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【AOS】AOスミスの株価が割安なときの見分け方|配当・決算データまとめ

【AOS】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

『複利のチカラで億り人』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

同じ株価指標でも銘柄ごとに割安・割高な数値の目安は異なります。今回はAOスミス(AOS)のバリュエーション判断として、割安および割高なPERとPSR、PBR、配当利回りを紹介します。過去11年分の決算データをもとに分析した結果です。

先に結論
AOS】割安な株価の目安
  • PER:18.69倍以下
  • PSR:1.08倍以下
  • PBR:2.05倍以下
  • 配当利回り:1.68%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/4/17

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

AOSは資本財セクターじゃな。

【AOS】AOスミスのPER推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted EPS

PERの計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、イレギュラーな損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 A. O. Smith Corporation (AOS) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
AOS|AOスミス実績PER推移
2009/1/2~2020/4/17

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。PERが15倍付近のところで反発しやすい傾向にあることが確認できます。

実績PER過去11年データ

最大値36.06倍
中央値22.77倍
最小値7.89倍
割安の目安18.69倍
割高の目安26.80倍

※期間:2009/1/2~2020/4/17

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとの調整後希薄化EPSデータ

AOS|AOスミス調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2011年度以降、きれいな右肩上がりで伸びてきたEPSは、2019年度に9年ぶりの減少となっています。

2020年度ガイダンス

調整後EPS
(対前年比)
2.4ドル~2.5ドル
(+7.6%~+12.1%)
期間2020年1月~2020年12月

※2019年4Q決算(2020/1/28)時点

調整後希薄化EPS成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

EPS成長率=(A-B) ÷ B

AOS|AOスミス調整後EPS成長率

上記は四半期ごとの調整後希薄化EPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+18.8%の伸び率でした。

【AOS】AOスミスのPSR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Net sales
  • 発行済株式数:Average common shares outstanding

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 A. O. Smith Corporation (AOS) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
AOS|AOスミス実績PSR推移
2009/1/2~2020/4/17

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。長期的に続てきたPSRの上昇トレンドが2018年に終わって、ダウントレンドに切り替わっているのが確認できます。

実績PSR過去11年データ

最大値4.04倍
中央値2.12倍
最小値0.28倍
割安の目安1.08倍
割高の目安2.75倍

※期間:2009/1/2~2020/4/17

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのSPSデータ

AOS|AOスミス1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。2012年度以降きれいな右肩上がりで伸びてきたSPSが、2019年度に8年ぶりの減少となっています。

1株あたり売上高(SPS)成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の合計SPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の合計SPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

SPS成長率=(A-B) ÷ B

AOS|AOスミス1株あたり売上高(SPS)成長率

上記は四半期ごとのSPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+5.5%の伸び率でした。

【AOS】AOスミスのPBR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 株主純資産:Stockholders’ equity
  • 発行済株式数:Average common shares outstanding

下記グラフのPBRは、直近四半期の実績PBRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近四半期のBPS

=直近四半期の株主純資産 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PBR

=1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS

データ引用元(英語サイト)

参考 A. O. Smith Corporation (AOS) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
AOS|AOスミス実績PBR推移
2009/1/2~2020/4/17

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化したものです。長年続いてきたBPSの上昇トレンドが2018年に終了して、ダウントレンドに切り替わっているのが分かります。

実績PBR過去11年データ

最大値7.10倍
中央値3.53倍
最小値1.01倍
割安の目安2.05倍
割高の目安4.90倍

※期間:2009/1/2~2020/4/17

PBRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのBPSデータ

AOS|AOスミス1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度末(4Q)の1株あたり純資産です。BPSは10年以上も継続して対前年比で毎年プラス成長を続けています。

1株あたり純資産(BPS)成長率

条件
  • A=直近四半期のBPS
  • B=前回四半期のBPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

BPS成長率=(A-B) ÷ B

AOS|AOスミスBPS成長率

上記は四半期ごとのBPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+9.1%の伸び率でした。

【AOS】AOスミスの配当利回り推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Amount

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 A. O. Smith Corporation (AOS) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 Dividend History | A. O. Smith CorporationA. O. Smith Corporation
AOS|AOスミス配当利回り推移
1994/1/3~2020/4/17

上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化したものです。配当利回り1%付近のところが底になって過去に何度も反発してきた様子が見て取れます。

