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バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の疑似配当金生活ならアーリーリタイア必要資金を下げられる

 

「複利のチカラで億り人」のひろめ(@hiromethods)です。

 

突然ですが経済的自由(ファイナンシャルフリー)を手に入れてアーリーリタイアを目指している人に是非とも伝えたいことがあります。それは、バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の疑似配当金生活です。

 

最初この結果を見たときあまりにもインパクトがありすぎて計算ミスしているのではないかと思ったほどです。複利のチカラはホント偉大だなと思いましたよ。

 

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)こそアーリーリタイアに適している

ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)はこれまで市場平均を上回る素晴らしいリターンを長期で上げてきました。

 

バークシャー・ハサウェイの特徴的なところは配当を一切出さず、PBR(株価純資産倍率)が1.2倍のときに自社株を買いまくるところにあります。配当を出さないからこそ他社の追随を許さない素晴らしいリターンを上げることができているのですが、これでは配当金生活で保有する銘柄には向かないと感じてしまうかもしれません。

 

ですが、そんなことはありません。配当金を受け取る感覚で定期的に株の売却を行えば、配当金生活と同じような生活を実現することができるのです。もちろんこれには配当を出さない銘柄すべてにあてはまるわけではなく、バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の年率リターンが長期的に高いからこそ、成立するものです。

 

ここからは株の売却益だけで生活費を捻出する生活のことを「疑似配当金生活」と呼んでいきます。これから行う疑似配当金生活のシミュレーション結果を見てもらうと、バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)は、アーリーリタイア後にこそ保有すべき銘柄であることが分かります。

 

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の疑似配当金生活シミュレーション

毎年日本円ベースで一定金額バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の株を売却し続けると、資産はどう変化していくのか、過去のデータを使ってシミュレーションしていきます。

 

ここで1点気をつけなければならないことがあります。それは配当として受け取る分には手数料がかかりませんが、株の売却益として受け取ると売却手数料がかかる点です。今回は株の売却手数料を抑えることを考慮して、毎年5月1日に円ベースで1年分の生活費にあたる株式を売却するという、現実に即したシミュレーションを行います。

 

ちなみに、売却タイミングを毎年5月に設定した理由は、こんな投資格言から来ています。

Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day.

「5月に株を売ってマーケットから離れるんだ。セント・レジャー・デー(9月の第2土曜日)までは戻るんじゃないよ。」

セルインメイの理論的根拠はありませんが、過去の統計データを見ると、なぜか5月に売るのが結果的によかったという事実があります。売却タイミングは少しでも株価が高いときの方がいいので、毎年5月に設定してみました。

 

・年間生活費は最低いくら必要?

単身一人暮らしでアーリーリタイアするには、最低でも年間121万円(11万円/月)必要だと試算しました。もちろん個人差ありますが、現実的に考えてこのラインに設定しました。

 

忘れてならないのは社会保険料です。サラリーマン時代には給与天引きされていた社会保険料(国民健康保険+国民年金)が生活費にプラスアルファとして乗っかります。

 

国民年金は収入ゼロでも年間19万7880円(平成29年度実績)かかります。ですが、収入が一定以下なら免除制度を利用することでゼロ円にすることも可能です。

詳細 配当所得関係なし!国民年金の全額免除で年間20万円の支出削減ができる

 

注意

国民年金はしっかり空白期間をなくしておくことが大切です。老後にもらえる老齢年金だけでなく、障害年金と遺族年金が含まれているからです。万が一、病気や事故で障害を負ってしまっても国民年金にさえ入っていれば、年齢に関係なく毎月一定額の年金を受け取れます。

遺族年金についても、扶養義務のある家族を残して死亡した場合、残された遺族は遺族年金を受け取ることができます。これら年金は万一のとき保険の役割を果たしてくれますが、免除申請なしに国民年金を踏み倒してしまうとこれら保証を受け取ることができなくなってしまいます。

 

保険証でおなじみの国民健康保険料は自治体によって金額が異なります。収入がゼロだったとしても何もしなければ年間4万円~8万円程度かかってしまいます。しかし、こちらも減免制度を利用することで保険料を抑えることができます。

詳細 セミリタイア後の国民健康保険はこうして安くする!退職後の減免制度まとめ

 

国民年金と国民健康保険料を免除申請なしで考えた場合、少なくとも社会保険料だけで年間24万円~28万円の出費となります。すると、毎月の生活費を11万円に抑えたとしても社会保険料込みで年間生活費はトータル160万円くらいになります。

 

