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【DCI】ドナルドソンの株価が割安なときの見分け方

【DCI】株価データ分析
https://hiromethod.com/wp-content/uploads/a668644cad4033316753495c386d5a86-1.jpgひろめ

『複利のチカラで億り人』の“ひろめ”(@hiromethods)です。

同じ株価指標でも銘柄ごとに割安・割高な数値の目安は異なります。今回はドナルドソン(DCI)のバリュエーション判断として、割安および割高なPERとPSR、PBR、配当利回りを紹介します。過去11年分のデータをもとに分析した結果です。

先に結論
DCI】割安な株価の目安
  • PER:21.29倍以下
  • PSR:2.05倍以下
  • PBR:5.17倍以下
  • 配当利回り:1.65%以上

※分析期間:2009/1/2~2020/3/6

https://hiromethod.com/wp-content/uploads/2019/11/ee6e4a978673629da98f39cb83b67429-1.jpg配当きぞくん

DCIは資本財セクターじゃな。

【DCI】ドナルドソンのPER推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted diluted EPS

PERの計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、イレギュラーな損益を除外した調整後希薄化EPSを使っています。

EPSの用語解説

1株あたり利益|EPSの種類米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説

データ引用元(英語サイト)

参考 Donaldson Company, Inc. (DCI) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
DCI|ドナルドソン実績PER推移
2009/1/2~2020/3/6

上記は1日ごとの実績PERをグラフ化したものです。PERが17.5倍~20倍付近のところで反発しやすい傾向にあることが確認できます。

実績PER過去11年データ

最大値29.60倍
中央値22.92倍
最小値10.00倍
割安の目安21.29倍
割高の目安24.62倍

※期間:2009/1/2~2020/3/6

PERの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとの調整後希薄化EPSデータ

DCI|ドナルドソン調整後希薄化EPS

上記は会計年度(1Q~4Q)の調整後希薄化EPSです。2017年度以降は対前年比で毎年プラス成長を続けているものの、2020年度ガイダンスでは数年ぶりに減少する見込みとなっています。

2020年度ガイダンス

調整後EPS
(対前年比)
2.05ドル~2.21ドル
(-7.7%~-0.5%)
期間2019年8月~2020年7月

※2020年2Q決算(2020/3/5)時点

調整後希薄化EPS成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の調整後希薄化EPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

EPS成長率=(A-B) ÷ B

DCI|ドナルドソン調整後EPS成長率

上記は四半期ごとの調整後希薄化EPS成長率を線グラフにしたものです。2010年3Q~2020年2Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+10.8%の伸び率でした。

【DCI】ドナルドソンのPSR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期売上高:Net sales
  • 発行済株式数:Weighted average shares – diluted

下記グラフのPSRは、直近1年の実績PSRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近1年の1株あたり売上高(SPS)

=直近4四半期の合計売上高 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PSR

=1日の終値 ÷ 直近1年の1株あたり売上高(SPS)

データ引用元(英語サイト)

参考 Donaldson Company, Inc. (DCI) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
DCI|ドナルドソン実績PSR推移
2009/1/2~2020/3/6

上記は1日ごとの実績PSR(株価売上高倍率)をグラフ化したものです。ほとんどの期間でPSRが1.5倍~3.0倍の範囲に収まっているのと、2.0倍付近のところで反発した頻度が高くなっています。

実績PSR過去11年データ

最大値2.93倍
中央値2.25倍
最小値0.77倍
割安の目安2.05倍
割高の目安2.48倍

※期間:2009/1/2~2020/3/6

PSRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのSPSデータ

DCI|ドナルドソン1株あたり売上高(SPS)

上記は会計年度(1Q~4Q)の1株あたり売上高です。2020年度2Q決算で2020年度の売上高は対前年比で3%~7%減少するとアナウンスされています。

1株あたり売上高(SPS)成長率

条件
  • A=直近1年(4四半期)の合計SPS
  • B=前回決算から直近1年(4四半期)の合計SPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

SPS成長率=(A-B) ÷ B

DCI|ドナルドソン1株あたり売上高(SPS)成長率

上記は四半期ごとのSPS成長率を線グラフにしたものです。2010年2Q~2020年22Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+1.8%の伸び率でした。

【DCI】ドナルドソンのPBR推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 株主純資産:Total shareholders’ equity
  • 発行済株式数:Weighted average shares – diluted

下記グラフのPBRは、直近四半期の実績PBRになります。具体的な計算手順は次のように求めています。

直近四半期のBPS

=直近四半期の株主純資産 ÷ 直近四半期の希薄化後平均発行済株式数

グラフの実績PBR

=1日の終値 ÷ 直近四半期のBPS

データ引用元(英語サイト)

参考 Donaldson Company, Inc. (DCI) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ
DCI|ドナルドソン実績PBR推移
2009/1/2~2020/3/6

