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【CL】コルゲート・パルモリーブの業績、配当金、増配率【配当王】

【CL】コルゲート・パルモリーブは歯磨き粉シェア世界No.1のグローバル企業

コルゲート・パルモリーブはオーラルケア用品を中心とした生活必需品を販売する世界的グローバル企業です。特に歯磨き粉では他社の追随を許さず世界No.1のシェアを誇っています。インドやブラジルなどの新興国で歯磨きの粉シェアを大きく獲得できていることから、業績は安定して上昇を続けることが予想されています。

 

コルゲートが扱う歯磨き粉などの生活必需品は景気がよくても悪くてもコンスタントに消費されるものです。そのため、景気後退局面で株式市場に逆風が吹いても同社の株価は下がりにくい特徴があります。いわゆるディフェンシブ銘柄というやつですね。

 

【CL】コルゲート・パルモリーブの地域別売上高と部門別売上高

ペットフード部門の製品だけは子会社を通して販売されているため別集計となっています。ペットフード部門を除いた地域別売上高で最も売上の大きいラテンアメリアは、ブラジルなどの南米の国々がある地域です。ちなみに、アメリカ合衆国は北アメリカの地域に含まれます。

 

コルゲート・パルモリーブの事業は、オーラルケア部門、パーソナルケア部門、ホームケア部門、ペットフード部門の4つに分かれています。売上高の割合が1番大きいオーラルケア部門は、歯磨き粉や歯ブラシ、マウスウォッシュなどの製品が含まれます。

 

パーソナルケア部門は、石けんやシャンプー、消臭剤、制汗剤などの製品が含まれます。この部門の液体ハンドソープは米国のマーケットリーダーになっています。ホームケア部門は、洗濯洗剤や柔軟剤、食器用洗剤などの製品が含まれます。コルゲートの柔軟剤ブランドは、南アジア、ヨーロッパ、南太平洋でマーケットリーダーになっています。

 

ペットフード部門は世界80ヵ国以上でペットフードを展開しています。主なブランドは「サイエンスダイエット(優れた栄養バランスのペットフード)」、「プリスクリプション・ダイエット(病気ペット向けフード)」、「アイディールバランス(栄養バランスの取れたペットフード)」の3つです。それぞれの目的に合わせたペットフードをブランドことに提供しています。

 

売上高は2013年をピークに減少傾向です。2017年の売上高は下げ止まって若干戻しました。

 

   

【CL】コルゲート・パルモリーブの1株利益(EPS)と配当性向、増配率

2008年~2017年のEPS(1株あたりの利益)と配当性向は、以下のようになっています。

2013年~2015年にかけてEPSが落ち込んでいるのは特殊要因によるものです。これはベネズエラでの事業における会計処理の変更等が影響しています。特殊要因を除いたEPSは2013年が2.83ドル、2014年が2.93ドル、2015年が2.81ドルでした。

 

オレンジ色の1株配当は毎年確実に増配を続けています。50年以上連続増配している配当王だけあって安定感はバツグンです。近年は業績の成長が鈍化してきたこともあって、増配率が低くなっています。

 

2013年~2015年の配当性向は上述したとおり、特殊要因の影響があるため参考になりません。近年は業績(EPS)の伸びが鈍っている状況で毎年確実に増配するため、配当性向は徐々にジワジワと上がってきています。ただ、20174年の配当性向が70%とまだまだ余裕が残されており、長期的なEPSの成長も見込めるため減配リスクは低いです。

2013年から増配率が明らかに右肩下がりとなっています。業績が横ばいになったことが原因ですね。将来的に再び業績が成長すれば増配率も上がってくるはずですが、成熟企業ですので緩やかな成長が続くと考えるのが現実的です。

 

・四半期ごとの配当金

上記の配当金は1年分の合計額でしたので四半期配当の増配履歴も載せておきます。増配発表時期は毎年5月で2Q配当から増配が実施されます。

 

連続増配年数55年(2018年時点)
増配発表月毎年5月
配当支払い月2月/5月/8月/11月

 

S&Pの長期格付けは、AA-(上から4番目)となっています。

格付け会社格付け
S&PAA-(上から4番目)

 

