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【2016年-2017年】たった1年で市場平均株価はこんなにも動く

 

全体像を把握することの大切さ

今回はNYダウとS&P500の株価推移を取り上げながら、2016年~2017年の1年で市場平均株価がどの程度動いたのかを見ていこうと思います。

マーケットがどちらか一方に偏っているときこそ、市場全体のスケールを把握することで冷静な投資判断を下す手助けになればと思います。

 

この1年で米国株の市場平均株価はどの程度動いたか?

・NYダウ

2016年の1年で、NYダウが最も下げたのは1月20日の15450.6ドルでした。それからちょうど1年後の2017年1月19日のNYダウ終値は19732.4ドルでした。この期間の1年を見ると28%ほどの上昇だったことが分かります。

 

2016年1月につけた年初来安値15450.6ドルと2017年1月につけた高値20125.6ドルを比較してもNYダウは+30%ほどの上昇でした。

 

・S&P500

2016年の1年で、S&P500が最も下げたのは2月11日の1810.1ドルでした。それからちょうど1年後の2017年2月10日終値は、2316.1ドルでした。この期間の1年を見ると28%ほどの上昇だったことが分かります。

 

2016年2月につけた年初来安値1810.1ドルと2017年1月につけた高値2301.0ドルを比較しても+27%ほどの上昇でした。

1年後の株価はどうなっているか分からない

2017年2月現在、米国株の市場平均株価は毎日のように新高値を更新し続けています。これほどまでに強い米国株の状況を目の当たりにして、誰もが好調だと感じていることでしょう。

 

一方、今から1年ほど前のマーケットを取り巻く環境はどうだったでしょうか。

 

2015年12月にはリーマンショック後初の利上げが実施され、その2か月後の2016年2月には1バレル26ドルまで原油価格が下落し、逆オイルショックと騒がれました。株価にネガティブな2つの要素が重なったことで、米国株の市場平均株価(NYダウ、S&P500)は2016年1月~2月にかけて大きく下落します。

 

まさかこの1年後に新高値を毎日のように更新するような展開が待ち受けているなんて誰も思わなかったはずです。裏を返せば、これから1年後の2018年2月には株価が30%下落しているなんてこともあり得るのです。過熱した株式市場は、いずれ実態経済に即した市場平均株価に落ち着くタイミングが必ず来ます。

 

PER(株価収益率)から見る今後の可能性

2017年2月24日時点のS&P500のPERは、約26.5倍です。(参考:S&P 500 PE Ratio)

こちらの『S&P 500 PE Ratio』によるとS&P500における過去の平均PERは15.64倍で、中央値が14.65倍となっています。(Meanが平均、Medianが中央値という意味です。)

これらの数値を見るに、今の米国株は割高であると言えます。

過去の大きな暴落前にはS&P500のPERがどうだったのかもまとめてみました。

年月暴落名暴落前のPER
1929年9月世界恐慌20.19倍
1972年12月ニフティ・フィフティ18.30倍
2002年3月ITバブル28.31倍
2007年10月リーマンショック20.68倍

(参考:S&P 500 PE Ratio by Month

※暴落後のPERは一時的に急上昇することがありますが、その数値は参考にならないため除外しています。

 

これを見ると現在のS&P500におけるPER26.5倍は、かなり割高な印象です。ITバブル前の28.31倍のとき以外はすでに大きく超えてしまっています。これらの状況から暴落はすぐそこに迫っているかもしれません。もちろん未来のことは分からないので、このままグングン上昇し続ける可能性もありますが、株を購入する際には時間を分散して慎重に買い集めた方がいいと感じます。

 

まとめ

2016年11月から始まったトランプラリーや2017年1月のNYダウ2万ドル到達などが印象的でしたが、市場平均株価でみると1年前の底値から30%程度の上昇にとどまっています。

 

さらに大統領選挙後のトランプラリーに限って言えば、16.4%ほどの上昇になります。(この16.4%は、2016年11月のNYダウ最安値17883.6ドルから2017年2月24日の終値20821.7ドルの上昇率になります。)

 

これらの数字を見て、思っていたよりも上昇していないと感じた人も多いのではないでしょうか?

 

1年前の2016年2月に買えなかった投資家の人たちは、好調に上昇する米国株式市場を見て大きな機会損失だったと感じているかもしれません。ですが、実際の上昇率と体感とのズレが生じて必要以上に後悔してしまうのもよくありません。

 

乗り遅れたと焦ることで株式市場の割高感を見逃してしまい、高値掴みしてしまう可能性も考えられます。先ほどにも書いたように、過去1年で30%上昇しているのですから、この先1年で30%下落する可能性もゼロではないのです。

 

もちろんこのまま上昇し続ける可能性もあるので、暴落を待ち続けることが正解とは限らないのですが、こうした現状を把握することで、投資方針の一貫性を保つ手助けになればと思います。

 

個人的には株式市場が過熱気味のときこそ、時間と株価を分散して少しずつディフェンシブ銘柄を買い集めていくことことが大切だと考えています。これが実行できれば、こうした過熱気味の株式市場でもリスクを抑えて手堅くプラスリターンが狙えると思います。

詳細 暴落だって意外と平気!リーマンショックで強さを見せた銘柄たち

 

最後にウォーレン・バフェットの名言をひとつ紹介します。

みんながどん欲な時に恐怖心を抱き、みんなが恐怖心を抱いている時にどん欲であれ。

Be fearful when others are greedy and greedy when others are fearful.

- ウォーレン・バフェット