【2017年10月】雇用統計の振り返り

 

2017年10月6日(金)に9月の非農業部門雇用者数(雇用統計)が発表されています。

前回 【2017年9月】雇用統計振り返り

 

【2017年9月】非農業部門雇用者数

予想

+9万0000人

結果

-3万3000人

前月の8月非農業部門雇用者数は、+15.6万人から+16.9万人に上方修正されています。結果がマイナスになっているのは、ハリケーンの影響で一時的なものになります。

 

その他重要指標

2017年9月予想結果
失業率4.4%4.2%
平均時給(前年比)+2.5%+2.9%
平均時給(前月比)+0.3%+0.5%

前回8月の平均時給(前月比)が、+0.1%から+0.2%に修正されています。注目されていた平均時給は、ハリケーンの影響もあり、市場予想を大きく上回りました。

 

FFレート織り込み度

この発表を受けて「12月13日公表予定のFFレート織り込み度(10月6日時点)」は以下のようになりました。

 

・金利据え置き(1.00-1.25%):9.4%

・0.25%引き上げ(1.25%-1.50%):89.2%

・0.50%引き上げ(1.50%-1.75%):1.4%

CME FedWatch Tool

 

今回の雇用統計を受けて、12月のFOMCで利上げされる確率は90.6%となりました。先月より49.8%の大幅アップです。予定通り、年内3回目の利上げが実施されることになりました。

 

ドル円の動き

雇用統計発表後のドル円(5分足)のチャートです。

 

平均時給が大きく改善されたことを受けてドル円は一時113.435円まで振れましたが、地政学的リスクを懸念する報道が伝わると、112.639円まで大きく円高に逆戻りしました。結局、1ドル112.645円で取引を終えています。

 

【2017年10月】雇用統計まとめ

ハリケーンの影響を受けて、非農業部門雇用者数が2010年9月以来7年ぶりのマイナスを記録しました。しかし、これは一時的なものであるとの見方から市場はこれに対して全く反応しませんでした。

 

一方、平均時給が市場予想を上回ったことで、先月まで40.8%だった利上げ確率が、90.6%に跳ね上がりました。

 

毎月書いている「雇用統計」シリーズでは、米国株が堅調である限りバランスシートの縮小と年3回の利上げは実施されると一貫して書いてきましたが、やはり12月のFOMCでは利上げが実施される見通しとなりましたね。

 

2018年は3回、2019年は2回の利上げが予定されていますので、米国株が大きなトラブルに見舞われない限りは、FRBが粛々と金融引き締めを継続すると思います。

翌月 【2017年11月】雇用統計の振り返り