収入がゼロであれば社会保険料は削減できますが、念のため余裕をもって毎年200万円分のバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)株を売却し、20%税引後の手取り160万円で生活していくという設定で疑似配当金生活のシミュレーションをしてみようと思います。

<シミュレーション条件>

期間:2008年5月1日~2017年5月1日

売却額:税引前200万円(税引後160万円)

売却時期:毎年5月1日(年1回)

※ご家族がいらっしゃる場合は、さらに多くの年間生活費が必要になってくるかと思います。その場合は毎年の売却額に応じてスタート資金を比例させることで最低限必要になる資金額を把握いただければと思います。

MEMO
バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)はこれまで長期的に市場平均を圧倒的に上回っているものの、2000年代に入ってからは以前よりもリターンが落ちています。今後もゆったりとしたペースでの株価上昇になる可能性が高いことを考慮して、シミュレーション期間を2008年から2017年に設定しました。

以下シミュレーションでは、資産が増えるか減るかのボーダーラインを明確にするため、20万ドル、30万ドル、40万ドルに分けてシミュレーションしていきます。

 

・スタート資金20万ドル

まずはスタート資金20万ドルでシミュレーションしていきます。20万ドルは日本円でおよそ2000万円~2400万円の資産規模です。

年月株価ドル円売却数売却率
2008年5月$89.18103.91216株9.6%
2009年5月$61.1098.61332株16.4%
2010年5月$77.7093.93275株16.2%
2011年5月$82.3981.14300株21.1%
2012年5月$80.4779.81312株27.9%
2013年5月$105.9797.41194株24.0%
2014年5月$128.81102.21152株24.8%
2015年5月$142.00116.89121株26.3%
2016年5月$145.77106.22130株38.2%
2017年5月$165.80111.24109株51.9%

売却率とは>

保有株式全体の何%を売却したかを示しています。配当利回りと同じようなイメージです。

年月ドル建て資産ドル円円建て資産
2008年5月$180,679103.91¥18,773,599
2017年5月$16,746111.24¥1,862,803
増減$-163,9337.33¥-16,910,796

2008年のスタートから資産が年々が減り続けています。売却率に着目すると投資元本の10%以上を毎年売却していることが分かります。これでは資金が底をつきてしまうのも無理ありません。さすがにスタート資金20万ドルでは難しかったようです。スタートした時期もリーマンショック直前のかなり悪いタイミングだっただけに仕方ない部分もあります。

 

・スタート資金30万ドル

次にスタート資金30万ドルのシミュレーションです。30万ドルというと日本円で3000万~3600万円くらいのイメージになります。

年月株価ドル円売却数売却率
2008年5月$89.18103.91216株6.4%
2009年5月$61.1098.61332株10.6%
2010年5月$77.7093.93275株9.8%
2011年5月$82.3981.14300株11.8%
2012年5月$80.4779.81312株13.9%
2013年5月$105.9797.41194株10.1%
2014年5月$128.81102.21152株8.8%
2015年5月$142.00116.89121株7.7%
2016年5月$145.77106.22130株8.9%
2017年5月$165.80111.24109株8.2%

上記の表で注目してほしい部分は売却率です。日本円ベースで毎年一定額売却することになっているため、株価下落と円高が重なっているときに売却株数が増えて売却率が上昇しています。

年月ドル建て資産ドル円円建て資産
2008年5月$280,649103.91¥29,161,163
2017年5月$202,608111.24¥22,538,069
増減$-78,0427.33¥-6,623,093

9年後の資産額は、ドル建てで-30%以内に収まっています。全体として資金は大きく減っていないものの減少傾向にあることは確かです。したがって、サラリーマンをやめるなら何かしらの副収入が必要になりますね。ブログ収入などの副収入が月数万円あれば、完全リタイアはできなくてもセミリタイアには手が届くといった印象です。

 

・スタート資金40万ドル

最後はスタート資金40万ドルです。40万ドルは日本円で言うと4000万円~5000万円の資産規模です。単身者が配当金生活をするうえで最低限必要とされている資金額と言われています。

年月株価ドル円売却数売却率
2008年5月$89.18103.91216株4.8%
2009年5月$61.1098.61332株7.8%
2010年5月$77.7093.93275株7.0%
2011年5月$82.3981.14300株8.2%
2012年5月$80.4779.81312株9.3%
2013年5月$105.9797.41194株6.4%
2014年5月$128.81102.21152株5.3%
2015年5月$142.00116.89121株4.5%
2016年5月$145.77106.22130株5.0%
2017年5月$165.80111.24109株4.4%

