Amazonオーディブルが2ヵ月無料!4/7(火)まで

【CINF】シンシナティ・ファイナンシャルの株価が割安なときの見分け方|配当・決算データまとめ

【CINF】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

『複利のチカラで億り人』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

同じ株価指標でも銘柄ごとに割安・割高な数値の目安は異なります。今回はシンシナティ・ファイナンシャル(CINF)のバリュエーション判断として、割安および割高なPERとPSR、PBR、配当利回りを紹介します。過去11年分のデータをもとに分析した結果です。

先に結論
CINF】割安な株価の目安
  • PER:18.16倍以下
  • PSR:1.35倍以下
  • PBR:1.04倍以下
  • 配当利回り:4.99%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/2/7

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

CINFは金融セクターじゃな。

【CINF】シンシナティ・ファイナンシャルのPER推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Non-GAAP operating income

PERの計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために調整後希薄化EPSを使っています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類 米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 Cincinnati Financial Corporation (CINF) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
CINF|シンシナティ・ファイナンシャル実績PER推移
期間:2009/1/2~2020/2/7

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。シンシナティ・ファイナンシャルは損害保険会社であるため、大規模災害などが発生した年は保険金支払いによってEPSが減少します。

2011年~2012年にかけてのPER上昇は、まさにその保険金支払いによるEPS減少が要因となっています。

事業の特性上、不慮の自然災害などによってEPSが大きく変動することから、PERをバリュエーション判断に使うのは現実的でないと言えます。

実績PER過去11年データ

最大値56.69倍
中央値20.46倍
最小値8.37倍
割安の目安18.16倍
割高の目安25.65倍

※期間:2009/1/2~2020/2/7

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとの調整後希薄化EPSデータ

CINF|シンシナティ・ファイナンシャル調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2011年度にEPSが大きく減少したのは、大規模災害による保険金支払いが発生したためです。

シンシナティ・ファイナンシャルは損害保険会社であるため、保険金支払いの増減によって収益も上下します。事業の特性上、EPSが安定しないのは仕方のないことと言えます。

調整後希薄化EPS成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

EPS成長率=(A-B) ÷ B

CINF|シンシナティ・ファイナンシャル調整後EPS成長率

上記は四半期ごとの調整後希薄化EPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+19.9%の伸び率でした。

【CINF】シンシナティ・ファイナンシャルのPSR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Earned premiums(保険料売上高)
  • 発行済株式数:Diluted weighted average shares outstanding

四半期売上高はTotal revenuesではなく、保険料売上高を使っています。Total revenuesには投資損益が含まれていて、株価の未実現損益の影響を受けてしまうからです。

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Cincinnati Financial Corporation (CINF) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
CINF|シンシナティ・ファイナンシャル実績PSR推移
2009/1/2~2020/2/7

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。リーマンショック以降のPSRは長期的な上昇トレンドが続いています。

実績PSR過去11年データ

最大値3.64倍
中央値2.06倍
最小値0.94倍
割安の目安1.71倍
割高の目安2.50倍

※期間:2009/1/2~2020/2/7

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのSPSデータ

CINF|シンシナティ・ファイナンシャル1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。こちらは投資損益を除外した保険料売上高だけで計算したSPSになります。きれいな右肩上がりを描いていて、毎年プラス成長しているのが確認できます。

1株あたり売上高(SPS)成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の合計SPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の合計SPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

SPS成長率=(A-B) ÷ B

CINF|シンシナティ・ファイナンシャル1株あたり売上高(SPS)成長率

上記は四半期ごとのSPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2020年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+6.1%の伸び率でした。

【CINF】シンシナティ・ファイナンシャルのPBR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 1株あたり純資産(BPS):Book value

下記グラフのPBRは、直近四半期の実績PBRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

グラフの実績PBR

=1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS

データ引用元(英語サイト)

参考 Cincinnati Financial Corporation (CINF) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
CINF|シンシナティ・ファイナンシャル実績PBR推移
期間:2009/1/2~2020/2/7

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化したものです。長期的な上昇トレンドが続いていて、年々割高になっていることが確認できます。

実績PBR過去11年データ

最大値2.10倍
中央値1.33倍
最小値0.70倍
割安の目安1.04倍
割高の目安1.60倍

※期間:2009/1/2~2020/2/7

PBRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのBPSデータ

CINF|シンシナティ・ファイナンシャル1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり純資産です。きれいな右肩上がりとはいかないものの、ほとんどの年で対前年比プラス成長となっています。

1株あたり純資産(BPS)成長率

条件
  • A=直近四半期のBPS
  • B=前回四半期のBPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

BPS成長率=(A-B) ÷ B

CINF|シンシナティ・ファイナンシャルBPS成長率

上記は四半期ごとのBPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+7.8%の伸び率でした。

【CINF】シンシナティ・ファイナンシャルの配当利回り推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Amount

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Cincinnati Financial Corporation (CINF) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 DividendsCincinnati Financial
CINF|シンシナティ・ファイナンシャル配当利回り推移
期間:1990/1/2~2020/2/7

上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化したものです。2020年2月7日時点の配当利回りは1.99%で、リーマンショック以降最低水準に下がっています。

