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【TRI】トムソン・ロイターの株価が割安なときの見分け方|配当・決算データまとめ

【TRI】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

『複利のチカラで億り人』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

同じ株価指標でも銘柄ごとに割安・割高な数値の目安は異なります。今回はトムソン・ロイター(TRI)のバリュエーション判断として、割安および割高なPERとPSR、PBR、配当利回りを紹介します。過去11年分のデータをもとに分析した結果です。

先に結論
TRI】割安な株価の目安
  • PER:16.33倍以下
  • PSR:2.13倍以下
  • PBR:1.54倍以下
  • 配当利回り:3.75%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/2/28

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

TRIは金融セクターじゃな。

【TRI】トムソン・ロイターのPER推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted EPS

PERの計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、イレギュラーな損益を除外した調整後希薄化EPSを使っています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類 米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 Thomson Reuters Corporation (TRI) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
TRI|トムソン・ロイター実績PER推移
2009/1/2~2020/2/28

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。2018年途中からPERが急上昇しているのは、株価が上昇したからではなく事業売却によってEPSが減少したたためです。

実績PER過去11年データ

最大値83.32倍
中央値19.58倍
最小値11.23倍
割安の目安16.33倍
割高の目安22.15倍

※期間:2009/1/2~2020/2/28

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとの調整後希薄化EPSデータ

TRI|トムソン・ロイター調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2018年度にEPSが大きく減っているのは、業績が急に悪くなったからではありません。Financial&Risk事業の55%を売却したことが原因です。

調整後希薄化EPS成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

EPS成長率=(A-B) ÷ B

TRI|トムソン・ロイター調整後EPS成長率

上記は四半期ごとの調整後希薄化EPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で-0.5%でした。

【TRI】トムソン・ロイターのPSR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Revenues
  • 発行済株式数:Diluted weighted-average common shares

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Thomson Reuters Corporation (TRI) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
TRI|トムソン・ロイター実績PSR推移
2009/1/2~2020/2/28

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。2018年途中からPSRが急上昇している理由はPERのときと同じで、事業売却によりSPSが減少したことが原因です。

実績PSR過去11年データ

最大値7.04倍
中央値2.44倍
最小値1.55倍
割安の目安2.13倍
割高の目安2.81倍

※期間:2009/1/2~2020/2/28

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのSPSデータ

TRI|トムソン・ロイター1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。2018年度にSPSが大きく減った要因はEPSと同じで、Financial&Risk事業の55%を売却したことによるものです。

1株あたり売上高(SPS)成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の合計SPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の合計SPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

SPS成長率=(A-B) ÷ B

TRI|トムソン・ロイター1株あたり売上高(SPS)成長率

上記は四半期ごとのSPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で-3.2%でした。

【TRI】トムソン・ロイターのPBR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 株主純資産:Total equity
  • 発行済株式数:Diluted weighted-average common shares

下記グラフのPBRは、直近四半期の実績PBRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近四半期のBPS

=直近四半期の株主純資産 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PBR

=1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS

データ引用元(英語サイト)

参考 Thomson Reuters Corporation (TRI) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
TRI|トムソン・ロイター実績PBR推移
2009/1/2~2020/2/28

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化したものです。2018年にFinancial&Risk事業の55%を売却する前から上昇傾向にあることが確認できます。

実績PBR過去11年データ

最大値4.79倍
中央値1.91倍
最小値0.92倍
割安の目安1.54倍
割高の目安2.52倍

※期間:2009/1/2~2020/2/28

PBRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのBPSデータ

TRI|トムソン・ロイター1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度末(4Q)の1株あたり純資産です。長期的には横ばい~緩やかな減少傾向にあることが確認できます。

1株あたり純資産(BPS)成長率

条件
  • A=直近四半期のBPS
  • B=前回四半期のBPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

BPS成長率=(A-B) ÷ B

TRI|トムソン・ロイターBPS成長率

上記は四半期ごとのBPS成長率を線グラフにしたものです。2010年1Q~2019年4Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で-2.3%でした。

【TRI】トムソン・ロイターの配当利回り推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:quarterly dividend

