【2017年2月】雇用統計の振り返り

2017年2月3日(金)に2017年1月の非農業部門雇用者数(雇用統計)の発表が行われています。

【前回の雇用統計はこちら】

【2017年1月】雇用統計の振り返り
2017年1月6日(金)に2016年12月の非農業部門雇用者数(雇用統計)の発表が行われています。 【前回の雇用統計はこちら】 【2...

【2017年1月】非農業部門雇用者数

予想

+17万5000人

結果

+22万7000人

前回発表の12月非農業部門雇用者数は、+15.6万人から+15.7万人に上方修正されました。

その他重要指標

 2017年1月 予想 結果
失業率 4.7% 4.8%
平均時給(前年比) +2.8% +2.5%
平均時給(前月比) +0.3% +0.1%

前回発表の12月平均時給(前月比)は、+0.4%から+0.2%に大きく下方修正されました。

平均時給が前年比、前月比ともに市場予想を下回る結果となりました。

FFレート織り込み度

この発表を受けて、「3月15日公表予定のFFレート織り込み度(2月3日時点)」は以下のようになりました。

・金利据え置き(0.50-0.75%):72.0%

・0.25%引き上げ(0.75%-1.00%):28.0%

・0.50%引き上げ(1.00%-1.25%):0.00%

今回の雇用統計を受けて、3月の利上げ確率織り込み度は28%まで落ち込みました。

2016年12月に開催されたFOMCで、イエレン議長は年3回の利上げを実施すると市場にアナウンスしています。そして今回の雇用統計は、市場予想を大きく上回る結果でした。

にもかかわらず、1か月前の利上げ確率織り込み度より6.8%(34.8%→28.0%)も下がっています。なぜなのでしょうか?

その答えは平均時給にあると見ています。

アメリカの労働市場はすでに限りなく完全雇用に近づいているため、FRBが利上げの判断材料として重要視するのは平均時給になりつつあります。

平均時給の上昇は賃金インフレと呼ばれ、一度はじまったらなかなか止められない特徴があります。そのため、FRBは賃金インフレを抑えようと、はやめに利上げを行い、厳格に対処します。

前回発表の12月平均時給(前月比)が、+0.4%から+0.2%に大きく下方修正され、1月の平均時給が前年比、前月比ともに市場予想を下回る結果となりました。

これを受けて賃金インフレが予想より遅いペースとの見方が強まり、利上げ織り込み度が減少したものと思われます。

ドル円の動き

22:30発表の瞬間に、1ドル113.133円から1ドル112.576円まで円高ドル安に動きました。

その後、22:35~22:40に1ドル113円手前の112.994円まで戻した後、24:40~24:45の1ドル112.315円まで円高に動きました。

24:45から一転して円安ドル高方向に動き、28:40~28:50に1ドル113円のサポートライン付近(1ドル113.075円)まで上昇しています。

2017年2月3日(金)の終値は、1ドル112.600円で取引を終えています。

結果的に1ドル112円~113円の範囲でレンジを形成した格好になりました。

2017年2月3日(金)~4日(土)

22:30~22:35 1ドル113.133円 ⇒ 1ドル112.576円(変動幅:557pips)

22:35~22:40 1ドル112.808円 ⇒ 1ドル112.994円(変動幅:186pips)

22:40~24:45 1ドル112.974円 ⇒ 1ドル112.315円(変動幅:659pips)

24:45~28:45 1ドル112.346円 ⇒ 1ドル113.075円(変動幅:729pips)

28:45~朝6:25  1ドル113.035円 ⇒ 1ドル112.600円(変動幅:435pips)

まとめ

今回の雇用統計を受けて、3月の利上げ確率織り込み度は28%まで減少しました。

本当にこのまま利上げが実施されないのでしょうか。

平均時給が市場予想を下回ったとはいえ、前年比、前月比ともにプラスであり賃金が上昇傾向にあることは確かです。株式市場も堅調に推移しています。

繰り返しますが、2016年12月に開催されたFOMCで、イエレン議長は年3回の利上げを実施するとアナウンスしています。そして、2017年に入ってからもイエレン議長を中心とするFOMCメンバーが年3回の利上げは妥当という趣旨の発言を繰り返しています。

個人的には、3月15日に0.25%の利上げが実施されても全く不思議ではないと考えています。むしろこの状況で利上げしない方が異常なのではないかさえ思います。

もし3月に利上げが実施されれば、年3回の利上げに説得力が生まれ、残り2回の利上げも含めてマーケットが急激に織り込んでくる可能性もあります。マーケットが急激に利上げを織り込めば、米国株が一旦調整してリスクオフの動きになるかもしれません。

いずれにせよ、3月のFOMCで利上げが実施されるかどうかによって、今後の利上げペースに大きな影響が出るため、重要なポイントになることは間違いありません。

関連記事です。本ブログでは2016年12月の利上げ見通しが立った2016年8月から次の利上げに注目していました。

12月利上げ実施後は3月に再度利上げできるかどうかがポイント
2016年8月26日(金)イエレンFRB議長の講演がジャクソンホールで行われました。 講演での発言から12月の利上げがメインシナリオである...

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