【CL】コルゲート・パルモリーブの営業利益率推移

2008年から2017年の営業利益率は以下のように推移しています。

営業利益率は20%前後で安定しています。2016年はコストカットに成功し、25%まで営業利益率を上げることに成功しました。

 

   

【CL】コルゲート・パルモリーブの営業キャッシュフロー

2008年から2017年の営業キャッシュフローは以下のように推移しています。

こちらはフリーキャッシュフローではなく営業キャッシュフローです。営業キャッシュフローとは、会社が本業によって稼ぎ出したキャッシュの量を表しています。

 

右肩上がりで伸びているわけではありませんが、非常に安定して稼げていることが分かります。生活必需品を販売しているだけあって、不景気になってたとしても安定したキャッシュフローが見込めますね。

 

<【CL】コルゲート・パルモリーブの発行済株式数と自社株買い

2008年から2017年の発行済株式数と自社株買いの割合は以下の通りです。

自社株買いにより発行済株式数は毎年着実に減り続けています。ここ数年はおおむね1%前後の自社株買いを継続していますね。安定した自社株買いを毎年継続することで1株あたりの価値が着実に上がっていきますから、EPSが底上げされて株価も上がりやすくなります。

 

【CL】コルゲート・パルモリーブの株価チャート分析

2006年1月~2017年12月までの長期チャートです。

株価60ドルと70ドルに青い点線を入れました。直近ですと株価70ドルで2回反発していますね。2015年にも70ドルのところで2回押し返されて株価が下がっています。今後ここまで株価が落ちてくるかは分かりませんが、70ドルが買いタイミングのひとつになると思います。

 

リーマンショックがあった2008年~2009年の株価を見てもらうと分かる通り、コルゲート・パルモリーブの株価はそこまで大きく下げていません。景気が悪いときでも株価が落ちにくいディフェンシブ銘柄の特徴が出ていますね。リーマンショックのときの値動きや業績を以下ページのコルゲート・パルモリーブ(CL)で解説しているので、よかったら見てみて下さい。

 

・市場平均との比較(10年チャート)

スタート地点を100に合わせて期間10年で比較しました。比較したのはS&P500指数そのものです。配当および分配金は考慮されていません。完全な株価どうしの比較です。

 

コルゲート・パルモリーブ(CL)S&P500指数
1.93倍(税引前)1.83倍(税引前)

純粋な株価で比較すると、コルゲート・パルモリーブ(CL)が1.93倍、S&P500指数が1.83倍という結果でした。次に受取配当を比較します。

 

コルゲート・パルモリーブ(CL)S&P500指数  
31.8%(税引前)24.9%(税引前)

この利回りは10年分の合計配当を取得株価で割ったものになります。要するに、10年の配当だけでどれくらいリターンがあったかの割合です。コルゲート・パルモリーブを10年保有することで得られる配当利回りは税引前31.8%でした。S&P500指数を10年保有することで得られる配当利回りは税引前24.9%でした。

 

したがって、配当を考慮したトータルリターンは以下のようになります。

コルゲート・パルモリーブ(CL)S&P500指数 
2.25倍(税引前)2.08倍(税引前)

というわけで、2008年~2017年の10年ではコルゲート・パルモリーブ(CL)が市場平均S&P500指数を上回る結果になりました。

 

【CL】コルゲート・パルモリーブの銘柄分析まとめ

コルゲート・パルモリーブ(CL)は、2017年時点で54年連続増配中の配当王です。ジェレミー・シーゲル博士の「株式投資の未来」にもシーゲル銘柄5位としてランクインしています。これは1957~2012年に配当再投資し続けた結果が年利14.64%という高パフォーマンスだったためです。成熟企業になった今では、さすがにこのパフォーマンスを期待することはできませんが、業績に安定感があるため景気後退局面に強さを発揮するディフェンシブな銘柄となっています。

 

ここでいうディフェンシブな銘柄という意味は市場平均よりも株価が下がりにくいことと、株価が回復するまでに要する時間が市場平均よりも短いという意味で使っています。ひとたび株式市場の暴落が起きれば、どんな株でも確実に下がります。コルゲート・パルモリーブも例外ではありません。割高なタイミングでつかまなければ、そこまで大きなダメージを受けることは考えにくい銘柄と言えるでしょう。