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AT&T(T)の配当・決算データから割安な株価と買い時を分析

【T】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

複利ふくりのチカラでおくびと』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

技術評論社から出ている書著『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』で、株価が割安かどうかの判断基準は企業ごとに異なることを書きました。

そこで今回は、AT&T(T)の株価が割安なときのPER/PSR/PBR/配当利回りを具体的に解説します。

先に結論
T】割安な株価の目安
  • PER:11.02倍以下
  • PSR:1.31倍以下
  • PBR:1.48倍以下
  • 配当利回り:6.15%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/7/24

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

AT&Tはコミュニケーションサービスセクターじゃな。

業績データ

1株あたり利益(EPS)

T|AT&T調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。長期スパンで緩やかに伸びているのが確認できます。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted EPS

PERの計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、GAAP EPSから一過性の損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 AT&T Inc. (T) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PERの長期推移

T|AT&T実績PER推移
期間:2009/1/2~2020/7/24

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。リーマンショック底値で記録した8倍付近のところで2018年と2020年も反発しています。

AT&Tの株価


直近1年のEPS

調整後希薄化EPS3.50ドル

※2020年7月23日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近1年のEPSを入力すると、最新の実績PERが出てきます。

PER計算フォーム

÷
0

PER推移グラフデータ

最大値16.58倍
中央値12.95倍
最小値7.48倍
割安の目安11.02倍
割高の目安14.14倍

※期間:2009/1/2~2020/7/24

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

1株あたり売上高(SPS)

T|AT&T1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。上がったり下がったりを繰り返しながら横ばいで推移しています。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Total Operating Revenues
  • 発行済株式数:Weighted Average Common Shares Outstanding with Dilution

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 AT&T Inc. (T) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PSRの長期推移

T|AT&T実績PSR推移
期間:2009/1/2~2020/7/24

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。実績PSRが1.2倍付近のところで反発しやすい傾向が確認できます。

AT&Tの株価


直近1年のSPS

1株あたり売上高(SPS)24.43ドル

※2020年7月23日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近1年のSPSを入力すると、最新の実績PSRが出てきます。

PSR計算フォーム

÷
0

PSR推移グラフデータ

最大値1.77倍
中央値1.40倍
最小値1.04倍
割安の目安1.31倍
割高の目安1.50倍

※期間:2009/1/2~2020/7/24

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

1株あたり純資産(BPS)

T|AT&T 1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり純資産です。2015年度以降、対前年比で毎年プラス成長が続いています。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 株主純資産:Total stockholders’ equity
  • 発行済株式数:Weighted Average Common Shares Outstanding with Dilution

下記グラフのPBRは、直近四半期の実績PBRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近四半期のBPS

=直近四半期の株主純資産 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PBR

=1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS

データ引用元(英語サイト)

参考 AT&T Inc. (T) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PBRの長期推移

T|AT&T実績PBR推移
期間:2009/1/2~2020/7/24

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化したものです。PBRが1.5倍付近のところで反発してきた傾向が見られます。

AT&Tの株価


直近四半期のBPS

1株あたり純資産(BPS)26.98ドル

※2020年7月23日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近四半期のBPSを入力すると、最新の実績PBRが出てきます。

PBR計算フォーム

÷
0

PBR推移グラフデータ

最大値2.39倍
中央値1.67倍
最小値0.97倍
割安の目安1.48倍
割高の目安1.99倍

※期間:2009/1/2~2020/7/24

PBRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

配当データ

配当利回りの長期推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Dividends Declared per Common Share

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 AT&T Inc. (T) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 AT&T Inc. Historical Dividend DataAT&T Inc.
T|AT&T配当利回り推移
期間:1988/1/4~2020/7/24