2009年~2012年までは売却率がかなり高くなってますが、後半の5年間で持ち直しています。

年月ドル建て資産ドル円円建て資産
2008年5月$380,709103.91¥39,557,993
2017年5月$388,635111.24¥43,231,780
増減$7,9267.33¥3,673,787

当然ですが毎年200円ずつ株を売却し続けているため保有株数は右肩下がりです。にもかかわらず、10年後の資産額は減るどころか増えています。株価が2倍近くまで上昇したためです。暴落時に株の買い増しを一切せず、ただ毎年200万円分の株式を売却して資産が増えるのですから驚きです。

 

上記の結果は、この10年に限って言えば40万ドルをバークシャー(BRK.B)で保有しているだけで、何もせずとも年間160万円の生活費が手に入ったことを意味します。私自身としては、もっと資金がないと完全リタイアは難しいと考えていただけに今後の人生を生きていくうえで非常に希望の持てる結果となりました。

 

スタート資金がさらに多かったり、安定した副収入があったりすれば、時間が経てば経つほど勝手に資金が増え続けていく状態を維持することができます。年間生活費を160万円以下にすることにだけ注意していれば、あとは何もせずとも長生きするだけで資産1億円超えの億り人にだってなることもできます。

 

もちろんこれから先の未来も同じ結果になるとは言い切れませんが、リーマンショック前の最悪な時期にスタートしてこの結果ですから、とても勇気づけられます。

 

   

なぜこんなにもアーリーリタイア必要資金が下がるのか?

アーリーリタイアに必要な最低資金がこれだけ低くなった秘密は複利のチカラにあります。株式投資のリターンは単利ではなく複利で大きくなっていくからです。そのため、バークシャー株の保有金額が大きければ大きいほど、資産の増えるペースが速くなるのです。

 

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の株式は、2008年5月~2017年5月の9年間で年率+6.4%でした。これは1年で6.4%ずつ資産が増え続けたことを意味します。リーマンショックをまたいでいるにも関わらずこの数字ですから、さすがとしか言いようがありません。

バークシャー・ハサウェイが長期的に市場平均を上回る高いリターンを上げられる秘密は、永続的競争優位性を持つ企業ばかりを買収して子会社化している点や、自社株買いで配当再投資より高いリターンを株主に還元してきたことなどがあげられます。

 

企業が稼いだ純利益を株主に還元する方法は大きく分けて3つあります。1つ目は配当を出すこと、2つ目は自社株買いを実施して1株あたりの利益(EPS)を上げること、3つ目は事業を大きくするための先行投資に使うことです。

企業が株主還元するときの主な方法

1.配当金を出す

2.自社株買いをする

3.事業の先行投資(将来の決算をよくする)

株主に還元できる金額は原則として企業が稼いだ利益の範囲内であるため、どの方法を選んでも本質的に株主還元される利益の量は同じです。結局のところ、配当金として利益をもらうか、自社株買いや企業の成長で株価を押し上げて株の売却益で受け取るかだけの違いです。

 

配当と自社株買いを比べると、配当の方が安定している一方で、20%の税金がかかります。配当金生活をすることが前提であっても、生活費として使うキリギリまで株として保有していた方が期待リターンが高くなるのも事実です。

 

そのため、余っている資金は配当再投資することになるのですが、再投資できるのは配当から20%の税金が引かれた後の金額になってしまいます。自社株買いと比較すると税金分が損する格好になってしまうのです。

 

これこそバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)が配当を出す連続増配銘柄より高いリターンを生み出してこれた要因のひとつです。余剰資金はバフェットが再投資して運用してくれているようなものなので、ほったらかしでも複利のチカラが最大限発揮されます。

詳細 バフェットvs配当貴族指数!リターンが高いのはどっち?

 

副収入があるともっと楽になる

投資以外に定期的な収入が見込めるものを持っていると、さらにアーリーリタイア必要資金を下げることができます。仮に毎月3万円の副収入があると、こんな感じになります。

<シミュレーション条件>

期間:2008年5月1日~2017年5月1日

売却額:税引前155万円(税引後124万円)

売却時期:毎年5月1日(年1回)

スタート資金:30万ドル

年月株価ドル円売却数売却率
2008年5月$89.18103.91168株5.0%
2009年5月$61.1098.61258株8.1%
2010年5月$77.7093.93213株7.3%
2011年5月$82.3981.14232株8.5%
2012年5月$80.4779.81242株9.7%
2013年5月$105.9797.41151株6.7%
2014年5月$128.81102.21118株5.6%
2015年5月$142.00116.8994株4.8%
2016年5月$145.77106.22101株5.4%
2017年5月$165.80111.2485株4.8%