AOスミスのような連続増配銘柄の場合、配当利回りの上昇は株価下落だけでなく増配によっても起こります。

配当利回り過去11年データ

最大値3.57%
中央値1.29%
最小値0.83%
割安の目安1.68%
割高の目安1.11%

※期間:2009/1/2~2020/4/17

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

四半期配当

AOスミスの会計年度は暦年と一緒です。そのため、暦年と会計年度の年間配当は全く同じになります。

暦年
(CY)
1Q
(1-3月)
2Q
(4-6月)
3Q
(7-9月)
4Q
(10-12月)
年間配当増配率
1994年$0.0122$0.0144$0.0144$0.0144$0.0556
1995年$0.0144$0.0167$0.0167$0.0167$0.064416.0%
1996年$0.0167$0.0189$0.0189$0.0189$0.073313.8%
1997年$0.0189$0.0189$0.0189$0.0189$0.07563.0%
1998年$0.0189$0.0189$0.020$0.020$0.07782.9%
1999年$0.020$0.020$0.020$0.020$0.0802.9%
2000年$0.020$0.020$0.0217$0.0217$0.08334.2%
2001年$0.0217$0.0217$0.0217$0.0217$0.08674.0%
2002年$0.0217$0.0217$0.0233$0.0233$0.0903.8%
2003年$0.0233$0.0233$0.025$0.025$0.09677.4%
2004年$0.025$0.025$0.0267$0.0267$0.10336.9%
2005年$0.0267$0.0267$0.0267$0.0267$0.10673.2%
2006年$0.0267$0.0267$0.0283$0.0283$0.1103.1%
2007年$0.0283$0.0283$0.030$0.030$0.11676.1%
2008年$0.030$0.030$0.0317$0.0317$0.12335.7%
2009年$0.0317$0.0317$0.0325$0.0325$0.12834.1%
2010年$0.0325$0.0325$0.0325$0.0350$0.13253.2%
2011年$0.035$0.035$0.04$0.04$0.1513.2%
2012年$0.04$0.04$0.05$0.05$0.1820.0%
2013年$0.05$0.06$0.06$0.06$0.2327.8%
2014年$0.075$0.075$0.075$0.075$0.3030.4%
2015年$0.095$0.095$0.095$0.095$0.3826.7%
2016年$0.12$0.12$0.12$0.12$0.4826.3%
2017年$0.14$0.14$0.14$0.14$0.5616.7%
2018年$0.18$0.18$0.18$0.22$0.7635.7%
2019年$0.22$0.22$0.24$0.24$0.9221.1%

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

AOS|AOスミス増配率推移(1995年~2007年)
AOS|AOスミス増配率推移(2008年~2019年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。

AOスミスの場合、暦年の年間配当は配当権利落ち日と配当支払い日どちらを基準にしても一緒です。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted EPS
  • 四半期配当:Amount

配当性向の計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、イレギュラーな損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 Dividend History | A. O. Smith CorporationA. O. Smith Corporation
AOS|AOスミス配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2019年4Q決算時点の配当性向は43%で増配余力は残されています。

2020年4月17日時点データ

連続増配年数26年
1株配当0.96ドル/年
前回増配(権利落ち日)2019年10月30日
配当権利落ち月1月/4月/7月/10月
配当支払い月2月/5月/8月/11月

増配ステータス

配当貴族指数
配当チャンピオン
配当王×
配当公爵×

【AOS】AOスミスの発行済株式数と自社株買い

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Average common shares outstanding

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

AOS|AOスミス発行済株式数

2013年度以降は毎年発行済株式数を減らし続けているため、AOスミスは自社株買いで株主還元する方針を持っていることが伺えます。

【AOS】AOスミスの株価データ分析まとめ

2019年1Q~2019年4Q

調整後希薄化EPS2.23ドル
1株あたり売上高(SPS)18.23ドル

2019年4Q決算時点

1株あたり純資産(BPS)10.15ドル
年間1株あたり配当金0.96ドル
調整後EPSガイダンス2.4~2.5ドル

最新の株価を上記数値で割ることで、現在の実績PER、PSR、PBR、配当利回り、予想PERが計算できます。

【AOS】割安・割高な株価の目安

指標割安割高
PER18.69倍以下26.80倍以上
PSR1.08倍以下2.75倍以上
PBR2.05倍以下4.90倍以上
配当利回り1.68%以上1.11%以下

※分析期間:2009/1/2~2020/4/17

ここまで見てきた各種指標の長期推移は、PERが一定の決まった範囲を動いてきたのに対し、PSRとPBRは長期的な上昇トレンドからダウントレンドに切り替わるという動きをしています。

このことから、AOスミスの株価を決定する際に最も重視され指標は調整後希薄化EPSから求めたPERであると判断できます。

補足説明

PERは実績PERだけでなく、調整後EPSガイダンスから求めた予想PERも重要なので忘れずチェックしましょう。

調整後希薄化EPSから求めたPERを重視しつつ、PSRやPBR、配当利回りも割安になっているかどうかを見ることが株価のバリュエーション判断で大切になります。

データ分析の手順を解説

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書籍に込めた想い【筆者が語る】『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』に込めた想い