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ブラウン・フォーマン(BF.B) の配当・決算データから割安な株価と買い時を分析

【BF.B】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

複利ふくりのチカラでおくびと』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

技術評論社から出ている書著『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』で、株価が割安かどうかの判断基準は企業ごとに異なることを書きました。

そこで今回は、ブラウン・フォーマン(BF.B)の株価が割安なときのPER/PSR/PBR/配当利回りを具体的に解説します。

先に結論
BF.B】割安な株価の目安
  • PER:22.26倍以下
  • PSR:3.19倍以下
  • PBR:5.62倍以下
  • 配当利回り:1.73%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/9/3

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

BF.Bは生活必需品セクターじゃな。

この記事を書いた人
ひろめ

複利のチカラで億り人

ひろめ

プロフィール

著書:バリュー投資家のための「米国株」データ分析/「本当の意味で読者のためになる情報を届ける」をモットーに、2016年4月から本ブログを書いています。⇒ 運営者情報プロフィール

業績データ

1株あたり利益(EPS)

BF.B|ブラウン・フォーマン調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。きれいな右肩上がりではないものの、長期スパンで確実に伸びているのが見て取れます。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 希薄化EPS:Earnings per share:Diluted

PERの計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、ほとんどが直近4四半期の希薄化GAAP EPSを合計したものです。

一貫性のある比較を行うために、2009年1Q、2011年4Q、2013年4Q、2016年4Q、2018年3Qだけイレギュラーな損益を除外した調整後希薄化EPSを使っています。

GAAP EPSと調整後EPSの違いについては、以下のリンク先で解説しています。

リンク 米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

次に出てくる「PERの長期推移」も上記と同じEPSデータを使って求めています。

データ引用元(英語サイト)

参考 Brown-Forman Corporation (BF.B) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PERの長期推移

BF.B|ブラウン・フォーマン実績PER推移
2009/1/2~2020/9/3

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。PERが25倍付近のところで反発してきた回数が多くなっていることが分かります。

ブラウン・フォーマンの株価


直近1年のEPS

調整後希薄化EPS1.74ドル

※2020年9月2日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近1年のEPSを入力すると、最新の実績PERが出てきます。

PER計算フォーム

÷
=0

PER推移グラフデータ

最大値45.91倍
中央値27.98倍
最小値10.81倍
割安の目安22.26倍
割高の目安31.08倍

※期間:2009/1/2~2020/9/3

割安・割高の判断基準は四分位数しぶんいすうを使っています。⇒ 四分位数を使ったバリュエーション判断

1株あたり売上高(SPS)

BF.B|ブラウン・フォーマン1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。2019年度は久々に前年比マイナスとなっています。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Net sales
  • 発行済株式数:Shares (in thousands) used in the calculation of earnings per share Diluted

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Brown-Forman Corporation (BF.B) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考記事のタイトルとURLを入力してください

PSRの長期推移

BF.B|ブラウン・フォーマン実績PSR推移
2009/1/2~2020/9/3

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。長期的な上昇トレンドが続いていて、年々PSRが割高になってきました。

なかでも2019年の上昇ペースはこれまでと比べものにならないくらい急激になっているのが見て取れます。

ブラウン・フォーマンの株価


直近1年のSPS

1株あたり売上高(SPS)6.97ドル

※2020年9月2日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近1年のSPSを入力すると、最新の実績PSRが出てきます。

PSR計算フォーム

÷
=0

PSR推移グラフデータ

最大値11.46倍
中央値4.69倍
最小値1.72倍
割安の目安3.19倍
割高の目安5.51倍

※期間:2009/1/2~2020/9/3

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

1株あたり純資産(BPS)

BF.B|ブラウン・フォーマン1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度末(4Q)の1株あたり純資産です。ここ10年のBPSは増えたり減ったりを繰り返しながら横ばいで推移しています。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 株主純資産:Stockholders’ equity
  • 発行済株式数:Shares (in thousands) used in the calculation of earnings per share Diluted

下記グラフのPBRは、直近四半期の実績PBRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近四半期のBPS

=直近四半期の株主純資産 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PBR

=1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS

データ引用元(英語サイト)

参考 Brown-Forman Corporation (BF.B) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考記事のタイトルとURLを入力してください

PBRの長期推移

BF.B|ブラウン・フォーマン実績PBR推移
2009/1/2~2020/9/3

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化したものです。2018年以降は、PBRがダウントレンドに切り替わっているようにも見えます。

ブラウン・フォーマンの株価


直近四半期のBPS

1株あたり純資産(BPS)4.48ドル

※2020年9月2日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近四半期のBPSを入力すると、最新の実績PBRが出てきます。

PBR計算フォーム

÷
=0

PBR推移グラフデータ

最大値23.88倍
中央値9.88倍
最小値3.09倍
割安の目安5.62倍
割高の目安15.01倍

※期間:2009/1/2~2020/9/3

PBRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

配当データ

配当利回りの長期推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Amount

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Brown-Forman Corporation (BF.B) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 Dividend HistoryBrown-Forman
BF.B|ブラウン・フォーマン配当利回り推移
1990/1/2~2020/9/3

上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化したものです。配当利回りが1%付近のところで反発してきた傾向が見て取れます。

