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【AROW】アロー・ファイナンシャルの株価が割安なときの見分け方

【AROW株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

『複利のチカラで億り人』のひろめ(@hiromethods)です。

同じ株価指標でも銘柄ごとに割安・割高な数値の目安は異なります。今回はアロー・ファイナンシャル(AROW)のバリュエーション判断として、割安&割高なPER/PSR/PBR/配当利回りを紹介します。過去11年分のデータをもとに分析した結果です。

先に結論
AROW】割安な株価の目安
  • PER:13.55倍以下
  • PSR:3.71倍以下
  • PBR:1.72倍以下
  • 配当利回り:3.89%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/1/31

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

AROWは金融セクターじゃな。

【AROW】アロー・ファイナンシャルのPER推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 希薄化EPS:Diluted Earnings Per Share

PERの計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、2007年4Q、2008年1Q、2008年3Q~2009年1Q、2017年4Qだけイレギュラーな損益を希薄化EPSから差し引いています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類 米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 Arrow Financial Corporation (AROW) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
AROW|アロー・ファイナンシャル実績PER推移
2009/1/2~2020/1/31

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。PERが10倍~15倍の範囲に収まっている期間が長く、動きの幅が小さいことが確認できます。

実績PER過去11年データ

最大値21.11倍
中央値14.48倍
最小値10.61倍
割安の目安13.55倍
割高の目安15.41倍

※期間:2009/1/2~2020/1/31

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとの調整後希薄化EPSデータ

AROW|アロー・ファイナンシャル調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2009~2013年度までが横ばいで、2014年度以降は毎年プラス成長しています。

調整後希薄化EPS成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

EPS成長率=(A-B) ÷ B

AROW|アロー・ファイナンシャル調整後EPS成長率

上記は四半期ごとの調整後希薄化EPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+5.9%でした。

【AROW】アロー・ファイナンシャルのPSR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:NET INTEREST INCOME AFTER PROVISION FOR LOAN LOSSES+Total Noninterest Income
  • 発行済株式数:Average Shares Outstanding:Diluted

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Arrow Financial Corporation (AROW) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
AROW|アロー・ファイナンシャル実績PSR推移
2009/1/2~2020/1/31

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。PSRが4倍付近が意識されて反発しやすい傾向にあることが確認できます。

実績PSR過去11年データ

最大値5.97倍
中央値3.96倍
最小値3.05倍
割安の目安3.71倍
割高の目安4.45倍

※期間:2009/1/2~2020/1/31

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのSPSデータ

AROW|アロー・ファイナンシャル1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。EPSと同じく2009~2013年度までがほぼ横ばい、2014年度以降は対前年比で毎年プラス成長しています。

1株当たり売上高(SPS)成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の合計SPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の合計SPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

SPS成長率=(A-B) ÷ B

AROW|アロー・ファイナンシャル1株あたり売上高(SPS)成長率

上記は四半期ごとのSPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+3.3%でした。

【AROW】アロー・ファイナンシャルのPBR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 1株あたり純資産:Book Value per Share

下記グラフのPBRは、直近四半期の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

グラフの実績PBR

=1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS

データ引用元(英語サイト)

参考 Arrow Financial Corporation (AROW) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
AROW|アロー・ファイナンシャル実績PBR推移
2009/1/2~2020/1/31

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化したものです。PBRが1.6倍付近のところで反発しやすい傾向にあることが確認できます。

実績PBR過去11年データ

最大値2.44倍
中央値1.80倍
最小値1.56倍
割安の目安1.72倍
割高の目安1.96倍

※期間:2009/1/2~2020/1/31

PBRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのBPSデータ

AROW|アロー・ファイナンシャル1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり純資産です。長期的にきれいな右肩上がりを描いており、対前年比で毎年プラス成長を続けています。

1株当たり純資産(BPS)成長率

条件
  • A=直近四半期のBPS
  • B=前回四半期のBPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

BPS成長率=(A-B) ÷ B

AROW|アロー・ファイナンシャルBPS成長率

上記は四半期ごとのBPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+7.3%でした。

【AROW】アロー・ファイナンシャルの配当利回り推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Cash Dividend Per Share

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Arrow Financial Corporation (AROW) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 Arrow Financial Corporation(AROW)Dividend historySeeking Alpha
AROW|アロー・ファイナンシャル配当利回り推移
1994/1/3~2020/1/31

上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化したものです。配当利回りが2.5%付近のときに株価下落あるいは増配によって配当利回りが上昇したケースが多めにあったことが確認できます。