年間36万円の副収入があることで、スタート資金30万ドルでも10年後の資産額が円建てベースで増えています。つまり、最低限の必要資金を10万ドルも下げることができるわけです。

年月ドル建て資産ドル円円建て資産
2008年5月$284,930103.91¥29,605,947
2017年5月$282,026111.24¥31,372,550
増減$-2,9047.33¥1,766,603

10年後の資産額はドル建てで-2,904ドル、円建てで+176万6603円という結果でした。

 

 

   

法人化でさらに必要資金が下がることも

毎年160万円を受け取るためには、20%の税金が引かれるので200万円分の株式を売却しなければなりません。つまり毎年40万円の税金を毎年納めることになります。

 

合同会社を設立して法人名義でバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の株式を保有すれば、株の売却益にかかる20%の税金をいくらか減らすことができる可能性があります。株式会社ではなく合同会社なのは、法人を維持する労力とコストが株式会社より少なくて済むためです。

 

【合同会社で株を保有するイメージ】

 

法人を経由すると給与所得として株の売却益を受け取ることができます。給与所得として受け取れば、給与所得控除65万円+基礎控除38万円=103万円まで所得税が全額控除になります。住民税の場合は基礎控除の部分が33万円になるので合計98万円まで全額控除になります。

 

一方、合同会社から給与を受け取る場合、法人の代表者は社会保険(厚生年金、健康保険組合など)の加入義務があります。そのため、給与額に応じて社会保険料が天引きされます。

 

法人維持にかかる費用(法人住民税や税理士報酬)と社会保険料が、株の売却益にかかる20%の税金より低ければ法人化した方がトータルでお得ということになります。ご家族がいらっしゃる方の場合、夫婦で合同会社の代表と役員になれば節税効果が高まりますから、かなり有利になると思います。

 

ここまで合同会社の節税について基本的な説明をしてきましたが、より具体的で詳しい情報を知りたいなら以下の電子書籍がおすすめです。

この本は資産6500万円を合同会社で運用する”東条雅彦”さんが書いた電子書籍です。ひろめも購入して読ませてもらいましたが、合同会社で資産運用することって意外とハードルが低いんだと思いました。合同会社を設立するまでの体験談が中心なので、法人に関する前提知識がなくてもスラスラ読むことができました。アーリーリタイア(配当金生活)を目指している人には是非おすすめの1冊です。

 

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)だけに集中投資しなくてもいい

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の長期投資は、資金が減る確率より増える確率の方が圧倒的に高いです。リスクがリターンを上回る大きさでは世界一と言っても過言ではありません。

 

銘柄分散という視点で考えても、60社以上の様々な業種の子会社を保有しており、世界的優良企業の株式も持っています。そのため、本質的な銘柄分散という意味では、一般的なインデックス指数と同等以上の効果が期待できます。

 

しかし、可能性が限りなくゼロに近かったとしても、バークシャー・ハサウェイが今後も何かしらの不祥事を起こさない保障はどこにもありせん。もし、バークシャー1銘柄に全財産を集中投資していたら、何らかのアクシデントが起きて株価が大暴落した場合、多額の資金を失うことになってしまいます。最悪の場合、生活が立ち行かなくなるリスクだってあります。

 

したがって、無理してバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)1銘柄に集中投資する必要はありません。ポートフォリオの一部にバークシャー株を組み入れて、毎年少しづつ売却していけば配当を出す銘柄と同じように配当金生活をサポートする役割を果たしてくれます。

 

しかも配当貴族指数に採用されている連続増配銘柄の配当込みのリターンをバークシャーは今後も上回る可能性が高いですから、ポートフォリオ全体のトータルリターンを押し上げてくれるはずです。配当を出さないからといって、アーリーリタイア後にバークシャー(BRK.B)の保有しないのは非常にもったいない行為です。

 

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の疑似配当金生活まとめ

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の疑似配当金生活について、様々な条件でシミュレーションをしてきました。シミュレーションでは、リーマンショック直前の最悪なタイミングでスタートしているにも関わらず、40万ドルあれば年間生活費160万円の完全リタイア生活をしても10年後で資産が増えるということが分かりました。

 

アーリーリタイアの必要資金がこれだけ低くなった理由は、以下の3つの条件を満たしたからだと言えます。

【アーリーリタイア必要資金が下がった理由】

・バークシャー(BRK.B)の10年リターンが年率+6.4%だった。

・リーマンショックの年に−31.5%の株価で売却できた。

・暴落前の株価に戻るまでにかかった時間が5年以内であった。

 

