バフェットの力を借りれば疑似配当金生活でアーリーリタイアのハードルが驚くほど低くなる!

経済的自由(ファイナンシャルフリー)を手に入れてアーリーリタイアを目指しているすべての人にお届けしたい事実を今回はご紹介します。私がこの事実を知ったとき、自分が思っていた結果とあまりにもかけ離れていたため、最初計算ミスをしているのではないかと思うほどでした。

前半部分は、バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の疑似配当金生活シミュレーションを中心に、後半部分はアーリーリタイア実現のために、必要な資産額を低くするためのアイデアを詳しく解説していきます。どうぞ最後までお付き合い下さい。

この記事は1万3000字を超えるボリュームある内容となっております。そのため、あとで途中からでも読み返せるよう、アカウントをお持ちの方は「はてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加」がオススメです。

バークシャー・ハサウェイの疑似配当金生活

ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)はこれまで市場平均を上回る素晴らしいリターンを長期的に上げてきました。

バークシャー・ハサウェイの特徴的なところは配当を一切出さず、PBR(株価純資産倍率)が1.2倍のときに自社株を買いまくるところにあります。配当を出さないからこそ他社の追随を許さないほどの素晴らしいリターンを上げることができているのですが、これでは配当金生活で保有する銘柄には向かないと感じてしまうかもしれません。

ですがそんなことはありません。配当金を受け取る感覚で、定期的に株の売却を行えば配当金生活と同じような生活を実現することができるのです。もちろんこれは配当を出さない銘柄すべてにあてはまるわけではなく、バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の年率リターンが長期的に高いからこそ、成立するものです。

本ブログでは、株の売却益だけで生活費を捻出する生活のことを「疑似配当金生活」と呼んでいきます。これから行う疑似配当金生活のシミュレーション結果を見ていただければ、バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)は、アーリーリタイア後にこそ保有すべき銘柄であるとお分かりいただけると思います。

疑似配当金生活シミュレーション

毎年日本円ベースで一定金額バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の株を売却し続けると、資産はどう変化していくのか、過去のデータを使ってシミュレーションしていきます。ここで1点気をつけなければならないことがあります。それは配当として受け取る分には手数料がかかりませんが、株の売却益として受け取ると売却手数料がかかる点です。今回は株の売却手数料を抑えることを考慮して、毎年5月1日に円ベースで1年分の生活費にあたる株式を売却するという、現実に即したシミュレーションをしていきます。

ちなみに、売却タイミングを毎年5月にした理由は、こんな投資格言から来ています。

Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day.

「5月に株を売ってマーケットから離れるんだ。セント・レジャー・デー(9月の第2土曜日)までは戻るんじゃないよ。」

セルインメイの理論的根拠はありませんが、過去の統計データを見ると、なぜか5月に売るのが結果的によかったという事実があります。売却タイミングは少しでも株価が高いときの方がいいので、毎年5月に設定してみました。

・年間生活費は最低いくら必要か?

単身一人暮らしでアーリーリタイアするには、最低でも年間121万円(11万円/月)は必要になると思います。また、生活費だけでなくサラリーマン時代に給与天引きされていた社会保険料(国民健康保険+国民年金)も自分で支払うことになります。

国民年金は収入ゼロでも、年間19万7880円(平成29年度実績)かかります。意外に大きな負担ですが、きちんと支払っておく必要があります。というのも、国民年金には老後にもらえる老齢年金だけでなく、障害年金と遺族年金が含まれているからです。万が一、病気や事故で障害を負ってしまっても国民年金さえ支払っていれば、年齢に関係なく毎月一定額の年金を受け取れます。遺族年金についても、扶養義務のある家族を残して死亡した場合、残された遺族は遺族年金を受け取ることができます。これらは年金は万一のとき保険の役割を果たしてくれますが、国民年金を支払ってないとこれらの保証を受け取ることができなくなってしまいます。

保険証でおなじみの国民健康保険料は自治体によって金額が異なり、収入ゼロでも年間4万円~8万円程度の支払いが求められます。したがって、国民年金と国民健康保険料を合わせると、収入ゼロでも社会保険料だけで年間24万円~28万円の出費となります。

