【NGG】ナショナルグリッドは配当の二重課税がない高配当な連続増配銘柄

イギリスADRではめずらしい連続増配銘柄

ナショナルグリッド(NGG) は、イギリスに本社を構える電力・ガス供給会社です。ロンドン証券取引所に上場しており、ポンド建てで2011年から6年連続で増配しています。しっかりと毎年増配することを意識して経営がなされてます。

 

ニューヨーク証券取引所にも上場しており、イギリスADRとしてドル建て購入することができます。米国株の配当金には現地課税10%が課税されるのですが、イギリスADRは現地課税がありません。そのため、配当金から源泉徴収される税金は日本の20.315%のみとなります。

 

二重課税された税金は確定申告すると所得税の控除によって返ってきます。ですが、所得税を支払っていない専業主婦の方やアーリーリタイアして配当金生活を目指す人にとっては、配当の二重課税がないADRのメリットは大きいです。さらに、現行NISAの枠内で購入すれば配当金および株の値上がり益にかかる税金がゼロになります。

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【NGG】ナショナルグリッドの配当金および増配率データ

以下のグラフは、ナショナルグリッドの配当金推移と増配率のデータです。権利確定日ではなく、配当金受け取り日での集計結果をグラフ化しました。なお、配当金推移を見やすくするために特別配当を除外しています。

配当金受け取り日ベースだと2011年に増配が途切れてますが、全体として長期でしっかり連続増配されています。ここ最近の増配率は、下のグラフにあるとおり約2%前後となっていますが、長期で見るとインフレに負けない増配がなされてきました。電気料金およびガス料金の値上げで価格転嫁できるからです。

 

参考:Dividends history – National Grid

英ポンド配当増配率
1997年11.138.1%
1998年12.078.4%
1999年13.078.3%
2000年13.946.7%
2001年15.088.2%
2002年16.046.4%
2003年17.207.2%
2004年19.7815.0%
2005年23.7019.8%
2006年26.1010.1%
2007年28.7010.0%
2008年33.0015.0%
2009年35.648.0%
2010年38.498.0%
2011年36.37-5.5%
2012年39.288.0%
2013年40.854.0%
2014年42.032.9%
2015年42.872.0%
2016年43.341.1%

 

イギリスとアメリカの2ヶ国で事業展開するインフラ企業

ナショナルグリッド(NGG)は、イングランドのウェールズとアメリカ北東部に電力とガスを供給しているインフラ企業です。電力会社などは普通その国だけで事業を行うイメージですが、ナショナルグリッドは二か国で事業展開しています。

地域種別営業利益
イギリス(電力事業)29.4%
イギリス(ガス事業)10.9%
アメリカ(規制事業)36.7%
廃止事業19.2%
その他3.8%

地域ごとの営業利益は、イギリスとアメリカで同じくらいになっています。バランスが取れた事業編成ですね。今後も人口が増えてく地域のインフラ事業を手掛けているだけあって、ゆっくりとした安定成長が見込めます。

 

【NGG】ナショナルグリッドのEPSと配当性向、売上高

2013年~2017年のEPS(1株あたりの利益)と配当性向は、以下のようになっています。単位はイギリスポンドでの表記となっています。本来であれば直近10年分のデータを載せたかったのですが、ポンド建てのデータが2013年以降しか見つからなかったため、5年分のデータになっています。

 

2017年度だけ急に飛び抜けているのは、ガス供給事業の権益61%を売却をしたためです。売却による利益を特別配当として出したため、このようになっています。2017年はイレギュラーな年だったということで、また来年からは2013年~2016年の水準に戻ることになります。

 

年度EPS1株配当配当性向
2013年62.640.8565%
2014年66.442.0363%
2015年53.642.8780%
2016年69.043.3463%
2017年207.1128.64562%

 

配当性向は60%前後を推移しています。この水準であれば、まだまだ増配余力が残されているので、今後も安定した増配が期待できます。

 

インフラ企業らしく売上高は安定しています。どんなに不景気になっても電気やガスは使われますから、業績が景気に左右されづらいという強みがありますね。

 

【NGG】ナショナルグリッド(ADR)株価チャートの分析

2006年1月~2017年11月22日までの長期チャートです。

2017年11月に株価が60ドルを割って配当利回りが5%まで上がりました。チャートを見てもらうとわかる通り、株価58ドル付近で少なくとも過去に5回反発しています。配当金は英ポンドと米ドルの為替レートによっても変化しますが、配当利回り5%とチャート的なサポートラインが重なるこの辺がひとつの買いタイミングかもしれません。

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これだけ株価が低迷している理由のひとつに、セクターローテーションが上げられます。ナショナルグリッドの公益株は不景気のときに買われやすいです。いまは景気が強く金利も上がっている最中ですので、まさしくちょうど反対側に位置しています。

 

公益株が一番弱い時期だからこそ、逆張りで購入するタイミングとしてはいいのではないかと思います。長期保有して配当を受け取りながら辛抱強く待つことで、安定したリターンが見込めるのではないでしょうか。

 

【NGG】ナショナルグリッドの銘柄分析まとめ

公益セクターのナショナルグリッド(NGG)は、不況に強い業績安定のディフェンシブ銘柄です。しかし一方で、長期的な視点で考えるとトータルリターンが市場平均に負けてしまうというデータもあります。

 

そのため、投資できる時間がたっぷり残されている若い人には積極的にオススメできる銘柄とは言いづらいです。逆に、配当金生活を目指してあと数年でアーリーリタイアしようとしている人や高齢でリスクを取れない人にとっては都合のいい銘柄です。

 

2020年のアーリーリタイアを目指している私としては、配当の二重課税がない高配当な連続増配銘柄は持っておきたい銘柄のひとつです。

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関連記事です。高配当なイギリスADRといえば、グラクソスミスクライン(GSK)もあります。連続増配銘柄ではありませんが、業績に応じて高い配当利回りを出す傾向があります。

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オーストラリアのADRも配当の二重課税がありません。ウエストパック銀行は配当利回りが6%を超えることもある高配当株です。

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