上記は1日ごとの実績PBR(株価純資産倍率)をグラフ化したものです。PBRが6倍付近のところで何度も反発しているのが確認できます。

実績PBR過去11年データ

最大値9.33倍
中央値5.74倍
最小値2.67倍
割安の目安5.17倍
割高の目安7.14倍

※期間:2009/1/2~2020/3/6

PBRの判断基準
  • 第一四分位数:割安の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割高の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

会計年度ごとのBPSデータ

DCI|ドナルドソン1株あたり純資産(BPS)

上記は会計年度末(4Q)の1株あたり純資産です。2016年度以降は対前年比で毎年プラス成長を続けています。

2015年度と2016年度は四捨五入で同じ5.7ドルとなっていますが、厳密には5.66ドル⇒5.71ドルに上昇しています。

1株あたり純資産(BPS)成長率

条件
  • A=直近四半期のBPS
  • B=前回四半期のBPS

計算式に文字をそのまま入れると長くなるので、上記のように置き換えました。

計算式

BPS成長率=(A-B) ÷ B

DCI|ドナルドソンBPS成長率

上記は四半期ごとのBPS成長率を線グラフにしたものです。2010年3Q~2020年2Q決算の直近10年平均を計算したところ、年率換算で+5.2%の伸び率でした。

【DCI】ドナルドソンの配当利回り推移

計算に使ったデータ
  • 株価:1日の終値(Close)
  • 四半期配当:Adjusted for Splits

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。株価と1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って求めた配当利回り推移となります。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当利回り

=1株配当(DPS) ÷ 1日の終値

データ引用元(英語サイト)

参考 Donaldson Company, Inc. (DCI) Stock Historical PricesYahoo! Finance 参考 Stock Info - Dividend HistoryDonaldson Company, Inc.
DCI|ドナルドソン配当利回り推移
1990/1/2~2020/3/6

上記は1日ごとの配当利回りをグラフ化したものです。過去の傾向としては、配当利回り0.6%付近のところが底になって反発しています。

ドナルドソンのような連続増配銘柄の場合、配当利回りの上昇は株価下落あるいは増配のどちらかがあったことを意味します。

配当利回り過去11年データ

最大値2.60%
中央値1.46%
最小値0.78%
割安の目安1.65%
割高の目安1.09%

※期間:2009/1/2~2020/3/6

配当利回りの判断基準
  • 第一四分位数:割高の目安
  • 第二四分位数:中央値
  • 第三四分位数:割安の目安

用語解説 四分位数を使ったバリュエーション判断

四半期配当

ドナルドソンの会計年度は暦年とズレがあって、1Qが8月~10月、2Qが11月~1月、3Qが2月~4月、4Qが5月~7月となっています。

暦年の年間配当だと1994年=1995年で連続増配がストップするため、会計年度を基準に四半期配当を表記しています。

年度
(FY)
1Q
(8-10月)
2Q
(11-1月)
3Q
(2-4月)
4Q
(5-7月)
年間配当増配率
1990年度$0.00396$0.00396$0.00396$0.00458$0.01646
1991年度$0.00458$0.00458$0.00458$0.00458$0.0183311.4%
1992年度$0.00583$0.00583$0.00583$0.00625$0.0237529.5%
1993年度$0.00625$0.00625$0.00625$0.00688$0.025637.9%
1994年度$0.00688$0.00688$0.00875$0.00875$0.0312522.0%
1995年度$0.00875$0.00875$0.00875$0.00875$0.03512.0%
1996年度$0.00875$0.00875$0.010$0.010$0.03757.1%
1997年度$0.010$0.01125$0.01125$0.01125$0.0437516.7%
1998年度$0.01125$0.0125$0.0125$0.0125$0.0487511.4%
1999年度$0.0125$0.015$0.015$0.015$0.057517.9%
2000年度$0.015$0.0175$0.0175$0.0175$0.067517.4%
2001年度$0.0175$0.01875$0.01875$0.01875$0.073759.3%
2002年度$0.01875$0.01875$0.020$0.020$0.07755.1%
2003年度$0.02125$0.02125$0.0225$0.0225$0.087512.9%
2004年度$0.02375$0.02375$0.0275$0.0275$0.102517.1%
2005年度$0.0275$0.030$0.030$0.030$0.117514.6%
2006年度$0.040$0.040$0.040$0.040$0.16036.2%
2007年度$0.045$0.045$0.045$0.045$0.18012.5%
2008年度$0.050$0.050$0.055$0.055$0.21016.7%
2009年度$0.055$0.058$0.058$0.058$0.2288.3%
2010年度$0.058$0.058$0.060$0.060$0.2353.3%
2011年度$0.063$0.065$0.065$0.075$0.26813.8%
2012年度$0.075$0.075$0.080$0.090$0.32019.6%
2013年度$0.090$0.090$0.100$0.130$0.41028.1%
2014年度$0.130$0.140$0.140$0.165$0.57540.2%
2015年度$0.165$0.165$0.165$0.170$0.66515.7%
2016年度$0.170$0.170$0.170$0.175$0.6853.0%
2017年度$0.175$0.175$0.175$0.175$0.7002.2%
2018年度$0.180$0.180$0.180$0.190$0.7304.3%
2019年度$0.190$0.190$0.190$0.210$0.7806.8%

