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【EMR】エマソン・エレクトリックの株価が割安なときの見分け方|配当・決算データまとめ

【EMR】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

『複利のチカラで億り人』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

同じ株価指標でも銘柄ごとに割安・割高な数値の目安は異なります。今回はエマソン・エレクトリック(EMR)のバリュエーション判断として、割安および割高なPERとPSR、配当利回りを紹介します。過去11年分のデータをもとに分析した結果です。

先に結論
EMR】割安な株価の目安
  • PER:15.74倍以下
  • PSR:1.56倍以下
  • 配当利回り:3.34%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/2/7

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

EMRは資本財セクターじゃな。

【EMR】エマソン・エレクトリックのPER推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted earnings per share

PERの計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために調整後希薄化EPSを使っています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類 米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 Emerson Electric Co. (EMR) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
EMR|エマソン・エレクトリック実績PER推移
期間:2009/1/2~2020/2/7

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。2020年2月7日時点の実績PERは20.96倍で割高な水準となっています。

実績PER過去11年データ

最大値28.70倍
中央値18.30倍
最小値8.15倍
割安の目安15.74倍
割高の目安20.77倍

※期間:2009/1/2~2020/2/7

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとの調整後希薄化EPSデータ

EMR|エマソン・エレクトリック調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2009~2014年度まで伸びていたのが一転して、2015~2017年度まで3年連続マイナスとなっています。

2018年度以降は再び対前年比でプラス成長しており、2020年度ガイダンスでは横ばい~やや微増の見込みとアナウンスされています。

2020年度ガイダンス

調整後EPS
(対前年比)
3.55ドル~3.80ドル
(-1.1%~+5.8%)
期間2019年10月~2020年9月

※2000年1Q決算(2020/2/4)時点

調整後希薄化EPS成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

EPS成長率=(A-B) ÷ B

EMR|エマソン・エレクトリック調整後EPS成長率

上記は四半期ごとの調整後希薄化EPS成長率を線グラフにしたものです。2010年2Q~2020年1Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+5.0%の伸び率でした。

【EMR】エマソン・エレクトリックのPSR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Net sales
  • 発行済株式数:Diluted avg. shares outstanding

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Emerson Electric Co. (EMR) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
EMR|エマソン・エレクトリック実績PSR推移
期間:2009/1/2~2020/2/7

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。過去の傾向としては、PSRが1.3倍付近のところで何度か反発しているのが確認できます。

実績PSR過去11年データ

最大値3.11倍
中央値1.79倍
最小値0.77倍
割安の目安1.56倍
割高の目安2.17倍

※期間:2009/1/2~2020/2/7

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのSPSデータ

EMR|エマソン・エレクトリック1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。調整後EPSと同じく2017年度に底を打って再び伸びているのが確認できます。

1株あたり売上高(SPS)成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の合計SPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の合計SPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

SPS成長率=(A-B) ÷ B

EMR|エマソン・エレクトリック1株あたり売上高(SPS)成長率

上記は四半期ごとのSPS成長率を線グラフにしたものです。2010年2Q~2020年1Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+1.2%の伸び率でした。

【EMR】エマソン・エレクトリックの配当利回り推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Amount

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Emerson Electric Co. (EMR) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 Dividend HistoryEmerson US
EMR|エマソン・エレクトリック配当利回り推移
期間:1987/1/2~2020/2/7

上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化したものです。配当利回りが2%付近のところで株価下落あるいは増配により配当利回りが反発しやすい傾向にあることが確認できます。

