【AAPL】アップルの株価、業績、配当増配率まとめ【バフェット銘柄】

アップル(AAPL)の株価は大幅に市場平均を上回ってきた

アップルの株価は長期で市場平均(S&P500)を上回ってきました。実際にグラフ化して比べると一目瞭然です。

どちらもスタート地点を100に合わせています。アップルと比較しているのは、S&P500指数そのものです。いわゆる配当を含まないリターンですね。プライスリターンと言います。

 

S&P500がほとんど上がってないように見えますが、きっちり2倍になってます。一方、アップルの方はというと凄まじい勢いで上昇しています。配当を考慮しないで10年で10倍以上のリターンです。すごいですね~

 

これほどまでアップルの株価が上昇した要因は、スマホが世界中に普及したというのが大きいです。世界中の人がスマホを持つようになりましたからね。

 

アップルの時価総額は世界1位であり、配当を出す成熟企業へと移行しています。そのため、今後10年でアップルの株価が10倍になるような期待はできません。iPhone販売台数も横ばい傾向にあります。

 

ただし、今後も市場平均を上回るリターンをあげる可能性は十分あります。大量の自社株買いと10%を超える増配率で長期的な株価の上昇が期待できるためです。

 

アップル(AAPL)の株価チャート分析

90ドルと140ドルに水色の点線を入れました。この2つは意識されやすい株価でサポートラインになっています。90ドルまで下がることは考えにくいので、ここは気にしなくていいです。あるとしたら140ドルですね。

 

株価が140ドルまで下がると実績PERは15.2倍です。割高でもなければ割安でもない標準的な株価です。ここまで落ちることがあるか分かりませんが、割高ではないということで買いタイミングのひとつだと思います。

株価140ドル
実績EPS(2017年度)9.21ドル
実績PER(2017年度)15.2倍
1株配当2.52ドル/年
配当利回り1.80%
連続増配年数5年
増配発表月毎年5月(2Q決算)
配当支払い月2月/5月/8月/11月

 

2016年にバフェット銘柄入りを果たしたアップル

ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ(BRK.A)がアップル株を初めて購入したのは2016年1Q(1月~3月)です。このときの投資判断はバフェット本人ではなく、補佐役のドット・コームズ氏かテッド・ウェシュラー氏と言われています。そのため、最初の投資額は10億ドルと少額でした。

 

バフェットが投資判断を行って本格的に購入に乗り出したのは、2016年4Q(10月~12月)です。2016年12月末のアップル保有株数は5735万株(+4213万株)、ポートフォリオの4.5%まで急上昇しました。

 

その後、2017年1Q(1月~3月)にも大量の買い増しを行い、保有株数は1億2935万株(+7200万株)、ポートフォリオの11.48%を占めるまでになっています。

 

ちなみに、バークシャー・ハサウェイの平均取得株価(アップル)は、106.61ドルと推定されています。2017年度のEPS(1株利益)で計算するとPERは、11.58倍です。破格の安さで購入していますね。さすがとしか言いようがありません。

 

バークシャー・ハサウェイのポートフォリオ上位銘柄

順位銘柄保有割合
1位WFC14.41%
2位KHC14.21%
3位AAPL11.63%
4位KO10.13%
5位BAC9.68%

※2017年9月時点

 

【AAPL】アップルの地域別売上高と製品ごと売上高、売上高推移

地域別売上高が一番多いのはアメリカ州です。次いでヨーロッパ、中華圏と続きます。日本はiphoneの売上が大きいのでアジア太平洋と分けて独立表記されています。これを見るだけでも日本人がアップルのお得意様だということがよく分かりますね。

 

アップルの主力製品はiPhoneです。売上高全体の約60%を占めています。次いで多いのがサービスになります。サービスとは、AppleCare、Apple Pay、iCloud、iTunes Store、App Storeなどの売上のことです。このサービスは、ここ数年で売上高が毎年20%以上も伸びている成長分野でもあります。

 

Mac、そしてiPadはおなじみのアップル製品ですね。ここ数年の売上は、Macが横ばい、iPadが減少傾向です。今後はAIスピーカーも発売されますから、売上高の構図も変わってくるかもしれません。

 

アップルの売上高推移です。2015年までは順調に売り上げを伸ばしてきました。2016年以降は横ばい傾向です。仮に売上高が伸びなかったとしても大量の自社株買いによりEPSは底上げされます。そのため、売上高が横ばいであれば株価もそこまで崩れないと思います。