これら社会保険料を考慮すると、毎月の生活費を11万円以下に抑えても年間生活費はトータル160万円以上必要になります。ということで、毎年200万円分のバークシャー株を売却し、20%税引後の手取り160万円で生活していくという設定で疑似配当金生活のシミュレーションをしていきます。

<シミュレーション条件>

期間:2008年5月1日~2017年5月1日

売却額:税引前200万円(税引後160万円)

売却時期:毎年5月1日(年1回)

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)はこれまで長期的に市場平均を圧倒しているものの、2000年代に入ってから以前と比べリターンが落ちてきています。今後もゆったりとしたペースでの株価上昇になる可能性が高いことを考慮して、期間を2008年から2017年の10年間に設定しています。

疑似配当金生活のシミュレーションでは資産が増えるか減るかのボーダーラインを明確にするため、20万ドル、30万ドル、40万ドルに分けてシミュレーションしていきます。

ご家族がいらっしゃる方ですと、さらに多くの年間生活費が必要になってくるかと思います。その場合は毎年の売却額に応じてスタート資産を比例させることで最低限必要になる資産額を把握いただければと思います。

・スタート資産20万ドル

まずはスタート資産20万ドルでシミュレーションしていきます。20万ドルは日本円でおよそ2000万円~2400万円の資産規模です。

【バークシャー・ハサウェイ疑似配当金生活】

年月

株価

ドル円

売却数

売却率

2008年5月 $89.18 103.906 216株 9.63%
2009年5月 $61.10 98.611 332株 16.39%
2010年5月 $77.70 93.926 275株 16.23%
2011年5月 $82.39 81.140 300株 21.14%
2012年5月 $80.47 79.811 312株 27.88%
2013年5月 $105.97 97.408 194株 24.04%
2014年5月 $128.81 102.214 152株 24.80%
2015年5月 $142.00 116.887 121株 26.25%
2016年5月 $145.77 106.224 130株 38.24%
2017年5月 $165.80 111.240 109株 51.90%

売却率とは】

全体の資産額に対して何%の株式を売却したかを表しています。疑似配当金生活では、配当利回りと同じような意味合いで理解してもらえればいいと思います。

年月 ドル建て資産 ドル円 円建て資産
2008年5月 $180,679 103.906 ¥18,773,599
2017年5月 $16,746 111.240 ¥1,862,803
増減 $-163,933 7.334 ¥-16,910,796

2008年のスタートから資産が年々減り続けています。売却率に着目すると投資元本の10%以上を毎年売却していることが分かります。これでは資産が底をつきてしまうのも無理ありません。さすがにスタート資産20万ドルでは難しかったようです。スタートした時期もリーマンショック直前のかなり悪いタイミングだっただけに仕方ない部分もあります。

・スタート資産30万ドル

次にスタート資産30万ドルのシミュレーションです。30万ドルというと日本円で3000万~3600万円くらいのイメージになります。

【バークシャー・ハサウェイ疑似配当金生活】

年月

株価

ドル円

売却数

売却率

2008年5月 $89.18 103.906 216株 6.42%
2009年5月 $61.10 98.611 332株 10.55%
2010年5月 $77.70 93.926 275株 9.77%
2011年5月 $82.39 81.140 300株 11.81%
2012年5月 $80.47 79.811 312株 13.93%
2013年5月 $105.97 97.408 194株 10.06%
2014年5月 $128.81 102.214 152株 8.77%
2015年5月 $142.00 116.887 121株 7.65%
2016年5月 $145.77 106.224 130株 8.90%
2017年5月 $165.80 111.240 109株 8.19%

上記の表で注目してほしい部分は売却率です。日本円ベースで毎年一定額売却することになっているため、株価下落と円高が重なっているときに売却株数が増えて売却率が上昇しています。

年月 ドル建て資産 ドル円 円建て資産
2008年5月 $280,649 103.906 ¥29,161,163
2017年5月 $202,608 111.240 ¥22,538,069
増減 $-78,042 7.334 ¥-6,623,093

10年後の資産額は、ドル建てで-30%以内に収まっています。全体として資産は大きく減ってないものの減少傾向にあることは確かです。したがって、サラリーマンをやめるなら何かしらの副収入が必要になってきます。ブログ収入などの副収入が月数万円あれば、完全リタイアはできなくてもセミリタイアには手が届くといった印象です。

