原油価格に連動しやすい米国小型株を保有するリスクとメリット

OPEC減産合意後初の大幅下落

2017年3月8日(水)に米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)から発表された原油在庫量が、市場予想を4倍も上回ったことで、WTI原油先物価格は大幅下落となりました。

・EIA米在庫統計(2017年3月8日発表)

種類予想結果
原油在庫196万バレル821万バレル

3月6日(月)~3月10日(金)での1週間の下げ幅は9.1%にもなり、節目の1バレル50ドルも割りました。この下げは2016年11月に決定したOPEC減産合意以降、最大の下落率です。

節目の1バレル50ドルを割ってしまいましたが個人的にはあまり悲観してません。なぜなら、サウジアラムコのIPOが予定されているということに変わりないからです。

ここ数年の原油価格低迷により、サウジアラビアの国家収支は赤字が続いています。その赤字分を補うために、国営企業であるサウジアラムコのIPOを実施しようとしています。

当初予定されていた2017年のIPOが難しくなり、2018年以降の見通しにはなりましたが、サウジアラビアが原油価格を押し上げなければならない動機が消えたわけではありません。

いずれサウジアラムコのIPOが実施される時期が来るでしょうから、そのときになれば本気になって原油価格を上げてくるだろうと考えています。

原油在庫が急激に増えた理由を考えてみる

市場予想の4倍以上にまで急に原油在庫が積み上がった理由は何なのでしょうか。

考えられる原因のひとつとして、個人的にサウジアラムコのIPOが2018年以降に延期されたことが関係しているのではないかと感じています。現にサウジアラビアは2017年2月から減産合意で決められた産油上限ギリギリまで生産を増やしたことをOPECに報告しています。

サウジアラビアはこれまで、OPEC減産合意による産油上限をさらに下回る減産を自主的に行っていました。これはサウジアラムコのIPOを意識してのことだと思います。

一方で、サウジアラビアの原油採掘コストは1バレル10ドル以下のため、原油を売れば売るほど利益が増えていきます。そのため、IPOの時期が近づくまでは一時的に生産量を増やし、時期が来たら再度大きな減産をして原油価格を引き上げた方がトータルで多くの利益を稼げると判断したのだと考えられます。

保有銘柄

2017年3月時点で私が保有している原油関連の米国小型株です。

銘柄保有株数平均取得株価リターン
RIG570株10.35ドル+20.5%
CPE240株17.45ドル−32.0%
TDW19株119.37ドル−75.0%

※リターンは、2017年3月17日(金)終値の株価で計算しています。

同じ小型株でも赤字続きで倒産してもおかしくない銘柄とバランスシートがしっかりしている銘柄とでは株価の動きが全然違います。

私が保有する上記3銘柄は、それぞれ異なるタイプの銘柄です。

トランスオーシャン(RIG):バランスシートが強固で割安

キャロン・ペトロリウム(CPE):成長が見込めるが割高

タイドウォーター(TDW):赤字続きで倒産の可能性があるボロ株

上記3銘柄の購入額及び損益をまとめると以下のようになります。

銘柄購入額損益
RIG5899.5ドル+1208.4ドル
CPE4188ドル−1341.6ドル
TDW2280ドル−1710.0ドル
合計12367.5ドル−1843.2ドル

原油関連銘柄の購入額は日本円換算で、およそ141万円です。

※1ドル=114円で換算しています。

原油関連の小型株は特に値動きが激しく、OPEC減産合意が決定したと言えど、株価がどうなるか分からないリスクがあることを購入前に認識していました。そのため、原油関連の小型株は、購入額ベースでポートフォリオ全体の10%程度に抑えるようにしています。

今となって振り返ってみると、この判断は正解だったと思います。これ以上こうしたポジションを増やしてしまうとリスク許容度を超えてしまうと感じるので、今後は余程のことがない限り原油小型株のナンピンはやめておくつもりです。

合計リターンは含み損ですが、これから原油価格上昇とともにこれら銘柄の株価も反発していくと見いているので、まだまだ強気にストロングホールドしていきます。

原油関連の米国小型株を保有して感じたこと
・リスク

原油価格が上昇を続けないと株価が下がってしまうことです。たとえ原油価格がレンジ内で動いていたとしても、上昇の見込みがなければ株価がジワジワ下がっていく印象を強く持ちました。株は先を見据えて売買されるものなので、原油価格がここからさらに上昇するという期待感がないと短期の資金が流出して株価が下落しやすい環境になるのだと思います。

もうひとつは、タイミングを間違えて高値掴みしてしまうと多くの含み損を抱える可能性があることです。これはボラティリティが高いので仕方のないことですが、OPEC減産合意後に私が購入した2銘柄は見事に高値掴みしています。おかげで含み損の割合が一般的な大型株とは比べものにならないくらい高くなっています。

・メリット

誰もが見向きもしないときに仕込めれば、株価が何倍にもなる可能性を秘めているところです。

2016年8月に購入したトランスオーシャン(RIG)は、原油価格が1バレル40ドルのときに購入しました。まだOPEC減産合意の話などが全くないときでしたので、割安な株価で購入できています。2016年11月の減産合意が発表された直後には、1日で前日比+17%も上昇し、一時は購入株価の1.5倍以上まで上昇しました。

いつ跳ねるかは分からないので辛抱強く待つ必要がありますが、マーケットから見放されているタイミングで、こうした小型株を購入できていれば、ゆくゆくは株価何倍にもなる可能性は十分あると思います。

原油価格の下落で気になる銘柄

原油価格の大幅下落により原油関連銘柄全体の株価が低迷する中、気になる銘柄が出てきました。エクソンモービル(XOM)です。

34年連続増配中のエクソンモービル(XOM)は、他の銘柄と一線を画す競争優位性を有しているにもかかわらず、配当利回りが3%後半まで上昇しています。

今後もし、原油価格が下落し続けるような展開が続いて、2016年2月の底値である1株70ドル付近まで下落するようなことがあれば、エクソンモービル(XOM)を購入することがあるかもしれません。

関連記事です。トランスオーシャン(RIG)は2016年8月に購入しました。購入理由などをまとめています。

2016年8月、原油価格が40ドルに下落したのを機に「トランスオーシャン(ディッカーシンボル:RIG)」を新規購入しました。平均...

キャロン・ペトロリウム(CPE)は、結果的にOPEC減産合意後の高値で購入してしまいました。そのため、大きな含み損を長期的に抱えることになりました。

2016年12月1日(木)と12月3日(金)に、原油関連銘柄のキャロン・ペトロリウム(ディッカーシンボル:CPE)を購入しました。 ...

タイドウォーター(TDW)は「100万円から配当金生活」の検証枠で購入しています。この銘柄は最初からボロ株だと分かって購入しているので、含み損がいくら出ても特に驚きはありません。

株式投資に回せる余剰資金は、どんなにがんばっても数百万円しか捻出できないという人が世の中たくさんいます。しかし、投資資金が少なければ年利...

本日11月18日(土)まで米国株ブログ流行語大賞のフレーズを募集しています。どなたでも参加できるので、コメント欄までコメントしてもらえると助かります。

米国株ブログ界では今年も数々の名言が生まれました。パッと思いつくだけでも、すぐに何個か出てくる人もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

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