 

iPhone販売台数の推移

実は先ほどの売上高とiPhone販売台数は密接にリンクしています。

iPhone販売台数は現状維持のフェーズに入っています。そのため、アップルはすでにiPhone1台当たりの単価を上げることで売上を伸ばす方向にシフトしています。

ひろめ

毎年新しいiPhoneが発売されるたびに値上がりしているのが体感でも分かります。iPhoneはすでに高価な価格帯で販売されているため、これ以上高くしたらさすがにユーザーも離れていくのではないかという気もしますが、果たしてどうでしょうか。分かるのは10年後振り返ってみてですかね。

 

【AAPL】アップルの1株利益(EPS)と配当性向、増配率

2008年~2017年のEPS(1株あたりの利益)と配当性向は、以下のようになっています。

青色の1株利益(EPS)は、長期で見ると上昇傾向です。ここ数年は横ばいですが、毎年5%前後の自社株買いが実施されているので少しづつ押し上げられていくと思います。

 

オレンジ色の配当は、2012年第4四半期(4Q)から出すようになりました。配当を出すようになってから毎年必ず増配しています。今後も増配が続いていくことは間違ないでしょう。

配当性向が低く、増配余力は十分にあります。仮に業績が悪くなったとしても、毎年10%前後の増配は十分期待できます。

 

配当が出されるようになってからは、だいたい毎年10%前後の増配が行われてきました。今後もこの増配率が続くものと思われます。

 

・四半期ごとの配当金

上記の配当金は1年分の合計額でしたので四半期配当の増配履歴も載せておきます。増配は毎年5月の第2四半期(2Q)決算で発表されます。

 

 

【AAPL】アップルの粗利益率

2008年から2017年の粗利益率は以下のように推移しています。粗利益率とは、グロスマージンを売上高で割った数値のことです。

非常に高い数値で素晴らしいです。これが成せるのはアップルのブランド力があるからこそですね。iPhoneなどの製品単価は値上がり傾向ですので、今後もこの高い利益率は維持されるでしょう。

 

【AAPL】アップルの発行済株式数と自社株買い

2008年から2016年の発行済株式数と自社株買いの割合は以下の通りです。

急成長を続けていた2012年までは発行済株式数を逆に増やしてました。2013年にEPSが前年比マイナスになって以降、自社株買いを積極的に行うようになっています。

 

ここ数年の自社株買いは平均5%前後で推移しています。これは非常に高い数字です。配当性向が低い代わりに、自社株買いで株主還元していると言えます。今後は配当の連続増配が行われていくため、徐々に自社株買いから配当へと株主還元の方法がシフトしていく見込みです。

 

【AAPL】アップルの銘柄分析まとめ

アップルの株価は長期で市場平均を上回ってきました。これはiPhoneによる功績が大きいです。2017年のiPhone売上高は全体の60%を占めています。良くも悪くもiPhoneに業績が左右される銘柄ですね。

 

世界のスマホ市場はすでに拡大しきっていて成長が鈍化しています。今後のiPhone販売台数は急激な成長が見込めないため、アップルの株価はPER的に割高な水準にはなっていません。グロース株ではなくなり、配当を出す成熟企業へと移行したためですね。

 

iPhone販売台数がこれ以上大きな伸びを見込めない状況で、アップルは少しづつiPhone依存から脱却しようとしています。個人的に注目しているのは、アップルが持つ人工知能「Siri」関連製品です。あまり注目を浴びていませんが、すでにAIスピーカー「Home Pad」が世界中で発売されています。

今後はこうしたAI関連製品を展開して、ひとつの製品に依存しない事業ポートフォリオを目指していくのではないかと考えています。Windowsの売上依存から脱却したマイクロソフト(MSFT)と似たようなイメージです。

 

圧倒的なブランド力を武器に安定した収益をあげつつ、自社株買いと連続増配で積極的に株主還元することで、アップルの株価は緩やかな上昇を続けてく可能性が高いのではないでしょうか。そしてまた、どこかのタイミングで新たなヒット商品が生まれ、マイクロソフトのようなグロース株に再び生まれ変わる可能性も秘めていると感じます。

 

やはり今後のカギを握るのは人工知能(AI)です。アップルのAI関連背品の売上は現時点でほぼゼロですから当然まだ株価には織り込まれていません。人工知能の市場規模は急速に拡大していきくため、シェアを取れれば再度グロース株のように成長していくかもしれません。