人工知能の市場規模は圧倒的速度で拡大する!米国株のAI銘柄40選

驚異的な勢いで拡大する世界のAI市場

アメリカの調査会社であるトラクティカ社(Tractica)のレポートによると、全世界のAI市場は2030年に3671億ドルまで拡大すると試算されています。2017年時点の市場規模が約100億ドルですから、たった8年で36倍以上になると見込まれているのです。

年平均成長率は、驚きの63.5%です。これだけ指数関数的に市場規模が拡大すれば、AI関連企業の業績アップにも大きく貢献するのは間違いありません。

米国株のAI銘柄にはどんなものがあるか調べてみたところ、意外にも多くの企業が見つかりました。そこで今回は、三井住友アセットマネジメントの「グローバルAIファンド」とニッセイアセットマネジメントの「ニッセイAI関連株式ファンド」の組み入れ上位銘柄を紹介していきます。

紹介銘柄が多くなったため、ざっくりと3つのグループに分けています。「AIのソフトウェアを開発している銘柄」、「AIのハード部分を提供している銘柄」、「AIを活用して事業を行う銘柄」です。少しでも関連性のある銘柄を同じグループにまとめました。また、どっちのグループにも属せる銘柄は、その企業がメインにしている方で紹介しています。

それでは、AI銘柄40選スタートです。

AIのソフトウェアを開発をしている銘柄

AI(人工知能)のソフトウェアを研究・開発している企業をまとめました。自社のAIを製品として売り出している銘柄あるいは将来的に自社で開発したAIを売り出す可能性がある銘柄になります。

・アルファベット(GOOGL)

2013年以降、AIスタートアップ企業を11社買収しており、論文引用回数5000回以上のAI研究者が83人在籍しています。このAI研究者数は全世界の1割に匹敵する数字で、世界一多くの優秀なAI研究者をGoogleが抱えていることを意味します。同社はすでにアルファ碁(AlphaGo)を完成させており、AIスピーカー「Googleホーム」を販売しています。

<論文引用5000回以上のAI研究者数>

順位所属人数シェア
1グーグル83人9.7%
2マイクロソフト54人6.3%
3フェイスブック19人2.2%
IBM19人2.2%
5アマゾン14人1.6%
6百度(バイドゥ)8人0.9%

※セクター・アンド・ソブリンリサーチ社の調査結果(2017年6月)

売上高、EPSともに申し分のない安定成長を続けており、2007年~2016年のEPS年平均成長率は、15.39%というすばらしい数字をたたき出しています。売上高の約9割をGoogleが稼ぐ広告収入に依存しています。今後も世界全体のインターネット利用者数が拡大するため、収益の増加が期待されています。

・アマゾン(AMZN)

人工知能スピーカー「Amazon Echo」やAI音声アシスタントの「Alexa」を提供している同社は、音声認識分野のトップに君臨しています。また、ネット販売においても機械学習とAIを全面的に取り入れています。

同社の売上高成長率は、2007年~2016年の10年で年率24.8%という驚異的な成長を遂げています。EPSがほとんど重視されない特殊な銘柄であり、株価を決定する要因は売上高成長率がきっちり出ているかどうかで決まります。

・アイ・ビー・エム(IBM)

IBMは人工知能ワトソンの研究・開発にいち早く取り組み、すでに商用化にも成功している企業です。AI関連特許の取得数が世界一という強みもあります。

業績としては2011年以降、売上高の減少が続いており、AIやクラウドといった成長分野に注力しようと努力してはいるものの業績悪化に歯止めをかけることができていません。AI市場でワトソンのシェアをどれだけ伸ばすことができるかどうかがIBMの未来を大きく左右するのは間違いないでしょう。

・マイクロソフト(MSFT)

25年以上も前から人工知能の可能性に投資してきた同社は、すでに様々な分野でAIを実用化しています。パソコンやスマートフォンに内蔵されているCortana(音声対話、パーソナルアシスタント)やSkype Translator(音声、入力テキストの自動翻訳)、Microsoft Bot Framework&Azure Bot Services(中国のシャオアイス、女子高生AIりんな、欧米向けZo)などをリリースしており、AI分野に注力している企業であることが伺えます。

