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【MCD】米国マクドナルドの業績、配当推移、増配率まとめ

マクドナルド(MCD)の地域別売上高と売上高推移

米国だけで34%も売上があります。米国以外は複数の国や地域というくくりになっているので比較対象がちょっと偏っています。一見バランスよく分散されているように見えますが、意外と米国に集中しています。

 

全体の29%を占める先進国は、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イギリスなどの売上合計です。オーストラリアは新興国ですが、マクドナルドの売上的には成熟市場に入るということで先進国に分類されています。

 

全体の25%を占める新興国は、中国、イタリア、韓国、オランダ、ポーランド、ロシア、スペイン、スイスなどの売上合計です。イタリア、オランダ、スペイン、スイスは先進国ですが、マクドナルドの売上的には成長しているということで新興国に分類されています。

 

直営店とフランチャイズの割合です。こちらのデータは2016年のものですが、2017年には中国、香港の直営店をフランチャイズ化しています。マクドナルドは直営店を減らしてフランチャイズを増やす方針を打ち出しているため、直営店の割合が徐々に減ってきています。

 

フランチャイズを増やす理由は、直営店より圧倒的に利益率が高いからです。経営上のリスクを避けながら直営店より効率よくお金を稼げるということで、フランチャイズ化を積極的に推し進めています。

 

フランチャイズ化と言えば、コカ・コーラも同じような取り組みでフランチャイズを拡大させています。

 

2013年をピークに売上高は緩やかに落ちています。これは上記に書いたフランチャイズ化の影響です。意図的にフランチャイズを増やして利益率を高めることで、全体の利益も拡大させようとしています。

 

【MCD】マクドナルドの1株利益(EPS)と配当性向、増配率

2008年~2017年のEPS(1株あたりの利益)と配当性向は、以下のようになっています。

青色の1株利益(EPS)は安定して上昇しています。2014年、2015年は少し停滞しましたが、その後しっかりと復活しました。こういうのを見るとマクドナルドのビジネスモデルの強さが伺えますね。ちなみに、2017年は中国と香港の直営店を売却した利益が上乗せされているためEPSが高めに出ています。

 

オレンジ色の配当は配当貴族らしく毎年確実に増配されています。連続増配年数は42年(2017年時点)となっています。ここまで来れば連続増配50年超えの配当王になるのもかなり現実的です。

 

配当性向は60%前後で推移していて、まだまだ増配余力が残されています。強固なビジネスモデルを背景にEPSがしっかり伸びていくでしょうから、今後もしっかり増配されていくと思います。

ここ数年の増配率はおおむね5%です。業績が悪かった2014年、2015年でも5%の増配が行われていることを考えると少なくとも5%の増配は期待していいと思います。業績がよければプラスアルファで6%や7%といった増配もあるかもしれないですね。

 

・四半期ごとの配当金

上記の配当金は1年分の合計額でしたので四半期配当の増配履歴も載せておきます。増配発表は毎年9月で、4Q配当から増配が実施されます。

1株配当3.83ドル/年
連続増配年数42年
増配発表月毎年9月
配当支払い月3月/6月/9月/12月

 

長期格付けは、S&PがBBB+(上から8番目)、ムーディーズがBaa1(上から8番目)となっています。

格付け会社格付け
S&PBBB+(上から8番目)
ムーディーズBaa1(上から8番目)

 

   

【MCD】マクドナルドの営業利益率推移

2008年から2017年の営業利益率は以下のように推移しています。営業利益率とは、本業の稼ぎに対する利益率のことです。

営業利益率は30%前後と高い水準で安定しています。2017年だけ突出して高いのは中国と香港の直営店をフランチャイズ化するために事業を売却したことで利益が出たためです。特殊要因ですね。

 

【MCD】マクドナルドのフリーキャッシュフロー

2008年から2016年のフリーキャッシュフローは以下のように推移しています。

フリーキャッシュフローも非常に安定感があります。リーマンショックがあった2008年、2009年もフリーキャッシュフローは普段通りです。これだけ安定していれば不景気になったとしても安定したキャッシュフローが見込めますね。景気後退局面でも株価が下がりにくい要因はこういった数値にも表れています。

 

   

【MCD】マクドナルドの発行済株式数と自社株買い

2008年から2016年の発行済株式数と自社株買いの割合は以下の通りです。

自社株買いのペースは年によってバラつきがありますが、毎年必ず実施されています。徐々に発行済株式数が減っていくことでEPSが底上げされるのは株主にとってメリットです。特に2016年の8.8%はホルダーの人にとってはラッキーでした。

 

【MCD】マクドナルドの株価チャート分析

2006年1月~2018年2月までの長期チャートです。

株価102ドルと130ドルに水色の点線を入れました。特に102ドルのラインは4年近く抵抗線になっていたところですので、かなり意識されます。もし仮にここまで下げるようなことがあったら高い確率で最低一回は反発することでしょう。

 

しかし、現実的に考えると102ドル付近まで下げることはなかなか考えにくいです。そこで一段上にある130ドルの点線に注目します。

 

この130ドル付近も2回ほど上値抵抗で反発しているラインですので意識される株価になります。下がるのを待って購入するならば、ここがひとつの買いタイミングになるでしょう。買えるかどうかは別として、下げたらマクドナルドを買うと決めている人は130ドルより少し上で指値注文しておくのもアリだと思います。

 

・市場平均との比較(10年チャート)

スタート地点を100に合わせて期間10年で比較しました。比較したのはS&P500指数そのものです。配当および分配金は考慮されていません。完全な株価どうしの比較です。

 

マクドナルド(MCD)S&P500指数
2.92倍(税引前)1.83倍(税引前)

純粋な株価で比較すると、マクドナルド(MCD)が2.92倍、S&P500指数が1.83倍という結果でした。次に受取配当を比較します。

 

マクドナルド(MCD)S&P500指数  
48.12%(税引前)24.94%(税引前)

この利回りは10年分の合計配当を取得株価で割ったものになります。要するに、10年の配当だけでどれくらいリターンがあったかの割合です。マクドナルドを10年保有することで得られる配当利回りは税引前48.12%でした。S&P500指数を10年保有することで得られる配当利回りは税引前24.94%でした。

 

したがって、配当を考慮したトータルリターンは以下のようになります。

マクドナルド(MCD)S&P500指数 
3.40倍(税引前)2.08倍(税引前)

 

というわけで、2008年~2017年の10年ではマクドナルド(MCD)が市場平均S&P500指数に圧勝という結果になりました。リーマンショックで株価がほとんど下がってないのがすごいところです。

 

【MCD】マクドナルドの銘柄分析まとめ

マクドナルド(MCD)は連続増配42年の配当貴族です。今もなお、この連続増配記録は継続していて配当王に昇格するのは時間の問題となっています。近年はフランチャイズを積極的に行うことで利益拡大を目指しています。強固なビジネスモデルを持つグローバル企業ですね。

 

実はあのバークシャー・ハサウェイ(BRK.A)も1996年にマクドナルドを保有していました。保有期間は短かったですが、後にバフェット自身が売却したことを後悔しているとコメントしています。

 

マクドナルドは株価下落に強いディフェンシブ銘柄でもあります。リーマンショックのときは市場平均で株価が50%近く下落するなか、マクドナルドだけ21%の下落ですんでいます。次回の暴落局面でも同じような値動きをするかどうかは分かりませんが、不景気でも業績が落ちにくい銘柄であることは間違いないと言っていいでしょう。