【IBM】アイ・ビー・エムの株価はどこまで落ちるのか?現実的な底値を考えてみた

2017年6月現在、IBMは20四半期(5年)連続で減収が続いており業績が低迷しています。さらに追い打ちをかけるように、ウォーレン・バフェットの投資会社バークシャー・ハサウェイ(BRK.A)が保有株式の3分の1を売却したというニュースが2017年5月5日(金)に流れました。

2017年第1四半期決算発表とバフェット売却という一連の出来事によって、IBMの株価は170ドルから1ヶ月足らずで150ドル近くまで急落しています。

今後さらなる業績悪化が続けば、バフェットが売却したことと重なって世界中のIBMホルダーが我慢できなくなるのではないかと推測しています。

一方で、このチャンスを逃すまいと買いを検討している人も多くいるのではないでしょうか。私も買い増したいと考えているので、IBMの株価がどこまで下がるのか非常に気になっています。

そこで今回は、過去のデータを参考にIBMの現実的な下落幅を考えてみたいと思います。過去のチャートをさかのぼれば株価のサポートラインがどこになるかわかるので、買いタイミングの参考になると思います。

チャートから見るサポートライン

IBMの株価チャートは非常に分かりやすくサポートラインも引きやすいです。ボラティリティも高くありません。

以下のチャートは、過去10年の月足株価推移です。これまでサポートラインになってきたところに赤い点線を引きました。ちなみにこのチャートはエクセルで自作しました。

【IBM株価チャート(2007年1月~2017年5月)】

サポートラインは、150ドル、130ドル、120ドルに引いています。実は140ドルにも引けるのですが、それだと10ドル刻みになってしまうので今回は見送りました。それぞれのサポートラインについて解説していきます。

・150ドル

株価150ドルだと税引前の配当利回りは4.0%になります。キリのいい数字ということもあって、かなり強いサポートになると感じます。

バフェットが売却してまだ間もないのが不安材料ではありますが、確実に拾うとしたら150ドル強で購入するのが最も現実的です。今後の決算次第では、2017年の底値は150ドルだったなんてことも十分あり得るシナリオだと思います。

・130ドル

2008年5月~2008年8月の4ヶ月間に上値抵抗線となったのが130ドルです。最近だと2015年11月と2016年3月が下値抵抗線になっています。130ドルは過去に何度も意識されてきた株価だけに、強いサポートラインであることは間違いありません。

株価が130ドルまで落ちれば、税引前配当利回りは4.6%まで上がります。さすがにここまで高配当になると多くのマーケット関係者は見過ごせなくなるのではないでしょうか。

個人的には、余程のことがない限り130ドルを割ってさらに下げるのは難しいと見ています。もし130ドルまで株価が落ちるようなことがあれば、私はここでしっかりと多めに購入しようと考えてます。

・120ドル

株価120ドルになると、配当利回りは税引前で5.0%まで上がります。ここまで下がれば間違いなくバーゲンセールです。私だったら、ほかの保有銘柄を売却してでも追加購入するレベルです。

直近だと2016年2月につけた安値116.90ドルが記憶に新しいのではないでしょうか。このときは原油価格の低迷とリーマンショック以降初の利上げが重なってマーケットが沈んでいた時期でした。何らかのマイナス要素が重ならない限りここまで下がることはないでしょう。

2007年7月~10月、2009年7月~8月、2010年7月、2016年1月~2月とこれまで何度も意識されてきた数字ですので、120~115ドルは強力なサポートになります。チャートを見れば、どんなに業績が悪化しても、この120ドルを大幅に下回って100ドルまで株価が下落するなんていう可能性はゼロと考えてもいいくらいだと思ってます。

IBMの減配リスクはかなり低い

IBMは22年連続で増配を実施してる連続増配銘柄(2017年6月時点)です。配当利回りが株価の下支えになることは確かですが、配当を減らされてしまっては株価の大幅下落につながりかねません。ただIBMに関しては、減配される可能性はかなり低いと見ています。

というのも、20四半期連続で減収が続いているにもかかわらず、配当性向は52.8%で依然としてかなり低い水準だからです。極端な話、2017年の業績から利益が半分になっても1株あたり6ドルの配当は維持することができます。たとえこのまま減収記録が続いても、まだまだ増配余力が残されているのです。

参考 【IBM】2017年第1四半期(1Q)決算発表で株価急落!