売上高EPS1株配当
2007年51,1221.420.39
2008年60,4201.870.43
2009年58,4371.620.50
2010年62,4842.100.52
2011年69,9432.690.61
2012年73,7232.000.76
2013年77,8492.580.89
2014年86,8332.631.07
2015年93,5801.481.21
2016年85,3202.101.39

2017年の業績は絶好調ですが、過去を振り返ると毎年必ず増収総益しているわけではありません。この辺がアルファベット(GOOGL)やアマゾン(AMZN)などの成長企業とはまた違った部分とも言えます。2007年~2016年の増配率は13.55%で、2002年から15年以上の連続増配を実施しています。

・アップル(APPL)

2016年にバフェット銘柄の仲間入りを果たしたアップルには、Siriと呼ばれるAIがあります。SiriはiPoneだけでなく、MacやAppleTV等の製品にも組み込まれており、ディープラーニングを用いたユーザーの行動予測支援を行うことができます。

AI分野では競合他社より出遅れていると言われていますが、高い技術力で遅れを取り戻す可能性も十分あると思います。ハードに強いアップルは、AIとIoTを組み合わせた人工知能スピーカー「Home Pod」を世界中に普及させることができるブランド力を有しており、AmazonやGoogleの脅威となるのではないでしょうか。

長年成長を続けてきた業績は、2016年に売上高、EPSともに前年比マイナスを記録しました。これは利益全体の約70%を占めるiPhoneの売上が不調だったために起きたことですが、2017年に入ってからは回復傾向にあります。売上高の大半をiPhoneに依存しているのが不安な部分ではありますが、自社株買いや2013年以降の平均増配率11%を考えると今後も長期で株価が上昇していく銘柄だと思います。

・フェイスブック(FB)

SNS大手のフェイスブックは、2013年12月に人工知能研究所を設立しています。はじめは本社のあるシリコンバレーだけでしたが、その後ニューヨークとパリにも研究所が設立され、3拠点で人工知能の開発が行われています。

Google、IBM、マイクロソフトと比べると、AI分野で遅れをとっていることは事実ですが、近年急激なスピードで追い上げを見せており、AI銘柄として無視できない存在になっています。

売上高、EPSともに急成長を続けているだけに、業績の伸びは目を見張るものがあります。未来の成長を織り込んで株価は割高な状況ですが、成長が鈍化すれば株価急落の可能性大ですから、そのタイミングが買いのチャンスだと思います。

・テスラモーターズ(TSLA)

AIを使った自動運転技術を開発しています。同社の自動運転車が互いに情報を共有できる「フリート・ラーニング」機能の提供や自動車業界で初めて自動的に各種ソフトウェアを更新するサービスも行っています。

2009年から8年以上、売上高が安定して成長を続けているものの、EPSはマイナスで赤字が続いています。この銘柄はボラティリティが高く株価が急落することも多いですが、長期的な上昇トレンドを形成できているのは売上高成長率が評価されているためです。

・ニュアンス・コミュニケーションズ(NUAN)

医療、モバイル市場向けに音声認識、画像処理、言語処理に関するアプリケーションを提供しています。80種類の言語をサポート可能な音声ソフトウェアを開発しており、音声入力やバーチャルアシスタント等に活用されています。

売上高は2007年から10年以上も右肩上がりで成長を続けていますが、EPSは2013年から4年以上もマイナス圏で推移していて安定感がありません。そのため、株価も2007年から10年以上横ばいが続いています。

・イントュイット (INTU)

中小企業向けの会計・税務ソフトウェアを開発・販売している企業です。AIに関しては、⾃然⾔語処理と機械学習機能を利⽤して⾃動化された確定申告アプリを提供してます。会計処理アプリでは、AIが最適な事例を抽出し、フィードバックする機能を備えています。

売上高、EPSともに成長を続けています。2015年は業績が落ちていますが、2016年にはしっかり回復しました。株価もきれいな右肩上がりで非常に安定感があります。1年単位で株価を見ると、2009年から8年連続で上昇しています。

・モービルアイ(MBLY)

