
企業ごとに割安な株価の条件は異なります。たとえPERが25倍だったとしても、一概にすべての株が割高とは限らないのです。
このことは、技術評論社から出ている書著『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』にも書きました。
できることなら、なるべく割安なときに買って含み損を抱えるリスクを下げたいですよね。
本記事では、
- 現在の株価は割安?
- 業績は安定してる?
- 連続増配年数は何年?
- 減配リスクは高くない?
こういった疑問に答えます。
グラフで長期データを示しているので、現在の株価が割安 or 割高なのか視覚的に理解しやすくなっています。
気になるとこまで読み飛ばす

配当きぞくん
VFコーポレーションは一般消費財セクターじゃ。
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業績データ

1株あたり利益(EPS)
上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。棒グラフにマウスカーソルをあてることでEPSデータが小数第2位まで表示されます。
上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。棒グラフをタップすることでEPSデータが小数第2位まで表示されます。
会計年度の移行に伴って2018年度がなくなったため、2017年度の次が2019年度になっています。
- 調整後希薄化EPS:Adjusted earnings per share from continuing operations
※Form 8-Kより
一貫性のある比較を行うために、GAAP EPSから一過性の損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。
GAAP EPSと調整後EPSの違いについては、以下のリンク先で解説しています。
リンク 米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説
次に出てくる「PERの長期推移」も上記と同じEPSデータを使って求めています。
PERの長期推移
上記は1日ごとの実績PERをグラフ化した動的チャートです。グラフにマウスカーソルをあてることで、そのときの日付とPERが見れるようになっています。
上記は1日ごとの実績PERをグラフ化した動的チャートです。グラフをタップすることで、そのときの日付とPERが見れるようになっています。
PERの計算に使った株価は終値を使用しています。また、計算に使うEPSデータの切り替えは決算発表日を基準に行っています。
VFコーポレーションの株価
直近1年のEPS
計算フォームに上記の株価と直近1年のEPSを入力すると、最新の実績PERが出てきます。
PER計算フォーム
PER推移グラフ
割安・割高の判断基準は四分位数を使っています。⇒ 四分位数を使ったバリュエーション判断
1株あたり売上高(SPS)
上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。棒グラフにマウスカーソルをあてるとSPSデータが小数第2位まで表示されます。
上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。棒グラフをタップするとSPSデータが小数第2位まで表示されます。
会計年度の移行に伴って、2017年4Qの次が2019年1Qになったので2017年度の次が2019年度になっています。
- 四半期売上高:Net revenues
- 発行済株式数:Weighted average shares outstanding Diluted
※Form 8-Kより
PSRの長期推移
上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化した動的チャートです。グラフにマウスカーソルをあてることで、そのときの日付とPSRが見れるようになっています。
上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化した動的チャートです。グラフをタップすることで、そのときの日付とPSRが見れるようになっています。
=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数
※決算発表日を基準にデータ切り替え
=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)
VFコーポレーションの株価
直近1年のSPS
計算フォームに上記の株価と直近1年のSPSを入力すると、最新の実績PSRが出てきます。
PSR計算フォーム
PSR推移グラフ
割安・割高の判断基準は四分位数を使っています。⇒ 四分位数を使ったバリュエーション判断
1株あたり純資産(BPS)
上記は会計年度末(4Q)の1株あたり純資産です。棒グラフにマウスカーソルをあてるとBPSデータが小数第2位まで表示されます。
上記は会計年度末(4Q)の1株あたり純資産です。棒グラフをタップするとBPSデータが小数第2位まで表示されます。
- 株主純資産:Stockholders’ equity
- 発行済株式数:Weighted average shares outstanding Diluted
※Form 8-Kより
PBRの長期推移
上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化した動的チャートです。グラフにマウスカーソルをあてることで、そのときの日付とPBRが見れるようになっています。
上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化した動的チャートです。グラフをタップすることで、そのときの日付とPBRが見れるようになっています。
=直近四半期の株主純資産 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数
※決算発表日を基準にデータ切り替え
=1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS
VFコーポレーションの株価
直近四半期のBPS
計算フォームに上記の株価と直近四半期のBPSを入力すると、最新の実績PBRが出てきます。
PBR計算フォーム
PBR推移グラフ
割安・割高の判断基準は四分位数を使っています。⇒ 四分位数を使ったバリュエーション判断
配当データ