・スタート資産40万ドル

最後はスタート資産40万ドルです。40万ドルは日本円で言うと4000万円~5000万円の資産規模で、単身者が配当金生活をするうえで最低限必要とされている資産額になります。

【バークシャー・ハサウェイ疑似配当金生活】

年月

株価

ドル円

売却数

売却率

2008年5月 $89.18 103.906 216株 4.82%
2009年5月 $61.10 98.611 332株 7.78%
2010年5月 $77.70 93.926 275株 6.99%
2011年5月 $82.39 81.140 300株 8.19%
2012年5月 $80.47 79.811 312株 9.28%
2013年5月 $105.97 97.408 194株 6.36%
2014年5月 $128.81 102.214 152株 5.32%
2015年5月 $142.00 116.887 121株 4.47%
2016年5月 $145.77 106.224 130株 5.03%
2017年5月 $165.80 111.240 109株 4.44%

2009年~2012年までは売却率がかなり高くなってますが、後半の5年間で持ち直しています。

年月 ドル建て資産 ドル円 円建て資産
2008年5月 $380,709 103.906 ¥39,557,993
2017年5月 $388,635 111.240 ¥43,231,780
増減 $7,926 7.334 ¥3,673,787

当然ですが毎年200円ずつ株を売却し続けているため保有株数は右肩下がりです。にもかかわらず、10年後の資産額は減るどころか増えています。株価が2倍近くまで上昇したためです。暴落時に株の買い増しを一切せず、ただ毎年200万円分の株式を売却して資産が増えるのですから驚きです。

上記の結果は、この10年に限って言えば40万ドルをバークシャー(BRK.B)で保有しているだけで、何もせずとも年間160万円の生活費が手に入ったことを意味します。私自身としては、もっと資産を持っていないと完全リタイアは難しいと考えていただけに今後の人生を生きていくうえで非常に希望の持てる結果となりました。

スタート資産がさらに多かったり、安定した副収入があったりすれば、時間が経てば経つほど勝手に資産が増え続けていく状態を維持することができるので、年間生活費を160万円以下にすることにだけ注意すれば、あとは何もせずとも長生きするだけで資産1億円以上の『億り人』にだってなれる日がきっと来るでしょう。

もちろんこれから先も同じ結果になるとは限りませんが、リーマンショック前の悪いタイミングでスタートしてこの結果ですから、とても勇気づけられます。

なぜこんなにもハードルが下がるのか

アーリーリタイアに必要な最低資産額がこれだけ低くなった理由は、バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)のリターンの高さになります。ちなみに、上記のシミュレーション期間(2008年5月~2017年5月)だと平均リターンは年利+6.4%でした。リーマンショックをまたいでいるにもかかわらずこの数字ですから、さすがとしか言えません。

バークシャーが長期的に市場平均を上回る高いリターンを上げられる秘密は、永続的競争優位性を持つ企業ばかりを買収して子会社化している点や、自社株買いで配当再投資より高いリターンを株主に還元してきたことなどがあげられます。

企業が株主還元するときの主な方法

1.配当金を出す

2.自社株買いをする

3.事業の先行投資(将来の決算をよくする)

企業が稼いだ純利益を株主に還元する方法は大きく分けて3つあります。1つ目は配当を出すこと、2つ目は自社株買いを実施して1株あたりの利益(EPS)を上げること、3つ目は事業を大きくするための先行投資に使うことです。

株主に還元できる金額は原則として企業が稼いだ純利益の範囲内であるため、どの方法を選んでも本質的に株主還元される利益の量は同じです。結局のところ、配当金として利益をもらうか、自社株買いや企業の成長で株価を押し上げて株の売却益で受け取るかだけの違いです。

配当と自社株買いを比べると、配当の方が受け取る金額が決まっているため確実なリターンとなる一方で、配当金には原則20%の税金がかかります。

配当金生活をすることが前提であっても、生活費として使うキリギリまで資産を株式で保有していた方が期待リターンが高くなります。そのため、余っている資金は配当再投資することになるのですが、再投資できるのは配当から20%の税金が引かれた後の金額になってしまいます。自社株買いと比較すると税金分が損する格好になってしまうのです。

これこそバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)が配当を出す連続増配銘柄より高いリターンを生み出してこれた要因のひとつです。

関連記事 バフェットvs配当貴族指数!リターンが高いのはどっち?

