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アボット・ラボラトリーズ(ABT)の配当・決算データから割安な株価と買い時を分析

【ABT】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

複利ふくりのチカラでおくびと』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

技術評論社から出ている書著『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』で、株価が割安かどうかの判断基準は企業ごとに異なることを書きました。

そこで今回は、アボット・ラボラトリーズ(ABT)の株価が割安なときのPER/PSR/PBR/配当利回りを具体的に解説します。

注意

アボット・ラボラトリーズは2013年にアッヴィ(ABBV)をスピンオフしているため、スピンオフ以降のデータだけを使って分析しています。

先に結論
ABT】割安な株価の目安
  • PER:19.85倍以下
  • PSR:3.08倍以下
  • PBR:2.80倍以下
  • 配当利回り:2.22%以上

※分析期間:2014/1/2~2020/7/28

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

ABTはヘルスケアセクターじゃな。

業績データ

1株あたり利益(EPS)

ABT|アボット・ラボラトリーズ調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2017年以降、毎年しっかりとプラス成長していることが見て取れます。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Diluted Earnings per Share from Continuing Operations As Adjusted

PERの計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、一過性の損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 Abbott Laboratories (ABT) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PERの長期推移

ABT|アボット・ラボラトリーズ実績PER推移
期間:2014/1/2~2020/7/28

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。2016年から続いてきたPERの上昇トレンドが2020年3月のコロナショックで途切れているのが分かります。

ABT株価


直近1年のEPS

調整後希薄化EPS3.01ドル
2020年度EPSガイダンス3.25ドル以上

※2020年7月16日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近1年のEPSを入力すると、最新の実績PERが出てきます。

PER計算フォーム

÷
0

PER推移グラフデータ

最大値32.97倍
中央値21.14倍
最小値16.84倍
割安の目安19.85倍
割高の目安24.98倍

※期間:2014/1/2~2020/7/28

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

1株あたり売上高(SPS)

ABT|アボット・ラボラトリーズ1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。2013~2016年度まで横ばいだったものの、2017年度以降は毎年プラス成長しているのが分かります。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Net Sales
  • 発行済株式数:Average Number of Common Shares Outstanding Plus Dilutive Common Stock Options

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Abbott Laboratories (ABT) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PSRの長期推移

ABT|アボット・ラボラトリーズ実績PSR推移
期間:2014/1/2~2020/7/28

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。2017年から続いてきたPSRの上昇トレンドが2020年3月のコロナショックで途切れている様子が確認できます。

ABT株価


直近1年のSPS

1株あたり売上高(SPS)17.62ドル

※2020年7月16日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近1年のSPSを入力すると、最新の実績PSRが出てきます。

PSR計算フォーム

÷
0

PSR推移グラフデータ

最大値5.63倍
中央値3.64倍
最小値2.57倍
割安の目安3.08倍
割高の目安4.12倍

※期間:2014/1/2~2020/7/28

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

1株あたり純資産(BPS)

ABT|アボット・ラボラトリーズ1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度末(4Q)の1株あたり純資産です。BPSは増減を繰り返しながら長期的に横ばいで推移しています。

Form-8Kに株主純資産の表記がないので、1Q~3QはForm-10Q、4QはForm-10Kのデータを使っています。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 株主純資産:Total Abbott Shareholders’ Investment
  • 発行済株式数:Average Number of Common Shares Outstanding Plus Dilutive Common Stock Options

下記グラフのPBRは、直近四半期の実績PBRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近四半期のBPS

=直近四半期の株主純資産 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PBR

=1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS

データ引用元(英語サイト)

参考 Abbott Laboratories (ABT) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PBRの長期推移

ABT|アボット・ラボラトリーズ実績PBR推移
2009/1/2~2020/7/28

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化したものです。2017年から続いていたPBRの上昇トレンドが2020年3月のコロナショックで一旦途切れています。

ABT株価


直近四半期のBPS

1株あたり純資産(BPS)17.13ドル

※2020年7月16日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近四半期のBPSを入力すると、最新の実績PBRが出てきます。

PBR計算フォーム

÷
0

PBR推移グラフデータ

最大値5.94倍
中央値3.22倍
最小値2.23倍
割安の目安2.80倍
割高の目安4.07倍

※期間:2014/1/2~2020/7/28

PBRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

配当データ

配当利回りの長期推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:DIVIDEND RATE

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Abbott Laboratories (ABT) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 Dividend & Stock Split | Abbott LaboratoriesAbbott Laboratories
ABT|アボット・ラボラトリーズ配当利回り推移
期間:2013/1/2~2020/7/28

上記は1日後との配当利回りをグラフ化したものです。配当利回り1.5%付近が底になって反発してきた様子が確認できます。

アボット・ラボラトリーズのような連続増配銘柄の場合、配当利回りの上昇は株価下落あるいは増配のどちらかによって起こります。

ABTの年間配当

年間1株あたり配当金1.44ドル

ABT株価


計算フォームに上記の年間1株あたり配当金と株価を入力すると、最新の配当利回りが出てきます。

配当利回り計算フォーム

÷
0%

配当利回り推移グラフデータ

最大値2.86%
中央値1.92%
最小値1.42%
割安の目安2.22%
割高の目安1.62%

※期間:2014/1/2~2020/7/28

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

配当履歴

アボット・ラボラトリーズの会計年度は暦年と一緒です。そのため、暦年と会計年度の年間配当は全く同じになります。

暦年
(CY)
1Q
(1-3月)
2Q
(4-6月)
3Q
(7-9月)
4Q
(10-12月)
年間配当増配率
2013年$0.14$0.14$0.14$0.14$0.56
2014年$0.22$0.22$0.22$0.22$0.8857.1%
2015年$0.24$0.24$0.24$0.24$0.969.1%
2016年$0.26$0.26$0.26$0.26$1.048.3%
2017年$0.27$0.27$0.27$0.27$1.061.9%
2018年$0.28$0.28$0.28$0.28$1.125.7%
2019年$0.32$0.32$0.32$0.32$1.2814.3%
2020年$0.36$0.36$0.36$0.36$1.4412.5%

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は、株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

ABT|アボット・ラボラトリーズ増配率推移(2014年~2020年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。

アボット・ラボラトリーズの場合、年間配当は配当権利落ち日と支払い日どちらを基準にしても一緒です。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:Diluted Earnings per Share from Continuing Operations As Adjusted
  • 四半期配当:DIVIDEND RATE

配当性向の計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、GAAP EPSから一過性の損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 Dividend & Stock Split | Abbott LaboratoriesAbbott Laboratories
ABT|アボット・ラボラトリーズ配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2020年2Q決算時点の配当性向は48%で増配余力は残されています。

2020年7月24日データ

連続増配年数48年
前回増配(権利落ち日)2020年1月14日
配当権利落ち月1月/4月/7月/10月
配当支払い月2月/5月/8月/11月

増配ステータス 

配当貴族指数
配当チャンピオン×
配当王×
配当公爵

発行済株式数

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Average Number of Common Shares Outstanding Plus Dilutive Common Stock Options

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

ABT|アボット・ラボラトリーズ発行済株式数

自社株買いは期待できない

アボット・ラボラトリーズの発行済株式数は、2017年度以降増えています。よって、自社株買いで株主還元する方針でないことが伺えます。