ここから先の配当データと配当利回り推移は次のデータを使って求めています。
- 四半期配当:Cash dividends per common share
配当利回りの長期推移
上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化した動的チャートです。グラフにマウスカーソルをあてることで、そのときの日付と配当利回りが表示されるようになっています。
上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化した動的チャートです。グラフをタップすることで、そのときの日付と配当利回りが表示されるようになっています。
=直近四半期の1株配当×4
=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値
※増配のとき:配当権利落ち日に1株配当を切り替え
VFコーポレーションのような連続増配銘柄の場合、配当利回りの減少は株価上昇によってのみ起こります。
VFコーポレーションの株価
現在の年間配当
計算フォームに上記の年間1株あたり配当金と株価を入力すると、最新の配当利回りが出てきます。
配当利回り計算フォーム
最新の配当利回りは下記のページでも確認できます。米国株式市場の取引時間帯もデータ更新されるランキングです。
リンク 【米国株】25年以上連続増配銘柄の配当利回りランキング
配当利回り推移グラフ
割安・割高の判断基準は四分位数を使っています。⇒ 四分位数を使ったバリュエーション判断
配当履歴
暦年にあわせてVFコーポレーションの四半期配当を記載しています。会計年度は暦年とズレがあるため、会計年度の年間配当は異なります。
※基準:配当権利落ち日&支払日
四半期配当および年間配当は、株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。
2019年3Qの四半期配当が減少しているのは、2019年5月にジーンズウェア事業がKontoor Brands(KTB)としてスピンオフしたためです。
スピンオフによりVFコーポレーションの株主はKTBの株式が配られていますので、四半期配当が減っても実質的な減配というわけではありません。
暦年の年間配当で増配は継続しているので、今後も増配を続ける意志があるものと思われます。
増配率推移
上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。
動的チャートになっていて、グラフにマウスカーソルをあてると増配率が表示されます。
動的チャートになっていて、グラフをタップすると増配率が表示されます。
配当性向
上記は直近1年の調整後希薄化EPSをもとに計算した四半期ごとの配当性向で、単位は%です。
動的チャートになっていて、グラフにマウスカーソルをあてると該当四半期の配当性向が表示されます。
動的チャートになっていて、グラフをタップすると該当四半期の配当性向が表示されます。
- 調整後希薄化EPS:Adjusted earnings per share from continuing operation
- 四半期配当:Cash dividends per common share
一貫性のある比較を行うために、GAAP EPSから一過性の損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。
=直近四半期の1株配当×4
=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS
※増配のとき:配当権利落ち日に1株配当を切り替え
連続増配年数
連続増配年数 | - |
---|---|
連続増配年数 | 48年 |
前回増配(権利落ち日) | 2020年12月9日 |
配当権利落ち月 | 3月/6月/9月/12月 |
配当支払い月 | 3月/6月/9月/12月 |
増配ステータス
増配ステータス | - |
---|---|
配当貴族指数 | 〇 |
配当チャンピオン | 〇 |
配当王 | × |
配当侯爵 | × |
発行済株式数

茶色の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。
青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。
グラフにマウスカーソルをあてることで、該当年度の数値データが確認できます。
グラフをタップすることで、該当年度の数値データが確認できます。
- 発行済株式数:Weighted average shares outstanding Diluted
※Form 8-Kより
自社株買いの期待ができる
VFコーポレーションの発行済株式数は2012年以降、減少傾向にあります。よって、自社株買いで株主還元する方針であることが伺えます。
米国株の銘柄分析