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【BRC】ブレイディの株価が割安なときの見分け方|配当・決算データまとめ

【BRC】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

『複利のチカラで億り人』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

同じ株価指標でも銘柄ごとに割安・割高な数値の目安は異なります。今回はブレイディ(BRC)のバリュエーション判断として、割安および割高なPERとPSR、PBR、配当利回りを紹介します。過去11年分のデータをもとに分析した結果です。

先に結論
BRC】割安な株価の目安
  • PER:15.40倍以下
  • PSR:1.14倍以下
  • PBR:1.58倍以下
  • 配当利回り:2.76%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/2/21

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

BRCは資本財セクターじゃな。

【BRC】ブレイディのPER推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 希薄化EPS:Net income per Class A Nonvoting Common Share:Diluted

PERの計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、イレギュラーな損益の記載があるときは差し引いて調整後希薄化EPSにしています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類 米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 Brady Corporation (BRC) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
BRC|ブレイディ実績PER推移
2009/1/2~2020/2/21

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。長く続いていた上昇トレンドが終了して2017年以降は横ばいで推移しています。

実績PER過去11年データ

最大値24.71倍
中央値17.81倍
最小値6.80倍
割安の目安15.40倍
割高の目安20.80倍

※期間:2009/1/2~2020/2/21

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとの調整後希薄化EPSデータ

BRC|ブレイディ調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2016年度以降は右肩上がりで成長しています。そして、2020年度ガイダンスも対前年比プラス成長がアナウンスされています。

2020年度ガイダンス

調整後EPS
(対前年比)
2.55ドル~2.65ドル
(+3.7%~+7.7%)
期間2019年8月~2020年7月

※2000年0Q決算(2020/2/21)時点

調整後希薄化EPS成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

EPS成長率=(A-B) ÷ B

BRC|ブレイディ調整後EPS成長率

上記は四半期ごとの調整後希薄化EPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+5.8%の伸び率でした。

【BRC】ブレイディのPSR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Net sales
  • 発行済株式数:Weighted average common shares outstanding:Diluted

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Brady Corporation (BRC) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
BRC|ブレイディ実績PSR推移
2009/1/2~2020/2/21

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。2016年からPSRが上昇していて、約4年で2倍以上になっているのが確認できます。

実績PSR過去11年データ

最大値2.74倍
中央値1.30倍
最小値0.54倍
割安の目安1.14倍
割高の目安1.70倍

※期間:2009/1/2~2020/2/21

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのSPSデータ

BRC|ブレイディ1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。長期視点で横ばい~緩やかな減少傾向にあることが確認できます。

1株あたり売上高(SPS)成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の合計SPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の合計SPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

SPS成長率=(A-B) ÷ B

BRC|ブレイディ1株あたり売上高(SPS)成長率

上記は四半期ごとのSPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で-0.1%でした。

【BRC】ブレイディのPBR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 株主純資産:Total stockholders’ equity
  • 発行済株式数:Weighted average common shares outstanding:Diluted

下記グラフのPBRは、直近四半期の実績PBRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近四半期のBPS

=直近四半期の株主純資産 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PBR

=1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS

データ引用元(英語サイト)

参考 Brady Corporation (BRC) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
BRC|ブレイディ実績PBR推移
2009/1/2~2020/2/21

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化したものです。2015年からPBRが上昇するようになり、約5年で2倍以上も割高になった時期もありました。

実績PBR過去11年データ

最大値3.69倍
中央値1.81倍
最小値0.88倍
割安の目安1.58倍
割高の目安2.78倍

※期間:2009/1/2~2020/2/21

PBRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのBPSデータ

BRC|ブレイディ1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度末(4Q)の1株あたり純資産です。2016年度以降は毎年緩やかに伸びているのが確認できます。

1株あたり純資産(BPS)成長率

条件
  • A=直近四半期のBPS
  • B=前回四半期のBPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

BPS成長率=(A-B) ÷ B

BRC|ブレイディBPS成長率

上記は四半期ごとのBPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で-0.8%でした。

【BRC】ブレイディの配当利回り推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Net income per Class A Nonvoting Common Share:Dividends

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Brady Corporation (BRC) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
BRC|ブレイディ配当利回り推移
1990/1/2~2020/2/21

上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化したものです。2015年に4%をつけて以降は長期的なダウントレンドが続いています。

ブレイディのような連続増配銘柄の場合、配当利回りが下がっている期間は株価が上昇したことを意味します。

配当利回り過去11年データ

最大値4.65%
中央値2.38%
最小値1.48%
割安の目安2.76%
割高の目安2.16%

※期間:2009/1/2~2020/2/21

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

四半期配当

ブレイディの会計年度は暦年とズレがあります。1Qが8月~10月、2Qが11月~1月、3Qが2月~4月、4Qが5月~7月となっていて2Qが暦年をまたいでいるため、1Q~4Q表記も暦年にあわせています。