副収入があるともっと楽になる

投資以外に定期的な収入が見込めるものを持っていると、さらにアーリーリタイアのハードルを下げることができます。

一般の人が定期的な副収入を稼ぐ方法として、再現性が高いのがブログ収入です。ブログ収入以外でも全然構わないのですが、私もこうしてブログを書いているということで、ブログのPV数(ページビュー数)がどれくらいあると、アーリーリタイア後の生活がどう変わるかについて試算してみたいと思います。

関連記事 雇われの身から抜け出す2つの具体的方法

ブログは別に株式投資のことについて書かなければならないというわけではありません。自分の好きなこと、得意なことについて書いた方が続けやすく、ブログの質も上がりやすいですから、最終的に楽しく副収入が得られる可能性も高くなります。日本語で発信することにこだわる必要もなく、ネイティブに違和感なく伝えられるのであれば、むしろ英語で書いた方が断然アクセスが集まりやすいです。なんたって世界で一番多くの人が使っている言語ですからね。

ブログ収入の王道であるGoogleアドセンスは、1PVで0.2円~0.4円の収益が期待できると言われています。今回は平均をとって1PV=0.3円の収益が出るという条件で試算します。

【Googleアドセンスとは】

Webサイトに掲載された広告がクリックされることで、サイト運営者に報酬が支払われる仕組みのことを言います。クリック報酬型広告とも呼ばれます。

Googleの審査に通過して広告を配置するだけで、アクセス数に応じたブログ収入を得ることができるので、非常に再現性の高い方法になります。

 
・月間10万PVのブログ収入があったら

有名米国株ブロガー”たばぞう”さんの記事に「月間10万PVはGoogle様の方針に従って頑張れば誰にでも達成できると思います。」という心強いコメントが書かれています。

参考 月に10万円稼ぐブログ術

というわけで、数年単位で継続できれば誰でも実現できる可能性が高い月間10万PVという条件でシミュレーションしていきます。

月間10万PVのアクセスが安定して継続すればGoogleアドセンスで月3万円ほどの収入が見込めます。年間で36万円の収入になるわけですので地味に大きいです。この収入があれば、バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の売却株数も税引後124万円まで減らせますので、最低限必要な資産額をさらに低くすることができます。(160万円-36万円=124万円)

スタート資産30万ドルでシミュレーションしてみます。

<シミュレーション条件>

期間:2008年5月1日~2017年5月1日

売却額:税引前155万円(税引後124万円)

売却時期:毎年5月1日(年1回)

スタート資産:30万ドル

【バークシャー・ハサウェイ疑似配当金生活】

年月

株価

ドル円

売却数

売却率

2008年5月 $89.18 103.906 168株 5.00%
2009年5月 $61.10 98.611 258株 8.08%
2010年5月 $77.70 93.926 213株 7.25%
2011年5月 $82.39 81.140 232株 8.52%
2012年5月 $80.47 79.811 242株 9.71%
2013年5月 $105.97 97.408 151株 6.71%
2014年5月 $128.81 102.214 118株 5.62%
2015年5月 $142.00 116.887 94株 4.75%
2016年5月 $145.77 106.224 101株 5.35%
2017年5月 $165.80 111.240 85株 4.76%

当たり前ではありますが、毎年の売却金額が155万円に抑えられているので売却株数と売却率も下げることができます。

年間36万円の副収入があることで、スタート資産30万ドルでも10年後の資産額が円建てベースで増えています。つまり、年間36万円の副収入があるだけで、最低限必要な資産額を10万ドルも下げることになります。

10年後の資産額はドル建てで-2,904ドル、円建てで+176万6603円という結果でした。

年月 ドル建て資産 ドル円 円建て資産
2008年5月 $284,930 103.906 ¥29,605,947
2017年5月 $282,026 111.240 ¥31,372,550
増減 $-2,904 7.334 ¥1,766,603
 