配当利回り過去11年データ

最大値4.83%
中央値3.64%
最小値2.40%
割安の目安3.89%
割高の目安3.09%

※期間:2009/1/2~2020/1/31

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

四半期配当

アロー・ファイナンシャルの会計年度は暦年と一緒です。そのため、暦年と会計年度の年間配当は全く同じになります。

暦年
(CY)
1Q
(1-3月)
2Q
(4-6月)
3Q
(7-9月)
4Q
(10-12月)
年間配当増配率
1994年$0.0197$0.0226$0.0310$0.0352$0.1085
1995年$0.0381$0.0410$0.0440$0.0488$0.171958.5%
1996年$0.0518$0.0518$0.0518$0.0671$0.222629.5%
1997年$0.0671$0.0671$0.0671$0.0740$0.275223.6%
1998年$0.0740$0.0740$0.0814$0.0852$0.314514.3%
1999年$0.0852$0.0852$0.0891$0.0920$0.351611.8%
2000年$0.0920$0.0969$0.0969$0.1017$0.387410.2%
2001年$0.1017$0.1114$0.1114$0.1170$0.441413.9%
2002年$0.1170$0.1170$0.1271$0.1335$0.494512.0%
2003年$0.1335$0.1388$0.1388$0.1468$0.558012.8%
2004年$0.1468$0.1535$0.1535$0.1581$0.61199.7%
2005年$0.1581$0.1581$0.1650$0.1699$0.65116.4%
2006年$0.1699$0.1699$0.1699$0.1750$0.68485.2%
2007年$0.1750$0.1750$0.1750$0.1803$0.70543.0%
2008年$0.1803$0.1803$0.1878$0.1878$0.73614.4%
2009年$0.1878$0.1878$0.1878$0.1934$0.75682.8%
2010年$0.1934$0.1934$0.1934$0.1992$0.77953.0%
2011年$0.1992$0.1992$0.1992$0.2052$0.80293.0%
2012年$0.2052$0.2052$0.2052$0.2093$0.82492.7%
2013年$0.2093$0.2093$0.2093$0.2135$0.84142.0%
2014年$0.2135$0.2135$0.2135$0.2178$0.85832.0%
2015年$0.2178$0.2178$0.2178$0.2221$0.87542.0%
2016年$0.2221$0.2221$0.2221$0.2288$0.89522.3%
2017年$0.2288$0.2288$0.2288$0.2356$0.92203.0%
2018年$0.2451$0.2451$0.2451$0.2524$0.98777.1%
2019年$0.2524$0.2524$0.2524$0.2600$1.01733.0%

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は、株式配当と株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

株式配当

アロー・ファイナンシャルは現金配当だけでなく、株式配当も毎年出しています。

暦年(CY)権利落ち日記録日株式配当
2013年9/179/182%
2014年9/179/172%
2015年9/179/182%
2016年9/199/203%
2017年9/199/203%
2018年9/189/193%
2019年9/169/173%

増配率推移

AROW|アロー・ファイナンシャル増配率推移(1995年~2006年)
AROW|アロー・ファイナンシャル増配率推移(2007年~2019年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。配当権利落ち日と配当支払い日どちらを基準にしても年間配当は同じです。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 希薄化EPS:Diluted Earnings Per Share
  • 四半期配当:Cash Dividend Per Share

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
AROW|アロー・ファイナンシャル配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2019年4Q決算発表時点の配当性向は42%で、まだまだ増配余力は残されています。

2020年1月31日データ

連続増配年数26年
1株配当1.04ドル/年
前回増配(権利落ち日)2019年12月2日
配当権利落ち月2月/5月/8月/11月
配当支払い月3月/6月/9月/12月

増配ステータス 

配当貴族指数×
配当チャンピオン
配当王×
配当公爵×

【AROW】アロー・ファイナンシャルの発行済株式数と自社株買い

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Average Shares Outstanding:Diluted

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

AROW|アロー・ファイナンシャル発行済株式数

発行済株式数が毎年増え続けているのは株式配当で株主に新規発行株式を付与しているためです。

株主は株式配当を受け取ることで保有株数が増えるため、発行済株式数が増えても損するわけではありません。

【AROW】アロー・ファイナンシャルの株価データ分析まとめ

2019年1Q~2019年4Q

調整後希薄化EPS2.50ドル
1株あたり売上高(SPS)7.51ドル

2019年4Q時点

1株あたり純資産(BPS)20.12ドル
年間1株あたり配当金1.04ドル

最新の株価を上記数値で割ると、現在の実績PER、PSR、PBR、配当利回りが把握できます。

【AROW】割安・割高な株価の目安

指標割安割高
PER13.55倍以下15.41倍以上
PSR3.71倍以下4.45倍以上
PBR1.72倍以下1.96倍以上
配当利回り3.89%以上3.09%以下

※分析期間:2009/1/2~2020/1/31

金融セクターの銀行株であることから、各指標のなかでも特に重視すべきなのがPBRです。

2009年以降の実績PBRは1.5倍を一度も割ったことがないため、1.6倍付近になったら割安と判断してもいいと思います。

データ分析の手順は拙著で解説しています

試し読みできます

書籍に込めた想い 【筆者が語る】『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』に込めた想い