暦年
(CY)
1Q
(1-3月)
2Q
(4-6月)
3Q
(7-9月)
4Q
(10-12月)
年間配当増配率
1990年$0.0117$0.0117$0.0117$0.020$0.055
1991年$0.020$0.020$0.020$0.0233$0.08351.5%
1992年$0.0233$0.0233$0.0233$0.025$0.09514.0%
1993年$0.025$0.025$0.025$0.0283$0.1038.8%
1994年$0.0283$0.0283$0.0283$0.0333$0.11814.5%
1995年$0.0333$0.0333$0.0333$0.050$0.15026.8%
1996年$0.050$0.050$0.050$0.065$0.21543.3%
1997年$0.065$0.065$0.065$0.075$0.27025.6%
1998年$0.075$0.075$0.075$0.080$0.30513.0%
1999年$0.080$0.080$0.080$0.085$0.3256.6%
2000年$0.085$0.085$0.085$0.090$0.3456.2%
2001年$0.090$0.090$0.090$0.095$0.3655.8%
2002年$0.095$0.095$0.095$0.100$0.3855.5%
2003年$0.100$0.100$0.100$0.105$0.4055.2%
2004年$0.105$0.105$0.105$0.110$0.4254.9%
2005年$0.110$0.110$0.110$0.130$0.4608.2%
2006年$0.130$0.130$0.130$0.140$0.53015.2%
2007年$0.140$0.140$0.140$0.150$0.5707.5%
2008年$0.150$0.150$0.150$0.170$0.6208.8%
2009年$0.170$0.170$0.170$0.175$0.68510.5%
2010年$0.175$0.175$0.175$0.180$0.7052.9%
2011年$0.180$0.180$0.180$0.185$0.7252.8%
2012年$0.185$0.185$0.185$0.190$0.7452.8%
2013年$0.190$0.190$0.190$0.195$0.7652.7%
2014年$0.195$0.195$0.195$0.200$0.7852.6%
2015年$0.200$0.200$0.200$0.2025$0.8032.2%
2016年$0.2025$0.2025$0.2025$0.205$0.8131.2%
2017年$0.205$0.205$0.205$0.2075$0.8231.2%
2018年$0.2075$0.2075$0.2075$0.2125$0.8351.5%
2019年$0.2125$0.2125$0.2125$0.2175$0.8552.4%

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

BRC|ブレイディ増配率推移(1991年~2003年)
BRC|ブレイディ増配率推移(2004年~2016年)
BRC|ブレイディ増配率推移(2017年~2019年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。

ブレイディの場合、配当権利落ち日と配当支払い日どちらを基準にしても年間配当は一緒です。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 希薄化EPS:Net income per Class A Nonvoting Common Share:Diluted
  • 四半期配当:Net income per Class A Nonvoting Common Share:Dividends

配当性向の計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、イレギュラーな損益の記載があるときは差し引いて調整後希薄化EPSにしています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
BRC|ブレイディ配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2020年2Q決算時点の配当性向は33%で十分な増配余力が残されています。

2020年2月21日時点データ

連続増配年数34年
1株配当0.87ドル/年
前回増配(権利落ち日)2019年10月9日
配当権利落ち月1月/4月/7月/10月
配当支払い月1月/4月/7月/10月

増配ステータス

配当貴族指数×
配当チャンピオン
配当王×
配当公爵

【BRC】ブレイディの発行済株式数と自社株買い

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Weighted average common shares outstanding:Diluted

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

BRC|ブレイディ発行済株式数

発行済株式数は長期的に横ばいで推移しています。少しずつ増えたり減ったりを繰り返していることから、自社株買いで株主還元する方針でないことが伺えます。

【BRC】ブレイディの株価データ分析まとめ

2019年3Q~2020年2Q

調整後希薄化EPS2.65ドル
1株あたり売上高(SPS)21.34ドル

2020年2Q決算時点

1株あたり純資産(BPS)16.72ドル
年間1株あたり配当金0.87ドル
調整後EPSガイダンス2.55~2.65ドル

最新の株価を上記数値で割ることで、現在の実績PER、PSR、PBR、配当利回り、予想PERが計算できます。

【BRC】割安・割高な株価の目安

指標割安割高
PER15.40倍以下20.80倍以上
PSR1.14倍以下1.70倍以上
PBR1.58倍以下2.78倍以上
配当利回り2.76%以上2.16%以下

※分析期間:2009/1/2~2020/2/21

2015年~2020年にかけて実績PSRとPBR、配当利回りが2倍以上も割高になっていることから、何らかの要因で業績成長率が鈍化した場合に株価が急落することも十分に考えられる状況と言えます。

データ分析の手順を解説

中身が読めるリンク一覧

書籍に込めた想い【筆者が語る】『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』に込めた想い