【2017年6月】米ドル政策金利(FFレート)が1.25%に上昇!バランスシートの縮小って何?

2017年6月14日(水)の連邦公開市場委員会(FOMC)で、予定通り0.25%の利上げが実施されました。これにより米ドルの政策金利(FFレート)は「1.25%」に上昇しています。

【前回の利上げはこちら】

2017年3月15日(水)の連邦公開市場委員会(FOMC)で、予定通り0.25%の利上げが実施されました。これにより米ドルの政策金利(FFレ...

【政策金利(FFレート)とは】

米国の中央銀行(FRB)と一般の市中銀行との間でお金の貸し借りがあるときに適用される短期金利のことをいいます。この政策金利は米国における短期金利の代表指標のひとつであり、別名FFレート(Federal Funds Rate)とも呼ばれます。

年3回の利上げペースを予定通り消化中

年月 政策金利 前回比
2015年12月 0.50% +0.25%
2016年3月 0.50% ±0.00%
2016年6月 0.50% ±0.00%
2016年9月 0.50% ±0.00%
2016年12月 0.75% +0.25%
2017年3月 1.00% +0.25%
2017年6月 1.25% +0.25%

2017年2回目の利上げが終了しました。年内は残すところ、あと1回になります。

記者会見が用意された年内のFOMCは9月と12月ですが、残りの1回は12月に実施される見込みです。つまり、9月のFOMCでは金利が据え置かれ、12月のFOMCで0.25%の利上げが実施されるということです。

ただし、12月に利上げが実施されるには”リセッションが起きない”という条件が必須です。万が一、アメリカ経済がリセッション入りして景気後退局面に入れば、株価は暴落することになるでしょうから、利上げではなく利下げをしなければならなくなります。

バランスシートの縮小がアナウンスされた

FRBは、リーマンショックに対処するため金融緩和を実施してきました。金融緩和で世界に大量のドルを流通させるには、法令によりFRBが米国債などの債権を購入しなければできないことになっています。そのため、2008年12月~2014年10月末まで、FRBは米国債をはじめとする大量の債権を購入してきました。

金融緩和を終了した2014年10月以降も、FRBはそれまで購入してきた債権を減らすことなく維持し続けてきたのですが、今回のFOMCでは2017年6月以降にFRBが保有する債権を少しづつ減らすことをイエレン議長がアナウンスしました。 

バランスシートの縮小とは、FRBが保有する債権の量を減らすことを意味します。気になるバランスシートの縮小ペースですが、以下のようになると発表されています。なお、バランスシートの縮小をスタートさせる時期については明らかにされておらず、2017年6月~12月のうちにスタートすることだけが告知されています。

経過時間 債権縮小額
1~3ヶ月 100億ドル
4~6ヶ月 200億ドル
7~9ヶ月 300億ドル
10~12ヶ月 400億ドル
13ヶ月以降 500億ドル

この債権の内訳は、米国債が60%、不動産担保証券(MBS)とエージェンシー債(政府機関が発行する債券)が40%となっています。

バランスシート縮小によるマーケットの影響

FRBは、これまで償還期限が来た債権を買い直して債権保有額を維持してきたのですが、バランスシートの縮小は、これをストップすることを意味します。つまり、FRBが米国債を買わなくなるので、国債の価格が下って利回りが上昇しやすい環境になるということです。米国債の利回りが上昇すると何が起こるでしょうか。ドル高になります。

米国債の利回りが上昇すれば、株よりも長期国債に資金が流れやすくなりますから、株価にとってマイナスに働きやすくなります。そしてドル高になれば、グローバル企業にとって逆風になりますので、こちらもマイナス要因です。

バランスシートの縮小スタート1年目は年間で利上げ2回相当、2年目以降は年間で利上げ3回相当なんて意見もあるので、マーケットにとっては急に利上げペースが2倍になったような感覚で受け取られているのかもしれません。

ドット・プロットに変化なし

【ドット・プロットとは】

記者会見が用意されたFOMC終了後に年4回公表される政策金利見通しのことをいいます。FOMCの投票権を持つ参加者は政策金利(FFレート)が今後どうなるかという予想を紙に書いて提出します。そのときの記入方法が、時系列ごとにドット(点)をプロット(記載)して行うため、FRBによる政策金利見通しのことを「ドット・プロット」と呼んでいます。

2017年6月のFOMCで公表されたドット・プロットは、前回とほぼ同じでした。唯一の違いは、2019年末の政策金利予想が3.0%から2.9%になったところです。

【2017年6月14日発表のFFレート見通し】

・2017年末:1.4%(前回と変わらず)

・2018年末:2.1%(前回と変わらず)

・2019年末:2.9%(前回比:-0.1%)

2017年は12月FOMCで残り1回の利上げが実施される見通しですが、2018年~2019年も年3回の利上げが予定されています。

マーケットにリセッションなどの大きなアクシデントがなければ、FRBは予定通り着々と利上げを実施していくものと思われます。

まとめ

今回のFOMCでは、バランスシートの縮小が初めて正式に発表されました。今後は、株式市場の暴落が起きるまで年3回の利上げとバランスシートの縮小が同時に実施される見通しです

個人的には、イエレン議長がここ数年で一番マーケットに厳しい決断を下した印象を受けます。なぜなら、これらの政策は株価にとってダブルでマイナスの影響を与えることになるからです。現時点の政策金利1.25%というのは、歴史的に見てまだまだ低い水準なので、すぐ暴落が起きることはないでしょうが、利上げとバランスシートの縮小が同時に実施されれば、数年先には暴落が待ち受けていることと思います。

こういうタイミングでは定期購入を続けている人以外は積極的に買わず、秋まで待った方が無難です。過去の経験則に従うと、8月~9月は1年で最も株価が下がりやすい時期となっているからです。

マーケットが堅調な今のうちにリセッション(景気後退局面)入りしたらどの銘柄をいくらで何株買うかというのをあらかじめ決めておいた方が冷静に動けるのでおススメです。私はIBMばかり見てることが多いですが、1株130ドルまで下がったら必ず追加投資しようと決めています。まぁ~そこまで下がることないと思いますけどね。

関連記事です。過去の暴落が起きたときの政策金利について書きました。これが必ず当てはまるわけではないですが、5.0%に近づいてからが本当に危ないと感じます。

株式市場の暴落は、これまで何度も政策金利が高いときに起きてきました。過去に起きた暴落開始時の政策金利を把握することで今後の投資の参考になればと思います。

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