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ファースト・ファイナンシャル(THFF)の配当・決算データから割安な株価と買い時を分析

【THFF】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

複利ふくりのチカラでおくびと』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

技術評論社から出ている書著『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』で、株価が割安かどうかの判断基準は企業ごとに異なることを書きました。

そこで今回は、ファースト・ファイナンシャル(THFF)の株価が割安なときのPER/PSR/PBR/配当利回りを具体的に解説します。

先に結論
THFF】割安な株価の目安
  • PER:12.20倍以下
  • PSR:3.07倍以下
  • PBR:1.08倍以下
  • 配当利回り:3.04%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/8/10

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

THFFは金融セクターじゃな。

この記事を書いた人
ひろめ

複利のチカラで億り人

ひろめ

プロフィール

著書:バリュー投資家のための「米国株」データ分析/「本当の意味で読者のためになる情報を届ける」をモットーに、2016年4月から本ブログを書いています。⇒ 運営者情報プロフィール

業績データ

1株あたり利益(EPS)

THFF|ファースト・ファイナンシャル調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2018年度にEPSが大きく伸びたのは、税制改革による法人税率の引き下げがプラス要素になっています。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 希薄化EPS:Diluted Earnings per Share

PERの計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、直近4四半期の希薄化GAAP EPSを合計したものです。一貫性のある比較を行うために、2008年3Qと2016年1Q、2017年4Qだけ一過性の損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

GAAP EPSと調整後EPSの違いについては、以下のリンク先で解説しています。

リンク 米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

次に出てくる「PERの長期推移」も上記と同じEPSデータを使って求めています。

データ引用元(英語サイト)

参考 First Financial Corporation (THFF) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PERの長期推移

THFF|ファースト・ファイナンシャル実績PER推移
2009/1/2~2020/8/10

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。2017年以降はPERのダウントレンドが続いています。

株価チャート


直近1年のEPS

調整後希薄化EPS3.74ドル

※ 2020年7月31日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近1年のEPSを入力すると、最新の実績PERが出てきます。

PER計算フォーム

÷
=0

PER推移グラフデータ

最大値20.91倍
中央値13.82倍
最小値7.65倍
割安の目安12.20倍
割高の目安15.66倍

※期間:2009/1/2~2020/8/10

割安・割高の判断基準は四分位数しぶんいすうを使っています。⇒ 四分位数を使ったバリュエーション判断

1株あたり売上高(SPS)

THFF|ファースト・ファイナンシャル1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。少しずつ増減を繰り返しながら長期スパンで緩やかな上昇傾向にあることが分かります。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:NET INTEREST INCOME AFTER PROVISION FOR LOAN LOSSES+TOTAL NON-INTEREST INCOME
  • 発行済株式数:Weighted average number of shares outstanding

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 First Financial Corporation (THFF) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PSRの長期推移

THFF|ファースト・ファイナンシャル実績PSR推移
2009/1/2~2020/8/10

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。PSRが3倍付近のところで反発しやすい傾向が確認できます。

株価チャート


直近1年のSPS

1株あたり売上高(SPS)12.76ドル

※2020年7月31日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近1年のSPSを入力すると、最新の実績PSRが出てきます。

PSR計算フォーム

÷
=0

PSR推移グラフデータ

最大値5.62倍
中央値3.34倍
最小値2.40倍
割安の目安3.07倍
割高の目安3.82倍

※期間:2009/1/2~2020/8/10

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

1株あたり純資産(BPS)

THFF|ファースト・ファイナンシャル1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度末(4Q)の1株あたり純資産です。2019年度にBPSが大きく伸びているのは、HopFed Bancorpの買収がプラス要素になっています。

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • BPS:Book Value Per Common Share

下記グラフのPBRは、直近四半期の実績PBRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

グラフの実績PBR

=1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS

データ引用元(英語サイト)

参考 First Financial Corporation (THFF) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

PBRの長期推移

THFF|ファースト・ファイナンシャル実績PBR推移
2009/1/2~2020/8/10

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化したものです。PBRが1.0倍付近のところで反発しやすい傾向が確認できます。

株価チャート


直近四半期のBPS

1株あたり純資産(BPS)43.04ドル

※2020年7月31日発表データ

計算フォームに上記の株価と直近四半期のBPSを入力すると、最新の実績PBRが出てきます。

PBR計算フォーム

÷
=0

PBR推移グラフデータ

最大値1.95倍
中央値1.17倍
最小値0.71倍
割安の目安1.08倍
割高の目安1.29倍

※期間:2009/1/2~2020/8/10

PBRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

配当データ

配当利回りの長期推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Cash Dividends Declared Per Common Share