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Thomson Reuters Corporation (TRI) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
TRI|トムソン・ロイター配当利回り推移
2009/1/2~2020/2/28

上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化したものです。2017年以前は配当利回り3%付近が底になって反発していて、2018年以降は配当利回りがダウントレンドの傾向にあります。

トムソン・ロイターのような連続増配銘柄の場合、配当利回りが下がったときは株価が上昇したことを意味します。

配当利回り過去11年データ

最大値5.03%
中央値3.37%
最小値1.76%
割安の目安3.75%
割高の目安3.12%

※期間:2009/1/2~2020/2/28

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

四半期配当

トムソン・ロイターの会計年度は暦年と一緒です。そのため、暦年と会計年度の年間配当は全く同じになります。

暦年
(CY)
1Q
(1-3月)
2Q
(4-6月)
3Q
(7-9月)
4Q
(10-12月)
年間配当増配率
2009年$0.280$0.280$0.280$0.280$1.120
2010年$0.290$0.290$0.290$0.290$1.1603.6%
2011年$0.310$0.310$0.310$0.310$1.2406.9%
2012年$0.320$0.320$0.320$0.320$1.2803.2%
2013年$0.325$0.325$0.325$0.325$1.3001.6%
2014年$0.330$0.330$0.330$0.330$1.3201.5%
2015年$0.335$0.335$0.335$0.335$1.3401.5%
2016年$0.340$0.340$0.340$0.340$1.3601.5%
2017年$0.345$0.345$0.345$0.345$1.3801.5%
2018年$0.345$0.345$0.345$0.350$1.3850.4%
2019年$0.360$0.360$0.360$0.360$1.4404.0%

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

TRI|トムソン・ロイター増配率推移(2010年~2019年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。

トムソン・ロイターの場合、年間配当は配当権利落ち日と配当支払い日どちらを基準にしても一緒です。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted EPS
  • 四半期配当:quarterly dividend

配当性向の計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、イレギュラーな損益を除外した調整後希薄化EPSを使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
TRI|トムソン・ロイター配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2019年4Q決算時点の配当性向は112%で増配余力が残っていない状況です。

2020年2月28日時点データ

連続増配年数27年
1株配当1.52ドル/年
次回増配(権利落ち日)2020年3月8日
配当権利落ち月3月/5月/8月/11月
配当支払い月3月/6月/9月/12月

増配ステータス

配当貴族指数×
配当チャンピオン
配当王×
配当公爵×

【TRI】トムソン・ロイターの発行済株式数と自社株買い

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Diluted weighted-average common shares

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

TRI|トムソン・ロイター発行済株式数

2013年度以降は発行済株式数を減らし続けています。2018年度に22.8%も発行済株式数を減らしたのは、Financial&Risk事業の売却で得た100億ドルの資金を株主還元するために自社株買いを行ったからです。

【TRI】トムソン・ロイターの株価データ分析まとめ

2019年1Q~2019年4Q

調整後希薄化EPS1.29ドル
1株あたり売上高(SPS)11.79ドル

2019年4Q決算時点

1株あたり純資産(BPS)19.08ドル
年間1株あたり配当金1.52ドル

最新の株価を上記数値で割ることで、現在の実績PER、PSR、PBR、配当利回りが計算できます。

【TRI】割安・割高な株価の目安

指標割安割高
PER16.33倍以下22.15倍以上
PSR2.13倍以下2.81倍以上
PBR1.54倍以下2.52倍以上
配当利回り3.75%以上3.12%以下

※分析期間:2009/1/2~2020/2/28

Financial&Risk事業を売却したことで、2018年以降の各種指標はどれも割高になっています。どれも短期間で大きく上昇しただけに、適正水準に戻るにはかなりの株価下落が必要になります。

2020年度ガイダンスで売上高成長率が+4.5%~+5.5%とアナウンスされていますが、これを考慮しても株価は割高です。

バリュエーションが高いだけに、業績成長率が市場の期待を下回ると株価が急落する可能性が高い状態と言えます。

データ分析の手順を解説

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書籍に込めた想い【筆者が語る】『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』に込めた想い