自動運転に使われるAIのセンサーやソフトウェアを開発している企業です。AIによる画像認識テクノロジー、運転支援システム用センサーならびに自動運転向けソフトウェア・アルゴリズムを提供しています。2017年にはインテル(INTC)が同社を買収すると発表しています。

売上高、EPSともに2011年からきれいな右肩上がりで推移しており、安定して成長しています。株価も割高な水準で取引されており、購入には少し勇気がいる銘柄です。

・レッド・ハット(RHT)

リナックス(Linux)ベースのOSを提供する企業です。同社はIBMとも提携しており、AI関連のアプリケーションを提供することでAI産業の発展に寄与しています。

2008年から10年以上売上高を伸ばしており、EPSも同様に毎年成長し続けています。株価も2009年から8年以上安定した上昇トレンドを形成しています。

AIのハード部分を提供する銘柄

・エヌビディア(NVDA)

言わずと知れたAI半導体メーカーです。同社のGPUは、グーグル、アマゾン、フェイスブック、マイクロソフトでも採用されています。この世界は日進月歩なので、このまま同社のGPUが使われ続けるか不透明な点がリスク要因でしょうか。

2008年~2016年の売上高はおおむね横ばい傾向でEPSも同様です。2017年に入ると、EPSが前年の2倍以上に急上昇しており、売上高も40%近く上がっています。

・インテル(INTC)

AI関連企業の買収に積極的な同社は、2016年に3社の買収を発表しています。ディープラーニングスタートアップ企業である「Nervana Systems」もそのひとつで、Nervanaの技術を使ってGPUに代わる新しいAIチップの開発を行っています。2017年に発表された新製品は、AIおよびディープラーニングに関するものが大半を占めています。

同社の売上高とEPSは2011年から5年以上横ばいが続いています。今後の業績アップのカギを握るのは、AI関連製品であることは間違いありません。

・マイクロン・テクノロジー(MU)

AIを動かすのに必要な半導体メモリを製造するメーカーです。2007年~2016年の売上高、EPSを見ると、上がったり下がったりで安定感がありません。ですが、今後AI関連の需要が爆発的に増えれば業績が右肩上がりになる可能性もあります。

・ケイデンス・デザイン・システムズ (CDNS)

半導体開発用ソフトウェア企業として、IoTや⾃動運転技術に不可⽋なアプリケーションを作成するときに必要となる集積回路を提供しています。

2009年~2016年の売上高は成長を続けており、今後も成長が見込まれています。EPSは安定して伸びているわけではありませんが、リーマンショック以降、株価は右肩上がりで上昇し続けています。

・マイクロセミ・コーポレーション(MSCC)

利用者が後から自由に回路を構成することができる部品(FPGA)を提供する半導体メーカーです。FPGAは様々なAI関連機器に搭載されています。

売上高は安定成長の右肩上がりとはいきませんが、全体として増加傾向ではあります。EPSはマイナスとプラスを行き来していて安定感がありません。時価総額が100億ドル以下の小型株ですので、AI関連の需要が増加して大化けする可能性を秘めています。

・ザイリンクス(XLNX)

利用者が後から自由に回路を構成することができる部品(FPGA)を設計する企業です。FPGAは様々なAI関連機器に搭載されており、 同社の製品はAIアプリケーションを高速・効率化させる「アクセラレータ」として用いられています。中国の百度(バイドゥ)も同社の製品を採用しています。

売上高は安定成長の右肩上がりとはいきませんが、全体として増加傾向ではあります。2008年~2017年のEPSは、横ばいの年が多いものの、赤字の年はありません。株価は2009年から8年以上、右肩上がりの上昇トレンドを形成しています。

・エクイニクス(EQIX)

マネックス証券、楽天証券では取り扱いがない銘柄になります。同社は、世界最大級のデータセンターを持つ企業でグローバルな展開をしています。顧客には、アマゾン、グーグル、マイクロソフト、IBMなどのAI開発企業も含まれており、AI開発を促すパイプ役を担っています。

