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ADPの株価が割安なときの見分け方|配当・決算データまとめ

【ADP】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

『複利のチカラで億り人』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

拙著『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』で、株価が割安かどうかの判断基準は企業ごとに異なることを書きました。

そこで今回は、オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)の株価が割安なときのPER/PSR/PBR/配当利回りを具体的に解説します。

先に結論
ADP】割安な株価の目安
  • PER:17.70倍以下
  • PSR:2.26倍以下
  • PBR:3.68倍以下
  • 配当利回り:3.29%以上

※分析期間:2008/1/2~2020/4/17

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

ADPは情報技術セクターじゃな。

【ADP】オートマティック・データ・プロセッシングのPER推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted diluted EPS

PERの計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、イレギュラーな損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 Automatic Data Processing, Inc. (ADP) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
ADP|オートマティック・データ・プロセッシング実績PER推移
2008/1/2~2020/4/17

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。2015年以降はPERが25倍付近のところで何度も反発していて、意識されてきたのが見て取れます。

ADPの株価


直近1年のEPS

調整後希薄化EPS5.92ドル

※2020年4月29日発表データ

2020年度ガイダンス

調整後EPS
(対前年比)
5.78ドル~5.94ドル
(+6.0%~+9.0%)
期間2019年7月~2020年6月

※2020年3Q決算(2020/4/29)時点

計算フォームに上記の株価と直近1年のEPSを入力すると、最新の実績PERが出てきます。

PER計算フォーム

÷
0

実績PER過去12年データ

最大値34.97倍
中央値22.61倍
最小値12.32倍
割安の目安17.70倍
割高の目安28.91倍

※期間:2008/1/2~2020/4/17

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとの調整後希薄化EPSデータ

ADP|オートマティック・データ・プロセッシング調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2016年度以降はきれいな右肩上がりで伸びています。

【ADP】オートマティック・データ・プロセッシングのPSR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Total revenues
  • 発行済株式数:Diluted weighted average shares outstanding

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Automatic Data Processing, Inc. (ADP) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
ADP|オートマティック・データ・プロセッシング実績PSR推移
2008/1/2~2020/4/17

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。長期的に続いてきたPSRの上昇トレンドが2020年に入って完全に途切れたことが確認できます。

ADPの株価


直近1年のSPS

1株あたり売上高(SPS)34.07ドル

※2020年4月29日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近1年のSPSを入力すると、最新の実績PSRが出てきます。

PSR計算フォーム

÷
0

実績PSR過去12年データ

最大値5.41倍
中央値2.84倍
最小値1.61倍
割安の目安2.26倍
割高の目安3.78倍

※期間:2008/1/2~2020/4/17

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのSPSデータ

ADP|オートマティック・データ・プロセッシング1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。2015年度を除いて、対前年比で毎年プラス成長を続けています。

【ADP】オートマティック・データ・プロセッシングのPBR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 株主純資産:Total stockholders’ equity
  • 発行済株式数:Diluted weighted average shares outstanding

下記グラフのPBRは、直近四半期の実績PBRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近四半期のBPS

=直近四半期の株主純資産 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PBR

=1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS

データ引用元(英語サイト)

参考 Automatic Data Processing, Inc. (ADP) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
ADP|オートマティック・データ・プロセッシング実績PBR推移
2008/1/2~2020/4/17

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化したものです。長期的に続いていたPBRの上昇トレンドは2018年に途切れたことが確認できます。

ADPの株価


直近四半期のBPS

1株あたり純資産(BPS)12.72ドル

※2020年4月29日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近四半期のBPSを入力すると、最新の実績PBRが出てきます。

PBR計算フォーム

÷
0

実績PBR過去12年データ

最大値19.34倍
中央値5.16倍
最小値2.78倍
割安の目安3.68倍
割高の目安11.08倍

※期間:2008/1/2~2020/4/17

PBRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのBPSデータ

ADP|オートマティック・データ・プロセッシング1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度末(4Q)の1株あたり純資産です。2019年度1Qにフロンティアキャピタルから給与計算システムCelergoを買収したことで2019年度のBPSが伸びています。

【ADP】オートマティック・データ・プロセッシングの配当利回り推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Amount

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Automatic Data Processing, Inc. (ADP) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 Stock Information - DividendAutomatic Data Processing
ADP|オートマティック・データ・プロセッシング配当利回り推移
1990/1/2~2020/4/17

上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化したものです。リーマンショック以降、長期的に続いてきた配当利回りのダウントレンドが2019年に途切れているのが確認できます。

