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【CAT】キャタピラーの株価が割安なときの見分け方|配当・決算データまとめ

【CAT】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

『複利のチカラで億り人』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

同じ株価指標でも銘柄ごとに割安・割高な数値の目安は異なります。今回はキャタピラー(CAT)のバリュエーション判断として、割安および割高なPERとPSR、PBR、配当利回りを紹介します。過去11年分の決算データをもとに分析した結果です。

先に結論
CAT】割安な株価の目安
  • PER:11.97倍以下
  • PSR:0.93倍以下
  • PBR:3.16倍以下
  • 配当利回り:3.27%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/4/9

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

CATは資本財セクターじゃな。

【CAT】キャタピラーのPER推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted Profit Per Share

PERの計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、イレギュラーな損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 Caterpillar Inc. (CAT) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
CAT|キャタピラーPER推移
2009/1/2~2020/4/9

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。ほとんどの期間でPERが10倍~30倍の範囲に収まっていることが分かります。

実績PER過去11年データ

最大値31.84倍
中央値14.52倍
最小値3.92倍
割安の目安11.97倍
割高の目安23.09倍

※期間:2009/1/2~2020/4/9

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとの調整後希薄化EPSデータ

CAT|キャタピラー調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。年度によってEPSがバラバラで不安定であることが見て取れます。

2020年度ガイダンスで大きく前年比マイナスになることがアナウンスされているのでPERの計算に注意が必要になります。

2020年度ガイダンス

調整後EPS
(対前年比)
8.5ドル~10.0ドル
(-23.1%~-9.6%)
期間2020年1月~2020年12月

※2019年4Q決算(2020/1/31)時点

調整後希薄化EPS成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

EPS成長率=(A-B) ÷ B

CAT|キャタピラー調整後EPS成長率

上記は四半期ごとの調整後希薄化EPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+21.4%の伸び率でした。

【CAT】キャタピラーのPSR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Total sales and revenues
  • 発行済株式数:Weighted-average common shares outstanding (millions) – Diluted

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Caterpillar Inc. (CAT) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
CAT|キャタピラーPSR推移
2009/1/2~2020/4/9

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。2018年からPSRがダウントレンドに切り替わっていて、年々割安になる傾向が見て取れます。

実績PSR過去11年データ

最大値2.43倍
中央値1.17倍
最小値0.26倍
割安の目安0.93倍
割高の目安1.43倍

※期間:2009/1/2~2020/4/9

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのSPSデータ

CAT|キャタピラー1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。2017年度以降は対前年比でプラス成長となっているのが分かります。

1株あたり売上高(SPS)成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の合計SPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の合計SPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

SPS成長率=(A-B) ÷ B

CAT|キャタピラー1株あたり売上高(SPS)成長率

上記は四半期ごとのSPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+7.2%の伸び率でした。

【CAT】キャタピラーのPBR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 株主純資産:Total shareholders’ equity
  • 発行済株式数:Weighted-average common shares outstanding (millions) – Diluted

下記グラフのPBRは、直近四半期の実績PBRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近四半期のBPS

=直近四半期の株主純資産 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PBR

=1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS

データ引用元(英語サイト)

参考 Caterpillar Inc. (CAT) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
CAT|キャタピラーPBR推移
2009/1/2~2020/4/9

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化したものです。ほとんどの期間でPBRが2倍~7倍の範囲に収まっているのが分かります。

実績PBR過去11年データ

最大値7.34倍
中央値4.10倍
最小値2.16倍
割安の目安3.16倍
割高の目安5.11倍

※期間:2009/1/2~2020/4/9

PBRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのBPSデータ

CAT|キャタピラー1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度末(4Q)の1株あたり純資産です。2017年度以降は緩やかに伸びているのが見て取れます。

1株あたり純資産(BPS)成長率

条件
  • A=直近四半期のBPS
  • B=前回四半期のBPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

BPS成長率=(A-B) ÷ B

CAT|キャタピラーBPS成長率

上記は四半期ごとのBPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+7.9%の伸び率でした。

【CAT】キャタピラーの配当利回り推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:AMOUNT PER SHARE ($)

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Caterpillar Inc. (CAT) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 Dividend HistoryCaterpillar Inc.
CAT|キャタピラー配当利回り推移
1994/1/3~2020/4/9

上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化したものです。2018年度以降は配当利回りの上昇トレンドが続いているのが分かります。