2007年から10年以上、毎年売上高が成長しています。EPSは年によってバラツキが目立ちます。株価は2009年から8年以上、右肩上がりで上昇を続けています。

・アリスタ・ネットワークス(ANET)

楽天証券では取扱がない銘柄になります。同社は、AIを利用するにあたって必要となるデータセンター用ネットワーク機器を販売しています。AI活用における膨大なデータ通信を支えるインフラを提供する企業になります。

売上高は2011年から6年以上毎年成長しており、EPSも同様に2013年から4年以上連続で成長を続けています。

・クラウン・キャッスル・インターナショナル(CCI)

通信基地局を所有するインフラ企業で、通信会社などに基地局をリースすることで利益を得ています。同社は、米国およびプエルトリコで最大級の無線インフラを所有しており、今後AI、自動運転、IoTの発展に伴い、通信量の増加が見込まれるため、通信基地インフラへの需要はますます拡大すると考えられています。

インフラ企業らしく、売上高は2007年から10年以上安定した成長を続けています。一方で、EPSは全体として増加傾向であるものの、安定感がなく上がったり下がったりを繰り返しています。リーマンショックから10年以上も株価は右肩上がりで上昇を続けています。

・オンセミコンダクタ(ON)

AI半導体チップメーカーの同社は、AIシステムの基礎となる重要なコンポーネントを提供しており、成長が著しい先進運転システム分野で使用されるイメージセンサー向けの半導体を生産しています。

売上高、EPSともに安定成長の右肩上がりとはいきませんが、全体として増加傾向ではあります。業績がきれいに伸びていないためか、2008年~2015年の株価はレンジ状態が続いていました。

AIを活用して事業を行う銘柄

・セールスフォース・ドットコム(CRM)

世界トップフェアの顧客管理プラットフォームをクラウド経由で提供しています。AIを活用して顧客の業務支援を行う企業です。業績が好調で2008年~2017年の売上高は安定して伸び続けています。2012年~2016年のEPSはマイナスで推移していましたが、2017年にプラス転換しました。

・スプランク(SPLK)

ビッグデータ分析のプラットフォームを提供しており、AIがビッグデータを処理する役割を果たす企業です。リアルタイムでAIがビッグデータの収集、モニタリングを行うことで、問題発見と問題解決を自動化することができます。2003年に設立された若い会社で、時価総額100億ドル以下の小型株になります。

業績に関しては、2010年以降、売上高が安定して伸び続けています。EPSはマイナスで推移し続けていますが売上高が成長しているということで、今後の成長が期待されています。時価総額100億ドル以下の小型株ですので、うまくいけば株価が何倍にも跳ね上がる可能性を秘めていると思います。

・イェルプ(YELP)

Yelpは、食べログのようなレビューサイトにSNSを組み合わせたクチコミサイトを運営しています。日本ではまだ馴染みない企業ですがアメリカでは大人気のようです。ユーザーから上がってくるレビューデータをAIが処理、選別することで、ユーザーに有益な情報だけを目立たせるようにしています。

2009年以降の売上高は好調で安定して伸び続けています。EPSは不安定ですが、時価総額の小さい小型株なだけに、業績がうまく伸びれば株価が何倍にもなる可能性を秘めています。こういったサービスは参入障壁が低く、似たような競合が出てきやすいので、そこがリスク要因でしょうか。

・サービスナウ(NOW)

クラウドを通じて、グローバル企業向けに業務の効率化を図る様々なサービスを提供しています。AIを導入することで自動応答の精度を高めつつ、効果的な問題解決の実現を目指しています。

同社は2003年に設立された新しい企業で時価総額の小さい中小型株です。2010年~2016年の売上高は右肩上がりで凄まじい成長を感じ取れる一方、EPSはマイナス圏で推移しており安定感がありません。

・エクィファックス(EFX)

世界4億人のクレジットスコアを保有している信用会社です。AIを使ったオーダーメイドのリアルタイム信用分析ツールを顧客に提供しています。

売上高は2009年~2016年にかけて安定した上昇を見せています。EPSも2012年~2016年にかけて毎年きっちりと伸びています。そのため、株価も安定した右肩上がりが続いています。

・レンディング・ツリー(TREE)

