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シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)の配当・決算データから割安な株価と買い時を解説

【CINF】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

複利ふくりのチカラでおくびと』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

技術評論社から出ている書著『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』で、株価が割安かどうかの判断基準は企業ごとに異なることを書きました。

そこで今回は、シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)の株価が割安なときのPER/PSR/PBR/配当利回りを具体的に解説します。

先に結論
CINF】割安な株価の目安
  • PSR:1.71倍以下
  • PBR:1.05倍以下
  • 配当利回り:4.94%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/6/12

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

CINFは金融セクターじゃな。

業績データ

1株あたり利益(EPS)

CINF|シンシナティ・ファイナンシャル調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2011年度にEPSが大きく減少したのは、大規模災害による保険金支払いが発生したためです。

シンシナティ・ファイナンシャルは損害保険会社であるため、保険金支払いの増減によって収益も上下します。事業の特性上、EPSが安定しないのは仕方のないことと言えます。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Non-GAAP operating income

PERの計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。

一貫性のある比較を行うために、GAAP EPSから一過性の損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 Cincinnati Financial Corporation (CINF) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PERの長期推移

CINF|シンシナティ・ファイナンシャル実績PER推移
期間:2009/1/2~2020/6/12

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。シンシナティ・ファイナンシャルは損害保険会社であるため、大規模災害などが発生した年は保険金支払いによってEPSが減少します。

2011年~2012年にかけてのPER上昇は、まさにその保険金支払いによるEPS減少が要因となっています。

事業の特性上、不慮の自然災害などによってEPSが大きく変動することから、PERをバリュエーション判断に使うのは現実的ではありません。

株価チャート


直近1年のEPS

調整後希薄化EPS4.00ドル

※ 2020年4月27日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近1年のEPSを入力すると、最新の実績PERが出てきます。

PER計算フォーム

÷
0

PER推移グラフデータ

最大値56.69倍
中央値20.41倍
最小値8.37倍

※期間:2009/1/2~2020/6/12

1株あたり売上高(SPS)

CINF|シンシナティ・ファイナンシャル1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。こちらは投資損益を除外した保険料売上高だけで計算したSPSになります。

10年以上連続で毎年プラス成長を続けていて、きれいな右肩上がりを描いています。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Earned premiums(保険料売上高)
  • 発行済株式数:Diluted weighted average shares outstanding

四半期売上高はTotal revenuesではなく、保険料売上高を使っています。Total revenuesには投資損益が含まれていて、株価の未実現損益の影響を受けてしまうからです。

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Cincinnati Financial Corporation (CINF) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PSRの長期推移

CINF|シンシナティ・ファイナンシャル実績PSR推移
2009/1/2~2020/6/12

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。2020年3月のコロナショックで、リーマンショック以降の長期的な上昇トレンドが崩れた様子が見て取れます。

株価チャート


直近1年のSPS

1株あたり売上高(SPS)35.31ドル

※2020年4月27日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近1年のSPSを入力すると、最新の実績PSRが出てきます。

PSR計算フォーム

÷
0

PSR推移グラフデータ

最大値3.64倍
中央値2.07倍
最小値0.94倍
割安の目安1.71倍
割高の目安2.50倍

※期間:2009/1/2~2020/6/12

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

1株あたり純資産(BPS)

CINF|シンシナティ・ファイナンシャル1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり純資産です。きれいな右肩上がりとはいかないものの、ほとんどの年度でプラス成長しています。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 1株あたり純資産(BPS):Book value

下記グラフのPBRは、直近四半期の実績PBRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

グラフの実績PBR

=1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS

データ引用元(英語サイト)

参考 Cincinnati Financial Corporation (CINF) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PBRの長期推移

CINF|シンシナティ・ファイナンシャル実績PBR推移
期間:2009/1/2~2020/6/12

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化したものです。2020年3月のコロナショックで、PBRの長期的な上昇トレンドが崩れています。

株価チャート


直近四半期のBPS

1株あたり純資産(BPS)50.02ドル

※2020年4月27日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近四半期のBPSを入力すると、最新の実績PBRが出てきます。

PBR計算フォーム

÷
0

PBR推移グラフデータ

最大値2.10倍
中央値1.33倍
最小値0.70倍
割安の目安1.05倍
割高の目安1.60倍

※期間:2009/1/2~2020/6/12

PBRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

配当データ

配当利回りの長期推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Amount

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Cincinnati Financial Corporation (CINF) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 DividendsCincinnati Financial
CINF|シンシナティ・ファイナンシャル配当利回り推移
期間:1990/1/2~2020/6/12