130ドルが株価の底値になると思う理由

個人的に最も現実的な底値は130ドルだと考えています。その理由は大きく分けて2つです。

・業績の反転にはまだ時間がかかる。

・マーケットが調整局面に入る可能性がある。

まず、株価が130ドルまで落ちるための必須条件は連続減収記録が途切れないことです。IBMはビジネスモデルの切り替えを行っている真っ只中ですが、結果が出るにはまだ時間がかかる見通しです。仮にこのまま業績横ばいor悪化が続けば株価が上がることはないでしょう。あのバフェットも売ってるくらいですからね。笑

そして、業績の横ばいが続いているうちにマーケットが何らかの要因で調整鏡面に入ればIBMの株価も下に引っ張られます。すると、150ドルのサポートラインを下にブレイクします。

ただ「最近のマーケットは上がりっぱなしなのに大きく下げることなんてあるの?」と思う人も多いと思います。結論から言うと、2017年は米国株にとって厳しい年になる可能性が高いです。なぜなら、第2次世界大戦以降、民主党政権から共和党政権に移行した年のNYダウは、すべて年初来マイナスで終わっているからです。

さらに、こんなデータもあります。

・民主党政権下:年平均+11~12%程度

・共和党政権下:年平均+5~6%程度

トランプ大統領の共和党政権は、民主党政権に比べて米国株のパフォーマンスが圧倒的に低かいのです。2倍近くもの差が開いているので一目瞭然ですね。

そしてまだあります。

下1ケタ末尾7のつく年は、株式市場にとってダメージになる出来事が多く起こっています。

・1987年10月:ブラックマンデー

・1997年7月:アジア通貨危機

・2007年‐2008年:世界金融危機

過去のデータを参考にすると、2017年は1年を通して少なくとも横ばいもしくはマイナスと考えるのが自然です。ちなみに、2017年1月2日(始値)のS&P500、NYダウは以下の通りです。

【2017年1月2日始値】

・S&P500:2251.60ドル

・NYダウ:19872.90ドル

仮に年始の株価まで戻るとなれば、2017年6月10日(金)のNYダウ終価が21,271ドルなのでここから約6.5%下げなければなりません。そして、節目の18,000ドルまで下げるようなことがあれば、ここから約14%の下げになります。

・153ドル×0.86(-14%)=131.58ドル

以上のことをトータルして考えると、IBMに強い買い材料が出ないうちは、一時的に130ドル近くまで落ちる可能性も決して低くはないと思います。

まとめ

できるだけ低い株価で買いたいのは誰しも同じことですが、狙っている株価まで下がらず反転してしまえばチャンスを逃すことになるので悩ましいです。仮に130ドルで購入できれば十分な安全域を確保できると考えているので、私はそこで買えたらラッキーくらいに思っています。

狙い通りな展開になるとは思いませんが、こうしてあらかじめ購入価格を決めておけば、マーケットが崩れても躊躇なく冷静に行動できるのでオススメです。

関連記事です。アイ・ビー・エム(IBM)はリーマンショックのさなかにグングン業績を伸ばしていました。これはメイン顧客の法人が、IBMサービスを利用しないと仕事ができないからです。そのため、不況に強いディフェンシブな銘柄でもあります。

リーマンショックで市場平均よりも下落率が小さかった銘柄を紹介します。銘柄ごとに一目で理解できるようチャートを作ったので、違いを実感してもらえると思います。

2017年は米国株が年初来マイナスになると思う理由を解説しています。

1年の始まりというキリのいい時期に、2017年の投資方針をどういったスタンスで望んでいくか書いていきたいと思います。2017年は米国株にとって厳しい1年になるかもしれません。

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