子会社を通じて個人や事業者に融資を行っている企業です。借り手と貸し手のマッチングサービスも提供しており、AIを活用して最適な組み合わせを導き出すシステムを導入しています。

売上高は2011年~2016年にかけて伸び続けており、今後も成長が見込まれています。2012年以降のEPSは、プラス圏で推移していますがいい年と悪い年の差が大きく出ていて安定感がありません。

・アクティビジョン・ブリザード(ATVI)

AIを活用してゲーム事業を展開する企業です。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)の最先端技術を活用し、ユーザーに新しい体験を提供しています。

売上高が安定して少しづつ上昇していると同時に、EPSが2008年~2016年まで毎年成長を続けています。業績好調なため、株価も右肩上がりで上昇しています。

・パロアルト・ネットワークス (PANW)

ネットワークセキュリティサービスを提供している企業です。AIを活用することで未知のコンピュータウイルス検出にも即時に対応することができ、通常のアンチウィルス製品では対応できないような、エンドポイント(インターネットや社内LAN等の末端に接続されたパソコンやスマートフォン等)の脆弱性攻撃にも有効に機能します。世界中の数千もの組織をサイバー攻撃から保護し、アプリケーションの安全な稼働を支援しています。

2010年から7年以上売上高が伸び続けている一方で、EPSは伸びておらず不安定です。株価は2015年から2年以上横ばいが続いています。

・ アドビ・システムズ(ADBE)

クラウドを用いてAIによるデータ予測分析を活用したマーケティング支援の業界リーダーです。2016年9月にはマイクロソフトと戦略的提携を発表しました。

同社の売上高は、2013年から4年連続で伸びています。EPSも2014年から3年連続で上昇しています。

・コーナーストーン・オンデマンド(CSOD)

AIを活用したクラウドベースの人材支援サービスを展開しています。2008年~2016年の売上高が安定して上昇を続けている一方、EPSは安定感がなくマイナス圏で推移しています。株価も2014年から3年以上、長期的な横ばい状態が続いています。

・デルファイ・オートモーティブ(DLPH)

マネックス証券では取扱がない銘柄です。

同社は、自動運転に不可欠な基幹部品を製造しており、2019年までに自動運転システムを自動車メーカーに納品することを目標にしています。

売上高は2011年から5年以上、横ばいが続いています。EPSも毎年成長しているわけでなく、上がったり下がったりを繰り返しています。

・アメリカン・タワー(AMT)

マネックス証券、楽天証券では取扱がない銘柄です。

同社は、通信基地局を所有するインフラ企業で、プロバイダや放送会社に基地局をリースして利益を得ています。今後AIやIoTの発展に伴い、通信料が爆発的に増加する見込みであるため、通信インフラの需要がますます拡大すると考えられています。

インフラ企業らしく2007年以降の売上高が安定して増え続けています。一方、EPSは安定感があまりなく、上がったり下がったりを繰り返しています。リーマンショックから10年以上も株価は右肩上がりで上昇を続けています。

・ウエスタン・デジタル(WDC)

データセンター、企業、個人向けにデータ記録デバイスを製造しています。2016年12月には、人工知能、機械学習、ディープラーニング等に活用できるオールフラッシュストレージプラットフォームを発表しました。

2007年~2016年の売上高とEPSは全体として上昇傾向であるものの、安定感がなく株価も右肩上がりではありません。AI関連の製品がヒットすれば株価も大きく上昇することになると思いますが、ハズれたときのリスクも考えておきたい銘柄です。

・ツイッター(TWTR)

利用者の関心を引く広告コンテンツを表示させるべく、人工知能や機械学習が活用されています。ツイッターには人工知能が自動でつぶやいたり、人と会話したりするAIボットも登場しており、今の若い人は人工知能Botと会話するのが当たり前の時代みたいです。すごいですね。

同社の売上高は、2010年から6年以上増え続けているものの、EPSはマイナスの年しかなく、赤字が続いています。株価についても2013年のIPO以降、右肩下がりが続いていおり、購入したいと思えるチャートではありません。

・スクエア(SQ)