上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化したものです。長年続いてきた配当利回りのダウントレンドが2020年3月のコロナショックで途切れています。

年間配当

年間1株あたり配当金2.40ドル

株価チャート


計算フォームに上記の年間1株あたり配当金と株価を入力すると、最新の配当利回りが出てきます。

配当利回り計算フォーム

÷
0%

配当利回り推移グラフデータ

最大値8.62%
中央値3.46%
最小値1.91%
割安の目安4.94%
割高の目安2.76%

※期間:2009/1/2~2020/6/12

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

配当履歴

シンシナティ・ファイナンシャルの会計年度は暦年と一緒です。そのため、暦年と会計年度の年間配当は全く同じになります。

暦年
(CY)
1Q
(1-3月)
2Q
(4-6月)
3Q
(7-9月)
4Q
(10-12月)
年間配当増配率
1989年$0.0494$0.0494$0.0494$0.0494$0.197
1990年$0.0558$0.0558$0.0558$0.0558$0.22313.0%
1991年$0.0622$0.0622$0.0622$0.0622$0.24911.5%
1992年$0.0695$0.0713$0.0713$0.0713$0.28314.0%
1993年$0.0768$0.0768$0.0768$0.0768$0.3078.4%
1994年$0.0878$0.0878$0.0878$0.0878$0.35114.3%
1995年$0.0979$0.0979$0.0979$0.0979$0.39211.6%
1996年$0.1065$0.1119$0.1119$0.1119$0.44212.9%
1997年$0.124$0.124$0.124$0.124$0.49612.1%
1998年$0.1391$0.1391$0.1391$0.1391$0.55612.2%
1999年$0.1542$0.1542$0.1542$0.1542$0.61710.9%
2000年$0.1723$0.1723$0.1723$0.1723$0.68911.8%
2001年$0.1905$0.1905$0.1905$0.1905$0.76210.5%
2002年$0.2018$0.2018$0.2018$0.2018$0.8076.0%
2003年$0.2268$0.2268$0.2268$0.2268$0.90712.4%
2004年$0.2494$0.2619$0.2619$0.2619$1.03514.1%
2005年$0.2905$0.305$0.305$0.305$1.20516.5%
2006年$0.335$0.335$0.335$0.335$1.3411.2%
2007年$0.355$0.355$0.355$0.355$1.426.0%
2008年$0.390$0.390$0.390$0.390$1.569.9%
2009年$0.390$0.390$0.395$0.395$1.570.6%
2010年$0.395$0.395$0.400$0.400$1.5901.3%
2011年$0.400$0.400$0.4025$0.4025$1.6050.9%
2012年$0.4025$0.4025$0.4075$0.4075$1.620.9%
2013年$0.408$0.408$0.420$0.420$1.6552.2%
2014年$0.440$0.440$0.440$0.440$1.766.3%
2015年$0.460$0.460$0.460$0.460$1.844.5%
2016年$0.480$0.480$0.480$0.480$1.924.3%
2017年$0.500$0.500$0.500$0.500$2.004.2%
2018年$0.530$0.530$0.530$0.530$2.126.0%
2019年$0.560$0.560$0.560$0.560$2.245.7%
2020年$0.600$0.600$0.600$0.600$2.407.1%

※基準:配当権利落ち日

四半期配当および年間配当は、株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

CINF|シンシナティ・ファイナンシャル増配率推移(1990年~2002年)
CINF|シンシナティ・ファイナンシャル増配率推移(2003年~2015年)
CINF|シンシナティ・ファイナンシャル増配率推移(2016年~2020年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日」を基準にした年間配当の増配率になります。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:
  • 四半期配当:Amount

配当性向の計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、GAAP EPSから一過性の損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 DividendsCincinnati Financial
CINF|シンシナティ・ファイナンシャル配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2020年1Q決算時点の配当性向は60%で増配余力は残っています。

2020年6月12日データ

連続増配年数59年
前回増配(権利落ち日)2020年3月17日
配当権利落ち月3月/6月/9月/12月
配当支払い月1月/4月/7月/10月

増配ステータス 

配当貴族指数
配当チャンピオン
配当王
配当公爵×

発行済株式数

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Diluted weighted average shares outstanding

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

CINF|シンシナティ・ファイナンシャル発行済株式数

自社株買いは期待できない

発行済株式数は長期的に横ばいで推移しています。少しずつ増えたり減ったりを繰り返していることから、自社株買いで株主に還元する方針はないことが伺えます。

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