・PV単価を上げれば収益はさらに増やせる

月間PV数が同じでも、PV単価が上がるだけで収入も上がります。

【PV単価とは】

1PV(ページビュー)あたりのブログ収入がいくらだったかを示す数値(円/PV) です。PV数が同じでもPV単価が2倍に上がれば収益も2倍になります。

ブログ収入=PV数×PV単価(1PVあたりの収入)

ブログで収入を得る方法はGoogleアドセンスだけではありません。ほかにも様々な方法でブログの収益化は可能です。

【ブログ収入の主な種類】

1.アドセンス(広告)収入

2.アフィリエイト

3.商品・サービス等の直接販売

「1.アドセンス(広告)収入」で代表的なのはGoogleアドセンスです。ブログ収入の中ではPV単価が低い部類になりますが、広告がクリックされるだけで報酬が発生するため、収益が発生しやすく再現性が高いというメリットがあります。YouTubeで動画配信しているユーチューバーもこのGoogleアドセンスでの収入がメインです。ブログだけでなくYouTubeなどの動画サービスをうまく活用できれば、さらなる副収入アップが見込めるのではないかと思います。

「2.アフィリエイト」は自分のWebサイト経由で商品が売れると報酬が発生するブログ収入です。Amazonや楽天などで売られている商品もアフィリエイトできますが、報酬率が低いので、PV単価としてはアドセンス収入とあまり大差がありません。紹介する商品によって報酬率に差があるのも特徴のひとつです。

「3.商品・サービス等の直接販売」がPV単価を上げるのに最も現実的な方法だと私は考えています。提供するものやサービス、料金設定、販売先(個人or法人)を自由に決めることができるからです。個々の強みを活かしてどんな分野でも形式にとらわれず自由に収益化できるのが強みです。ブログを続けてくうちに思いもよらなかった収益化が実現する可能性を秘めているのもこの方法になります。

・安定したブログ収入を目指すならワードプレスが断然おすすめ

安定したブログ収入を目指すなら有料のレンタルサーバー+独自ドメインを使ったワードプレスが圧倒的におすすめです。というのも、レンタルサーバーと独自ドメインは毎月500円~数千円費用がかかるものの、月額利用料さえ払い続けていれば、誰に干渉されることなく自由にブログ運営することができるからです。

ひろめ
このブログもワードプレスで書いています。

PV単価を上げていくには、商品・サービス等の直接販売が有効な手段になると書きましたが、ワードプレスであれば堂々と自分が作った商品やサービスを売ることもできます。

一方、無料ブログで自由に収益化しようとすると、利用規約に違反するおそれがあります。規約は随時更新され続けるので、これまで認められてきた収益方法が急に禁止されるリスクもあります。無料ブログは本質的なブログの所有権は運営会社側にありますので、何らかの理由で利用規約に違反していると判断されてしまえば、最悪の場合それまで積み上げてきたブログ記事がすべて削除されてしまうことだってあり得るのです。検索エンジンの上位表示(SEO)の面についてもワードプレスの方が有利だと言われてますので、安定したPV数を維持するという意味でもレンタルサーバと独自ドメインを利用したワードプレスがおすすめです。

参考 無料ブログがいかにハイリスクであるかを実例を出して解説する

法人化でさらにハードルが下がることも

毎年160万円を受け取るためには、20%の税金が引かれるので200万円分の株式を売却しなければなりません。つまり毎年40万円の税金を毎年納めることになります。

合同会社を設立して法人名義でバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の株式を保有すれば、株の売却益にかかる20%の税金をいくらか減らすことができる可能性があります。株式会社ではなく合同会社なのは、法人を維持する労力とコストが株式会社より少なくて済むためです。

【合同会社で株を保有するイメージ】

法人を経由すると給与所得として株の売却益を受け取ることができます。給与所得として受け取れば、給与所得控除65万円+基礎控除38万円=103万円まで所得税が全額控除になります。住民税の場合は基礎控除の部分が33万円になるので合計98万円まで全額控除になります。

一方、合同会社から給与を受け取る場合、法人の代表者は社会保険(厚生年金、健康保険組合など)の加入義務があります。そのため、給与額に応じて社会保険料が天引きされます。

