【2017年8月】雇用統計の振り返り

 

2017年8月4日(金)に2017年7月の非農業部門雇用者数(雇用統計)が発表されています。

前回 【2017年7月】雇用統計の振り返り

 

【2017年7月】非農業部門雇用者数

予想

+18万0000人

結果

+20万9000人

前回6月非農業部門雇用者数は、+22.2万人から+23.1万人に上方修正されています。

 

その他重要指標

2017年7月予想結果
失業率4.3%4.3%
平均時給(前年比)+2.4%+2.5%
平均時給(前月比)+0.3%+0.3%

注目された平均時給は、前年比が市場予想を0.1%上回り、前月比が市場予想通りの結果でした。失業率は完全雇用の状態をキープしています。

 

FFレート織り込み度

この発表を受けて「12月13日公表予定のFFレート織り込み度(8月4日時点)」は以下のようになりました。

・金利据え置き(1.00-1.25%):52.0%

・0.25%引き上げ(1.25%-1.50%):44.8%

・0.50%引き上げ(1.50%-1.75%):3.2%

CME FedWatch Tool

 

イエレン議長の記者会見が用意されたFOMCは9月にもありますが、次回利上げは早くても12月になる見通しですので、9月を飛ばして12月を載せています。

 

今回の雇用統計を受けて、12月のFOMCで利上げされる確率は48.0%となりました。先月よりも11.1%のダウンです。

 

ここ1ヶ月で利上げ観測が後退したのは、イエレン議長が今後の利上げに慎重な姿勢を見せたためです。ですが、年3回の利上げペースがすでに繰り返しアナウンスされているのも事実です。

 

仮に異常事態でもないのに年3回の利上げペースを崩すことになれば市場からの信頼を大きく損ねることになります。もしそんなことになったら、何かネガティブなことが起きたのではないかと米国株が大慌てで調整する可能性も十分あります。正直、イエレン議長がそこまでのリスクをとるとは思えないので、ここ数ヶ月で大きな暴落等がなければ12月に0.25%の利上げが行われると私は見ています。

 

ドル円の動き

雇用統計発表後のドル円(5分足)の動きをチャートにしました。エクセルで自作したオリジナルチャートです。

 

堅調な伸びを示した雇用統計の結果を受けて、発表直後に大きく円安に振れました。その後、111円のレジスタンスラインに弾き返される格好となり、最終的に1ドル110.68ドルで取り引きを終えています。

 

まとめ

非農業部門雇用者数と平均時給(前年比)が揃って市場予想を上回りました。2か月連続でポジティブな雇用統計が出たことで、FRBによるバランスシートの縮小が9月にも開始されるとの見方が広がっています。

 

バランスシート縮小が開始される9月は、暴落が起きやすいシーズンでもあります。2017年の米国株は多少ネガティブなニュースがあってもジワジワ新高値を更新し続けてきているので、盤石な状態だとは思いますが、直近20年のNYダウ月次リターンが最も悪いのが8月というデータもありますので、米国株が大きく調整するとしたら8月~10月になるだろうと個人的に思っています。

翌月 【2017年9月】雇用統計振り返り