あらゆる事業に広く対応した財務管理ソフトの開発や決済サービスを提供している企業です。デジタル・レシートの送信や商品の在庫や売上を管理できるユニークなアプリケーションを多くの事業者に提供しており、長期的な成長が見込まれています。

2009年にできたばかりの新しい企業であるため決算データが限られていますが、売上高は2012年から2016年まで毎年成長を続けています。2015年に上場した同社のEPSは、-1.24ドル(2015年)、-0.50ドル(2016年)となってます。

・ペイパル・ホールディングス(PYPL)

モバイル決済サービス大手の同社は、機械学習とAIを活用して財務リスクを管理しながら不正行為の検出に役立てています。 より安全なサービスを提供するため、AIへの投資を拡大しています。

同社の売上高は2012年から5年以上伸び続けており、EPSも2014年の上場以来3年連続で伸び続けています。株価も右肩上がりの上昇トレンドを形成しています。

・ゼンデスク(ZEN)

Eメール、チャット、会話、SNS、ウェブサイトなどを通じて顧客のデータを集約し、効果的なカスタマー・サービスを提供するソフトウェアを開発しています。人工知能の分野に積極的な投資を行っている企業でもあります。

同社の売上高は2012年から5年連続で毎年伸び続けています。EPSは横ばいが続いており、マイナス圏で推移しています。

・ギガモン(GIMO)

SBI証券では取扱いがない銘柄になります。

セキュリティ確保の観点から、AIネットワーク全体を総合的、網羅的にコントロールし、かつ可視化するソリューションを提供しています。同社のソリューションを利⽤すれば、AIを使ったビッグデータの活⽤やIoTの拡⼤を⽬指す企業が、安価で安全性の⾼いネットワーク環境を実現できます。

2010年から7年以上、同社の売上高は確実に伸びている一方で、EPSはマイナスの年とプラスの年が混在しており、安定感がありません。そのため株価も2008年~2014年まで横ばいのレンジ状態が続いていました。

日本のネット証券で取扱いがない銘柄
・クリテオ(CRTO)

フランスのADRとして米国市場に上場しています。しかし、日本のネット証券(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)では残念なことに取り扱いがありません。

同社はAIを活⽤して誰にどの広告を出すべきか判断するターゲティング広告の事業を行っています。AI関連の売上高が100%ですので、純粋なAI銘柄と言ってもいいかもしれません。ADRとして上場した2010年以来、売上高は右肩上がりで上昇し続けています。ネット広告は今後も世界全体で伸びていくことが見込まれる分野ですので、成長が期待されています。

米国株のAI銘柄まとめ

この記事を書き始めたときは、AI銘柄がこんないっぱいあるとは思ってもみませんでした。私自身聞いたことがない銘柄ばかりで、実際のところ企業の概要を理解するだけでも結構大変でした。

AI銘柄をまとめて気づいたことは、これからの時代AIを使わずに事業を行うことは、ほぼ不可能だということです。業種問わず様々な場面でAIが活用できることを考えれば、AIが必要不可欠な存在になるのは時間の問題です。

個人的に気になる銘柄をあげるとすれば、アルファベット(GOOGL)とマイクロソフト(MSFT)ですね。ただ、業績が安定して伸び続けている銘柄は割高であり、ましてや10年後にどこがAIの覇権を握るかなんて誰にも分かりません。

ジェレミー・シーゲル博士の「成長の罠」という言葉も忘れてはいけません。割高なときに有望銘柄に飛びつくよりも、アップル(AAPL)、アイ・ビー・エム(IBM)といった割高でないAI銘柄を購入した方が長期リターンが高くなる可能性は高いです。

業績好調な割高銘柄は、いずれ成長が鈍化して株価が失速するタイミングが来るはずです。アルファベット(GOOGL)やマイクロソフト(MSFT)はそのときになってから購入するのが賢明な判断だと私は考えています。

関連記事です。AI銘柄のなかには配当なしのグロース株も多く含まれています。米国株は配当の二重課税が起こるので、無配のグロース株は税金面では有利となります。個人的には、アルファベット(Google)、アマゾン(Amazon)あたりは大きく下げたときに購入してもいい気がしています。

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