法人維持にかかる費用(法人住民税や税理士報酬)と社会保険料が、株の売却益にかかる20%の税金より低ければ法人化した方がトータルでお得ということになります。ご家族がいらっしゃる方の場合、夫婦で合同会社の代表と役員になれば節税効果が高まりますから、かなり有利になると思います。

上記は、あくまでも基本的な説明であり、見落とされた費用、税金などがあるかもしれません。そこで、より具体的で詳しい情報を知りたい場合は、実際に合同会社で米国株を運用されている方の書いた本を読むのがいいと思います。(本をクリックするとAmazonに飛びます。)

この本はウォーレンバフェット研究家の”東条雅彦”さんが書いた電子書籍です。東条さんは、2015年1月に合同会社を設立して、サラリーマンをしながら投資会社の経営者になられています。全資産は6500万円ほどで、ほぼすべての資産を法人名義の米国株で保有されています。私が知る限り、こうして米国株を法人名義で保有されているブロガーの方は東条さんだけです。貴重な情報源だと思います。

バークシャーだけに集中投資しなくてもいい

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の長期投資は、資産が減る確率より増える確率の方が圧倒的に高く、「リスク<リターン(リスクがリターンを上回る)」の大きさでは世界一と言っても過言ではありません。銘柄分散という視点で考えても、60社以上の様々な業種の子会社を保有しており、世界的優良企業の株式も持っています。そのため、本質的な銘柄分散という意味では、一般的なインデックス指数と同等以上の効果が期待できます。

しかし、可能性が限りなくゼロに近かったとしても、バークシャー・ハサウェイが今後も何かしらの不祥事を起こさない保障はどこにもありせん。もし、バークシャー1銘柄に全財産を集中投資していたら、何らかのアクシデントが起きて株価が暴落した場合、多額の資産を失うことになってしまいます。最悪の場合、生活が立ち行かなくなるリスクだってあります。

したがって、無理してまでバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)1銘柄に集中投資する必要はありません。ポートフォリオの一部にバークシャー株を組み入れて、毎年少しづつ売却していけば配当を出す銘柄と同じように配当金生活をサポートする役割を果たしてくれます。しかも配当貴族指数に採用されている連続増配銘柄の配当込みのリターンをバークシャーは今後も上回る可能性が高いですから、ポートフォリオ全体のトータルリターンを押し上げてくれるはずです。配当を出さないからといって、アーリーリタイア後にバークシャー(BRK.B)の保有を見送るのはもったいないと思います。

まとめ

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の疑似配当金生活について、様々な条件でシミュレーションをしてきました。シミュレーションでは、リーマンショック直前の最悪なタイミングでスタートしているにもかかわらず、40万ドルあれば年間生活費160万円の完全リタイア生活をしても10年後で資産が増えるということが分かりました。

アーリーリタイアのハードルがこれだけ低くなった理由は、以下の3つの条件を満たしたからだと言えます。

【アーリーリタイアのハードルが低くなった理由】

・バークシャー(BRK.B)の10年リターンが年利+6.4%だった。

・リーマンショックの年に−31.5%の株価で売却できた。

・暴落前の株価に戻るまでにかかった時間が5年以内であった。

裏を返せば、これらより年利リターンが低かったり、タイミングの悪いところで売却していたらスタート資産40万ドルでも足りなかったことになります。ですが、リーマンショックをまたぐ、かなり厳しい期間でシミュレーションしているだけに、かなり安全域を確保したシミュレーション結果になっていると思います。

おまけ
・売却時期が10月だった場合

セル・イン・メイの投資格言とは真逆の時期に売却していたらどうなっていたのでしょうか。気になったので年1回の売却時期を10月にして、スタート資産40万ドルでシミュレーションしてみます。

<シミュレーション条件>

期間:2007年10月1日~2016年10月3日

売却額:税引前200万円(税引後160万円)

売却時期:毎年10月1日(年1回)

