【IBM】2017年第4四半期(4Q)決算で遂に連続減収記録がストップ

 

ひろめ(@hiromehods)です。主力銘柄に据えているアイ・ビー・エム(IBM)が現地時間2018年1月18日(木)引け後に第4四半期(4Q)決算を発表しています。

前回決算 【IBM】2017年第3四半期(3Q)決算発表で株価急上昇!

決算概要

【IBM】
2017年4Q
市場予想決算
EPS5.17ドル5.18ドル 
売上高220億6000万ドル225億4300万ドル 
ガイダンス年間EPS見通し(2018年):13.8ドル
(2017年実績と変わらず) 

※EPS(1株利益)はすべて非GAAPベースでの数値です。

GAAP(米国会計基準)とは

アメリカの正式な会計基準に基づいたEPS(一株あたりの利益)のことです。一方、非GAAPは特殊要因などで本業以外の経費が一時的に多くかかってしまったとき本業でどれくらい稼げたのかが参考になる数値です。

 

・売上高成長率は前年同期比+3.55%となり、23四半期(5年9ヶ月)ぶりに増収となりました。為替の影響を考慮すると、売上高は前年同期比+1%でした。

 

・非GAAPベースでの1株利益(EPS)は前年同期比+3.4%、GAAPベースでは前年同期比-124%の-1.14ドルでした。GAAPベースのEPSが赤字になっているのは税制改革によって海外利益に課税されることになったためです。今回限りのものなので特に気にする必要はありません。

 

・ガイダンスでは2018年の年間EPSの見通しが13.8ドル(非GAAAP)であると発表されました。これは2017年の実績EPSと同じ数値です。また、通年のフリーキャッシュフローについては、120億ドルの見込みであることが示されました。2017年は130億ドルであったため、前年比-7.7%の数値をアナウンスしています。

 

決算発表後の株価の動き

今回の決算を受けて、IBMの株価は-4.01%の162.37ドルで取引を終えています。

最安値
1月19日(金):161.30ドル

チャートを見てもらうと分かる通り、決算前に株価が上昇しています。これはアナリスト予想の目標株価が相次いで引き上げられたためです。すでに決算前の段階で期待が高くなっていました。

 

業績が底を打って上昇すると期待された状況で、いざ蓋を開けてみると2018年のEPSガイダンスは前年と全く同じ13.8ドルでした。これではガッカリしてしまいますよね。その結果、決算内容がそこそこだったにもかかわらず、市場からの期待を下回ったがために株価が大きく下がりました。

 

現在の株価バリュエーション

通年の決算が出揃ったということで、ここ数年のEPSを確認してみましょう。

年度EPS(非GAAP)
2015年 実績14.92ドル
2016年 実績13.59ドル
2017年 実績13.80ドル
2018年 見込み13.80ドル

 

2018年の年間EPS(非GAAP)は、13.80ドルの見込みです。したがって、決算後の株価162.37ドルだとPERは11.76倍で割安です。

株価162.37ドル
PER11.76倍
配当利回り3.69%

 

業績が底堅くPERが割安であるメリットは、暴落が起きたときに株価が下がりにくいことです。株式市場がイケイケのときは市場平均をアンダーパフォームし続けますが、景気後退局面では市場平均よりも株価が下がりにくいです。

 

そのため、増やすよりも減らさない投資を心掛けている人にとってIBMは悪くない銘柄だと思います。配当性向も高くなく、毎年増配もされるので安定したインカムゲインも期待できます。

 

【2017年4Q】IBM決算まとめ

2018年の年間EPSガイダンスは13.80ドルでした。2017年と全く同じEPSということで、今年こそ上昇すると期待していた人にとっては少し残念な結果だったかもしれません。しかし復活の兆しは見えはじめています。なぜなら、経営方針として掲げてきたビジネスモデルの転換が着実に成果として表れているからです。

 

ビジネスモデルの転換では、今後も市場の拡大が見込まれる戦略的必須分野(アナリティクス、クラウド、モバイル、セキュリティー、ソーシャル)の売上を拡大させることが目的です。戦略的必須分野の売上は、2016年から2017年の1年で12%の伸びを記録しました。年間売上高全体の46%を占めるまでに成長しています。

 

このままいけば数年先には業績が伸び続けるフェーズに突入するはずです。そしたらPERは最低でも15倍にはなると思ってます。PER15倍ならEPSが13.8ドルでも株価は207ドルです。

 

世界の株式市場が好調で割高な銘柄が多いなか、こんなにも割安放置されていてかつ、将来の市場拡大が期待できる事業(クラウド、AI)を手掛ける銘柄を他に知りません。まだまだ時間はかかりますが、気長にじっくり待とうと思います。

 

関連記事です。IBMの銘柄分析ということで各種データ(配当推移、増配率、自社株買いの割合など)をグラフで見ることができます。

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世界のAI市場は、今後8年で36倍以上に拡大すると見込まれています。年平均+63.5%という驚異的なペースです。これほどの成長が見込める市場で、IBMがビジネスを行っているということを忘れてはいけません。

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