配当利回り過去11年データ

最大値8.62%
中央値3.47%
最小値1.91%
割安の目安4.99%
割高の目安2.76%

※期間:2009/1/2~2020/2/7

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

四半期配当

シンシナティ・ファイナンシャルの会計年度は暦年と一緒です。そのため、暦年と会計年度の年間配当は全く同じになります。

暦年
(CY)
1Q
(1-3月)
2Q
(4-6月)
3Q
(7-9月)
4Q
(10-12月)
年間配当増配率
1989年$0.0494$0.0494$0.0494$0.0494$0.197
1990年$0.0558$0.0558$0.0558$0.0558$0.22313.0%
1991年$0.0622$0.0622$0.0622$0.0622$0.24911.5%
1992年$0.0695$0.0713$0.0713$0.0713$0.28314.0%
1993年$0.0768$0.0768$0.0768$0.0768$0.3078.4%
1994年$0.0878$0.0878$0.0878$0.0878$0.35114.3%
1995年$0.0979$0.0979$0.0979$0.0979$0.39211.6%
1996年$0.1065$0.1119$0.1119$0.1119$0.44212.9%
1997年$0.1240$0.1240$0.1240$0.1240$0.49612.1%
1998年$0.1391$0.1391$0.1391$0.1391$0.55612.2%
1999年$0.1542$0.1542$0.1542$0.1542$0.61710.9%
2000年$0.1723$0.1723$0.1723$0.1723$0.68911.8%
2001年$0.1905$0.1905$0.1905$0.1905$0.76210.5%
2002年$0.2018$0.2018$0.2018$0.2018$0.8076.0%
2003年$0.2268$0.2268$0.2268$0.2268$0.90712.4%
2004年$0.2494$0.2619$0.2619$0.2619$1.03514.1%
2005年$0.2905$0.3050$0.3050$0.3050$1.20516.5%
2006年$0.3350$0.3350$0.3350$0.3350$1.34011.2%
2007年$0.3550$0.3550$0.3550$0.3550$1.4206.0%
2008年$0.3900$0.3900$0.3900$0.3900$1.5609.9%
2009年$0.3900$0.3900$0.3950$0.3950$1.5700.6%
2010年$0.3950$0.3950$0.4000$0.4000$1.5901.3%
2011年$0.4000$0.4000$0.4025$0.4025$1.6050.9%
2012年$0.4025$0.4025$0.4075$0.4075$1.6200.9%
2013年$0.408$0.408$0.420$0.420$1.6552.2%
2014年$0.440$0.440$0.440$0.440$1.7606.3%
2015年$0.460$0.460$0.460$0.460$1.8404.5%
2016年$0.480$0.480$0.480$0.480$1.9204.3%
2017年$0.500$0.500$0.500$0.500$2.0004.2%
2018年$0.530$0.530$0.530$0.530$2.1206.0%
2019年$0.560$0.560$0.560$0.560$2.2405.7%

※基準:配当権利落ち日

四半期配当および年間配当は、株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

CINF|シンシナティ・ファイナンシャル増配率推移(1990年~2002年)
CINF|シンシナティ・ファイナンシャル増配率推移(2003年~2015年)
CINF|シンシナティ・ファイナンシャル増配率推移(2016年~2019年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日」を基準にした年間配当の増配率になります。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:
  • 四半期配当:Amount

配当性向の計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために調整後希薄化EPSを使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 DividendsCincinnati Financial
CINF|シンシナティ・ファイナンシャル配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2019年4Q決算時点の配当性向は53%で、まだまだ増配余力は残されています。

2020年2月7日データ

連続増配年数59年
1株配当2.40ドル/年
前回増配(権利落ち日)2020年3月17日
配当権利落ち月3月/6月/9月/12月
配当支払い月1月/4月/7月/10月

増配ステータス 

配当貴族指数
配当チャンピオン
配当王
配当公爵×

【CINF】シンシナティ・ファイナンシャルの発行済株式数と自社株買い

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Diluted weighted average shares outstanding

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

CINF|シンシナティ・ファイナンシャル発行済株式数

発行済株式数は長期的に横ばいで推移しています。少しずつ増えたり減ったりを繰り返していることから、自社株買いで株主に還元する方針はないことが伺えます。

【CINF】シンシナティ・ファイナンシャルの株価データ分析まとめ

2019年1Q~2019年4Q

調整後希薄化EPS4.21ドル
1株あたり売上高(SPS)47.94ドル

2019年4Q決算時点

1株あたり純資産(BPS)60.55ドル
年間1株あたり配当金2.40ドル

最新の株価を上記数値で割ることで、現在の実績PER、PSR、PBR、配当利回りが計算できます。

【CINF】割安・割高な株価の目安

指標割安割高
PER18.16倍以下25.65倍以上
PSR1.35倍以下2.16倍以上
PBR1.04倍以下1.60倍以上
配当利回り4.99%以上2.76%以下

※分析期間:2009/1/2~2020/2/7

シンシナティ・ファイナンシャルは損害保険会社であることから、EPSが年によって大きくバラつきやすい特徴があります。そのため、PERをバリュエーション判断の参考にすることができません。

反対に重視すべき指標はPBRです。PBRを重視しつつ、PSRや配当利回りも参考に割安・割高の判断をすることになります。

2019年4Q決算後(2020年2月7日)時点の実績PSR、PBR、配当利回りはどれも割高な株価水準となっています。

バリュエーションが高いだけに何らかの要因で業績の成長が鈍化すると株価が急落することも十分考えられます。

データ分析の手順を解説

中身が読めるリンク一覧

書籍に込めた想い【筆者が語る】『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』に込めた想い