裏を返せば、これより年率リターンが低かったり、タイミングの悪いところで売却していたらスタート資金40万ドルでも足りなかったことになります。ですが、リーマンショックをまたぐ非常に厳しい期間でシミュレーションしていますから、かなり保守的なシミュレーションだと思います。

 

疑似配当金生活おまけシミュレーション

・売却時期が10月だった場合

セル・イン・メイの投資格言とは真逆の時期に売却していたらどうなっていたのでしょうか?個人的に気になったので年1回の売却時期を10月にして、スタート資金40万ドルでシミュレーションしてみたところ、結果はこうなりました。

<シミュレーション条件>

期間:2007年10月1日~2016年10月3日

売却額:税引前200万円(税引後160万円)

売却時期:毎年10月1日(年1回)

スタート資金:40万ドル

年月株価ドル円売却数売却率
2007年10月$79.40114.75220株4.4%
2008年10月$88.20106.10214株4.4%
2009年10月$65.6389.67340株7.4%
2010年10月$83.3083.52288株6.8%
2011年10月$71.0677.05366株9.2%
2012年10月$88.7277.91290株8.0%
2013年10月$113.7498.22180株5.4%
2014年10月$138.37109.60132株4.2%
2015年10月$130.55119.87128株4.3%
2016年10月$144.27101.20137株4.8%

同じスタート資金でも売却時期を5月から10月にずらしただけで10年後の資産額が減少しました。5月の同じ年に売却したときと比べて、10年後に6万2888ドルも差が開いています。売却時期を5月に設定したのは、あながち間違いではなかったようです。

 

【10年後の資産増減額】

売却時期ドル建て円建て
5月$89,126¥4,372,689
10月$13,119¥-3,855,661
差額$62,888¥8,228,350

 

・期間を2000年~2017年にした場合

今度はリーマンショックがなかったらどんな結果になるか気になったので、疑似配当金生活のスタート時期を2000年に変えてシミュレーションしてみました。期間は2000年~2017年の17年間です。売却時期は5月、スタート資金は25万ドルに設定しました。

<シミュレーション条件>

期間:2000年5月1日~2017年5月1日

売却額:税引前200万円(税引後160万円)

売却時期:毎年5月1日(年1回)

スタート資金:25万ドル

年月株価ドル円売却数売却率
2000年5月$38.20 107.87485株 7.4% 
2001年5月$45.50 123.50356株 5.9% 
2002年5月$48.90 128.54319株 5.6% 
2003年5月$46.74 118.99360株 6.7% 
2004年5月$62.50 110.41290株 5.8% 
2005年5月$56.66 105.07336株 7.1% 
2006年5月$59.66 113.68298株 6.8% 
2007年5月$72.68119.52231株5.6%
2008年5月$89.18103.91216株5.6%
2009年5月$61.1098.61332株9.1%
2010年5月$77.7093.93275株8.3%
2011年5月$82.3981.14300株9.9%
2012年5月$80.4779.81312株11.4%
2013年5月$105.9797.41194株8.0%
2014年5月$128.81102.21152株6.8%
2015年5月$142.00116.89121株5.8%
2016年5月$145.77106.22130株6.6%
2017年5月$165.80111.24109株5.9%

 

2000年からスタートした場合、スタート資金25万ドルでも17年後の2017年には円建て資産額が690万円、ドル建て資産額が5万5000ドル増えています

 

この期間でのシミュレーションは少し楽観的すぎかもしれません。ですが、景気回復局面のいい時期にスタートできれば、必要資金のハードルが大きく下がることもまた事実です。

 

ちなみに、上記期間のバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の年平均リターンは、+9.02%でした。ちょっと出来すぎ感があって現実的ではない気がします。

年月ドル建て資産ドル円円建て資産
2000年5月$231,453107.87¥24,966,921
2017年5月$286,502111.24¥31,870,526
増減$55,048+3.37¥6,903,605

 

疑似配当金生活のシミュレーションは年間生活費などの条件が変われば結果も大きく変わります。個々の条件に合わせてシミュレーションしてみると、具体的に必要な資金を知ることができます。一度試してみてはいかがでしょうか。

 

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の疑似配当金生活が広まることで、アーリーリタイアを望む一人でも多くの人が、雇われの身から抜け出して自由な人生を歩むことができるようになればいいなと思います。

 

ちなみに、バークシャー・ハサウェイ(BRK.A)と配当貴族指数(配当込み)のリターンを比較して見ると、バフェットはホントすごいと思いますね。