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 First Financial Corporation (THFF) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
THFF|ファースト・ファイナンシャル配当利回り推移
1994/1/3~2020/8/10

上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化したものです。2000年以降は、ほとんどの期間で配当利回り2%~4%の範囲に収まっています。

ファースト・ファイナンシャルのような連続増配銘柄の場合、配当利回りの上昇は株価下落あるいは増配によって、配当利回りの低下は株価上昇によって起こります。

年間配当

年間1株あたり配当金1.04ドル

株価チャート


計算フォームに上記の年間1株あたり配当金と株価を入力すると、最新の配当利回りが出てきます。

配当利回り計算フォーム

÷
=0%

最新の配当利回りは下記のページでも確認できます。米国株式市場の取引時間帯もデータ更新されるランキングです。

リンク 【米国株】25年以上連続増配銘柄の配当利回りランキング

配当利回り推移グラフデータ

最大値3.63%
中央値2.84%
最小値1.89%
割安の目安3.04%
割高の目安2.44%

※期間:2009/1/2~2020/8/10

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

配当履歴

ファースト・ファイナンシャルの配当支払いは二期配当となっています。そのため、2Qと4Qは配当の記載がありません。会計年度は暦年と一緒なので、暦年と会計年度の年間配当は全く同じになります。

暦年
(CY)
1Q
(1-3月)
2Q
(4-6月)
3Q
(7-9月)
4Q
(10-12月)
年間配当増配率
1994年$0.117$0.117$0.233
1995年$0.121$0.127$0.2486.3%
1996年$0.127$0.143$0.2708.8%
1997年$0.167$0.167$0.33323.5%
1998年$0.195$0.200$0.39518.6%
1999年$0.220$0.220$0.44011.3%
2000年$0.250$0.260$0.51015.9%
2001年$0.280$0.280$0.5609.8%
2002年$0.290$0.310$0.6007.1%
2003年$0.310$0.340$0.6508.3%
2004年$0.360$0.390$0.75015.4%
2005年$0.400$0.400$0.8006.7%
2006年$0.420$0.420$0.8405.0%
2007年$0.430$0.430$0.8602.4%
2008年$0.440$0.440$0.8802.3%
2009年$0.450$0.450$0.9002.3%
2010年$0.450$0.460$0.9101.1%
2011年$0.460$0.470$0.9302.2%
2012年$0.470$0.470$0.9401.1%
2013年$0.480$0.480$0.9602.1%
2014年$0.480$0.490$0.9701.0%
2015年$0.490$0.490$0.9801.0%
2016年$0.490$0.500$0.9901.0%
2017年$0.500$0.500$1.0001.0%
2018年$0.510$0.510$1.0202.0%
2019年$0.510$0.520$1.0301.0%

※基準:配当支払日

二期配当と年間配当は株式分割および株式配当を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

THFF|ファースト・ファイナンシャル増配率推移(1995年~2005年)
THFF|ファースト・ファイナンシャル増配率推移(2006年~2018年)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「暦年×配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 希薄化EPS:Diluted Earnings per Share
  • 四半期配当:Cash Dividends Declared Per Common Share

配当性向の計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、直近4四半期の希薄化GAAP EPSを合計したものです。一貫性のある比較を行うために、2008年3Qと2016年1Q、2017年4Qだけ一過性の損益を除いた調整後希薄化EPSを使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
THFF|ファースト・ファイナンシャル配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2020年2Q決算時点の配当性向は56%で増配余力は残されています。

連続増配年数

連続増配年数31年
前回増配(権利落ち日)2019年6月14日
配当権利落ち月1月/6月
配当支払い月1月/7月

増配ステータス

配当貴族指数×
配当チャンピオン
配当王×
配当公爵×

発行済株式数

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Weighted average number of shares outstanding

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

THFF|ファースト・ファイナンシャル発行済株式数

自社株買いの期待ができる

2019年度に発行済株式数が10%近く増えたのは、HopFed Bancorpを買収したことによる影響です。発行済株式数が増えても1株あたりの業績は下がっていないためマイナス要素ではありません。

2019年度の買収による例外を除いて、ファースト・ファイナンシャルの発行済株式数は長期スパンで緩やかに減少しています。そのため、ファースト・ファイナンシャルは自社株買いをして株主還元する方針を持っていることが伺えます。

株価データ分析まとめ

ここまで見てきた各種指標の長期推移は、どれもほとんどの期間で一定の範囲を動いていきたことが分かりました。

2020年の株価下落により、配当利回り以外の指標がこれまで動いてきた一定範囲を超えて割安になっていることから、ファースト・ファイナンシャルの株価は割安な水準にあると考えています。

特に銀行株で重視されるPBRが1倍を割っている状況は珍しく、今後の業績悪化を織り込んでいるものと思われます。