キャタピラーのような連続増配銘柄の場合、配当利回りの上昇は株価下落あるいは増配のどちらかによって起こります。

配当利回り過去11年データ

最大値7.58%
中央値2.71%
最小値1.52%
割安の目安3.27%
割高の目安2.29%

※期間:2009/1/2~2020/4/9

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

四半期配当

キャタピラーの会計年度は暦年と一緒です。そのため、暦年と会計年度の年間配当は全く同じになります。

暦年
(CY)
1Q
(1-3月)
2Q
(4-6月)
3Q
(7-9月)
4Q
(10-12月)
年間配当増配率
1994年$0.01875$0.01875$0.0375$0.0375$0.1125
1995年$0.0625$0.0625$0.0875$0.0875$0.300166.7%
1996年$0.0875$0.0875$0.100$0.100$0.37525.0%
1997年$0.100$0.100$0.125$0.125$0.45020.0%
1998年$0.125$0.125$0.150$0.150$0.55022.2%
1999年$0.150$0.150$0.163$0.163$0.62513.6%
2000年$0.163$0.163$0.170$0.170$0.6656.4%
2001年$0.170$0.170$0.175$0.175$0.6903.8%
2002年$0.175$0.175$0.175$0.175$0.7001.4%
2003年$0.175$0.175$0.175$0.185$0.7101.4%
2004年$0.175$0.175$0.205$0.205$0.7607.0%
2005年$0.205$0.205$0.25$0.25$0.91019.7%
2006年$0.25$0.25$0.30$0.30$1.1020.9%
2007年$0.30$0.30$0.36$0.36$1.3220.0%
2008年$0.36$0.36$0.42$0.42$1.5618.2%
2009年$0.42$0.42$0.42$0.42$1.687.7%
2010年$0.42$0.42$0.44$0.44$1.722.4%
2011年$0.44$0.44$0.46$0.46$1.804.7%
2012年$0.46$0.46$0.52$0.52$1.968.9%
2013年$0.52$0.52$0.60$0.60$2.2414.3%
2014年$0.60$0.60$0.70$0.70$2.6016.1%
2015年$0.70$0.70$0.77$0.77$2.9413.1%
2016年$0.77$0.77$0.77$0.77$3.084.8%
2017年$0.77$0.77$0.78$0.78$3.100.6%
2018年$0.78$0.78$0.86$0.86$3.285.8%
2019年$0.86$0.86$1.03$1.03$3.7815.2%

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

CAT|キャタピラー増配率推移(1995年~2006年)
CAT|キャタピラー増配率推移(2007年~2017年)
CAT|キャタピラー増配率推移(2018年~2019年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。

キャタピラーの場合、暦年の年間配当は配当権利落ち日と配当支払い日どちらを基準にしても一緒です。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted Profit Per Share
  • 四半期配当:AMOUNT PER SHARE ($)

配当性向の計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、イレギュラーな損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 Dividend HistoryCaterpillar Inc.
CAT|キャタピラー配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2019年4Q決算時点の配当性向は37%で十分な増配余力が残されています。

2020年4月9日時点データ

連続増配年数26年
1株配当4.12ドル/年
前回増配(権利落ち日)2019年7月19日
配当権利落ち月1月/4月/7月/10月
配当支払い月2月/5月/8月/11月

増配ステータス

配当貴族指数
配当チャンピオン
配当王×
配当公爵×

【CAT】キャタピラーの発行済株式数と自社株買い

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Weighted-average common shares outstanding (millions) – Diluted

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

CAT|キャタピラー発行済株式数

キャタピラーの発行済株式数は、増減を繰り返しながら長期スパンで緩やかに減少しています。したがって、長期的には自社株買いで株主還元する方針であることが伺えます。

【CAT】キャタピラーの株価データ分析まとめ

2019年1Q~2019年4Q

調整後希薄化EPS11.06ドル
1株あたり売上高(SPS)96.75ドル

2019年4Q決算時点

1株あたり純資産(BPS)26.31ドル
年間1株あたり配当金4.12ドル
調整後EPSガイダンス8.5~10.0ドル

最新の株価を上記数値で割ることで、現在の実績PER、PSR、PBR、配当利回りが計算できます。

【CAT】割安・割高な株価の目安

指標割安割高
PER11.97倍以下23.09倍以上
PSR0.93倍以下1.43倍以上
PBR3.16倍以下5.11倍以上
配当利回り3.27%以上2.29%以下

※分析期間:2009/1/2~2020/4/9

キャタピラーの調整後希薄化EPSは年度によって振れ幅が大きいため、PERの計算には実績PERより調整後EPSガイダンスで求めた予想PERを重視することになります。

業績の浮き沈みが激しい企業であるだけに、株価が割安になるのは業績が沈むタイミングであることが多いです。

そのため、業績が落ちたとしても複数指標が明らかに割安な状況であれば、バリュー投資のチャンスだと考えています。

データ分析の手順を解説

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書籍に込めた想い【筆者が語る】『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』に込めた想い