【WBK】ウエストパック銀行は配当の二重課税がない高配当ADR

ウエストパック銀行(ディッカーシンボル:WBK) は、オーストラリアの4大銀行のひとつです。米国株式市場にも上場しており、ADR(米国預託証券)としてドル建てで株式を購入することができます。

オーストラリアのADRは米国株のように配当の現地課税がないため、配当の二重課税がありません。ウエストパック銀行(WBK)は、高配当銘柄でもあるので、二重課税がないことはかなり大きなメリットになります。

気になって調べていくうちにウエストパック銀行が配当狙いの銘柄に適していると感じたので、その理由をまとめていこうと思います。

200年の歴史を持つメガバンク

ウエストパック銀行は、1817年に「Bank of New South Wales」として誕生し、1982年から現在の「Westpac Bank」という名称に変わりました。オーストラリア国内の4大メガバンクのうち、最も長い歴史を持つ銀行です。2017年現在、オーストラリア国内で2番目に大きな銀行となっています。

ウエストパック銀行は、オーストラリアだけでなくニュージーランドやフィジー、パプアニューギニア、シンガポール、インドネシア、香港、中国などにも支店を持つグローバル銀行です。こうした人口増加が見込める国々を中心としたグローバル展開は、今後の成長を感じさせる要素でもあります。

EPSと配当性向

2007年~2016年のEPS(1株あたりの利益)と配当性向は、以下のようになっています。なお、EPSおよび1株配当は、オーストラリアドルでの表記となっていますので注意してください。ADRの配当として支払われるものは、以下の1株配当からUSドルに換算したものになります。

豪ドルベースだと2012年から2016年まで5年連続で増配してます。しかし、不況にめっぽう弱い銀行株であることから配当貴族のような長期的な増配は期待しづらいと感じます。こういう銘柄は業績に連動して配当が決まるので、必ずしも毎年増配されるわけではないことを認識したうえで購入する必要があると思います。

EPS 1株配当 配当性向
2007年 1.83 1.22 67%
2008年 1.98 1.34 68%
2009年 1.22 1.29 106%
2010年 2.06 1.23 60%
2011年 2.22 1.52 68%
2012年 1.88 1.66 88%
2013年 2.12 1.74 82%
2014年 2.37 1.75 74%
2015年 2.48 1.76 71%
2016年 2.17 1.91 88%

過去10年のEPS(1株あたりの利益)は、2.0豪ドル前後を目安に横ばい傾向です。この10年間の配当性向は平均77%ということで、利益の大半を配当に回しています。

基本的に高配当銘柄は、株価(EPS)の上昇は期待せず、受け取った配当を再投資してすることで複利の効果を発揮します。業種は違いますが、AT&T(T)やベライゾン(VZ)、フィリップモリス(PM)などの高配当米国株も似たような傾向がありますね。

米国株は年4回に分けての配当支払いですが、オーストラリアのADRであるウエストパック銀行(WBK) は1月と7月の2回に分けて配当が支払われます。配当を受け取る権利は、5月と11月に株を保有しているかどうかで決定します。

リーマンショックを参考に最悪のケースを考える

もともと金融セクターは、金融危機にめっぽう弱いので有事の際には株価が暴落します。最悪のケースだと、株価暴落+減配がセットで起きる可能性も十分あります。そこで、リーマンショックの減配を参考に、減配された後に1株あたりいくらの配当が受け取れるか計算して、最悪何%まで配当利回りが落ちるか把握することもできます。(必ずこの配当が支払われるというわけではないので、そこは勘違いしないでください。)

リーマンショックの影響で減配を余儀なくされた2009年ですが、よくみると配当性向100%を超えて配当を出しています。この株主還元姿勢は高く評価すべきところだと思います。

株価暴落+減配という最悪のケースを考えて、減配されたときの配当が1株あたり米ドル換算でいくら支払われるのかシミュレーションしてみます。まずは、計算に必要な豪ドル米ドルの為替レートを見てみましょう。

リーマンショックの影響を受けた2009年は、1月付近に1豪ドル=0.6米ドルまで下落しており、ここが最も豪ドル安だったことが分かります。過去10年で最も配当が少なかった2010年の1株配当は1.23豪ドルでしたので、これら数値をもとに米ドル換算すると以下のようになります。

【1株配当の米ドル換算】

・1.23豪ドル/株×0.6米ドル/豪ドル=0.738米ドル/株

このシミュレーション結果から言えることは、金融危機が起きても、1株あたり0.738米ドル以上の配当が支払われる可能性が高いということです。ちなみに、これはあくまでも最悪のケースを考えた場合でありますので、リーマンショックのときに支払われた米ドル建て1株配当よりも低く見積もっています。

平均取得株価が決まれば、有事の際に減配されたときの配当利回りが算出できるので、やってみるとおもしろいです。例えば平均取得株価を25ドルとすると、0.738米ドル÷25米ドル≒2.95%の配当利回りになります。もちろん絶対ではありませんが、ある程度の目安にはなりますので、未来の計算がしやすくなることは確かです。

株価チャートの分析

以下は、1997年1月~2017年6月までの長期チャートです。

チャートを見てもらうと分かる通り、過去20年で7回以上反発しているラインが20ドル付近にあります。ここまで株価が落ちることが今後あるかどうか分かりませんが、20ドル付近まで下げるようなことがあれば、そこがひとつの買いタイミングとなります。

リーマンショックのときはWBKの株価が9.03ドルまで暴落して、そこから反転しました。さすがにここまで下がることは今後2度とないかもしれませんが、目安として10ドル前後が意識されることは知っておいて損はないでしょう。

オーストラリアの人口は増え続けている

ウエストパック銀行(WBK)はオーストラリアの銀行でありますので、オーストラリアの人口推移ついても調べてみました。オーストラリアの人口は安定した増加傾向にあり、今後もこの傾向は続いていく見込みです。

2022年までの人口予測も増加する見込みです。点線部分が未来の予測になります。

日本と違ってこれだけ人口が増加していれば安心感がありますね。人口が増えれば、当然GDPも上昇していきますから、こういう国の企業に投資するのは当然アドバンテージになります。

オーストラリアの実質GDP

物価変動の影響を差し引いた実質GDPも安定して上昇し続けています。これだけ安定した右肩上がりは、日本人としてうらやましい限りです。

2022年までの実質GDP予測もバッチリ上昇する見込みです。点線部分が未来の予測になります。

まとめ

銀行株ということで、景気が悪くなったときは株価も大きく下落することは覚悟しなければなりません。ただ、それを差し引いて余りある高配当と株主還元の姿勢は評価に値します。オーストラリアの人口とGDPが安定して右肩上がりなのも追い風です。

そしてなにより、配当の二重課税がないのが大きいです。NISA枠で購入すれば、配当はもちろんのこと含み益に対しても非課税になります。こうしたことから、ウエストパック銀行(WBK)は、安定したインカムゲイン狙いに適した銘柄だと言えますね。

関連記事です。同じく配当の二重課税がないイギリスのグローバル製薬企業です。ヘルスケアセクターは不況に強く、安定感があります。ディフェンシブな銘柄ですね。

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