スタート資産:40万ドル

【バークシャー・ハサウェイ疑似配当金生活】

年月

株価

ドル円

売却数

売却率

2007年10月 $79.40 114.750 220株 4.37%
2008年10月 $88.20 106.095 214株 4.44%
2009年10月 $65.63 89.670 340株 7.39%
2010年10月 $83.30 83.517 288株 6.76%
2011年10月 $71.06 77.054 366株 9.21%
2012年10月 $88.72 77.907 290株 8.04%
2013年10月 $113.74 98.215 180株 5.42%
2014年10月 $138.37 109.600 132株 4.21%
2015年10月 $130.55 119.874 128株 4.26%
2016年10月 $144.27 101.198 137株 4.76%

同じスタート資産でも売却時期を5月から10月にずらしただけで10年後の資産額が減少しました。5月の同じ年に売却したときと比べて、10年後に6万2888ドルも差が開いています。売却時期を5月に設定したのは、あながち間違いではなかったようです。

【10年後の資産増減額】

売却時期 ドル建て 円建て
5月 $89,126 ¥4,372,689
10月 $13,119 ¥-3,855,661
差額 $62,888 ¥8,228,350

・期間を2000年~2017年にした場合

最後に疑似配当金生活のスタート時期を2000年に変えてシミュレーションしてみます。期間は2000年~2017年の17年間です。売却時期は5月、スタート資産は25万ドルに設定しました。

<シミュレーション条件>

期間:2000年5月1日~2017年5月1日

売却額:税引前200万円(税引後160万円)

売却時期:毎年5月1日(年1回)

スタート資産:25万ドル

【バークシャー・ハサウェイ疑似配当金生活】

年月

株価

ドル円

売却数

売却率

2000年5月 $38.20  107.870 485株  7.41% 
2001年5月 $45.50  123.500 356株  5.88% 
2002年5月 $48.90  128.540 319株  5.59% 
2003年5月 $46.74  118.990 360株  6.69% 
2004年5月 $62.50  110.410 290株  5.77% 
2005年5月 $56.66  105.070 336株  7.10% 
2006年5月 $59.66  113.680 298株  6.78% 
2007年5月 $72.68 119.520 231株 5.63%
2008年5月 $89.18 103.906 216株 5.58%
2009年5月 $61.10 98.611 332株 9.09%
2010年5月 $77.70 93.926 275株 8.28%
2011年5月 $82.39 81.140 300株 9.85%
2012年5月 $80.47 79.811 312株 11.36%
2013年5月 $105.97 97.408 194株 7.97%
2014年5月 $128.81 102.214 152株 6.79%
2015年5月 $142.00 116.887 121株 5.80%
2016年5月 $145.77 106.224 130株 6.61%
2017年5月 $165.80 111.240 109株 5.93%

2000年からスタートした場合、スタート資産25万ドルでも17年後の2017年には円建て資産額が690万円、ドル建て資産額が5万5000ドル増えています。この期間でのシミュレーションは楽観的すぎるのかもしれませんが、株価上昇局面のいいタイミングでスタートできれば、必要なスタート資産のハードルも低くなることが分かります。ちなみに、この期間におけるバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の平均リターンは、年利+9.02%でした。どうりでこれだけの結果になるわけですね。

年月 ドル建て資産 ドル円 円建て資産
2000年5月 $231,453 107.870 ¥24,966,921
2017年5月 $286,502 111.240 ¥31,870,526
増減 $55,048 +3.370 ¥6,903,605

最後に

疑似配当金生活のシミュレーションは年間生活費などの条件が変われば結果も大きく変わります。個々の条件に合わせてシミュレーションしてみると、具体的に必要な資産額を把握できるので、一度試してみてはいかがでしょうか。

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の疑似配当金生活が広まることで、アーリーリタイアを望む一人でも多くの人が、雇われの身から抜け出して自由な人生を歩むことができるようになればいいなと思います。ブログやSNSなどで疑似配当金生活について発信することがありましたら、本記事URLをご紹介いただけるとうれしいです。

文字数1万3000字オーバーの超大作になりましたが、最後まで目を通していただき、ありがとうございました。

・免責事項

本記事は個人のアーリーリタイアを促すことを目的として書かれたものではありません。アーリーリタイアした結果、いかなる損害が発生したとしても本ブログでは責任を負いかねます。アーリーリタイアを行動に移す場合は、可能な限り資産に余裕を持ったうえで実施されることをおすすめいたします。

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