ブラウン・フォーマンのような連続増配銘柄の場合、配当利回りが上昇するには株価下落もしくは増配のどちらかあったことを意味します。

ブラウン・フォーマンの年間配当

年間1株あたり配当金0.6972ドル

ブラウン・フォーマンの株価


計算フォームに上記の年間1株あたり配当金と株価を入力すると、最新の配当利回りが出てきます。

配当利回り計算フォーム

÷
=0%

最新の配当利回りは下記のページでも確認できます。米国株式市場の取引時間帯もデータ更新されるランキングです。

リンク 【米国株】25年以上連続増配銘柄の配当利回りランキング

配当利回り推移グラフデータ

最大値3.11%
中央値1.43%
最小値0.96%
割安の目安1.73%
割高の目安1.27%

※期間:2009/1/2~2020/9/3

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

配当履歴

ブラウン・フォーマンの会計年度は暦年とズレていて、1Qが5月~7月、2Qが8月~10月、3Qが11月~1月、4Qが2月~4月となっています。

3Qが暦年をまたいでいることから、1Q~4Qも暦年にあわせた表記にしています。

暦年
(CY)
1Q
(1-3月)
2Q
(4-6月)
3Q
(7-9月)
4Q
(10-12月)
年間配当増配率
1990年$0.0185$0.0185$0.0185$0.0199$0.0754
1991年$0.0199$0.0199$0.0199$0.0217$0.08148.0%
1992年$0.0217$0.0217$0.0217$0.0242$0.08929.6%
1993年$0.0242$0.0242$0.0242$0.0252$0.09789.6%
1994年$0.0252$0.0252$0.0252$0.0265$0.10224.5%
1995年$0.0265$0.0265$0.0265$0.0277$0.10714.8%
1996年$0.0277$0.0277$0.0277$0.0288$0.1124.6%
1997年$0.0288$0.0288$0.0288$0.0299$0.11633.8%
1998年$0.0299$0.0299$0.0299$0.0315$0.12114.1%
1999年$0.0315$0.0315$0.0315$0.0331$0.12755.3%
2000年$0.0331$0.0331$0.0331$0.0352$0.13445.4%
2001年$0.0352$0.0352$0.0352$0.0373$0.14296.3%
2002年$0.0373$0.0373$0.0373$0.040$0.1526.3%
2003年$0.040$0.040$0.040$0.0453$0.16538.8%
2004年$0.0453$0.0453$0.0453$0.0523$0.188313.9%
2005年$0.0523$0.0523$0.0523$0.0597$0.216515.0%
2006年$0.0597$0.0597$0.0597$0.0645$0.243712.6%
2007年$0.0645$0.0645$0.0645$0.0725$0.26619.2%
2008年$0.0725$0.0725$0.0725$0.0767$0.294310.6%
2009年$0.0767$0.0767$0.0767$0.080$0.3105.3%
2010年$0.080$0.080$0.080$0.0853$0.32534.9%
2011年$0.0853$0.0853$0.0853$0.0933$0.34937.4%
2012年$0.0933$0.0933$0.0933$0.102$0.3829.4%
2013年$0.102$0.102$0.102$0.116$0.42210.5%
2014年$0.116$0.116$0.116$0.126$0.47412.3%
2015年$0.126$0.126$0.126$0.136$0.5148.4%
2016年$0.136$0.136$0.136$0.146$0.5547.8%
2017年$0.146$0.146$0.146$0.158$0.5967.6%
2018年$0.158$0.158$0.158$0.166$0.6407.4%
2019年$0.166$0.166$0.166$0.1743$0.67235.0%

※基準:配当権利落ち日

四半期配当および年間配当は株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

BF.B|ブラウン・フォーマン増配率推移(1991年~2003年)
BF.B|ブラウン・フォーマン増配率推移(2004年~2016年)
BF.B|ブラウン・フォーマン増配率推移(2017年~2019年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日」を基準にした年間配当の増配率になります。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 希薄化EPS:Earnings per share:Diluted
  • 四半期配当:Amount

配当性向の計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、ほとんどが直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、2009年1Qと2011年4Q、2013年4Q、2016年4Q、2018年3Qだけイレギュラーな損益を除外した調整後希薄化EPSを使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考記事のタイトルとURLを入力してください 参考 Dividend HistoryBrown-Forman
BF.B|ブラウン・フォーマン配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2021年1Q決算時点の配当性向は40%で増配余力は残っています。

連続増配年数

連続増配年数36年
前回増配(権利落ち日)2019年12月4日
配当権利落ち月3月/6月/9月/12月
配当支払い月1月/4月/7月/10月

増配ステータス

配当貴族指数
配当チャンピオン
配当王×
配当公爵

発行済株式数

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Shares (in thousands) used in the calculation of earnings per share Diluted

データ引用元(英語サイト)

参考記事のタイトルとURLを入力してください

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

BF.B|ブラウン・フォーマン発行済株式数

自社株買いの期待ができる

ブラウン・フォーマンの発行済株式数は増えたり減ったりを繰り返しながら減少傾向にあることが確認できます。

したがって、自社株買いで株主還元する方針を取っていることが伺えます。

株価データ分析まとめ

ここまで見てきた各種指標の長期推移は、PERの上昇ペースが一定であるのに対し、PSRとPBRは2018年以降これまでと異なる動きになっています。

よってブラウン・フォーマンの株価はPERを軸に動いてきたことが分かるので、バリュエーション判断で最も重視すべきはPERとなります。