※基準:配当権利落ち日&支払日

四半期配当および年間配当は株式分割を調整しています。現在の1株あたりに換算した配当金額になります。

増配率推移

DCI|ドナルドソン増配率推移(1991年度~2002年度)
DCI|ドナルドソン増配率推移(2003年度~2014年度)
DCI|ドナルドソン増配率推移(2015年度~2019年度)

上記は先ほどの四半期配当表にあった増配率をグラフ化したものです。「会計年度×配当権利落ち日 or 配当支払日」を基準にした年間配当の増配率になります。

ドナルドソンの場合、会計年度の年間配当は配当権利落ち日と配当支払い日どちらを基準にしても一緒です。

配当性向

計算に使ったデータ
  • 調整後希薄化EPS:Adjusted diluted EPS
  • 四半期配当:Adjusted for Splits

配当性向の計算に使用したEPS(1株あたり利益)は、直近4四半期の調整後希薄化EPS(non-GAAP)を合計したものです。一貫性のある比較を行うために、イレギュラーな損益を除外した調整後希薄化EPSを使っています。

増配が行われたときは、配当権利落ち日を基準に1株配当(DPS)を切り替えています。EPSと1株配当どちらも株式分割を調整した数値を使って配当性向を求めています。

1株配当(DPS)

=直近四半期の1株配当×4

グラフの配当性向

=1株配当(DPS) ÷ 直近4四半期の調整後希薄化EPS

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ 参考 Stock Info - Dividend HistoryDonaldson Company, Inc.
DCI|ドナルドソン配当性向推移

上記は直近1年の調整後希薄化EPSを使って計算した配当性向推移となります。2020年2Q決算時点の配当性向は38%で十分な増配余力が残されています。

2020年3月6日時点データ

連続増配年数33年
1株配当0.84ドル/年
前回増配(権利落ち日)2019年6月12日
配当権利落ち月2月/6月/8月/12月
配当支払い月2月/6月/8月/12月

増配ステータス

配当貴族指数×
配当チャンピオン
配当王×
配当公爵×

【DCI】ドナルドソンの発行済株式数と自社株買い

グラフの使用データ
  • 発行済株式数:Weighted average shares – diluted

データ引用元(英語サイト)

参考 EDGAR Search ResultsSEC公式ホームページ

赤の棒グラフが発行済株式数になります。各年の発行済株式数は、第4四半期平均の希薄化後発行済株式数を記載しています。

青の線グラフが対前年比の割合を示しています。パーセントの数字がマイナスだと自社株買いが優勢、プラスだと新規発行数が優勢の年だったことになります。

DCI|ドナルドソン発行済株式数

ドナルドソンは発行済株式数を10年以上減らし続けているのが分かります。毎年着実に発行済株式数を減らしていることから、自社株買いで株主に還元する方針を明確に取っているのが伺えます。

【DCI】ドナルドソンの株価データ分析まとめ

2019年3Q~2020年2Q

調整後希薄化EPS2.20ドル
1株あたり売上高(SPS)21.52ドル

2020年2Q決算時点

1株あたり純資産(BPS)7.30ドル
年間1株あたり配当金0.84ドル
調整後EPSガイダンス2.05~2.21ドル

最新の株価を上記数値で割ることで、現在の実績PER、PSR、PBR、配当利回り、予想PERが計算できます。

【DCI】割安・割高な株価の目安

指標割安割高
PER21.29倍以下24.62倍以上
PSR2.05倍以下2.48倍以上
PBR5.17倍以下7.14倍以上
配当利回り1.65%以上1.09%以下

※分析期間:2009/1/2~2020/3/6

ドナルドソンのPERとPSRの長期推移は、どちらも一定のレンジ内に収まっている期間が大半かつ似たような動きをしているのに対し、PBRは緩やかな上昇傾向、配当利回りは独自の動きをしています。

このことからドナルドソンの株価はPERとPSRを軸に値付けされている可能性が高く、バリュエーション判断で重視すべきはPERとPSRになります。

2020年度ガイダンスではEPSと売上高が対前年比マイナスになる見通しなので、予想PERや予想PSRを使って現在の株価が割安かどうかを判断するようにしましょう。

データ分析の手順を解説

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書籍に込めた想い【筆者が語る】『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』に込めた想い