配当利回り過去11年データ

最大値5.31%
中央値3.03%
最小値2.23%
割安の目安3.34%
割高の目安2.70%

※期間:2009/1/2~2020/2/7

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

四半期配当

1Q~4Q表記だけ会計年度にあわせています。エマソン・エレクトリックの会計年度は暦年と3カ月のズレがあるため、2Q、3Q、4Q、1Qの順序になります。

暦年
(CY)
2Q
(1-3月)
3Q
(4-6月)
4Q
(7-9月)
1Q
(10-12月)
年間配当増配率
1987年$0.0600$0.0600$0.0630$0.0630$0.246
1988年$0.0630$0.0630$0.0630$0.0700$0.2595.3%
1989年$0.0700$0.0700$0.0700$0.07875$0.28911.5%
1990年$0.07875$0.07875$0.07875$0.08250$0.31910.4%
1991年$0.08250$0.08250$0.08250$0.08625$0.3344.7%
1992年$0.08625$0.08625$0.08625$0.0900$0.3494.5%
1993年$0.0900$0.0900$0.0900$0.0975$0.3685.4%
1994年$0.0975$0.0975$0.0975$0.1075$0.4008.8%
1995年$0.1075$0.1075$0.1225$0.1225$0.46015.0%
1996年$0.1225$0.1225$0.1225$0.1350$0.5039.2%
1997年$0.1350$0.1350$0.1350$0.1475$0.55310.0%
1998年$0.1475$0.1475$0.1475$0.1625$0.6059.5%
1999年$0.1625$0.1625$0.1625$0.17875$0.66610.1%
2000年$0.17875$0.17875$0.17875$0.19125$0.7289.2%
2001年$0.19125$0.19125$0.19125$0.19375$0.7685.5%
2002年$0.19375$0.19375$0.19375$0.19625$0.7781.3%
2003年$0.19625$0.19625$0.19625$0.2000$0.7891.4%
2004年$0.2000$0.2000$0.2000$0.2075$0.8082.4%
2005年$0.2075$0.2075$0.2075$0.2225$0.8454.6%
2006年$0.2225$0.2225$0.2225$0.2625$0.93010.1%
2007年$0.2625$0.2625$0.2625$0.300$1.08816.9%
2008年$0.300$0.300$0.300$0.330$1.23013.1%
2009年$0.330$0.330$0.330$0.335$1.3257.7%
2010年$0.335$0.335$0.335$0.345$1.3501.9%
2011年$0.345$0.345$0.345$0.400$1.4356.3%
2012年$0.400$0.400$0.400$0.410$1.61012.2%
2013年$0.410$0.410$0.410$0.430$1.6603.1%
2014年$0.430$0.430$0.430$0.470$1.7606.0%
2015年$0.470$0.470$0.470$0.475$1.8857.1%
2016年$0.475$0.475$0.475$0.480$1.9051.1%
2017年$0.480$0.480$0.480$0.485$1.9251.0%
2018年$0.485$0.485$0.490$0.490$1.9501.3%
2019年$0.490$0.490$0.500$0.500$1.9801.5%

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は、株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

EMR|エマソン・エレクトリック増配率推移(1988年~1999年)
EMR|エマソン・エレクトリック増配率推移(2000年~2012年)
EMR|エマソン・エレクトリック増配率推移(2013年~2019年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。エマソン・エレクトリックの場合、配当権利落ち日と配当支払い日どちらを基準にしても年間配当は一緒です。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted earnings per share
  • 四半期配当:Amount

配当性向の計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために調整後希薄化EPSを使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 Dividend HistoryEmerson US
EMR|エマソン・エレクトリック配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2020年1Q決算時点の配当性向は57%で、まだまだ増配余力は残されています。

2020年2月7日データ

連続増配年数63年
1株配当2.00ドル/年
前回増配(権利落ち日)2019年11月14日
配当権利落ち月2月/5月/8月/11月
配当支払い月3月/6月/9月/12月

増配ステータス 

配当貴族指数
配当チャンピオン
配当王
配当公爵×

エマソン・エレクトリックは1996年以降12カ月以内の増配ペースを継続できています。そのため、配当侯爵の条件を満たすまで残すところあと1年になります。

【EMR】エマソン・エレクトリックの発行済株式数と自社株買い

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Diluted avg. shares outstanding

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

EMR|エマソン・エレクトリック発行済株式数

少なくとも2009年以降は対前年比で毎年必ず発行済株式数が減り続けています。年度によって減少する割合は異なれど、着実に発行済株式数を減らしていることから自社株買いで株主還元する方針を取っていることが分かります。

【EMR】エマソン・エレクトリックの株価データ分析まとめ

2019年2Q~2020年2Q

調整後希薄化EPS3.52ドル
1株あたり売上高(SPS)29.92ドル

2020年1Q決算時点

調整後EPSガイダンス3.55~3.80ドル
年間1株あたり配当金2.00ドル

最新の株価を上記数値で割ることで、現在の実績PER、実績PSR、予想PER、配当利回りが計算できます。

【EMR】割安・割高な株価の目安

指標割安割高
PER15.74倍以下20.77倍以上
PSR1.56倍以下2.17倍以上
配当利回り3.34%以上2.70%以下

※分析期間:2009/1/2~2020/2/7

エマソン・エレクトリックの実績PER、PSR、配当利回り推移を見ると、業績が対前年比でマイナスに転じた2015年に株価のバリュエーションも割安になっていることが確認できます。

2018年度以降は再び業績が伸びるフェーズに入っていて、2020年2月7日時点の実績PER、PSR、配当利回りのバリュエーションはどれも割高な水準にあります。

2015年度のように何らかの要因で業績の成長が鈍化すると、株価が急落することも考えられます。

データ分析の手順を解説

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書籍に込めた想い【筆者が語る】『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』に込めた想い