ブラックマンデーとリーマンショックでつけた配当利回り付近が天井になって押し戻される傾向が見られます。

AT&Tのような連続増配株の場合、配当利回りの下落は株価が上昇したことを意味します。

AT&Tの年間配当

年間1株あたり配当金2.08ドル

AT&Tの株価


計算フォームに上記の年間1株あたり配当金と株価を入力すると、最新の配当利回りが出てきます。

配当利回り計算フォーム

÷
0%

配当利回り推移グラフデータ

最大値7.77%
中央値5.57%
最小値4.42%
割安の目安6.15%
割高の目安5.18%

※期間:2009/1/2~2020/7/24

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

配当履歴

AT&Tの会計年度は暦年と一緒です。そのため、暦年と会計年度の年間配当は全く同じになります。

暦年
(CY)
1Q
(1-3月)
2Q
(4-6月)
3Q
(7-9月)
4Q
(10-12月)
年間配当増配率
1988年$0.145$0.155$0.155$0.155$0.610
1989年$0.155$0.163$0.163$0.163$0.6435.3%
1990年$0.163$0.173$0.173$0.173$0.6805.8%
1991年$0.173$0.178$0.178$0.178$0.7053.7%
1992年$0.178$0.183$0.183$0.183$0.7252.8%
1993年$0.183$0.189$0.189$0.189$0.7493.3%
1994年$0.189$0.198$0.198$0.198$0.7814.3%
1995年$0.198$0.206$0.206$0.206$0.8164.5%
1996年$0.206$0.215$0.215$0.215$0.8514.3%
1997年$0.215$0.224$0.224$0.224$0.8864.1%
1998年$0.224$0.234$0.234$0.234$0.9254.4%
1999年$0.234$0.244$0.244$0.244$0.9654.3%
2000年$0.244$0.254$0.254$0.254$1.0054.1%
2001年$0.254$0.256$0.256$0.256$1.0231.7%
2002年$0.256$0.270$0.270$0.270$1.0664.3%
2003年$0.270$0.283$0.283$0.283$1.1184.8%
2004年$0.313$0.313$0.313$0.323$1.26012.8%
2005年$0.323$0.323$0.323$0.333$1.3003.2%
2006年$0.333$0.333$0.333$0.355$1.3534.0%
2007年$0.355$0.355$0.355$0.400$1.4658.3%
2008年$0.400$0.400$0.400$0.410$1.6109.9%
2009年$0.410$0.410$0.410$0.420$1.6502.5%
2010年$0.420$0.420$0.420$0.430$1.6902.4%
2011年$0.430$0.430$0.430$0.440$1.7302.4%
2012年$0.440$0.440$0.440$0.450$1.7702.3%
2013年$0.450$0.450$0.450$0.460$1.8102.3%
2014年$0.460$0.460$0.460$0.470$1.8502.2%
2015年$0.470$0.470$0.470$0.480$1.8902.2%
2016年$0.480$0.480$0.480$0.490$1.9302.1%
2017年$0.490$0.490$0.490$0.500$1.9702.1%
2018年$0.500$0.500$0.500$0.510$2.0102.0%
2019年$0.510$0.510$0.510$0.520$2.0502.0%

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は、株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

T|AT&T増配率推移(1989年~2001年)
T|AT&T増配率推移(2002年~2013年)
T|AT&T増配率推移(2014年~2019年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。AT&Tの場合、年間配当は配当権利落ち日と支払日どちらを基準にしても一緒です。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted EPS
  • 四半期配当:Dividends Declared per Common Share

配当性向の計算に使用した1株あたり利益(EPS)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、GAAP EPSから一過性の損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 AT&T Inc. Historical Dividend DataAT&T Inc.
T|AT&T配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2020年2Q決算時点の配当性向は59%で増配余力は残されています。

2020年7月24日データ

連続増配年数36年
前回増配(権利落ち日)2020年1月9日
配当権利落ち月1月/4月/7月/10月
配当支払い月2月/5月/8月/11月

増配ステータス 

配当貴族指数
配当チャンピオン
配当王×
配当公爵

発行済株式数

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Weighted Average Common Shares Outstanding with Dilution

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

T|AT&T発行済株式数

2015年度と2018年度の発行済株式数が大幅に増えたのは企業買収が原因です。AT&Tは2015年度にディレクTV、2018年度にタイムワーナーを買収しました。

自社株買いは期待できない

2015年度以降は発行済株式数が減少していないことから、自社株買いで株主還元する方針でないことが伺えます。