによって起こりますが、2020年については株価下落が原因の大半を占めています。

年間配当

年間1株あたり配当金0.84ドル

株価チャート


計算フォームに上記の年間1株あたり配当金と株価を入力すると、最新の配当利回りが出てきます。

配当利回り計算フォーム

÷
0%

配当利回り推移グラフデータ

最大値9.75%
中央値4.83%
最小値3.32%
割安の目安5.78%
割高の目安3.89%

※期間:2009/1/2~2020/8/7

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

配当履歴

オールド・リパブリック・インターナショナルの会計年度は暦年と一緒です。そのため、暦年と会計年度の年間配当は全く同じになります。

暦年
(CY)
1Q
(1-3月)
2Q
(4-6月)
3Q
(7-9月)
4Q
(10-12月)
年間配当増配率
1993年$0.0237$0.0261$0.0261$0.0261$0.102
1994年$0.0261$0.0284$0.0284$0.0284$0.1119.3%
1995年$0.0284$0.0308$0.0308$0.0308$0.1218.5%
1996年$0.0308$0.0391$0.0391$0.0391$0.14822.5%
1997年$0.0391$0.0462$0.0462$0.0462$0.17820.0%
1998年$0.0462$0.0533$0.0533$0.0533$0.20616.0%
1999年$0.0533$0.0693$0.0693$0.0693$0.26126.7%
2000年$0.0693$0.0747$0.0747$0.0747$0.29312.2%
2001年$0.0747$0.080$0.080$0.080$0.3157.3%
2002年$0.080$0.0853$0.0853$0.0853$0.3366.8%
2003年$0.0853$0.0907$0.0907$0.0907$0.3576.3%
2004年$0.0907$0.104$0.104$0.104$0.40312.7%
2005年$0.104$0.136$0.136$0.136$0.51227.2%
2006年$0.140$0.150$0.150$0.150$0.5915.2%
2007年$0.150$0.160$0.160$0.160$0.636.8%
2008年$0.160$0.170$0.170$0.170$0.676.3%
2009年$0.170$0.170$0.170$0.170$0.681.5%
2010年$0.1725$0.1725$0.1725$0.1725$0.691.5%
2011年$0.175$0.175$0.175$0.175$0.701.4%
2012年$0.1775$0.1775$0.1775$0.1775$0.711.4%
2013年$0.180$0.180$0.180$0.180$0.721.4%
2014年$0.1825$0.1825$0.1825$0.1825$0.731.4%
2015年$0.185$0.185$0.185$0.185$0.741.4%
2016年$0.188$0.188$0.188$0.188$0.751.4%
2017年$0.190$0.190$0.190$0.190$0.761.3%
2018年$0.195$0.195$0.195$0.195$0.782.6%
2019年$0.200$0.200$0.200$0.200$0.802.6%
2020年$0.210$0.210$0.210$0.210$0.845.0%

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

ORI|オールド・リパブリック・インターナショナル増配率推移(1994年~2006年)
ORI|オールド・リパブリック・インターナショナル増配率推移(2007年~2020年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。

オールド・リパブリック・インターナショナルの場合、暦年の年間配当は配当権利落ち日と支払日どちらを基準にしても一緒です。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:Diluted net income (loss) excluding investment gains (losses)
  • 四半期配当:Amount

配当性向の計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。

一貫性のある比較を行うために、GAAP EPSから投資実現損益を除いた調整後希薄化EPS(1株あたり営業利益)を使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 Dividends & Splits | Old RepublicOld Republic
ORI|オールド・リパブリック・インターナショナル配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2020年2Q決算時点の配当性向は43%で増配余力は残っています。

連続増配年数

連続増配年数39年
前回増配(権利落ち日)2020年3月6日
配当権利落ち月3月/6月/9月/12月
配当支払い月3月/6月/9月/12月

増配ステータス

配当貴族指数×
配当チャンピオン
配当王×
配当公爵×

発行済株式数

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Average shares outstanding: Diluted

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

ORI|オールド・リパブリック・インターナショナル発行済株式数

2013年度に発行済株式数が15%増えているのは、消費者信用補償(CCI)部門を住宅ローン保証事に統合した影響になります。

自社株買いは期待できない

直近10年で発行済株式数が減っているのは2018年度しかありません。したがって、自社株買いで株主還元する方針でないことが伺えます。

株価データ分析まとめ

PERは2009年度~2012年度までマイナスとなっていて参考にならないため、割安・割高の目安を省略しています。

ここまで見てきた各種指標の長期推移は、PSRとPBRが似たような動きをしているのに対し、PERと配当利回りは独自の動きになっていることが確認できました。

オールド・リパブリック・インターナショナルは保険事業を行う金融セクターの企業であることから、最も重視すべき指標はPBRになります。

ただし、PBRだけを参考にするのではなく、PSRも同時に割安になっているかどうかを見ることが株価のバリュエーション判断で大切になると考えています。