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【ABT】アボット・ラボラトリーズの株価が割安なときの見分け方

【ABT】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

『複利のチカラで億り人』のひろめ(@hiromethods)です。

同じ株価指標でも銘柄ごとに割安・割高な数値の目安は異なります。今回はアボット・ラボラトリーズ(ABT)のバリュエーション判断として、割安&割高なPER/PSR/配当利回りを紹介します。過去7年分のデータをもとに分析した結果です。

注意

アボット・ラボラトリーズは2013年にアッヴィ(ABBV)をスピンオフしていることから、スピンオフ以降のデータだけを使って分析しています。

先に結論
ABT】割安な株価の目安
  • PER:19.77倍以下
  • PSR:3.05倍以下
  • 配当利回り:2.25%以上

※分析期間:2014/1/2~2020/1/23

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

ABTはヘルスケアセクターじゃな。

【ABT】アボット・ラボラトリーズのPER推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Diluted Earnings per Share from Continuing Operations As Adjusted

PERの計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために調整後希薄化EPSを使っています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類 米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 Abbott Laboratories (ABT) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
ABT|アボット・ラボラトリーズ実績PER推移
期間:2014/1/2~2020/1/23

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。現状の実績PERは明らかに割高であることが分かります。

実績PER過去7年データ

最大値29.48倍
中央値20.84倍
最小値16.84倍
割安の目安19.77倍
割高の目安24.24倍

※期間:2014/1/2~2020/1/23

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとの調整後希薄化EPSデータ

ABT|アボット・ラボラトリーズ調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2017年以降、毎年しっかりと成長しています。

2020年度ガイダンス

調整後EPS
(対前年比)
3.55ドル~3.65ドル
(+9.6%~+12.7%)
期間2020年1月~2020年12月

※2019年4Q決算(2020/1/22)時点

調整後希薄化EPS成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

EPS成長率=(A-B) ÷ B

ABT|アボット・ラボラトリーズ調整後EPS成長率

上記は四半期ごとの調整後希薄化EPS成長率を線グラフにしたものです。2013年1Q~2019年4Q決算の直近7年平均を計算したところ、年率換算で+9.5%の伸び率でした。

【ABT】アボット・ラボラトリーズのPSR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Net Sales
  • 発行済株式数:Average Number of Common Shares Outstanding Plus Dilutive Common Stock Options

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Abbott Laboratories (ABT) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
ABT|アボット・ラボラトリーズ実績PSR推移
期間:2014/1/2~2020/1/23

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。PERと同じくPSRも明らかに割高な水準であることが分かります。

実績PSR過去6年データ

最大値5.13倍
中央値3.53倍
最小値2.57倍
割安の目安3.05倍
割高の目安3.98倍

※期間:2014/1/2~2020/1/23

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのSPSデータ

ABT|アボット・ラボラトリーズ1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。2013~2016年度まで横ばいだったものの、2017年度以降は毎年成長し続けていることが確認できます。

1株当たり売上高(SPS)成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の合計SPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の合計SPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

SPS成長率=(A-B) ÷ B

ABT|アボット・ラボラトリーズ1株あたり売上高(SPS)成長率

上記は四半期ごとのSPS成長率を線グラフにしたものです。2013年1Q~2019年4Q決算の直近7年平均を計算したところ、年率換算で+4.3%の伸び率でした。

【ABT】アボット・ラボラトリーズの配当利回り推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:DIVIDEND RATE

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Abbott Laboratories (ABT) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 Dividend & Stock Split | Abbott LaboratoriesAbbott Laboratories
ABT|アボット・ラボラトリーズ配当利回り推移
期間:2013/1/2~2020/1/23

2019年4Q決算後(2020年1月23日時点)の配当利回りは、1.59%で割高な水準となっています。

配当利回り過去7年データ

最大値2.86%
中央値1.95%
最小値1.42%
割安の目安2.25%
割高の目安1.63%

※期間:2014/1/2~2020/1/23

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

四半期配当

アボット・ラボラトリーズの会計年度は暦年と一緒です。そのため、暦年と会計年度の年間配当は全く同じになります。

暦年
(CY)
1Q
(1-3月)
2Q
(4-6月)
3Q
(7-9月)
4Q
(10-12月)
年間配当増配率
2013年$0.14$0.14$0.14$0.14$0.56
2014年$0.22$0.22$0.22$0.22$0.8857.1%
2015年$0.24$0.24$0.24$0.24$0.969.1%
2016年$0.26$0.26$0.26$0.26$1.048.3%
2017年$0.27$0.27$0.27$0.27$1.061.9%
2018年$0.28$0.28$0.28$0.28$1.125.7%
2019年$0.32$0.32$0.32$0.32$1.2814.3%
2020年$0.36$0.36$0.36$0.36$1.4412.5%

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は、株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

ABT|アボット・ラボラトリーズ増配率推移(2014年~2020年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。アボット・ラボラトリーズの場合、配当権利落ち日と配当支払い日どちらを基準にしても年間配当は一緒です。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:Diluted Earnings per Share from Continuing Operations As Adjusted
  • 四半期配当:DIVIDEND RATE

配当性向の計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために調整後希薄化EPSを使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 Dividend & Stock Split | Abbott LaboratoriesAbbott Laboratories
ABT|アボット・ラボラトリーズ配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2019年4Q決算時点の配当性向は44%で、まだまだ増配余力は残されています。

2020年1月23日データ

連続増配年数48年
1株配当1.44ドル/年
前回増配(権利落ち日)2020年1月14日
配当権利落ち月1月/4月/7月/10月
配当支払い月2月/5月/8月/11月

増配ステータス 

配当貴族指数
配当チャンピオン×
配当王×
配当公爵

【ABT】アボット・ラボラトリーズの発行済株式数と自社株買い

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Average Number of Common Shares Outstanding Plus Dilutive Common Stock Options

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

ABT|アボット・ラボラトリーズ発行済株式数

発行済株式数が増えている傾向にあることから、自社株買いで株主に還元する方針ではないことが伺えます。

【ABT】アボット・ラボラトリーズの株価データ分析まとめ

2019年1Q~2019年4Q

調整後希薄化EPS3.24ドル
1株あたり売上高(SPS)17.91ドル

2019年4Q決算時点

年間1株あたり配当金1.44ドル

【ABT】割安・割高な株価の目安

指標割安割高
PER19.77倍以下24.24倍以上
PSR3.05倍以下3.98倍以上
配当利回り2.25%以上1.63%以下

※分析期間:2014/1/2~2020/1/23

PER、PSR、配当利回りどれをとっても割高な水準となっています。2020年度ガイダンスで2ケタ成長がアナウンスされているだけに、何らかの要因で業績成長率が鈍化すると株価が急落することも十分考えられます。

データ分析の手順は拙著で解説しています

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書籍に込めた想い 【筆者が語る】『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』に込めた想い