ADPのような連続増配銘柄の場合、配当利回りの低下は株価が上がったことを意味します。反対に、配当利回りの上昇は株価下落だけでなく増配によっても起こります。

ADPの年間配当

年間1株あたり配当金3.64ドル

ADPの株価


計算フォームに上記の年間1株あたり配当金と株価を入力すると、最新の配当利回りが出てきます。

配当利回り計算フォーム

÷
0%

配当利回り過去12年データ

最大値4.58%
中央値2.64%
最小値1.82%
割安の目安3.29%
割高の目安2.23%

※期間:2008/1/2~2020/4/17

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

ADPの四半期配当

オートマティック・データ・プロセッシングの会計年度は暦年とズレがあります。1Q~4Q表記だけ会計年度にあわせているため、3Q、4Q、1Q、2Qの順序になっています。

暦年
(CY)
3Q
(1-3月)
4Q
(4-6月)
1Q
(7-9月)
2Q
(10-12月)
年間配当増配率
1990年$0.01875$0.021875$0.021875$0.021875$0.084375
1991年$0.021875$0.025$0.025$0.025$0.09687514.8%
1992年$0.025$0.02875$0.02875$0.02875$0.1112514.8%
1993年$0.02875$0.0325$0.0325$0.0325$0.1262513.5%
1994年$0.0325$0.0375$0.0375$0.0375$0.14514.9%
1995年$0.0375$0.04375$0.04375$0.050$0.17520.7%
1996年$0.050$0.050$0.050$0.0575$0.207518.6%
1997年$0.0575$0.0575$0.0575$0.06625$0.2387515.1%
1998年$0.06625$0.06625$0.06625$0.07625$0.27515.2%
1999年$0.07625$0.07625$0.07625$0.0875$0.3162515.0%
2000年$0.0875$0.0875$0.0875$0.1025$0.36515.4%
2001年$0.1025$0.1025$0.1025$0.115$0.422515.8%
2002年$0.115$0.115$0.115$0.12$0.46510.1%
2003年$0.12$0.12$0.12$0.14$0.507.5%
2004年$0.14$0.14$0.14$0.155$0.57515.0%
2005年$0.155$0.155$0.155$0.185$0.6513.0%
2006年$0.185$0.185$0.185$0.23$0.78520.8%
2007年$0.23$0.23$0.23$0.29$0.9824.8%
2008年$0.29$0.29$0.29$0.33$1.2022.4%
2009年$0.33$0.33$0.33$0.34$1.3310.8%
2010年$0.34$0.34$0.34$0.36$1.383.8%
2011年$0.36$0.36$0.36$0.40$1.4756.9%
2012年$0.40$0.40$0.40$0.44$1.629.8%
2013年$0.44$0.44$0.44$0.48$1.78510.2%
2014年$0.48$0.48$0.48$0.49$1.938.1%
2015年$0.49$0.49$0.49$0.53$2.003.6%
2016年$0.53$0.53$0.53$0.57$2.168.0%
2017年$0.57$0.57$0.57$0.63$2.348.3%
2018年$0.63$0.69$0.69$0.79$2.8019.7%
2019年$0.79$0.79$0.79$0.91$3.2817.1%

※基準:配当権利落ち日

四半期配当および年間配当は株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

ADPの増配率推移

ADP|オートマティック・データ・プロセッシング増配率推移(1991年~2001年)
ADP|オートマティック・データ・プロセッシング増配率推移(1991年~2001年)
ADP|オートマティック・データ・プロセッシング増配率推移(2014年~2019年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日」を基準にした年間配当の増配率になります。

ADPの配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted diluted EPS
  • 四半期配当:Amount

配当性向の計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、イレギュラーな損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 Stock Information - DividendAutomatic Data Processing
ADP|オートマティック・データ・プロセッシング配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2020年2Q決算時点の配当性向は63%で増配余力は残っています。

2020年4月17日時点データ

連続増配年数44年
1株配当3.64ドル/年
前回増配(権利落ち日)2019年12月12日
配当権利落ち月3月/6月/9月/12月
配当支払い月1月/4月/7月/10月

増配ステータス

配当貴族指数
配当チャンピオン
配当王×
配当公爵

【ADP】オートマティック・データ・プロセッシングの発行済株式数と自社株買い

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Diluted weighted average shares outstanding

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

ADP|オートマティック・データ・プロセッシング発行済株式数

発行済株式数は10年以上も連続で毎年減り続けています。したがって、オートマティック・データ・プロセッシングは自社株買いで株主還元する方針をとっていることが伺えます。

【ADP】オートマティック・データ・プロセッシングの株価データ分析まとめ

ここまで見てきた各種指標の長期推移のなかで、最も振れ幅が小さくなっているのはPERです。

このことからADPの株価はPERを中心に動いていると考えることができるため、バリュエーション判断で重視するのはPERになります。

ただし、PERはどんなときも完璧な指標ではないため、ひとつの指標だけでなく複数の指標を見て判断することが重要だと考えています。

データ分析の手順を解説

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書籍に込めた想い【筆者が語る】『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』に込めた想い